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スイートホーム
スイートホーム3
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部屋に着くと、乙は部屋着用の可愛らしいベビードールを持ってきた。
「そこの洗面所で着替えてくると良い。
その間に夜食を並べておくから」
「はい」
瀾はベビードールを持って、洗面所へ向かうと脇からファスナーを下ろしベビードールに着替えるとドレスを持って部屋に戻った。
「乙様…」
初めて着るベビードールに恥ずかしそうにモジモジしている。
「よく似合ってる」
「ほ、本当ですか?
あの…ドレス…ありがとうございました///」
「ああ」
乙はハンガーと小さなアクセサリーボックスを持ってくると、ドレスを受け取りハンガーに掛ける。
その後、瀾のティアラとネックレスを仕舞い、アクセサリーボックスを瀾に手渡した。
「え…!!」
受け取ったは良いが、どうしたら良いのか瀾が困惑していると乙がアクセサリーボックスにソッと手を置き、口を開く。
「これは、瀾の物だ…。
そして、あのドレスも」
「そ・そんな!!いただけません!!」
「なら処分するまでだ。
あのドレスも、このアクセサリーも瀾の為に用意したものだからな。
他の人間には不釣り合いだ」
「じ・じゃあ…乙様が今日居なかったのは…///」
「ああ」
…そう。
瀾が乙を今日、一日中見かけなかった理由…。
それは、これを用意していたからだった。
瀾はドキンと胸をならし俯いた。
乙は心配そうに言う。
「…迷惑だったか?」
瀾はフルフルと首を振る。
乙はソッと瀾を抱き締め、耳元で囁いた。
「瀾…部屋は全部‥見たか…?」
「え…」
「…教えてくれ…」
乙は、少し強く抱き締める。
「ここから厨房側の…方だけ…」
「…そうか」
ずっと抱き締めている乙を不思議そうに見つめた。
「乙…様?」
「さ、飯にしよう」
乙は笑顔で、瀾の手を取りソファーへいざなう。
シャンパンのコルクを抜き、グラスに注ぐ。
ルビー色の粒はグラスから小さく舞って美しく輝いている。
「綺麗…」
うっとりとグラスを見つめる瀾に乙が口を開く。
「サンドイッチに合うようにチェリーにしてみたが、口に合わなければ言ってくれ」
「はい」
瀾の隣に座ると乙は、グラスをスッと持ち、優しくクール微笑み微かに上げる。
「じゃあ、乾杯だ…」
瀾はグラスを乙の方へ近付けると、乙は指先でグラスをソッと押さえ、優しく口を開く。
「シャンパングラスは鳴らすものじゃない。
軽くかかげるだけで十分だ。
彼女達はワイングラスと違って細く繊細だ。
むやみに重ねれば、儚く散ってしまう」
「はーい。ん…彼女?」
サンドイッチをパクつきながら、小首を傾げる。
「クスクス…例えだ。
シャンパングラスはガラスが薄いんでな。
大切に扱わなくてはならない」
「ふむふむ、乙様ぁ、美味しいね」
「……。聞いてないな…」
「聞いてまふよぉ」
ほろ酔いの瀾にとっては、〔花より団子〕サンドイッチに舌鼓をうつ。
そんな瀾に毒気を抜かれたのか、乙は笑顔を作る。
「美味いか?」
「はい。…ヒック」
サンドイッチだけを口に入れていたせいで口の中の水分が取られ、シャックリが出る。
慌ててシャンパンを飲むと、一瞬クラァ~とする。
「だから酒の一気飲みは…」
「ふぅ~、美味しい♪」
乙は瀾のグラスにシャンパンを注ぐと、今度はチビチビと飲む。
甘酸っぱいルビー色の雫は、喉ごしがよく飲みやすい後口だ。
乙も瀾に合わせてグラスに口を付ける。
「何だかジュースみたいですね♪」
確かに、乙にとってはジュースみたいな物だが。
「言っておくが、一応それも酒だからな。
飲み過ぎれば明日ひどい目に合う」
「はぁい」
「そこの洗面所で着替えてくると良い。
その間に夜食を並べておくから」
「はい」
瀾はベビードールを持って、洗面所へ向かうと脇からファスナーを下ろしベビードールに着替えるとドレスを持って部屋に戻った。
「乙様…」
初めて着るベビードールに恥ずかしそうにモジモジしている。
「よく似合ってる」
「ほ、本当ですか?
あの…ドレス…ありがとうございました///」
「ああ」
乙はハンガーと小さなアクセサリーボックスを持ってくると、ドレスを受け取りハンガーに掛ける。
その後、瀾のティアラとネックレスを仕舞い、アクセサリーボックスを瀾に手渡した。
「え…!!」
受け取ったは良いが、どうしたら良いのか瀾が困惑していると乙がアクセサリーボックスにソッと手を置き、口を開く。
「これは、瀾の物だ…。
そして、あのドレスも」
「そ・そんな!!いただけません!!」
「なら処分するまでだ。
あのドレスも、このアクセサリーも瀾の為に用意したものだからな。
他の人間には不釣り合いだ」
「じ・じゃあ…乙様が今日居なかったのは…///」
「ああ」
…そう。
瀾が乙を今日、一日中見かけなかった理由…。
それは、これを用意していたからだった。
瀾はドキンと胸をならし俯いた。
乙は心配そうに言う。
「…迷惑だったか?」
瀾はフルフルと首を振る。
乙はソッと瀾を抱き締め、耳元で囁いた。
「瀾…部屋は全部‥見たか…?」
「え…」
「…教えてくれ…」
乙は、少し強く抱き締める。
「ここから厨房側の…方だけ…」
「…そうか」
ずっと抱き締めている乙を不思議そうに見つめた。
「乙…様?」
「さ、飯にしよう」
乙は笑顔で、瀾の手を取りソファーへいざなう。
シャンパンのコルクを抜き、グラスに注ぐ。
ルビー色の粒はグラスから小さく舞って美しく輝いている。
「綺麗…」
うっとりとグラスを見つめる瀾に乙が口を開く。
「サンドイッチに合うようにチェリーにしてみたが、口に合わなければ言ってくれ」
「はい」
瀾の隣に座ると乙は、グラスをスッと持ち、優しくクール微笑み微かに上げる。
「じゃあ、乾杯だ…」
瀾はグラスを乙の方へ近付けると、乙は指先でグラスをソッと押さえ、優しく口を開く。
「シャンパングラスは鳴らすものじゃない。
軽くかかげるだけで十分だ。
彼女達はワイングラスと違って細く繊細だ。
むやみに重ねれば、儚く散ってしまう」
「はーい。ん…彼女?」
サンドイッチをパクつきながら、小首を傾げる。
「クスクス…例えだ。
シャンパングラスはガラスが薄いんでな。
大切に扱わなくてはならない」
「ふむふむ、乙様ぁ、美味しいね」
「……。聞いてないな…」
「聞いてまふよぉ」
ほろ酔いの瀾にとっては、〔花より団子〕サンドイッチに舌鼓をうつ。
そんな瀾に毒気を抜かれたのか、乙は笑顔を作る。
「美味いか?」
「はい。…ヒック」
サンドイッチだけを口に入れていたせいで口の中の水分が取られ、シャックリが出る。
慌ててシャンパンを飲むと、一瞬クラァ~とする。
「だから酒の一気飲みは…」
「ふぅ~、美味しい♪」
乙は瀾のグラスにシャンパンを注ぐと、今度はチビチビと飲む。
甘酸っぱいルビー色の雫は、喉ごしがよく飲みやすい後口だ。
乙も瀾に合わせてグラスに口を付ける。
「何だかジュースみたいですね♪」
確かに、乙にとってはジュースみたいな物だが。
「言っておくが、一応それも酒だからな。
飲み過ぎれば明日ひどい目に合う」
「はぁい」
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