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友情は未来へのドアを開く~理久side~
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何でだろう、心がこんなにも温かい。
弥生先生の言葉に包まれて、体がだんだん軽くなっていくのがわかる。
顔が赤くなってるだろうから、恥ずかしくて下を向いたら、涙のしずくが保育室の床にぽたりと落ちた。
僕は、泣いてるのか?
ここ数日、ずっとずっといっぱい我慢してた気がする…
そんなもの全部を閉じ込めた想い達が、どんどん溢れては、こぼれていった。
『あ…ありがとうございます。弥生先生…そうですね、2人でいっぱい遊びましょう。ゆっくり…新しい人生を探します。そしていつか必ず夢を叶えます、絶対に』
『うんうん。わ~い、しばらく彼氏作らなくても男子と遊べるね~』
『弥生…』
『2人のおかげだよ。彩葉と理久先生が一生懸命私の話を聞いて励ましてくれたから。だから、私、泥沼から抜け出せた。本当に…心から今良かったって思ってるんだ。だからこれからは、理久先生と一緒にいろんな新しいこと見つけたい』
弥生先生の笑顔は、清々しく輝いていた。
『…弥生、よく頑張ったね…きっとつらかったよね、でも、やっぱり…嬉しいよ』
『ちょっと嫌だな~彩葉の泣き虫は何とかならないの?って、あれ?私も…おかしいな』
『弥生先生まで泣いてるんですか?みんな変ですよ』
3人で泣いて、3人で笑った。
この友情はずっとずっと続いていく。
僕も、この2人に負けてられないな。
彩葉先生を忘れることなんて出来ないけど、僕だって、いつかは幸せになりたい。
弥生先生が踏み出した1歩、僕も見習って地に足つけて歩んでいきたいと思う。
彩葉先生…
僕は、あなたが好きです。
でも…
僕も未来のドアを開けて必ず幸せになりますから。
だから、安心して九条さんと雪都君と幸せになって下さいね。
ありがとう、僕の大切な…彩葉先生。
弥生先生の言葉に包まれて、体がだんだん軽くなっていくのがわかる。
顔が赤くなってるだろうから、恥ずかしくて下を向いたら、涙のしずくが保育室の床にぽたりと落ちた。
僕は、泣いてるのか?
ここ数日、ずっとずっといっぱい我慢してた気がする…
そんなもの全部を閉じ込めた想い達が、どんどん溢れては、こぼれていった。
『あ…ありがとうございます。弥生先生…そうですね、2人でいっぱい遊びましょう。ゆっくり…新しい人生を探します。そしていつか必ず夢を叶えます、絶対に』
『うんうん。わ~い、しばらく彼氏作らなくても男子と遊べるね~』
『弥生…』
『2人のおかげだよ。彩葉と理久先生が一生懸命私の話を聞いて励ましてくれたから。だから、私、泥沼から抜け出せた。本当に…心から今良かったって思ってるんだ。だからこれからは、理久先生と一緒にいろんな新しいこと見つけたい』
弥生先生の笑顔は、清々しく輝いていた。
『…弥生、よく頑張ったね…きっとつらかったよね、でも、やっぱり…嬉しいよ』
『ちょっと嫌だな~彩葉の泣き虫は何とかならないの?って、あれ?私も…おかしいな』
『弥生先生まで泣いてるんですか?みんな変ですよ』
3人で泣いて、3人で笑った。
この友情はずっとずっと続いていく。
僕も、この2人に負けてられないな。
彩葉先生を忘れることなんて出来ないけど、僕だって、いつかは幸せになりたい。
弥生先生が踏み出した1歩、僕も見習って地に足つけて歩んでいきたいと思う。
彩葉先生…
僕は、あなたが好きです。
でも…
僕も未来のドアを開けて必ず幸せになりますから。
だから、安心して九条さんと雪都君と幸せになって下さいね。
ありがとう、僕の大切な…彩葉先生。
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