18 / 2,022
本編
鍵戦争と決戦終
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「残りはー、君だけっ!」
なんとも嬉しくないが、《荒野》は盾を構えてそのままタックルをカマしてきた。
「アンタ魔法使いだろうが!」
思わず叫んだが、止まる気配は全くない。
相手の思惑通りになるのは不味いが、かといって近づかないと攻撃出来ないのも事実。
結果的に、自分は迎え撃つしかない!
「っ!『緋薙』!」
自分の剣が、体の中心から、外に払うようにして左右同時に動く。
けど、完全にしくじった。
「『ツインサンダー!』」
相手が盾から体半分を出して魔法を撃った。
速く、そして激しい雷の束。
無理無理無理無理!雷は斬れないから!
そして、戦技は一度動き出したら止まらない。
ヤバい!当たる!
…あれ?なんか今後ろで爆音が?
「っ!ぐぅぅ!」
さらに、ダメージが入ったのは相手?
おっと、しかも、まだ体が勝手に動くということは、戦技が生きてる?
緋薙の締め、右の刺突が、盾から出た体半分に入る。
「がっ!」
そして、そのまま相手はダウン。てか、《不動》も《荒野》も防具が凄いらしいな。
殺傷用の剣なのに、全く斬れてないんだけど…。多分、衝撃しか通って無いよな?これ…。
まぁ、勝ったっぽいのはいいけど…。
「最後、何が起きたの?」
「私をお忘れでなくて?」
…。
マジか。
「アーネさ、お前何したの?」
「私の『圧縮』で《荒野》の雷を限界まで潰しましたの。そしたら、あの太い雷、的はロクに絞ってなかったのでしょうね。外れて後ろに。ほら、ご覧なさいな」
まぁ、あんだけ近けりゃ普通は適当に撃っても当たるわな。
そして、指さされた方を見ると…。
フィールド普通にブチ抜いて観客に当たったのだろう。地面と周りの人達が悲惨なことになってた。
…あれ、外れなかったら自分に当たってたってことだよな…?
《荒野》が恐ろしいのか、はたまたアーネの『圧縮』が恐ろしいのか…両方か?
「で、カウンターとお返しに魔力振り絞って、前髪を焼いてあげたら…ご覧の結果ですわ」
なるほど、それで驚いて、防御が間に合わず、自分の戦技が入ったのか。
「というか、貴女…たかが部屋の鍵で煌覇…でしたっけ?あんなのぶっぱなすんじゃありませんわよ!」
「いいじゃん、第一、先生がコレ見て生徒の実力測るらしいから、これぐらいが丁度いいんだよ」
そう言いつつ、周りを見渡し、声を張り上げる。
「これ以上、挑戦するヤツはいるか?いないなら、鍵はもらうぞ!」
少しざわめいていたが、やがて静かになり、それでも誰も名乗りあげなかった。
「なら、これは自分達が貰う!」
やっと終わったか…長かったな…。
もし、誰かいたら、自分は体力がなくてぶっ倒れていただろうし、アーネも魔力がなくてやられるしかなかっただろう。非常に助かった。
…さて、自分の鞘はどこへぶっ飛んで行ったかな?
なんとも嬉しくないが、《荒野》は盾を構えてそのままタックルをカマしてきた。
「アンタ魔法使いだろうが!」
思わず叫んだが、止まる気配は全くない。
相手の思惑通りになるのは不味いが、かといって近づかないと攻撃出来ないのも事実。
結果的に、自分は迎え撃つしかない!
「っ!『緋薙』!」
自分の剣が、体の中心から、外に払うようにして左右同時に動く。
けど、完全にしくじった。
「『ツインサンダー!』」
相手が盾から体半分を出して魔法を撃った。
速く、そして激しい雷の束。
無理無理無理無理!雷は斬れないから!
そして、戦技は一度動き出したら止まらない。
ヤバい!当たる!
…あれ?なんか今後ろで爆音が?
「っ!ぐぅぅ!」
さらに、ダメージが入ったのは相手?
おっと、しかも、まだ体が勝手に動くということは、戦技が生きてる?
緋薙の締め、右の刺突が、盾から出た体半分に入る。
「がっ!」
そして、そのまま相手はダウン。てか、《不動》も《荒野》も防具が凄いらしいな。
殺傷用の剣なのに、全く斬れてないんだけど…。多分、衝撃しか通って無いよな?これ…。
まぁ、勝ったっぽいのはいいけど…。
「最後、何が起きたの?」
「私をお忘れでなくて?」
…。
マジか。
「アーネさ、お前何したの?」
「私の『圧縮』で《荒野》の雷を限界まで潰しましたの。そしたら、あの太い雷、的はロクに絞ってなかったのでしょうね。外れて後ろに。ほら、ご覧なさいな」
まぁ、あんだけ近けりゃ普通は適当に撃っても当たるわな。
そして、指さされた方を見ると…。
フィールド普通にブチ抜いて観客に当たったのだろう。地面と周りの人達が悲惨なことになってた。
…あれ、外れなかったら自分に当たってたってことだよな…?
《荒野》が恐ろしいのか、はたまたアーネの『圧縮』が恐ろしいのか…両方か?
「で、カウンターとお返しに魔力振り絞って、前髪を焼いてあげたら…ご覧の結果ですわ」
なるほど、それで驚いて、防御が間に合わず、自分の戦技が入ったのか。
「というか、貴女…たかが部屋の鍵で煌覇…でしたっけ?あんなのぶっぱなすんじゃありませんわよ!」
「いいじゃん、第一、先生がコレ見て生徒の実力測るらしいから、これぐらいが丁度いいんだよ」
そう言いつつ、周りを見渡し、声を張り上げる。
「これ以上、挑戦するヤツはいるか?いないなら、鍵はもらうぞ!」
少しざわめいていたが、やがて静かになり、それでも誰も名乗りあげなかった。
「なら、これは自分達が貰う!」
やっと終わったか…長かったな…。
もし、誰かいたら、自分は体力がなくてぶっ倒れていただろうし、アーネも魔力がなくてやられるしかなかっただろう。非常に助かった。
…さて、自分の鞘はどこへぶっ飛んで行ったかな?
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