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番外編
番外編⑥ 白い悪魔に捕まった私
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「やっと見つけたよ。僕の最愛の番」
学園の昼休みも終わりの頃。教室に戻ろうとしていた私の腕を掴んでそう話しかけたのは、白金色の髪と金の瞳の、完璧な造形の美少年だった。この出会いが、私が自由を失う瞬間だなんて、この時は思いもしなかった。
私はアルマ。兎の獣人だ。父親は兎人で、母親は馬人。どちらも番の概念が希薄な種族だったのもあってか、父は二度目、母は三度目の結婚をしていた。生きる時間が長く、番の概念がなければ、何度も結婚する事は珍しくはない。多い人だと五、六回…なんて事も珍しくない。その中では三回くらいは普通の範囲だ。
そんな私には二人の兄と、三人の異父兄姉と、四人の異母兄姉がいた。私は両親の中では末っ子で…とどのつまりはいてもいなくても気にならない子…だった。
こんな境遇で育った私は、放っておかれたのを幸いに、好きな事に没頭する子供だった。細かいモノを作るのが好きだった私は、学園の工芸科の中でも彫金コースを選んだ。
遊び半分で作ったブローチが知り合いの宝飾デザイナーの目に留まり、センスがあるとここのコースを勧められたのだ。将来の事など漠然としか考えていなかった私は、宝飾デザイナーというはっきりした目標を得て、学園生活を楽しんでいた。
私の夢に黒雲が垂れ込めたのは、白金色の美少年との出会いだった。トールヴァルトと名乗った彼は私よりも年下で、しかも種族最強の竜人だった。
竜人と言えば男しか存在せず、無駄に強くて丈夫で、種族一番至上主義だった。兎人の私達からしたら雲の上の存在というよりも、恐怖、畏怖の対象だ。あのオーラをまともに受けたら、それだけでも気絶するほどなのだ。出来る事なら一生関わりたくない存在、それが兎人から見た竜人だった。
その竜人に番だと言われた私は…逃げる以外の選択肢がなかった。というか、近づいて欲しくなかった。オーラだけで心臓が壊れそうなくらいに脈は早くなるし、鳥肌は立つし、嫌な汗もかく。まさに脱兎のごとく逃げ出したい衝動に駆られる。
全く、どうして竜人が学園にいるんだ?というか、上位種と下位種と分けて欲しい。あんなのがいたら、ストレスで勉強どころじゃないんだから…
恐ろしい事にあの竜人は、私の恐怖感や嫌悪感などお構い無しに毎日会いに来た。番だからというのが理由だったけど…それ、何の罰ゲーム?な私だった。私は番なんて欠片も感じないし、そもそも彼に好意を持つなんて無理だ。持つとしたら…恐怖と嫌悪。どこの世界に自分に恐怖を与える存在と仲良くしたがる馬鹿がいるだろうか…
私は避けた。徹底的に避けて、逃げて、姿を見かけたら脱兎一択だった。
なのに…
「可愛い僕の番」
「愛している」
「君の顔が見られて嬉しいよ」
私が最大級に嫌悪感を露にし、あからさまに逃げ回っていたのに…あの竜人にはそんな想いは欠片も届かなかった。それどころか、逃げると余計に追ってくる気がする。
(なんだ?あれか?逃げられると追いかけたくなるっていう上位種の本能なのか?)
「父さん、母さん、助けて!」
学園でいくら避けても追いかけてくる白い悪魔に、私のストレスはマックスで限界だった。もう学園をやめてもいい。退学してどこか田舎にでも逃げたい。いっそ外国でもいい。そう思った私は両親に直談判した。なのに…
「アルマは竜人のトール君の番なんだって?」
「この前、店に来て挨拶しに来たわよ」
「はぁあ?」
いつの間にかあの白い厄災は、小さな店を営んでいる我が家に来て、両親に挨拶していったらしい。いつの間に調べたんだ?しかも両親は彼をべた褒めしていた。なんだ、竜人だからそれだけで篭絡されてしまったの?確かに竜人の違いと言われるのは名誉な事だと言われるけど…
私はそんな事、望んでいない!
「まだ学生だから、今は挨拶だけって言っていたわね」
「ああ、若いのに礼儀正しいしっかりした子だったな。さすがは竜人と言うべきか」
「い、いや…あの…」
それからいくら私が苦手だ、番なんて冗談じゃないと言っても、両親は真面目に取り合ってくれなかった。そりゃあ、家業もあるし、二人合わせて十五人の子供がいる両親だから、私にだけ手をかけている暇がないのはわかる。それに相手は最上位種だから、将来は安定だ。でも、少しは私の心情を汲んで真面目に取り合ってくれてもいいんじゃない?
「兄さん、何とかしてよ!」
「無茶言うな!竜人相手にどうしろって言うんだ?俺に死ねって言うのか?」
両親が当てにならないと諦めた私は、両親が同じ兄に相談したが、帰ってきた答えは無情なものだった。
まぁ、今になって思えば兄の心情もわかる。親兄弟ですら排除したがるのが竜人なのだ。家族であっても邪魔をする者と判断したら…兄の明日はなかったかもしれない…
結局、学園を両親にも内緒でこっそり退学し、親戚の家に逃げたけれど…私は逃げきれなかった。あの白金色した鬼人は、どこまでも追いかけてきたのだ。しかも、悉く私の周りの者を自分の味方につけて…
あれが学園を卒業して就職した後、私は攫われるように彼の家に連れ込まれて…そのまま番にされた。はっきり言ってあれは犯罪だろう。私は承諾していないし、むしろ嫌だとはっきり言っていたのだから。
それでも抵抗とばかりに家から逃げ出そうとしたり、ハンガーストライキをしたり、いない者として振舞ったりと、思いつく限りのありとあらゆる手で拒否を示したけれど…その度にこっちが痛い目に遭い続けると…人間、諦めの境地に辿り着く。うん、何をしても相手にノーダメージだったら、やる意味ないじゃない?
「アルマはアクセサリー作りが好きなんだって」
「…だから何?」
「もし望むなら…好きなだけ作っていいよ」
「……」
そう言われたって、信用など出来る筈もない。誰のせいで将来の夢を諦めて学園をやめたと思っているんだ…
でも、そんな私の想いなどあの腹黒竜にはお見通しだったのだろう。目の前に広げられた彫金の道具や材料に、私は目が釘付けになった。だってそれらは、どれをとっても超一流品で、プロですら手に入れるのが難しいと言われるものばかりだったからだ。しかも…
「材料も好きな物を取り寄せていいよ」
「…は?」
「勿論、僕の収入の範囲で支払える分だけだけど。ああ、今はまだ薄給だけど、その内もっとしっかり稼ぐから、もう少しだけ待って?」
小首をかしげてそういう白い悪魔に、私の中で警鐘が鳴ったけれど…悔しいけれど、私も馬鹿じゃない。ここまで来たら逃げられないと悟っていた。というか諦めていた。もう、アクセサリーが作れるなら、よしとするか…と思ってしまうくらいには疲れてもいた。
あれから三十年余り。私は今も軟禁状態だけど…あの後宰相にまで登りつめたあいつのお陰で、私は人が羨むような材料や道具を手にして、好きなだけ彫金を楽しんでいる。自分の店を持てた時には感無量だった。そこはやっぱり竜人なので、私が店に出る事は禁じられたし、私の名で作品を出す事も出来ないけれど…
でも、もし自力で店を出そうとしたら、こんなに早くには成しえなかっただろう。それに、こんなに立派な道具や素材も手に入らなかったし、店を出すための準備も全て自分でしなければいけなかったのだろう。いや、その前に有名になる事はなかったかもしれない。
そう思うと、悪くないのかな…と思うくらいには絆されている自分がいる。どうせ頑張っても逃げられないのなら…家族も巻き込んで困らせるくらいなら…この生活で悪くないのかな、と思う。あいつのお陰で実家の家業も上手くいっているらしいし。
「アルマ、愛しています」
「げ!暑い、くっ付くな~」
「ああ、連れない貴女もまた魅力的ですね。そんな貴女を啼かせるのも一興ですからね」
「はぁ?何言っ…ん―――!」
やっぱり前言撤回。こいつとの人生なんて冗談じゃない!その私の想いは‥今日もまた白い悪魔によって霧散する運命だった。
「愛していますよ、アルマ。生まれ変わっても貴女を愛しています」
(冗談じゃない!生まれ変わったら絶対に逃げてやるんだから!)
学園の昼休みも終わりの頃。教室に戻ろうとしていた私の腕を掴んでそう話しかけたのは、白金色の髪と金の瞳の、完璧な造形の美少年だった。この出会いが、私が自由を失う瞬間だなんて、この時は思いもしなかった。
私はアルマ。兎の獣人だ。父親は兎人で、母親は馬人。どちらも番の概念が希薄な種族だったのもあってか、父は二度目、母は三度目の結婚をしていた。生きる時間が長く、番の概念がなければ、何度も結婚する事は珍しくはない。多い人だと五、六回…なんて事も珍しくない。その中では三回くらいは普通の範囲だ。
そんな私には二人の兄と、三人の異父兄姉と、四人の異母兄姉がいた。私は両親の中では末っ子で…とどのつまりはいてもいなくても気にならない子…だった。
こんな境遇で育った私は、放っておかれたのを幸いに、好きな事に没頭する子供だった。細かいモノを作るのが好きだった私は、学園の工芸科の中でも彫金コースを選んだ。
遊び半分で作ったブローチが知り合いの宝飾デザイナーの目に留まり、センスがあるとここのコースを勧められたのだ。将来の事など漠然としか考えていなかった私は、宝飾デザイナーというはっきりした目標を得て、学園生活を楽しんでいた。
私の夢に黒雲が垂れ込めたのは、白金色の美少年との出会いだった。トールヴァルトと名乗った彼は私よりも年下で、しかも種族最強の竜人だった。
竜人と言えば男しか存在せず、無駄に強くて丈夫で、種族一番至上主義だった。兎人の私達からしたら雲の上の存在というよりも、恐怖、畏怖の対象だ。あのオーラをまともに受けたら、それだけでも気絶するほどなのだ。出来る事なら一生関わりたくない存在、それが兎人から見た竜人だった。
その竜人に番だと言われた私は…逃げる以外の選択肢がなかった。というか、近づいて欲しくなかった。オーラだけで心臓が壊れそうなくらいに脈は早くなるし、鳥肌は立つし、嫌な汗もかく。まさに脱兎のごとく逃げ出したい衝動に駆られる。
全く、どうして竜人が学園にいるんだ?というか、上位種と下位種と分けて欲しい。あんなのがいたら、ストレスで勉強どころじゃないんだから…
恐ろしい事にあの竜人は、私の恐怖感や嫌悪感などお構い無しに毎日会いに来た。番だからというのが理由だったけど…それ、何の罰ゲーム?な私だった。私は番なんて欠片も感じないし、そもそも彼に好意を持つなんて無理だ。持つとしたら…恐怖と嫌悪。どこの世界に自分に恐怖を与える存在と仲良くしたがる馬鹿がいるだろうか…
私は避けた。徹底的に避けて、逃げて、姿を見かけたら脱兎一択だった。
なのに…
「可愛い僕の番」
「愛している」
「君の顔が見られて嬉しいよ」
私が最大級に嫌悪感を露にし、あからさまに逃げ回っていたのに…あの竜人にはそんな想いは欠片も届かなかった。それどころか、逃げると余計に追ってくる気がする。
(なんだ?あれか?逃げられると追いかけたくなるっていう上位種の本能なのか?)
「父さん、母さん、助けて!」
学園でいくら避けても追いかけてくる白い悪魔に、私のストレスはマックスで限界だった。もう学園をやめてもいい。退学してどこか田舎にでも逃げたい。いっそ外国でもいい。そう思った私は両親に直談判した。なのに…
「アルマは竜人のトール君の番なんだって?」
「この前、店に来て挨拶しに来たわよ」
「はぁあ?」
いつの間にかあの白い厄災は、小さな店を営んでいる我が家に来て、両親に挨拶していったらしい。いつの間に調べたんだ?しかも両親は彼をべた褒めしていた。なんだ、竜人だからそれだけで篭絡されてしまったの?確かに竜人の違いと言われるのは名誉な事だと言われるけど…
私はそんな事、望んでいない!
「まだ学生だから、今は挨拶だけって言っていたわね」
「ああ、若いのに礼儀正しいしっかりした子だったな。さすがは竜人と言うべきか」
「い、いや…あの…」
それからいくら私が苦手だ、番なんて冗談じゃないと言っても、両親は真面目に取り合ってくれなかった。そりゃあ、家業もあるし、二人合わせて十五人の子供がいる両親だから、私にだけ手をかけている暇がないのはわかる。それに相手は最上位種だから、将来は安定だ。でも、少しは私の心情を汲んで真面目に取り合ってくれてもいいんじゃない?
「兄さん、何とかしてよ!」
「無茶言うな!竜人相手にどうしろって言うんだ?俺に死ねって言うのか?」
両親が当てにならないと諦めた私は、両親が同じ兄に相談したが、帰ってきた答えは無情なものだった。
まぁ、今になって思えば兄の心情もわかる。親兄弟ですら排除したがるのが竜人なのだ。家族であっても邪魔をする者と判断したら…兄の明日はなかったかもしれない…
結局、学園を両親にも内緒でこっそり退学し、親戚の家に逃げたけれど…私は逃げきれなかった。あの白金色した鬼人は、どこまでも追いかけてきたのだ。しかも、悉く私の周りの者を自分の味方につけて…
あれが学園を卒業して就職した後、私は攫われるように彼の家に連れ込まれて…そのまま番にされた。はっきり言ってあれは犯罪だろう。私は承諾していないし、むしろ嫌だとはっきり言っていたのだから。
それでも抵抗とばかりに家から逃げ出そうとしたり、ハンガーストライキをしたり、いない者として振舞ったりと、思いつく限りのありとあらゆる手で拒否を示したけれど…その度にこっちが痛い目に遭い続けると…人間、諦めの境地に辿り着く。うん、何をしても相手にノーダメージだったら、やる意味ないじゃない?
「アルマはアクセサリー作りが好きなんだって」
「…だから何?」
「もし望むなら…好きなだけ作っていいよ」
「……」
そう言われたって、信用など出来る筈もない。誰のせいで将来の夢を諦めて学園をやめたと思っているんだ…
でも、そんな私の想いなどあの腹黒竜にはお見通しだったのだろう。目の前に広げられた彫金の道具や材料に、私は目が釘付けになった。だってそれらは、どれをとっても超一流品で、プロですら手に入れるのが難しいと言われるものばかりだったからだ。しかも…
「材料も好きな物を取り寄せていいよ」
「…は?」
「勿論、僕の収入の範囲で支払える分だけだけど。ああ、今はまだ薄給だけど、その内もっとしっかり稼ぐから、もう少しだけ待って?」
小首をかしげてそういう白い悪魔に、私の中で警鐘が鳴ったけれど…悔しいけれど、私も馬鹿じゃない。ここまで来たら逃げられないと悟っていた。というか諦めていた。もう、アクセサリーが作れるなら、よしとするか…と思ってしまうくらいには疲れてもいた。
あれから三十年余り。私は今も軟禁状態だけど…あの後宰相にまで登りつめたあいつのお陰で、私は人が羨むような材料や道具を手にして、好きなだけ彫金を楽しんでいる。自分の店を持てた時には感無量だった。そこはやっぱり竜人なので、私が店に出る事は禁じられたし、私の名で作品を出す事も出来ないけれど…
でも、もし自力で店を出そうとしたら、こんなに早くには成しえなかっただろう。それに、こんなに立派な道具や素材も手に入らなかったし、店を出すための準備も全て自分でしなければいけなかったのだろう。いや、その前に有名になる事はなかったかもしれない。
そう思うと、悪くないのかな…と思うくらいには絆されている自分がいる。どうせ頑張っても逃げられないのなら…家族も巻き込んで困らせるくらいなら…この生活で悪くないのかな、と思う。あいつのお陰で実家の家業も上手くいっているらしいし。
「アルマ、愛しています」
「げ!暑い、くっ付くな~」
「ああ、連れない貴女もまた魅力的ですね。そんな貴女を啼かせるのも一興ですからね」
「はぁ?何言っ…ん―――!」
やっぱり前言撤回。こいつとの人生なんて冗談じゃない!その私の想いは‥今日もまた白い悪魔によって霧散する運命だった。
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