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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜

4-40 西側の街をやりかえる必要がでてきたので

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 港から宿泊施設へ戻ると、何とそこにはいるはずのないお父さん、お母さんの他にもルミばぁーちゃんにロドじぃーちゃんとラミィお兄ちゃん、モッケしゃんまでもが居た。

 私達は、人魚のお兄さん達がとってくれた海産物を保存する為、保存倉庫に寄って帰って来たが...。

 えっ???いつの間に?
 てか、何で?

 私とお兄ちゃんも含めて、トオルお兄ちゃん達も人魚のお兄さん達も驚いていた。

 何よりドムじぃーちゃんが1番驚いていた。
 ドラしゃんは、相変わらず平然としていた。

 そりゃそうですよね。お父さん達を呼んだのは、他の誰でもなくドラしゃんですから...。

 驚いて、部屋の出入り口で固まっている私達に中に入るよう促すルミばぁーちゃん。

 とりあえず、私達は部屋の中へ入って行く。

 すると、何かに気づいたお母さんがハイテンションで叫び出した。

「ちょっ!?ちょっと見て、皆んな!!うわぁーーー?!可愛い!
 何?アヒルさん?えっ、アキラは亀さんなの?
 どうしたの?それ服?イヤ、その素材は...分かった!!水着ね!!」

 お母さんの声に、皆の視線が私とお兄ちゃんに集中する。

 そうだった。
 私とお兄ちゃんは、ずっと海で遊んでいた水着姿のままだったのだ。

 それを思い出して、私とお兄ちゃんは急いでドラしゃんの後ろに隠れるが、無駄だった。

 ぷっくりしたアヒルさんのお尻と、もっこりした亀さんの甲羅がはみ出しているのだ。

 それでも一生懸命隠れようとする私とお兄ちゃんを引きずり出すお母さん。

 さすがにドラしゃんも止めようとするが、このテンションのお母さんを止めれる人は誰もいなかった。

 儚い抵抗も虚しく、私とお兄ちゃんはお母さんに捕まり見せ物状態に...。

 最初はお母さんを落ち着かせようとしたルミばぁーちゃん達だったが...。
 (そうよね...。わかりきってましたよ。)

 気付けば、皆私とお兄ちゃんを取り囲んでしげしげと鑑賞しだしたのだ。

「本当だ!?可愛ね。」

「何だい?これは...お尻の部分が浮き袋の様になってんだね。」

「アキラ、お前顔を出してなかったから、完全に亀だぞ!」

「いやぁー、リンとアキラが着てるからだとは思いますが、こんなに可愛いものなんですね。」

「はぁー。たまりませんわ。他にもこんな衣装もってますの?」

「あっ!この生地、見てみて!撥水効果抜群の生地よ!
 しかも、速乾性が高いとみた!」

「それだけではないね。カビも生えにくく、海だけでなく真水の環境下でも使える品物とみたね。」

「ヘェ~。スゲェーなぁ~。見ただけで分かるのか?」

「さすが、プロですね。」

「そんでしたら、他にもこの生地生かせるんでないでっか?」

 いつメンに囲まれている私とお兄ちゃんの姿を、端で存在感を消して見守るドムじぃーちゃん達。

「あ、あのう...助けなくて、いいんですこ?」

 恐る恐るトオルお兄ちゃんが、ドムじぃーちゃんに小声で質問するとドムじぃーちゃんは、静かに頷いた。

「下手に関わると碌な目に合わんぞ。とりあえず、俺たちができるのは邪魔にならないように見守るだけだ。」

 ドムじぃーちゃんは、そうトオルお兄ちゃん達に伝えた。

 トオルお兄ちゃん達は、心配そうに見つめながらも、私達の置かれている環境下に割って入る事ができずにいた。


 どれくらい時間が経ったのだろうか。
 私とお兄ちゃんは限界を迎えていた。

 そうです。空腹の限界が。

 まだまだ私とお兄ちゃんを取り囲んで、ガヤガヤと話したり、私とお兄ちゃんをもふもふしている一段の動きを止めるのは、これしかなかった。

「ぐーぐぅーっ!!キュルルルルゥーー!」

 私とお兄ちゃんのお腹の虫が、大音量で鳴きだした。
 その音を聞いたいつメンは、動きと話を止めた。

 そして...私とお兄ちゃんをドラしゃんに預けたかと思ったら、お父さん、お母さん、ルミばぁーちゃんは猛ダッシュで台所へと向かった。

 そして、ロドじぃーちゃんはご飯の準備ができるまでの間の空腹凌ぎにと、鞄の中に入れていたドライフルーツを一つずつくれた。

 私とお兄ちゃんは、ムスッとした表情でドライフルーツを無言で食べる。

 気まずい空気が流れる中、ようやく話せれるかと思い、ドムじぃーちゃんが話出した。

「大体の予想はつくが、フレアに呼ばれて来たな?」

 ドムじぃーちゃんの言葉に、ロドじぃーちゃん、ラミィお兄ちゃん、モッケしゃんは、しれっと頷いた。

 ドムじぃーちゃんは、はぁーと溜息を吐くとゆっくりとロドじぃーちゃん達の元へと歩いて行って、腰を下ろした。

 トオルお兄ちゃん達もそれに続いて、ドムじぃーちゃんの後ろ側にそれぞれ座った。

 そして、ドムじぃーちゃんは話を続けた。

「一体何でまた全員で来たんだ?」

 ドムじぃーちゃんの質問に、顔を見合わせるロドじぃーちゃん達。

 そして、

「えっ?ラディーミル達は、置いてきたぞ?アイツらも来ると言ったが、街が困るからな。」

「それに、私とモッケロンはともかく、ロドムカ、スティールミ、ユウダイにユイカは、話を聞いたら明日の朝一で中央に戻る予定ですよ。」

「そうやで。まぁ~大体の予想はついてますけど、この街作り替えるでっしゃろ?
 それやったら、必要な人材を追加せなあきまへんやろ?
 いちいち伝言を飛ばすのもアレやと思ってなぁー。
 せやったら、皆できたろうってなりましたんや。」

 そう話す、ロドじぃーちゃん達。

 それを聞いて苦笑いを浮かべるドムじぃーちゃんだった。

「さすが、腐れ縁で繋がっているだけあるわ。
 恩にきるわ。」

 そう言って、頭を下げるドムじぃーちゃんに、ロドじぃーちゃん達は焦った。

「おいおい!水臭いぜ。俺たちの仲かじゃぁ~ないか。気にすんなよ。」

「そうですよ。どちらかと言うと、私はリンとアキラの顔が見たからったら来ただけですから。」

「そうやで。いつもいつもあんさんらが独占するから、さびしゅうてなぁー。」

 そう言って、その場を和ませるのもさすがだなぁーと思いつつも、先程の恨みは忘れないからねっと、心に誓いながらドライフルーツを頬張る私とお兄ちゃん。

 部屋の空気が、なんとか和やかになった頃に、お母さん達がご飯を持ってやって来た。

 とりあえず、ご飯を皆で食べて詳しい話は後程となった。

 人魚のお兄さん達がとって来てくれた海産物の一部を使った夕食は美味しかった。

 気付けば、いつの間にか私とお兄ちゃんはご機嫌さんに。

 お母さんとお父さんと一緒にお風呂に入っている間に、ドラしゃん達はこの街と南側の街について話し合いをしていた。

 その為、なるべくゆっくりお風呂に入っている様に言われたお父さん達。
 久しぶりの家族団欒を満喫した。

 
 私達がお風呂に入っている間、広間に移動して話し合いが行われていた。

 お父さんとお母さんにはお風呂に入る前に、ドラしゃんからどんな話をするかをあらかた聞いていたみたいだ。

 広間では、ドラしゃんとドムじぃーちゃんを上座に迎えて座っていた。
 もちろん話の司会進行はドラしゃんだ。

『今回西側の街を先に作ったのだが、少々トラブルが起きた。
 それによって、この街を全体的に作り替える必要があるのだ。
 もちろん、南側の街を作る予定地も地形からやりかえないといけなくなった。
 それで、皆でどんな風にしたらいいか案を出して欲しい。と、言う感じですね。』

 ドラしゃんの話を聞いてロドじぃーちゃんが頭を掻きながら意見をいう。

「やっぱりかぁ~。人魚自体が特殊だからなぁ~。こうなると思ってたんだよなぁー。
 西側の海なら大丈夫だったのか?
 まるごとやりかえないといけないのか?
 半分だけとかは、無理なのか?」

 ロドじぃーちゃんの意見にドムじぃーちゃんが答えた。

「西側の街の海なら問題ない。彼らの住んでいた国は西側にあるからな。
 彼らの体質を考えると街の半分ないし、1/3は海にしないといかんだろうなぁ...。
 本当なら、街全体に海水が行き届くようにしてやった方がいいんだろうが、そうなるとどんな建物が良いのか分からんからなぁー。」

 ドムじぃーちゃんの言葉にラミィお兄ちゃんが意見を言う。

「海水に強い植物を使うのはどうでしょうか?
 そうすれば、今の街の外観は生かせるのでは?」

 ラミィお兄ちゃんの言葉に、ルミばぁーちゃんが補足する。

「無理に縦長にせず横広くすればどうにかなるのではないか?
 縦長にするにしても、二階建てまでなら何とかなるんじゃないか?」

 皆が意見を言う中、人魚のお兄さんリュモさんが手を挙げた。

「あ、あのう...私達も意見を言ってもいいでしょうか?」

 リュモさんにドラしゃんが、意見を言う様に促した。

「海水は、この街の規模ですと1/3ぐらいあれば大丈夫です。
 できたら、各建物に海水が流れる様にして下されば助かります。
 もちろん、真水も流れる様にして下されば助かります。
 私達は、乾燥が命取りなのでできたらこの街の様に緑が多い方が助かります。日陰もありますし、思ったより乾燥しにくいので。」

 リュモさんの言葉に、ドムじぃーちゃんは悩んだ。

 本来なら、住む予定の人間の意見を叶えてあげるのが良いのだが...。
 方法が...。

 すると、何処からか声がして来たのだった。

『そんなの私達なら簡単ですわ。』

『明日から、この街を作り替えよう。』

『南側でも使える部分があるなら、取り壊しをせずにそのまま南側に持っていこうぜ。』

 そう、この街を造るのに頑張った【大聖霊】の皆様方が突然現れて、そう意見を述べた。

 皆が驚いている間に、ドラしゃんが話し合いを勝手に纏めていく。

『では、明日から早速作業に移りましょう。』

 こうして、西側の街の作り直しが決まったのだった。

 話し合いに乱入した【大聖霊】達の言葉を鵜呑みにして、翌日から街のやり直しが決まった。

そこで、必要なものがないかを【大聖霊】に確認するドラしゃん。
【大聖霊】達は、仲間内で話し合って必要な物をドラしゃん達に伝えた。

彼らが伝えた物は、以下のものだった。

人魚のハーフ達の故郷の土と海水と、植物のサンプル何種類かだ。

 内容を聞いて一同驚き、【大聖霊】達に質問する。

「なぜその様なものが必要なんだ?」

ロドじぃーちゃんが代表して質問すると、【大聖霊】の1人ノームがこちらも代表して答えた。

『君らも知っている様に、人魚族って特殊な種族だろ?だからさ。
 なるべく故郷に近い環境にしてあげる方が、後々面倒がなくて困らないんだよ。
 大人ならある程度我慢が効くけど、子供や女性...特に妊婦は、かなりデリケートだからね。
 同盟を結んだんだから、そこは有効利用しないとね。』

悪戯っ子のような表情をしながら答えるノームに、一同納得したように思えた...が。

しかしひとりだけ...納得いかない表情をしている人が...。
それはリュモさんだ。彼は、勇気を出して【大聖霊】に質問した。

「あ、あのう...それを用意して、どうなるんですか?」

蚊の鳴くような小声の質問に、今度はシルフが答える。

『えっ?そんなの簡単な事だよ。
 素材さえ有れば、同じ物が僕たちの力である程度、量産可能だからさ。
【大聖霊】様の力を舐めないでくれる?
 まぁ~、こんな事を僕たちがするのは、あくまでも主人のためだしね。』

シルフの言葉に、【大聖霊】一同頷いた。

そう。あくまでも彼らが頑張るのは、契約主である私のためなのだ。

『まぁ~【大聖霊】に限らず、聖霊系の連中はそんなものでしょう。
 主人がいる場合は、主人優先ですからね。
 それに、あんな可愛らしい主人を泣かせることなんて誰ができるんでしょうかね?』

そう付け足したように言い放つドラしゃん。

ただ、私が可愛いと言いたかっただけなのては?と、死んでも誰も言えなかった。

 今回の大改造も、【大聖霊】達の力を借りて行う事にした。

その為、人魚のハーフである彼らにどんな街なら問題ないか、細部に渡って聞き取り調査をする事にした。

聞き取りは、ルミばぁーちゃんとロドじぃーちゃんが。

ドムじぃーちゃんが出た意見を書き留めいって、ドラしゃんがその内容に必要な材料があるかないかの確認をしながら、【大聖霊】達に可能か不可かの確認を。

ラミィお兄ちゃんとモッケしゃんは、アドバイスを付け足して行くという、とんでもない状態に...。

 私達がお風呂から出てきても、皆は真剣な顔付きで話し合いをしていた。
私達はそっと邪魔をしないように先に寝る事にした。

 翌朝。私達が起きると朝ご飯の準備がされてあったが、そこにはドムじぃーちゃん、ムキじぃーちゃん、ドラしゃん、リュモさん達の姿はなかった。

私達のためにお膳の用意をしてくれていたルミばぁーちゃんが、質問する前に教えてくれた。

私達が起きるより数時間前に起きて、朝ご飯を食べると街の改修工事に出掛けたと。

残っているのは、ルミばぁーちゃんとロドじぃーちゃん、ラミィお兄ちゃんとモッケしゃんのみだった。

「私らも、あんたらと朝ご飯食べ終えたら街に戻るからね。やる事あるしね。」

「ふぁーーーっ。ねみぃーなぁー。
 おっ、お前達も無理はするなよ。」

「ユウダイとユイカも私達と戻りますよ。帰って、やって欲しいことができましたから。」

「ワテが2人を皆んなの所に送っていきますから心配はありませんで。」

それぞれそう話してくれた。
皆は若干眠そうだが...。
どうやら、私達が寝た後も暫く話し合いをしていたようだ。

日付が変わる前には、それぞれ風呂に入って床には着いたようだが...。
そんな中、早起きして作業に取り組んでいる皆んな...。

私とお兄ちゃんは、負けじと思い目の前の料理を次々と平らげていった。
父さん達は、笑顔を浮かべながらその様子を見ていた。

私とお兄ちゃんが朝ご飯を食べ終わると、ルナミスが迎えに来てくれた。

『本当に朝食が終わったようですね。
 ドラゴン殿に言われて、主人と兄上殿をお迎えに来ました。』

そう言って、目の前に現れたのだ。

私達の食べ終わるタイミングが分かるドラしゃんって...。
その場に居る皆そう思ったが、口にはできなかった。

本当はモッケしゃんが連れて行く予定だったが、迎えが来たので任せる事にしたみたいだ。

ルナミスに私とお兄ちゃんを預ける時、皆んなから励ましの言葉を貰った。

「いいか。ドラしゃんの言う事を聞くんだぞ。」

と、お父さんから。

「しっかりご飯は食べて、早めに寝なさいよ。夜更かしは駄目よ。」

と、お母さんから。

「何かあれば、いつでも伝言よこしな。助けに来るから。」

と、ルミばぁーちゃんから。

「少しずつ、お前さん達は成長してるから無理だけはするな。確実に成長してるから、焦る事はないぜ。」

と、ロドじぃーちゃんから。

「また、会いに来ますから。それまで、頑張って下さい。くれぐれも無茶はしないで下さいね。」

と、ラミィお兄ちゃんから。

「ワテも、あんさんらに負けない様に頑張りますで。お互い、無理だけは避けましょうや。」

と、モッケしゃんから。

 そして、皆とハグをしてひとときの別れをした。
お父さん達は、私達の姿が見えなくなるまで手を振っていた。

完全に見えなくなってから、片付けをして街へと戻って行った。



 ルナミスに連れられて、ドラしゃん達の元へ行くとなんと色々と変わっていた。

海側の外壁から大きく変わっていた。
私とお兄ちゃんの姿を見ると、作業の手を止めて出迎えてくれるドラしゃん。

ルナミスは、私もお兄ちゃんをドラしゃんに渡すと作業に戻って行った。

周りを見渡すと、【大聖霊】と【聖獣】達も協力して街の改修工事に取り掛かっていたのだった。

【聖獣】達は、まだまだ幼いため【大聖霊】達と使える魔法や効果は弱いが、それでも自分達が補える所を補う様な形で作業に関わっていた。

【大聖霊】達もいつものミニマム姿ではなく、本来の姿で作業を行っていた。

リュモさん達は、まだまだ彼らにぎこちない感じが見られるが、ドムじぃーちゃんやムキじぃーちゃんが普通に接しているので、馴染もうと頑張っている感じが見て取れた。

『凄いでしょう?早く取り掛かって、少しでも早く完成させて街を稼働させれる様にしたいと奮闘してます。
 街の地形からやり直しが必要ですからね...多少はどんずくかと思いますが、どうにかなるでしょう。』

ドラしゃんは、そう説明してくれた。

私とお兄ちゃんは、比較的安全な場所から皆の作業を見守る様に言われた。

みんな真剣な眼差しで作業に取り組んでいるので、私とお兄ちゃんは素直に指示に従う事にした。

先程はお母さん達に注意もされたしね...。

作業を見ていると、どうやら外壁の一部を海の中にも作る様だった。

海も込みの街となるから、海の中にも外壁を作る方が良いと、リュモさん達からの意見を取り入れたそうだ。

海側の外壁の素材は、ルミばぁーちゃん達が同盟国に連絡して取り寄せて来るのを待ってから造るので、それ以外の事をするそうだ。

海の中の環境を荒らさずにする作業は、至難の技が必要だが...【大聖霊】達の力により大幅に楽ができている様だった。

彼ら自身、自然を壊されるのが嫌いなので率先して協力していた。

「で、どんな街にするんですか?」

お兄ちゃんが作業を見ながらドラしゃんに質問した。
その質問にはドラしゃんが、笑顔で答えてくれた。

『海側からみたら、海の中に森が有る様に。
 陸地から見れば、森の中に湖かと思う様な海があるような街を目指してます。』

まさしく、西側の街に付けた名前通りの街になりそうだった。
私とお兄ちゃんは、街の完成を心待ちにした。










 リン:
 新しい西の街、楽しみだね^ ^

 アキラ:
 うん^ ^
 どんな街になるんだろうね♪♪

 リン:
 ドムじぃーちゃん達が造るから大丈夫だと思うけど、どうなんだろう?

 アキラ:
 僕達にも何か出来ることがあればいいのにね。

 リン:
 うん。
 でも、私達が何かすると...ね?

 アキラ:
 そうだね。
 でも、出来そうなことを見つけて頑張ろうね^ ^

 リン:
 うん^ ^

 ドラしゃん:
 (何もせずに、笑顔で見ていてくれるだけで十分です。)
















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