会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

かしあ

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15.

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「うわっ!?」


「琉星!!」


「「りゅーちゃん!?」」


足を滑らせ、木から落ちた琉星を真下にいた要が抱きとめる。


「あぶねぇ…大丈夫か?」


「「りゅーちゃん怪我はない!?」」


「う、うん…大丈夫だよぉ」


「「よかった…」」


めっちゃ焦った。大袈裟だけど木から落ちた事ないから死ぬかと思った。要が助けてくれなかったら…やばい、色んな意味で今心臓バクバクしてる。

恐怖で軽くパニックになっていた琉星は自力では立てない為、要に抱きついたままだ。


「ったく気をつけろ、ビーチサンダルは滑りやすいんだからな」


「ご、ごめんねぇ」


「怪我がなくてよかった」


「う、ん…あ、ありがとぉ要ぇ」


要は落ちそうになった恐怖で立てない琉星に気づくと地面に座らせ、自身も隣に座る。

未だに心臓がバクバクしている俺を落ち着かせるためか、大丈夫だぞっと言いながら頭を要に撫でられた。なんだかこの撫で方が今は安心して恐怖心が少しだけ和らぐ。
無抵抗な琉星に要は顔が綻んだ。

完全に二人の世界に入る要と琉星を見て双子はさっきの出来事など忘れ、首を傾げた。
そしていたずらっ子の様な笑みを浮かべる。


「りゅーちゃんと会長は仲良しだね?遥」


「ほんとほんと仲良しだよねー亮」


「「これが俗に言うラブラブカップルかー」」


「うるさいぞ双子」


「「かいちょーが照れてる!!おもしろーい!!」」


「俺で遊ぶな双子」

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