あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

けいこ

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友情は未来へのドアを開く~理久side~

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僕の夢…


『ねえ聞いて。彩葉と理久先生に報告!私、和田 弥生は、最低最悪なあの男とキッパリ別れて、無事に新しい1歩を踏み出しました~!パチパチパチ』


弥生先生は、自分で拍手をしながら笑った。


『弥生、本当に?』


『うん。2人のおかげだよ。本当にありがとう、感謝してる』


『そうなんだ…弥生…良かった…』


彩葉先生は、心からホッとしたようだった。


もちろん僕も。


『私の場合はさ、相手がクズだったからスッパリ嫌いになれて良かったけど。でも、理久先生の場合はそうじゃない。だけどさ、理久先生はまだ若いんだから、ずっと彩葉を引きづってたらもったいないよ。好きな気持ちは持っててもいいけど、やっぱり新しい1歩を踏み出してほしい』


『新しい1歩…』


『うん。他の誰かを好きになるのも良いってこと。いつまでもさ、未練がましいのは嫌われるよ』


『わ、わかってます。未練がましいのは気持ち悪いって。僕だって嫌われたくないです。でも、他の誰かなんて…』


彩葉先生以外の誰かを好きになるなんて、今の僕には考えられない。


『そうだよね、わかるよ、わかる。でもさ「好きだけど、いつかきっと新しい恋が出来るから大丈夫」って、そう言って彩葉を安心させてあげなよ。それがカッコ良い男ってもんでしょ?』


何だかわからないけど…


その言葉に心の奥をギュッと掴まれた気がした


『でもわかるよ、すぐに忘れられる訳ないよね、こんな良い女。だからね、たまには言ってもいいんだよ。彩葉を好きだって気持ち。口に出さないと苦しいでしょ?』


『…でも、言ったら彩葉先生を困らせてしまうから』


『彩葉には言わない!その代わり私に吐き出せばいいよ「僕は彩葉先生が大好きだー!」って。私が全部聞いてあげるから。それからさ、私も完全なるフリーだし、一緒に恋人見つけようよ~見つかるまでは私が相手して遊んであげるから。だから、我慢するのやめな。内に閉じこもらなくて大丈夫だから』
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