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秒でバレる2.
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「それより凪…これは何だ?」
「え?…えっと…それはですね…」
急に拓実が棚からひっぱりだしてきた紙の束は真弥の姉貴が描いた俺と拓実のBL漫画だった。
待って、しかもそれ緊縛系なんとかみたいなタイトル書いてあんだけど!?ちょーおぃ!!
なんでピンポイントでそれ出してきたのさ!?やめろよ、もっとソフトな恋愛漫画あっただろうが!!
俺は急いで拓実から漫画をとりあげる。
「凪は俺とこういう事がしたかったのか」
「ち、違います!それは真弥のお姉さんが勝手に」
「凪の願望を描いたのか?」
「違います!それは全て真弥のお姉さんが妄想で描いた話であって私の願望ではありません」
「なんだ違うのか、てっきりイルミネーションデートがしたいのかと思った」
「は?イルミネーション?」
そんなシーン…この漫画にあったか?全然覚えてねぇ。
なんだてっきり緊縛系のことを指して言ってたのかと思ったじゃねぇーか、めっちゃ焦った。
1人焦る俺、恥ずかしすぎる。
「もしかして凪はイルミネーションじゃなくて縛られる方が好みだったか?」
「バカ言わないで下さい、縛られるなんてごめんですよ」
そりゃあこれを読んだ時ちょっとは想像した事もあったが…そもそも俺はM男じゃないからな縛らても興奮しないわ。
あ、もちろん攻めに縛られて快楽堕ちしていく受けのBL漫画は好き。だが自分が当事者になると違うんだよな~全然萌えん。
そして俺が取上げたのに新しい漫画をまた棚から引っ張り出してくるなよ…しかも壁穴ってどういうこと、俺その作品知らないんだが!?
真弥がまた勝手に俺の本棚に新作置いていったんだろうが俺まだその作品読んでない。壁穴とか絶対やばい内容じゃん。
拓実が読んだらダメなやつ…!
「にしても顔と名前は同じなのに漫画の凪の性格はだいぶ違うな…」
「そ、うですね…」
性格は偽ってるからな。
それより、そのうちボロが出そうなのでもうそろそろその漫画返してもらえないだろうか拓実さん。
普通の漫画みたいにじっくり読まないで、えっちなシーンがあるから、なぁ!?
あと俺が組み敷かれてるシーンを真顔でじっくり読むのやめろ!?恥ずかしい!!俺こんな感じやすいわけじゃないからな、この漫画はフィクションですぅ!!
「俺の性格は漫画とよく似てるな…誰が俺の個人情報流したんだろうな凪?」
拓実は俺の方を見ながら黒い笑顔でニッコリと微笑んできた。
ひぃぃごめんなさい、俺です!正確には俺と真弥です!!
しかも俺の場合はシンプルに恋愛相談してただけなんで悪気はなかったんです!!
とりあえず俺はベットの上で何も言わずに土下座をした。
「え?…えっと…それはですね…」
急に拓実が棚からひっぱりだしてきた紙の束は真弥の姉貴が描いた俺と拓実のBL漫画だった。
待って、しかもそれ緊縛系なんとかみたいなタイトル書いてあんだけど!?ちょーおぃ!!
なんでピンポイントでそれ出してきたのさ!?やめろよ、もっとソフトな恋愛漫画あっただろうが!!
俺は急いで拓実から漫画をとりあげる。
「凪は俺とこういう事がしたかったのか」
「ち、違います!それは真弥のお姉さんが勝手に」
「凪の願望を描いたのか?」
「違います!それは全て真弥のお姉さんが妄想で描いた話であって私の願望ではありません」
「なんだ違うのか、てっきりイルミネーションデートがしたいのかと思った」
「は?イルミネーション?」
そんなシーン…この漫画にあったか?全然覚えてねぇ。
なんだてっきり緊縛系のことを指して言ってたのかと思ったじゃねぇーか、めっちゃ焦った。
1人焦る俺、恥ずかしすぎる。
「もしかして凪はイルミネーションじゃなくて縛られる方が好みだったか?」
「バカ言わないで下さい、縛られるなんてごめんですよ」
そりゃあこれを読んだ時ちょっとは想像した事もあったが…そもそも俺はM男じゃないからな縛らても興奮しないわ。
あ、もちろん攻めに縛られて快楽堕ちしていく受けのBL漫画は好き。だが自分が当事者になると違うんだよな~全然萌えん。
そして俺が取上げたのに新しい漫画をまた棚から引っ張り出してくるなよ…しかも壁穴ってどういうこと、俺その作品知らないんだが!?
真弥がまた勝手に俺の本棚に新作置いていったんだろうが俺まだその作品読んでない。壁穴とか絶対やばい内容じゃん。
拓実が読んだらダメなやつ…!
「にしても顔と名前は同じなのに漫画の凪の性格はだいぶ違うな…」
「そ、うですね…」
性格は偽ってるからな。
それより、そのうちボロが出そうなのでもうそろそろその漫画返してもらえないだろうか拓実さん。
普通の漫画みたいにじっくり読まないで、えっちなシーンがあるから、なぁ!?
あと俺が組み敷かれてるシーンを真顔でじっくり読むのやめろ!?恥ずかしい!!俺こんな感じやすいわけじゃないからな、この漫画はフィクションですぅ!!
「俺の性格は漫画とよく似てるな…誰が俺の個人情報流したんだろうな凪?」
拓実は俺の方を見ながら黒い笑顔でニッコリと微笑んできた。
ひぃぃごめんなさい、俺です!正確には俺と真弥です!!
しかも俺の場合はシンプルに恋愛相談してただけなんで悪気はなかったんです!!
とりあえず俺はベットの上で何も言わずに土下座をした。
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