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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜

4-17 過去の厄災と

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 私達がご飯を食べているなか、ギルドの会議室は、今迄にないほどの重い空気が立ち込めていた。

それもそのはず。
皆にとってもそうだが、特にドラしゃんにとっては悪夢でしかない話が出たからだ。

自分の家族と仲間を失うはめになった原因。自分が我を忘れて、この世界を滅ぼす原因の話だからこんな空気になってあたりまえ。

あの戦火を現実的に目の当たりにしている、王様、ムキじぃーちゃん、ルミばぁーちゃん、ロドじぃーちゃん、ラミィお兄ちゃんは声すら発せなくなっている。

あの当時ですら、はっきりとした黒幕まで探り当てれず、操られた人間のみが処罰を受ける形となり、すっきりしない状況で幕をおろす羽目に。

住民には、処罰された人間が黒幕と伝え、平和が訪れると振る舞っていたのだ。

しかし、現実はそうではない。
市民にそう伝えてもなお、王様達は当時の本当の黒幕をずっと探していたのだ。

今現在に至っても、当時の黒幕が見つかっていない。

なんと相手は戦火の最中、まるで存在しなかったように痕跡を綺麗に消して行方をくらましていた。

それが、今の今になってまた尻尾を出し始めたというのだ。

しかも、今は私やお兄ちゃん、お父さんやお母さんがいる。
ドラしゃん達にとって、二度と失いたくない"家族"がいるのだ。

もし、ソイツの標的に私達家族がなったらと...。

そう考えたドラしゃんの纏うオーラはドス黒いものに。

さすがにその場に居る誰もが、怯えてしまった。

しかもあの戦火で見た表情がでているのでなおさら迫力が凄かった。

世界最強と言われるあのドラゴンの本来の姿が...。

その場に居た人は皆、身動きが取れずにいた。

今動くとそこで命は尽きると本能が訴えて動けない...と言うのが正解かもしれない。

ただ、冷や汗だけが流れてくる。
瞬きすらできない状況だった。

"誰か助けてくれ!"皆が心の中で叫んだ時だった。

ギルドの会議室のドアがノックされた。

するとドラしゃんの纏っていた空気は元に戻り、表情もいつもの姿に...。

それを見て、皆はホッとして返事をする。

「どうぞ。」

セバしゃんがそう言うと、扉が開くが人の姿が見当たらなかった。

皆が首を傾げていると、ドラしゃんが何かに気づいて扉の方へ。

そして...。

『お嬢様。いったいどうしたんですか?
そんなに何をお持ちで?
えっ?コレはおにぎりですか?』

そう言ってドラしゃんは、籠を抱えた私を抱き上げる。

私はご飯を食べていてある事に気づいた。
いつも居るドラしゃんが側にいない事に。

私はご飯を中断して、周りの大人達にドラしゃんがどこに居るのか尋ねた。
すると...会議室で話し合いをしていると教えてくれた。

そこで、ナナばぁーちゃんとロナばぁーちゃんにお願いして、人数分のおにぎりを用意して貰って、運びやすい様に籠に入れて貰い途中までフェンリルの兄妹に乗せて貰って来たのだった。

おにぎりの入った籠は、【聖獣】達皆んなで手分けして運んだ。

何せ数が多くて...。

「あのね、みんなおなかすいてるとおもってね。もってきたの。
ナナばぁーちゃんとロナばぁーちゃんとくせいの"おにぎり"だよ。
これなら、はなしあいしててもたべれるよね?」

笑顔で得意げに話をする私を見て、皆はほっこりしていた。

そして、持って来た籠をルミばぁーちゃんにドラしゃんが渡して、皆に配ってくれた。

私は届けたので帰ろうとしてら、そのままドラしゃんに捕まって、会議室でおにぎりを一緒に食べる事に。

私の分はないと思ったが、そこはナナばぁーちゃん達だ。
ちゃんと私の分のおにぎりも入れてくれていた。

私はもちろんドラしゃんのお膝の上に座って食べる事に。

そして、皆にそれぞれ"おにぎり"が行き渡ったのを確認してから...。

「では、みなさん手をあわせますよ。いただきます。」

私がそう言って、いただきますのポーズをすると、皆も同じ様にしてくれた。

『「「「いただきます。」」」』

「どうぞ。」

私が笑顔で言うと、また皆は笑顔に。

そして、おにぎりをパクリ。

ファイン国王やガジム国王、サイスン国王は初めて見るおにぎりに興味津々。

皆が食べる姿を見て真似る様にして食べた。

すると...。

「美味い!」

「美味いぞ!」

「美味です!」

それぞれが感想をおにぎりをほうばりながら話す。

そして次々と自分の前に用意された"おにぎり"を胃袋に収めていく。

ナナばぁーちゃん達特製のおにぎりは、特大サイズのおにぎりだ。

私の顔一個半分はあるかと言う大きさ。
それを1人5個も食べている。

ちなみに私のおにぎりは、一口サイズだ。それを3つ食べた。

十分お腹一杯になった。

私がくる前までは、緊迫した空気だったのに、いつのまにか和やかムードへ。

"あーだからか...。"

同盟国のみが国王達は、そう思いながら私を見ていた。

私とドラしゃんの様子をだ。

先程まで、"動くものは命はないと思え"って言う感じのオーラを出していたドラゴンが、幼い小娘である私1人の存在で、こうも大きく態度が変わるのだ。

それは、ドラしゃんだけではなかった。

私の周りに居る皆が同じような感じになっている。

冒険者やギルドで名を馳せているメンバーが、ただの孫を可愛がるじぃーさんとばぁーさんになっているのだ。

そして、エルフの中でも最強と言われるラミィお兄ちゃんまでもが...。

今更ながら同盟を結んで良かったと心底思う国王達だった。

それは、側に居た王様やセバしゃんにも分かったようで、彼らもそれに気付いて、私達を守る側になったのだから...。

私が来た事によって、話し合いは中断した。
とりあえず、今後も警戒と調査は継続で、情報が入り次第その都度連絡すると言う事になった様だ。

私は何のことか分からなかったが、ラミィお兄ちゃんから"新しいエルフに会えますよ。"って言う話を聞いて、楽しみになった。

もちろん会議室で話していた内容は、ドラしゃんの念話によって、【大聖霊】と【聖獣】達には伝えられていた。

1番近くで私の側に居るので、当然だと言ったらそうなのだろう..。

話し合いも中断したので、今度こそ国王達は自国に戻って行った。
王様とセバしゃんも、挨拶そこそにやる事があるからと言って帰って行った。

私達は、今後の方針を話し合いする事にした。
壮大な3箇所の街の増設計画の話し合いをだ。

 食事もそれぞれ終わり、街の広場に集まり、今までの住人と新しく来た人達全員揃ったところで、今後の方針を話し合った。

話し合ったと言っても、ほぼやる事は決まっているんだけどね。

東西南北に街を作り、各国からの人の出入りの窓口を作る事。

今後増えてくる人達が住みやすい場所にする事。

防衛対策についてどうしていくかだった。

街づくりに関しては、どんな街にしてもいいと言う事にした。

自分達が住みやすい場所にしてくれたらそれでいいと。
それに関する手助けは全面的に行うと。

最初は、四方同時進行で作業を行うつもりだったが、それでは人手が分散してしまうので、1箇所ずつ街を作っていく事にした。

そこで、街造りの参加者を募ることにした。

孤児院の子達以外でね。
孤児院から来た子達は、この街に残って体力づくりが義務付けられたからだ。

それ以外の者での作業をとなる。

今回初めて街から外に出る作業となるので、お父さんもお母さんも不安がっていた。

しかし、私もお兄ちゃんも行く気満々。

私とお兄ちゃんが行くなら、ドラしゃんとムキじぃーちゃんは必ず着いてくるので、ひとまず安心したようだった。

残りは...。

希望者を募っていると、今回来た大人達が全員参加すると言った。

あとは、モッケしゃんとラミィお兄ちゃんも一緒に行く事になった。

それ以外の人は、この街に残って同盟国からの連絡対応や食料確保、警備体制の見直しをしてもらう事にした。

作業をは、とりあえず明日からにする事にして、今日は早めに身体を休める事にした。

街の人達は、今からでもって言ったが身体を休める事も大事な仕事だと、ルミばぁーちゃんが一喝して静かになった。

それに...。

「この街をまだ見てないだろう?
今後、ここに永住する気でいる連中は特に、自分達の住む所を確認しないと駄目だろうが?
 焦ってもいい事はない。今日はとりあえずゆっくりしな。」

ロドじぃーちゃんの言葉で、皆の表情が少し穏やかになった。

何せ、ドラしゃんの魔法で新しく来た人達もそうだが、同盟国の国王他もギルドから先の...私達の住居区間は見せてないのだった。

もちろん城もだ。

皆が見てるのは、あくまでもこの街の半分しか見えてなかった。

ギルドから奥の世界を見せたくて仕方がないって言うのもあったのだ。

寝るのにはまだ早いので、永住組と外組に分かれてこの街の探索をする事になった。

永住組の方はルミばぁーちゃんが。
外組の方はロドじぃーちゃんが案内する事となった。

その間、私達家族とドラしゃん、ムキじぃーちゃんは明日からの対応について家で話し合いを。

それ以外の人は、通常業務をする事に。


 永住組と私達はギルドの奥へ。住居区間へ行くための扉の方へ向かって行った。

外組は、まず商業区間の方へ向かって行った。

永住組は、全て孤児院から来た子達だ。
ルミばぁーちゃんを先頭にして2列に並んで歩く。

はぐれない様に、隣同士で手を繋いで歩いている姿は、何とも言えなかった。

お母さん曰く、"通学風景ね"と言って微笑んでいた。

私とお兄ちゃんは、意味が分からず首を傾げた。

「じゃぁ~今から、お前達がこれから住む場所に案内する。驚く事が多々有ると思うが、質問は最後に受け付ける。
あと、言っておく。息はしっかりしなよ。」

そう言って、住居区間へ行く扉を開ける。

住居区間への扉を開けて、外へ出ると私達以外...孤児院の子達は息をするのも忘れて驚愕の表情をして固まっていた。

それを見てルミばぁーちゃんは、やれやれと言った表情になり、両手を大きく叩いた。

"パン!!"

ルミばぁーちゃんの叩いた手の音が響き渡ると、孤児院から来た子達はハッとした表情に戻り、息をし出した。

「だから言っただろう?息をしなって。こんな事で、いちいち息を止めてたらあんたらここでは生活できないよ。
しっかりおし!」

ルミばぁーちゃんの喝が飛ぶが、無理もないと思う...。

喝を飛ばすルミばぁーちゃん自身も、今まで驚きの連続で未だに慣れない部分もあるが、こればかりは慣れていく以外方法がなかったのだ。

子供達は、ルミばぁーちゃんの言葉にただただ首を縦に振るしかなかった。

そして、先頭を歩くルミばぁーちゃんの後ろをゆっくり着いて歩くのだった。

まず子供達を案内したのは、彼らがこれから住む予定の住居だ。

初めて見る建造物に皆んな驚きで声も出てなかった。

外装は、和風の建物。
2階建てにしてあり、横にも縦にも広い作りにしてある。

どれくらいの人数が来るかわからなかったので、大きめに作っておいで良かった。

子供達が大きくなったら、それなりにまた個別で住居を建てるなり、新たに作る街に住居を用意する予定だ。

それまでは、この家で暮らして貰うとルミばぁーちゃんは伝えた。

それは、この街の大人達で以前話し合って決めていた事。

来るのが大人であっても、子供であってもその対応をすると...。

子供達は、驚いていた。

「本当に...こんな所で住んでいいんですか?」

最年長のシリフがルミばぁーちゃんに質問した。

その質問に、平然と答えるルミばぁーちゃん。

「もちろんだよ。あと、交代で私らが家事をしに行くからね。
それでも、自分達で出来ることはするんだよ。
あんたらが、自立できる力をつけるまで私達は全力で、力を貸してあげるから頑張るんだよ。」

ルミばぁーちゃんは、優しく微笑見ながら彼らに伝えていた。

彼らはその話を聞いて、涙ぐんでいた。

「この街では皆んな"家族"よ。遠慮なく困った事があったら言うのよ。」

お母さんは、そう伝えた。

彼らは、ルミばぁーちゃんとお母さんに御礼を言った。

お母さんとルミばぁーちゃんは、"別に御礼を言われる事はしてないから、頑張るんだよ"って笑っていた。

そんな光景を私とお兄ちゃんは見つめながら、不思議な感覚に陥っていた。

なんともむず痒い感じだった。
それが何かわからなかった...。

「リン、アキラ。良かったわね。たくさんお兄ちゃんとお姉ちゃんができたわね。いっぱい学ぶのよ。
大きくなったら、今度は貴方達が御礼をできる様にするのよ。」

お母さんがそう笑顔で私とお兄ちゃんを見ながら話しかけてきた。

私とお兄ちゃんは、えっ?!って顔をしてしまった。

私達の反応を見て、お母さんはおやっ?って顔をした。

「何か?文句でも?リンもアキラもお母さんやお父さん、ドラしゃん達の目を盗んで色々やらかすものね...。
もう、お母さんお手上げよ...だからね、御手本となる"お兄ちゃん"や"お姉ちゃん"の行動を見て、あなた達も成長してくれるとお母さん凄く嬉しいのよね。」

そう言いながら話すお母さんは笑顔だが、"笑顔"に見えなかった。

もちろん纏うオーラも、ドラしゃん達を説教する時の"魔王降臨"オーラに近いものをかもしだしていた。

私とお兄ちゃんは、思わず抱き合って首を縦に振った。

そな反応を見て、いつものお母さんに...。

私とお兄ちゃんの後ろでは、蒼白い顔をしたドラしゃんとムキじぃーちゃんが...。

ルミばぁーちゃんも蒼白い顔をして、子供達も怯えていた。

この日、彼らは誰を1番怒らせたらいけないかを知った。

「あら?どうしたの?皆顔色悪いわよ?体調崩したのかしら?
まだ、見る所はたくさんあるけど大丈夫?」

そう声をかけるお母さんの声に、ただひたすら皆無言で首を縦に振ったのだった。

 久しぶりのお母さんの"魔王降臨"を味わったあと、気を取り直して住居区間の案内を再開した。

家の内部の細々とした説明は後でするとして、彼らにどこに行けば誰が居るのかを教えるのを最優先とした。

彼らの住む家からギルド側には、この街の兵隊長と副隊長のラディじぃーちゃんとカシムじぃーちゃんの家がある。

その近くに、兵士の皆さんの家も。
城側には私達家族の家と竈門と新しく作った菜園と田んぼに、移動して来た放牧地が。

私達の家の隣が、ロドじぃーちゃんとルミばぁーちゃん、ドムじぃーちゃんとモッケしゃんの家が。

そして、彼らの家の向かい側がカブさん達の家が連なっていた。

家と家の間は垣根で区切っていて、上から見ると森林公園風の迷路の中に家がある?って感じになっていた。

とにかく、緑が多い環境下に家が存在するのだった。

しかし、その垣根はただの垣根ではなかった。

【大聖霊】が作った垣根なので、燃えないし、消えないのだ。

いじる事ができるのは、作成した【大聖霊】か主人の私のみって言う...とんでもないチートががった垣根だった。

しかも、家々によって垣根の色と型は違っていたのだ。
住宅地の真ん中は小さめの噴水公園がいつの間にか増設されていた。
しかも、和風...?!

それには、案内していたルミばぁーちゃんやドラしゃん達も驚いていた。

私とお兄ちゃんを見つめる皆。
私とお兄ちゃんも首を横に振った。
身に覚えがないからだ。

すると、噴水の堀に何か手紙のようなものが置かれていた。

それをドラしゃんが見ると、眉間に皺が寄って来た。

ムキじぃーちゃんがドラしゃんの後ろから、手紙の内容を盗み見すると苦笑いし出した。

「手紙にはなにが?」

お母さんがドラしゃんに尋ねると、ドラしゃんは眉間に皺を刻んだまま答えた。

『"ヤッホー!これ見て驚いてるよね?
こんな素敵な建物をこの世界にもたらしてくれた君達に、ささやかな私からのご褒美だよ。
 この街にも子供が増えたようだから、遊び場も必要かなぁ?って思ってね。
これからも、君達のペースで生活してくれたまえ。
 離れていても、君達を見守っているからね。"だそうです。』

手紙の内容をそのまま読んだのは分かったが、内容と表情がマッチしてないのでおかしくて仕方がなかった。

それは、彼らも同じようで必死に笑いを堪えていた。

どうやらこの和風の噴水公園は神様からのプレゼントのようだ。

「おま...くっ...ひでぇ~よ...。」

ムキじぃーちゃんは、完全に笑っていた。

ドラしゃんはムキじぃーちゃんを睨んで、手に持っていた手紙を燃やしたのだった。

「この街...本当に、住まわせてもらって良いんですか?」

なんとか笑いを堪えながら訪ねてくる、シリフ。

それに対して私とお兄ちゃんが皆んなより先に答えた。

「いいよ!シーお兄ちゃん」

「大歓迎ですよ!これからよろしくお願いします。えっとー、シリフ兄ちゃん。」

私とお兄ちゃんの言葉に、言われた本人もそうだが、周りの大人達も驚いていた。

私とお兄ちゃんは、先程感じた気持ちに対してしこりはあるが、それが何かが分からないから放置した。

それより、自分達より大きな人が、自分達より"小さく"見えたので、自然とその言葉が出てきたのだった。

私とお兄ちゃんの言葉に、シリフをはじめ、孤児院から来た子達は泣き出したのだ。

それは、悲しみの涙ではなく、嬉しさのこもった涙だった。

私やお兄ちゃんより大きく見えていても、彼らはまだ子供だ。

私やお兄ちゃんが当たり前のように受けている親の愛情や大人達からの庇護を必要とする存在。

シリフは、20歳を迎えているが本来なら受けるはずの愛情不足もあり、歳の割には幼さがかなり残っていた。

それは、彼らを初めて見た時から大人達は見抜いていたのだった。

「ほらほらいつまで泣くんだい?まだまだあんたらには、説明していない事があるだよ。」

ルミばぁーちゃんがそう言って彼らに声をかけると、必死に涙を拭っていたのだった。

「リンもアキラも、見た目に反して少しずつ成長してんだなぁー。」

『まだまだ幼いままでいて欲しい反面、大人になった姿も見たいって言うのは、贅沢な話なんでしょうね。』

「その気持ち分かります。子供の成長って意外にも早いんですよね...。歳をとるスピードは、同じはずなのに...。
ふとした瞬間、意外な一面を見せられるですから...。
アキラはともかく、リンにはずっと幼いままでいて欲しい感じですよ。」

ルミばぁーちゃんやお母さんと一緒に、彼らを慰めにかかる私とお兄ちゃんの姿を見て、ドラしゃんとムキじぃーちゃんそして、お父さんはそう呟いていたのだった。

 彼らが落ち着いてから案内を再開した。
とりあえず、全ての住居を教えたので家の細かい部分を教えることに。

それは、ルミばぁーちゃんが1人で対応すると言うので、私達家族とドラしゃん、ムキじぃーちゃんは一度別れて家に戻ったのだった。

家に戻るとお母さんがお茶の用意をしてくれた。

一息ついてホッとした束の間、ある異変が起きたのだった。

それは、お兄ちゃんの魔法鞄が不思議な光を放っていたのだった。












リン:
神様ってどこから見てるんだろう?

アキラ:
不思議だよね。

リン:
もしかして、お風呂とかも見てるのかな?

ドラしゃん:
そんな事していたら私が目潰ししますので大丈夫ですよ^ ^

ムキじぃーちゃん:
なら、俺は記憶を消すように頭突きでもしておくか^ ^

リン:
えっ?!

アキラ:
さすがの神様もプライベートな所は見ないのでは?

ドラしゃん:
あのクソはわかりませんからね^ ^

ムキじぃーちゃん:
そうだな。昔、よく風呂に入ろうとしたら邪魔されたしなぁー

神様:
ちょっと!失礼だよ君達!
私だって、見る内容は考えて見てるよ!!

リン:
あっ!神様!お久しぶりです^ ^

アキラ:
お久しぶりです^ ^

神様:
2人と元気だね^ ^
毎日見てるから、久しぶり感はないけど久しぶりだね^ ^

ドラしゃん:
おや、いいところに出てきましたね^ ^

ムキじぃーちゃん:
ちょっとあっちで大人の話をしようじゃないか?

神様:
私は何も悪い事はしてないよ!
リンやアキラの寝顔は見ても、お風呂の時間は見てないからね!
それぐらいは私だってわきまえてるよ!

ユイカ:
ならよろしくてよ^ ^
もしそれで、お風呂も覗いてるなって言ったらどうなるか...。
神様と言え許しませんから

神様:
T^Tはい!!そこは、自信持って見てないって誓えます!

ユイカ:
良かったです^ ^

リン・アキラ:
お母さん...

ドラしゃん・ムキじぃーちゃん:
問題解決しましたね..な...。

ユイカ:
次回もよろしくお願いします^ ^













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