満州国、戦車開発会社

皇軍、トイレ車両を計画する。

女学生からの要望が・・・それで、造ったトイレ車両なのである。

　山ガ～ルという山を愛するギャル（古っ！）が存在するようだ。
その山ガ～ルなる者は、野糞を平気で垂れる度胸が無いと務まらないそうだ。
　なぜなら、山に女子トイレなぞ無いからだ。
もちろん、整備された山小屋は例外だが・・・お尻の穴を洗浄してくれる最新トイレは皆無だ。（大抵、ドボンコだ。）
　山では、飲料水は貴重だからだ。
海ガ～ルなら、海水に浸かってれば・・・小水だろうが・・・水着をめくり、ウンチまでも・・・魚のエサになるからね。
　そして、お尻の穴や、おマンコの上の穴（オシッコする穴）も同時に海水で洗えるという１石２鳥なのである。
まちがっても、学校のプールでは小水（オシッコ）はダメだぞ。
　山ガ～ルは小型スコップとテッシュがあれば、山での始末はできるそうなのだ。（あくまで、聞いた話だ。）
スコップは、うんちを始末する穴を掘るためである。（穴を掘らないと、おつりがお尻へ・・・）
　そして、今回から炊飯車両が戦車隊へ随伴することになり・・・
女学生らから、トイレの苦情というか・・・野郎と同じ方法は、かなりのセクハラであることが判明したのだった。
　女学生１名がトイレするに・・・３名の女子が同行することとなる。
四方を風呂敷で目隠しせねば、うんちが・・・とても、草原では出来ないのだ。
　女学生らは、その辺の遊牧民の子女ではないのだ。
奉天市でも高収入の名家の箱入り娘ばかりだからだ。
　「とても、いくら誰もいない草原でも、遮る物が無いところでは、お花を積めませんですわ。」なのである。
そして、その親たちは政府への顔がある者も少なくないのだ。
　それで、「贅沢させるわけではないんだが、そのトイレ事情が・・・」との、陳情になるのである。
満州政府から、「女子トイレ用の車両をなんとかならないか。」との、要請が・・・
　それで、戦車開発会社の矢田主任へ、トイレ車両の開発の厳命が下ったのだ。

　矢田主任は、おおまかな図を描いてみた。
それは、大型バスタイプで、車内に個室のトイレを３ヶ所つけるタイプである。
　そして、汚物や汚水はタンクへ一時的に溜めて、問題ない場所で排水するようなラフスケッチだった。
それを、宿舎のメイド（女学生）らに見せて感想を聞いた。
　そこで、「私たちは、殿方とは違って、あまりガマンができないわ。」
「そうね、やはり炊飯車両内にトイレがあるほうが安心できますわよ。」との回答だ。
　尿道が野郎ほど長くない女子だからの要望であるのだ。
しかし、衛生面でトイレと炊事が同一車両では・・・問題が・・・
　「なら、トレーラーでは？」と、メイド学生から提案が・・・
「ふむ。」「なかなか、良いかんがえだな。」と、矢田主任も感心するのだ。
　それで、炊飯車両に牽引するトイレトレーラーのラフ・スケッチを描いてみたのだ。
トレーラーは、大きなリアカー様でトイレは女子専用で２ヶ所に・・・
　もちろん、消毒手洗いも付属だ。
「そうですわね、これなら安心して炊事ができますわよ。」と、ニャン子らにも好評のようだ。
　ニャン子らとは、奉天女学校内のコーラス部の女子でネコ耳で歌うグループである。
満州にはニャンニャン祭りという女子のお祭りがあるのだ。（これは、マジな話だ。）
　そこからのヒントで誕生したコーラス部だそうだ。

　では、ここで軍事機密ではないので炊飯車両の諸元を公開しよう。
なんせ、兵器では無いからね。
　全長は１２メートル・幅３メートル・高さ３メートルで、１８気筒ジーゼル・エンジンが動力だ。（八八式中戦車とおなじエンジンだ。）
そして、発電機で電気炊飯器や電熱調理器などを使用できる。
　電熱コンロが４基あり、飲料水タンクは１０００リットルが2基備えてある。
電熱で調理するから、ガスなどの火炎は使わないのだ。（火災事故につながるからだ。）
　それで、チャ～飯などはイマイチかも・・・しれないが・・・
そして、冷凍冷蔵庫が３庫備えられている。
　そして、車両の天井は温室になっていて、水耕野菜が栽培できるのだ。
冬でも温室だから、野菜が水耕栽培できるのだ。（水耕だから、土は使わない。）
　水耕栽培は陸軍正規空母内での温室栽培からの研究成果らしい。
こうして、戦車隊内のインフラは整備されて近代的な軍隊へ変貌していったのである。
　奉天女学校内には、戦闘糧食研究科も新設されたのも、この時期らしい。
満州騎馬隊には女学校製のチャ～飯缶が好評だそうだ。
　女学校で調理したチャ～飯を缶ズメにしたものだ。
弁当箱型の缶ズメで缶切り付属のスグレモノだそうだ。
　聞いた話では、女学校内に喫茶部が誕生して・・・オリジナル・コーヒーのブレンドを戦車隊の喫茶部で提供したところ、コーヒー通にも通用するとか・・・（この話は、ウソ臭いんだが・・・
　戦車隊のコーヒー通は依怙贔屓しないんだが・・・猫耳メイドには甘いからね？
初代猫耳メイドは藤川軍曹専属のニャンニャンという名のメイド学生だそうだ。
　あの、ニャンニャン装甲のメイド学生である。

　「軍曹さん。」と、ニャンニャンだ。
「なに？」と、藤川君。
　「調理車両（炊飯車両のことを女子は調理車両と呼ぶ。）ができたので、こんどの出撃は同行したいんですが？」
「うむ、君には危険な任務は・・・」
　「ダメですか？」と、必殺下から上へ目線光線が・・・
「・・・わかった・・・」と、言わざるをえない軍曹だ。
　こうして、2回目の対ソ連軍の出撃に加わった炊飯車両とニャンニャンなのである。
まあ、モンモンハンの遥か後方で戦車輸送トレーラーと給油トラックや炊飯車両などは待機するから、安全だとは思う軍曹だ。