大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

襲撃とまとめ

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えーっと、何だ。
授業中に襲ってきた…って言うのは聞こえが悪いか。まぁ、戦ったのは、二年先輩が二人と、クラスメイトが二人、あとは旧一年の人が三人。
やっぱりと言うか何というか、先輩はかなり手強い。
え?筋肉先輩?あの人は完全に俺の見た目で油断して、舐め腐ってたからなぁ…。
もう一人の二年先輩は女子で、かなり厳しかった。
詳しくは面倒なので省くが、幾つか言わせてもらうなら、弓矢を持って、さらに遠距離しながらの魔法とか誰が考案しやがった。
遠距離への攻撃手段が煌覇こうはしかない俺からしたら天敵もいい所だ。
いや、銀剣を抜いて黒剣で弓矢切り伏せながら接近したらなんとかなったけどさ。
ちなみに、勇者の力は使わないし、秘密にする。
特に理由は無いのだが、強いて言うなら過去の勇者達もそうしていたから、だろうか。
だから聖女サマのように有名ではないし、多くの人々に祭り上げられることもない。
まぁ、厳密に言うなら、一部の人、助けられた人達の中には熱烈なファンというか狂信者がいたっぽいけどな…うん?祭り上げられたから勇者なのか?それとも勇者だから祭り上げられたのか?
まぁ、そのあたりはどうでもいいか。
話が脱線したな。戻そう。
えーっと、何の話だったか。
そうそう、挑戦者の話か。
クラスメイト二人はどちらも女子で、よくわからないが、『私の彼によくも色目使ったわね!!』などと言いながら、二人して同時に挑んできた。
今更だが、二つ名をかけて戦う時、両者の合意の上なら、二対一などでも構わない。ちなみに今回二対一を許したのは、向こうからそうしてくれないかと言われたから。戦ってからちょっと後悔したけど。
いや、すんません、俺にそっちのケは無いんで。勘弁してください。
そう言っても納得されずに、遠慮なく振るわれる槍と剣。
一応勝ったけど、何か鬼気迫るものがあり、一番メンタル面を持っていかれたのは間違いなくこの一戦だった。
あとは…旧一年の人達だけど、こっちはまぁ…特に言う事はないかな。
強くもなく、弱くもなく…言っちゃ悪いかもしれないが、一番楽だったのがこの三人だった。
そんなこんなで授業は半分ほど受けられなかったが、受けたところで理解出来ない礼儀作法だったからまぁいっか。
昼食は…食べている時に勝負を申し込まれたりされないはず。
『良識の云々』、ってところに少し希望を持ちながら。
そう思いながら食堂に入り、僅かな休憩を楽し…めるだろうか?
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