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スイートホーム

スイートホーム10

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このままいくと自分はどうなってしまうのかさえ想像もつかず、いい知れない未知の感覚に〔〕がなみを襲う。
きのとに抱きつき、今にも泣きそうに縋り付いてくる瀾を乙は、優しく抱き寄せて指を抜いた。

「…ごめんなさい…ウッ、ヒック」
「気にするな、怖かったか?
俺の方こそ、少し無茶をしてしまったな・・・」

瀾を改めて優しく抱くと、頭を撫でながらキスを交わした。
長く慈しむように…。

「…大丈夫か?」

きのとの優しい声に瀾は小さく頷く。

「じゃあ、他のことにしようか?」
「…ッ…////」
「ん?何だ?」

瀾は鳥のさえずりのような小さな声で囁いた。

…ジンジンするの…///」
「ジンジン?」
「…熱…くて…///」
「初めてなのに触りすぎたか…?見せてみろ」

少し心配そうになみの足元へ行くとゆっくり瀾の足を開き顔を近付ける。
瀾は、モジモジと足を閉じようとするのを乙の手がさえぎった。

「乙様…///恥ずかしい…//」
「何言ってるんだ、傷ついていたら大変だろう?」

マジマジと瀾の花びらを見る。
どうやら傷ついてはいないようだ。
女の躰に慣れている乙が躰を傷つける事はまずないが、とかく女の躰のデリケートさには細心の注意を払う。

「胎内は、ヒリヒリしたりはしてないないか?」
「だ・大丈夫…です///」

瀾の花びらを見る乙。
恥ずかしい…。
そう思えば思うほど、別に何をされているわけでもないのにヒクヒクと花の蜜は溢れてシーツさえも、ぐっしょりと蜜に浸っている。
まるで乙を求めるように、蕾も呼吸をしているようだった。

きのとが心配そうに指でなぞるとビクッと反応させ、その指先を吸った。
まるで乙の指を食むように吸い込まれていくと、なみは自ら手を使い誘導して乙の指を飲み込んだ。

「ああん///」

不思議と躰が勝手に動いている。

「ふぅ//ア・ア…///乙様ぁ//」
「良いのか?」
「ん…止まらない//熱いのぉ…///
どうしたら良いのかなぁ///
私、変になっちゃいそう…です」

乙が指を抜くと寂しそうに、瞳を潤ませた。

「あ…いや…///」
「いや?」
「抜いちゃ…イヤ…///」
「欲しいのか?」
「…わかんない…ですぅ…
でも、アソコ…熱いし」

乙は少し考え、瀾にキスをしながらベッド脇の引き出しから、ある物を取り出した。
唇が離れ体を起した乙を見て、瀾はギョッとした。

「き、乙様!!そ…ソレ…!!」

いつの間にか何一つ身に纏っていない乙の躰…。
しかし…!!
乙の白い躰には大きな胸が、たわわに実っている。
しかし視線を下に流すと、明らかにあり得ないモノが乙の両足の間から顔を覗かせて、乙の手の上で保たれている。

シャワーを浴びた後の乙の躰にはなかったはずだ。

「乙様、じゃなかったんですか!?」
「…女だが…」
「じ、じゃあ!!…!!」
「これか?もちろん瀾を愛する為の道具に決まってるだろ」

平然と当然のように答える乙。
乙の分身の役割を担っている物、それは両端が装着可能の愛玩具だった。

「残念ながら俺は、胸と男の分身のどっちも持ち合わせているような体質じゃないんでな」
「そ、そんな人が世の中にいるんですか!!」
「もちろんいる。
医学的には染色体異常症の異例となっているが、インターセクシャルという部類の人間だ。
もちろん、陰性・陽性があるが・・・残念ながら俺は正真正銘、女だ」
「じゃあ、乙様のソレは…///」
「偽物に決まってるだろ
これから瀾も俺と同じ状態になる」

キシ…と瀾に覆いかぶさると、瀾に確認する。

「瀾…、俺に瀾をくれないか?」
「乙様…///」

りりしく妖艶な眼差しに胸が熱くなる。
瀾は小さく頷いた。
2人の唇が重なる…。
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