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Uボート艦長に言い訳
たまたまだ、で終わるわけにはいかない
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Uボート艦長、バルドは考えた、国籍と艦名のみで、終わらせることはできるか。 まず、無理だ、しかし可能性はある。 ここは、がんばるしかない。 米軍のランチ(ポンポン船)がポンポンとエンジン音を響かせてUボートに接舷した。 艦長バルドはロープを受けとりUボートに繋いだ。 米軍は駆逐艦の副官バリーと名乗った。 「独逸帝国海軍Uボート艦長のバルドだ。」 「バルド艦長、事情をお聞きしたい、駆逐艦までご同行ねがえないか。」 米軍としても最新空母には独逸帝国軍人を乗せられないようだ。 駆逐艦には米軍空母艦長アーロンがまっているはずだ。 バルドは、しぶしぶランチに乗り込んだ。・・・ 駆逐艦でバルドはアーロンに面会した。 互いに握手を交わした。 「さて、独逸帝国海軍が、わが空母の鼻先で潜ってなにをしていたのか。」 バルドは、「たまたまだ。」 アーロン、「たまたま、では発見されたら400メートルの深海に逃げたのはどうしてか。」 「イヤ、あれは我が潜水艦の試験航行だ、悪意は無い。」 苦しい言い逃れだが、今はそれしかない。 アーロン、「あくまで、言い張るのか。」 バルドは食い下がる、「本当だ、新型Uボートの試験運用と貴艦の運航コースが重なっただけだ。」 なんか、某国の言い訳みたいだ。 そんな言い訳が通用するほど、米軍はヤワではない。 「あくまで、言い張るなら、潜水艦の臨検をするしかないが。」 マズイ、それをされたら、米空母偵察がバレてしまう。 臨検されればカメラが発見されてフィルムを没収もありえる。 それだけは、阻止しなければならない。 こいつは、つまらない言い訳しかしないな。 アーロンは、さらに畳み掛けた、「わが、空母を感づかなかった、とは思えない、係官を同行させるから、臨検する、なお臨検には貴殿も立ち会うことだ。」 いつまでも時間を延ばすと独逸帝国の有利になってしまう。 一応、事情は聞いた、御託を並べるヒマはないのだ。 戦時国際法(戦時でなくとも適応される)を拡大解釈して、アーロンは空母を理由もなく偵察し、理由もなく逃走したことから、臨検すると決定したのだ。(警察の職質みたいなものだ、なぜ逃げたのか聞くのも仕事だ。) 潜水艦は場所が判明したら負けなのだ。 新型潜水艦を目の前にして、なにもしないでお帰りください、とアホなことをする国は現在の日本くらいだ。 バルドは負け惜しみをいった。 「そんなことをすれば、わが総帥がだまっていないぞ。」 「ほう、艦長はなにか隠したいことがあるようだ。」 しまった、いいすぎた、バルドは火に油をそそいだのだ。 アーロンは、「臨検が終われば独逸帝国に送り届けよう。」 「オイ、係官を呼べ。」 サイは振られたのだ。 独逸帝国のキールまで米軍が同行する。 なんと親切な、イヤおせっかいな事だ。 それだけは、ヤメてくれ、と懇願する艦長を係官はランチへ引きずっていった。 場所はドーバー海峡をすぎたところだ、ドーバーは狭いから国際法で、領海を開放している。 領海は3海里(約5.6キロだが、現実は12海里だ。) しかし、潜水艦は浮上して航行することが慣例だ。 潜水していることは、わからないから、ヤマしいことをしていると思われても文句は言えないのだ。(これは、ラノベであり、著者は妄想戦記とおもっている。) しぶ、しぶ、独逸帝国新型Uボート艦長バルドは臨検に応じざるを得なくなってしまったのだ。 もう、帰れない、イヤ独逸帝国軍人として自爆するしかない。 ランチは駆逐艦を離れて潜水艦に接舷した。 係留ロープが投げられる。 米国側の係官は3名だ。 どうする、英雄として死ぬか、虜囚となるか。 米国の虜囚ではない、帰れば投獄は間違いない。 良くて終身刑だ、悪くするとゲシュタポに粛清されるのだ。 バルドは、いつの間にか居ない同僚を数人知っているのだ。 どうする、もう時間が無い。 バルドは迷った・・・・・
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