異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜

藤*鳳

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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜

4-23 無事北側に新しい街が完成!!

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 ドムじぃーちゃんを中心として、作業に加わる皆で、"街灯"についてどの様に作っていくか話し合いが行われた。

その話し合いのなかで、まず【大聖霊】達に見本として、道中で見かけた幾つかの街灯を作ってもらうことにした。

それを見ながら、自分達で実際に同じ様なものが造れるかも検討した方がいいのでは?という意見がでたからだ。
すると、ある事に気付く。

【大聖霊】達が造り出した"街灯"には、種類が3種類あったのだ。

一見どれも同じ様に見えたので一種類だけかと思っていたが、そうではなかった。

街灯の核となる光の部分の元が、3種類あったのだ。
どんなのがあるのかと言うと...。

光・土・闇、火・土・闇、雷・土・闇の3種類となっていた。

土と闇は全てに含まれていたが、光・火・雷という光の素になる部分が違っていたのだ。

その為、どういう仕組みで灯りが付いたり消えたりするのかも教えてもらった。

すると...。

『えっ?街灯の仕組み??そんなの適当だよ?』

と、とんでもない返事が返ってきた。

あまりの返答に一瞬固まるドムじぃーちゃん。しかし、直ぐに我に返り慌てて【大聖霊】達に教えを乞う。

「いやいや。何かあるだろう?!思い出してくれ!出ないとわざわざ3種類に核を分かる意味がわからん!」

ドムじぃーちゃんの意見はごもっともだ。
対して意味がないなら光の素になるものは一つでいいはず。

でもあえてそれぞれ分けているならそれなりの意味や仕組みがあるはずなのだが...。

造ったら彼らからしたら夢中で造ったていたから、はっきり覚えてないのが本音なんだろう...。

そこが【大聖霊】と人間の職人の違いなのだろう...とふと感じた。

すると意外な人から、的を得た言葉が返ってきた。

「土は光の核となる土台だとして、闇は灯りを消すための機能で、光、火、雷が光の素になっているのですよね?」

その言葉を発したのは、私の横で何か真剣に考えてるなぁー?と思っていたお兄ちゃんだった。

意外な人物の発言にて一同驚愕する。

そんな周りに見向きもせずに、お兄ちゃんがなおも言葉を続ける。

「たぶんだよ?土が光の核となる石の土台の役割をしていて、闇が灯りを消したり弱めたりと調節をしていて、光・火・雷は、光の素になる。
 光の元をあえて分けてるのは、光の持続時間や環境、光の加減によって変化をつけるため...なんじゃないかなぁ??」

ちょっと!私のお兄ちゃんいつのまにかこんなに賢くなったの?
私はお兄ちゃんを思わず凝視する。

自分の意見を言い終えて、ようやく周りの視線に気付いたお兄ちゃん。
そして、なぜか照れる...。

「実は、旅に出る前にお父さんに色々こっそり教わってたんだ。何かの役に立つよって。
 ほら、お父さん建築系の仕事してたろ?だから、子供の僕でも分かりやすく、簡単な事だけど教えてくれたんだ。」

お父さんも凄いが、それを短期間で覚えたお兄ちゃんもかなり凄い。

「本当は、お父さんもこの旅に行きたかったんだって。だけど、お父さんにはお父さんしかできない事が他にもあるからって...。
 だから、お父さんができない分、僕に任せるって言われたんだ。僕も、何か皆の役に立ちたかったしね。」

そんなお兄ちゃんの言葉に、大人達は皆感動していた。
なかには涙ぐむ人も...。

『アキラ様御立派です。十分皆さんのお役に立ててますよ。ありがとうございます。』

ドラしゃんにそう言われて、お兄ちゃん凄く誇らしそうな表情になる。

まだ、10歳にも満たない子供に負けていられないと、大人達は張り切りだした。

お兄ちゃんの言った言葉を元に、ドムじぃーちゃんとオーガハーフ組が持ち合わせの材料で光の核となる物をまず造る事にした。

そして、ムキじぃーちゃんとカリン達残りの15人で街灯の外枠を造ることにした。

二手にわかれて、同時に作業をして少しでも早く完成させる様にとの策だった。

足りたいものは、【大聖霊】達が用意すると言ってくれたので、そこはどうやら甘える事にしたみたい。

私とお兄ちゃんとドラしゃんで皆のご飯の準備をと思っていたら、お兄ちゃんがドムじぃーちゃんの元へ。

「僕もできることをしたい!」

そう申し出て、作業メンバーに加わった。

私はそんなお兄ちゃんを見て、凄いと思ったのだけど、どこか別の人みたいな感じに見えた。

正直、この世界に来てお兄ちゃんは以前の"お兄ちゃん"とは違って来ていた。

以前のお兄ちゃんは、私が少し機嫌を損ねると直ぐに涙目になってたし、何よりも私を優先してくれていた。

それがどうだろうか...。

王子達との出会いや他の人達と出会ってから、お兄ちゃんは少しずつ変わってきた。

もちろん良いことなんだけど...

「さびいねぇー。」

私は思わずそう呟いていた。
心の中で思っていたはずが、無意識に口に出していたみたいで、その呟きをドラしゃんがしっかり聞いていた。

ドラしゃんは、優しく私の頭を撫でながら小声でいい事を教えくれた。

『ここだけの秘密ですよ。最近周りに年上の、しかも歳の近い方が増えてきましたでしょ?
 お嬢様がその方々に人気なんです。
それを知ってアキラ様は、お嬢様が取られない様にと今、自分磨きをされてるんですよ。』

そう教えてくれたドラしゃんの顔は、いたずらっ子みたいな顔をしている。

『ですから、お嬢様の前では"かっこいいお兄ちゃん"でいたいらしいですよ。
内緒ですからね。』

その言葉で、私はほっとすると同時にお兄ちゃんはお兄ちゃんなんだなぁーとおもった。

大人に混じって頑張るお兄ちゃんの姿を見て、私は笑顔で声をかける。

「お兄ちゃん!かっこいいよ!がんばって!」

私の声にお兄ちゃんは、照れ臭そうな顔をしながらも手を振ってくれた。

そして、今度こそ皆の食事の準備のためにドラしゃんと一緒に移動した。

 
 私がドラしゃんと移動した後、作業チームは色々試行錯誤を繰り返していた。
光の核となる部分が特に難しかったようで、何回も爆発音みたいなのが響いていた。

核の部分の造り方を【大聖霊】達に聞いても、"感覚でつくったからわからない"と言う返事しか返って来ないので、かなり悪戦苦闘していた。

解体しようにも、中々解体も出来ないので手探りでやるしかなかった。

なんとか、核となる土台はドムじぃーちゃんが見様見真似で造り上げた。

ドムじぃーちゃんが造った土台は、【大聖霊】達が造ったものより一回り大きい物だったが、見た目は同じ感じに仕上がっている。

それを手本にして、幾つか大きさを変えてつくっていく。

出来た物を【大聖霊】達が造ったものと並べて、手直しをしていくを繰り返していった。

もちろん形だけでなく、重さも同じ様に修正していく。
軽すぎると破損しやすく、逆に重すぎると土台を嵌め込む外枠が保たないからだ。

丁度いい大きさと重さにしないといけなかった。
だがそれに関しては、特に問題はなかった。
数をこなす事に手慣れてきて、手早く作業が進んでいったからね。

数十回かやり直しをすると、【大聖霊】達が造ったものと、同じ大きさ、重さの核ができた。

問題はそこからだった。

その核に灯りを灯したり、消したり、灯りを灯す事によって発せられる熱に耐えさせなければいかなかった。

それには、1つの核に3つの魔法を付与しないといけなかった。
それができる人が...。現状いなかった。

ベテランのドムじぃーちゃんでも、2つまでしかできなかった。
3つとなると未知の領域だという。

しかし、この街灯の核を完成するにはどうしても必要なこと。

暗闇を感知して光を放つ、光魔法。
灯りを感知して光を消す、闇魔法。
放熱された熱に対して耐える、耐熱魔法。この3つだ。

もしかしたら、それ以外にも付与しないといけないモノが、あるかもしれないが、1番必要なのはその3つだった。

ドムじぃーちゃん達が悩んでいると、ムキじぃーちゃん達の街灯の外枠チームが外枠を幾つか完成させて持って来た。

外枠は全部で4種類作られていて、それぞれにデザインが違うもの、色が違う物などが、数種類造られていた。

あと、持ち運びできるものから、壁にかれるものや付け替えができるもの、道中にあった様に植え込み型など、デザインもシンプルなものから、凝ったものまであった。

それを見たドムじぃーちゃん達は、大興奮だった。
どれも想像以上の出来栄えだからだ。

大本を造り出した【大聖霊】達でさえ、感動していたからね。
外枠は、全て採用する事にした。

特に持ち運びタイプと壁掛けタイプ、あと付け替えタイプは、同盟国でも喜ばれると言うことがわかり、もしかしたらこの国の財源になるかもしれないと話題がでた。

皆がワイワイ話している所に、私とドラしゃんが軽食を持って来た。

ドラしゃんが、魔法で簡易のテーブルを出し、その上に持って来た軽食を並べていく。

それに気付いて皆が寄ってきた。
一度作業を中断して、食事を取る事に。

軽食を食べながらドラしゃんは、どこまで作業が進んだか確認する。

「外枠は完成したぞ。もし成功したらこの国の特産物の一つになるかもしれんぞ。」

と、ムキじぃーちゃんが豪快に笑いながら話してくれた。

「核に関しては、土台は出来たが...後一歩なんだよなぁ~。
核の土台に最低でも3種類の付与魔法を与えんといかんのだよ。それがなぁー...。」

ドムじぃーちゃんはそう渋い顔をして話をする。

「核が完成せんと、"街灯"が完成せんのじゃ...。」

そう言って、ドムじぃーちゃんは造った核の1つを見せてくれた。

私はそれをドムじぃーちゃんから受け取り、じっくり観察する。
見た目は重そうなのに、手に持ったら軽かった。

まるで中身が入っていないようだった。

『なんの魔法の付与が必要なんだ?』

ドラしゃんがそう言うと、ドムじぃーちゃんがおにぎりを食べながら教えてくれた。

「暗闇を感知して光を放つ、光魔法。
灯りを感知して光を消す、闇魔法。
放熱された熱に対して耐える、耐熱魔法の3つだ。
だが、それにはかなりの魔力が必要だし、付与できても俺は2つまでだ。
お前さんはどうだ?」

ドムじぃーちゃんの言葉にドラしゃんが珍しく言葉を濁しながら呟く。

『付与は...出来ないことはないが...それがなぁー....はっははは...。』

ドラしゃんのこの返事にドムじぃーちゃんは動きを止めた。
そして、じーっとドラしゃんを見つめる。

ドラしゃんは、ダラダラと冷や汗を流しだす。

するとだ...。

「見て!光ったよ!あっ?消えた?!」

私がそう声をあげると、私の声を聞いて、皆の視線が一気に私に集中する。

「リン?何したの?」

お兄ちゃんが、私の側に近寄って来たので、さっきの出来事を見せた。

「みててよ?ほら!」

私がドムじぃーちゃんから受け取った核を両手で持つと、真っ黒だった核が光った。

そして、私が手を離すと光が消えたのだった。

「ちょっ...お前...!!」

その光景を見たドムじぃーちゃんは、慌て私の元へ。

そして、私の身体を掴んだ。

「どっ、どうやったんだ!!」

ドムじぃーちゃんの気迫に押されながらも私は説明した。

「あのね、これにね、ひかって、きえて、あつくなりすぎないで、っておねがいしたの。」

それを聞いて、大人達は皆固まり、【大聖霊】達は喜んでいる。

『主人すごいじゃん!!初めてだよ!そんな幼くして、付与魔法まで使えるなんて!』

『俺たちの主人になれるだけあるぜ!』

『素晴らしいわ!主人もどんどん成長してるわね!』

【大聖霊】達の言葉に、ムキじぃーちゃんは豪快に笑い、ドラしゃんは呆れ顔に、ドムじぃーちゃんはなんとも言えない表情をそれぞれしていた。

「リン!凄いじゃないか!これで、"街灯"がつくれるね!!」

お兄ちゃんは、やった~!と喜んでいた。

他の大人達は、目の前で起きたことが信じられずに固まったまま。

私はお兄ちゃんにもやり方を教えてみた。
すると、お兄ちゃんも同じ様にすぐに出来た。

もうこうなったら、皆でやるしかなかった。

ドムじぃーちゃんは、皆にやり方を伝え、軽食後に核を沢山造る様にした。

そして、私とお兄ちゃんで手分けして、ドムじぃーちゃん達が造った核を仕上げていく事にした。

私とお兄ちゃんが造った核をムキじぃーちゃん達で付けていき、ドラしゃんと【大聖霊】達で、仕上がった物を設置していく、という流れで動くことがきまった。

急いで軽食を食べきって作業に取り組む大人達。

皆で手分け作業をする事により、効率は格段と上がっていき、日が暮れるよりも遥か早くに、全ての作業が仕上がった。

街灯は無事に完成した。

そのままの勢いで、灯台もつくることに。

灯台は、【大聖霊】達がどうしても造りたいのがあると言うので、お任せした。

するとものの数分で、どこかで見た事がある様な灯台が、丘の上にであがった。

それは、お母さんがよく読んでくれる絵本の中に描かれていた灯台だった。

遠い海の端まで届く様な太く長い光を放つ灯台。
暗闇でも光が反射される様に真っ白の灯台だ。

灯台の中は、ひと2人ぐらいなら泊まれる様に部屋も造られていた。
【大聖霊】達は、満足げな表情をしていた。

あとは、日が暮れて役割を果たすか確認するだけとなった。
とりあえず、日が暮れるまでゆっくりする事にした。


 日が暮れて、外に出ると街灯も灯台も役目を果たしていた。

街の中も、街を取り囲む外壁の外も中も街灯の灯りで灯されていた。
灯台も光を放っていた。

これでようやく新しい街が完成したといえる。

街の中の街灯は、街の外の街灯より光は淡く一定の時間が来たら半分が消える仕組みにした。

それには、オリジンの力を借りた。

タイマー式にして、毎日日が暮れてから3時間経過したら街の半数の街灯の光が消える様にした。

そうすると、夜もゆっくり休めるからだ。
この世界初の、近代的な街ができた。

街灯の外枠は、雪が積もると感知して放熱して蓄えていた熱を使って、溶かす仕組みも組み込んだ。

これで、雪が降る時期でも安心だ。

「街の名前はどうするだ?」

ドムじぃーちゃんの言葉に、皆はあっ!って言う顔付きをする。

名前まで考えてなかったのだ。

困ったなぁ~と、思っているとカリンさんがある言葉を呟いた。

「ゴッティガーデン。」

その言葉を聞いて、驚いた。
ゴッティガーデン。
それは、神の庭を意味する言葉だった。

「まるで、神様のお庭みたいな素敵な街よね。
私は見た事がないから、本物の神の庭がこんな感じかわからないけど、こんな街みたいだったらいいのにね。」

カリンさんは、皆の反応に気づいてないのかそう言葉を続ける。

「なら、ここは"ゴッティガーデン"にしよう!」

お兄ちゃんがそう元気よく言い放った。

ドラしゃんは何故か嫌そうな顔をしていたが、皆がそれで良いじゃないか!
と、同意した。

そして、この街は"ゴッティガーデン"に決まった。











リン:
できたよ!

アキラ:
できたね!新しい街!

ドムじぃーちゃん:
疲れたぜ...

ムキじぃーちゃん:
これ、あと何回するんだ?

ドラしゃん:
あと、3回程ですね...。

旅仲間皆んな:
T^T

リン:
次の街も頑張ろうね^ ^

アキラ:
僕も頑張るよ!


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