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第九章 化学反応
19話
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霞がかった頭で考える。
私、今どこにいるんだっけ……。確か病院だった気がする――
「翠葉」
……湊先生の声?
ゆっくりと目を開けると、白衣を着た湊先生がいた。
「……学校?」
「違う、病院」
「……どうして湊先生が白衣?」
「医者だから」
とても簡潔な答えだった。
湊先生の白衣姿は学校では見慣れているものの、病院で見るのは珍しくて、だから一瞬学校かと思ってしまったのだ。
「具合はどう? 胸、苦しかったりしない?」
「……苦しい? ……痛みは少しだけありますけど」
「そう……」
苦しいって……何?
先生の顔を見ていたからか、周りの風景が目に入っていなかった。
改めて五感を働かせると、ところどころから電子音が聞こえてくる。それに、人の気配も多い気がした。
「……カーテンが」
見慣れたカーテンに少し驚く。
「今、ICUにいるの」
「え……?」
「あんた、今朝不整脈で倒れたのよ」
そうだっけ……。
「覚えてないの? 朝起きたのは覚えてる?」
「……はい。基礎体温のアラームで目を覚まして……」
そのあと、どうしたっけ……。
「あれ……どうしてかな。そのあとが思い出せない……」
どうしてだろう……。
「朝起きて、すぐに倒れたんですか?」
それならつじつまが合う。
「司からの電話は?」
……ツカサ?
「……ツカサさんって、誰ですか?」
湊先生はひどく驚いた顔をした。
「……先生?」
「……翠葉、家族はわかる?」
どうしてそんな当たり前のこと……。でも、真面目に訊かれているのがわかったからちゃんと答える。
「お父さんとお母さん、蒼兄と唯兄」
「若槻のことは覚えているのね。じゃ、私の弟たちは?」
「先生の弟は、楓先生と……楓先生だけですよね?」
一瞬頭の中でぐにゃりと何かが歪んだ気がする。
「栞と昇は覚えてる? 海斗は?」
「……覚えてますけど」
「清良女史は?」
「……先生、私、毎日会ってる人くらいちゃんと覚えてます」
ちょっとむっとして答えると、
「そう……ちょっと待ってて。検査のオーダー入れてくるから」
先生は踵を返してカーテンから出ていった。
変な先生……。
あんなに驚いた顔は初めて見た。それにしても、
「ICUか……」
すごく嫌いな場所だ。
どうしても一年前のことを思い出す。身体にたくさんの医療機器を取り付けられていたあのころを……。
思い出してふと疑問に思う。
今、ベッドの周りには機材という機材は置かれていない。あるものといえば点滴スタンドくらい。
不整脈で倒れたのなら、心電図くらいつけられていそうなものなのに……。
首の辺りに違和感を感じて手を伸ばすと、高カロリー輸液のチューブに触れた。
あ、そっか……入院してすぐに処置されたんだっけ……。
蒼兄たち、心配しているだろうな……。でも、今回は何かを無理して倒れたわけじゃないから、怒られることはないかな。
「でも、心配をかけていることに変わりないよね」
申し訳ないな……。この身体、どうにかならないのかな。
「よう、翠葉ちゃん。目、覚ましたって?」
「あ、昇さん……」
「顔色も良くなったな。検査が終わったらもとの部屋に戻るから」
「はい」
「嬉しそうだな?」
「だって、ここは病院の中でとくに嫌いな場所だもの……。まだ九階のほうがいいです」
「そうか……」
昇さんの表情がかげったように思えた。
「昇さん?」
声をかけると、表情はすぐに改められる。
「……なんでもないです。でも、どうしてここには機材がないんですか? 私、不整脈で倒れたんですよね? それなら心電図くらいつけられていそうなものなのに」
「あぁ、さっきいまでついてたんだ。でも、もう大丈夫だから外したんだよ」
昇さんは曖昧に笑って、「俺、便所」とカーテンから出ていった。
「女の子の前で便所とか言わないでっ」
せめてトイレと言ってほしい。
昇さんは本当に奇妙な人だ。たとえば――
あ、れ……? 昇さんと何を話したんだっけ……。
ここ数日、昇さんの真面目な顔を見た記憶はあるのに、どうしてかそのときに話していた内容が思い出せない。
「湊先生が言っていた検査のオーダーって頭部CTか何かかな」
私、打ち所が悪くて記憶をなくしてしまったのだろうか。
「でも、頭は痛くないんだけどな……」
自分の頭に手を伸ばしたけれど、たんこぶは見つからなかった。
しばらくすると湊先生と一緒に藤原さんが白衣姿でやってきた。
「気分は悪くない? 心音をちょっと聞かせてもらうわね」
藤原さんの対応は、今までの対応とまったく違った。今までは看護師さんのような対応だったのに、今はひとりのお医者さん。そんな感じ。
まだ時々脈が飛ぶらしいけれど、それほどひどいものではなく、ICUを出て問題ないと言われた。
「じゃ、このまま検査回りよ」
湊先生に言われて、コクリと頷く。
「御園生さん、確認なんだけど……」
藤原さんがしゃがみこみ、私と目線を合わせた。
「今朝、朝食に何が出たのかは覚えてるかしら?」
「……桃」
「ほかは?」
「……ごめんなさい。覚えてないのか思い出せないのか、ちょっとわからなくて……。これ、なんでしょう?」
さっきから、頭の中に記憶の断片ばかりが浮遊していて少し気持ち悪い。それも、人に訊かれたり何かきっかけがないと気づかないようなものばかり。
「ちょっとした記憶喪失かしら?」
藤原さんは首を傾げてそう言った。
話によると、医学的には「記憶喪失」という言葉ではなく「健忘」というらしい。
「とりあえず、脳波と頭のMRI。異常がなければ徐々に思い出すのを待てばいいわ」
「治療はしなくても大丈夫なんですか? お薬が増えたりしませんか?」
「治療はない。薬も増えない。ただ、思い出すのを待つだけ」
「……あの、もうひとつ質問なんですけど、その抜け落ちている記憶のせいで私が困ることはありますか? ……急に家の場所がわからなくなったりとか……若年性アルツハイマーとかだったらやだな……」
この身体にそんな負荷が加わったら――そう考えるだけでも恐ろしい。
記憶がないのはとても怖いことなのかもしれない、と今初めて知った。
「その可能性があるかないかを調べるために検査をするのよ。ま、単純な質問をしましょうか。歯磨きの仕方や普段の生活で困るようなことまで忘れてる? たとえば携帯の操作とか」
藤原さんの質問に、頭を左右に振る。
「携帯の使い方は覚えているし、歯磨きもわかります」
「じゃ、今は深く考えないこと。ここでどうこう言ってても始まらないし、検査時間も迫っているから検査にいってらっしゃい」
言われて車椅子に移動し、湊先生に車椅子を押されてICUを出た。
「MRIはざっと三十分ちょっとかかる。それから脳波の検査も同じくらい。喉は渇いてない?」
「大丈夫です」
「トイレは?」
「行っておこうかな……」
私たちはトイレに寄ってから、地下にあるMRI検査室に向かった。
検査着に着替えるとき、腕にバングルがはまっていることに気づく。
湊先生が黒いバーのようなものを近づけるとそのバングルは外れた。
「それ、なんですか……?」
「あとで話すわ。検査が終わったら連絡して」
湊先生は受付に声をかけると、「あとで迎えにくるから」と検査室を出ていった。
「……忙しいんだろうな」
自分に付き添ってもらって申し訳ない限りだ。
自分の左腕を見て、そこにはまっていたのものを思いだす。
きれいなバングルだった。でも、私の記憶にはないもの……。
気にはなったけれど、すぐに検査技師さんに声をかけられ、誘導されるままに細い寝台へ横になった。
頭の位置を調整されたり腕の位置を直されて検査の準備が整う。
「このボタンを手に持っていてくださいね。何か違和感があったらすぐに押してください」
「はい」
ナースコールのようなボタンを手に握らされ、
「閉所恐怖症ではないですか?」
「大丈夫です」
「私たちは常にあのガラスの向こうからこちらの部屋を見ています。それでは、これからガンゴンガンゴン道路工事みたいな音がしますので、これを耳につけて聞いていてください」
耳に装着されたのは聴診器だった。
聴診器からはオルゴールのかわいい音が聞こえてきたけれど、それはすぐに検査音に打ち消されることになる。
とても眠ることはできそうにない音と共に検査が始まり、数十分して検査が終わった。
寝台の上に起き上がると、「お疲れ」と湊先生が車椅子を持って待機していてくれた。
私、今どこにいるんだっけ……。確か病院だった気がする――
「翠葉」
……湊先生の声?
ゆっくりと目を開けると、白衣を着た湊先生がいた。
「……学校?」
「違う、病院」
「……どうして湊先生が白衣?」
「医者だから」
とても簡潔な答えだった。
湊先生の白衣姿は学校では見慣れているものの、病院で見るのは珍しくて、だから一瞬学校かと思ってしまったのだ。
「具合はどう? 胸、苦しかったりしない?」
「……苦しい? ……痛みは少しだけありますけど」
「そう……」
苦しいって……何?
先生の顔を見ていたからか、周りの風景が目に入っていなかった。
改めて五感を働かせると、ところどころから電子音が聞こえてくる。それに、人の気配も多い気がした。
「……カーテンが」
見慣れたカーテンに少し驚く。
「今、ICUにいるの」
「え……?」
「あんた、今朝不整脈で倒れたのよ」
そうだっけ……。
「覚えてないの? 朝起きたのは覚えてる?」
「……はい。基礎体温のアラームで目を覚まして……」
そのあと、どうしたっけ……。
「あれ……どうしてかな。そのあとが思い出せない……」
どうしてだろう……。
「朝起きて、すぐに倒れたんですか?」
それならつじつまが合う。
「司からの電話は?」
……ツカサ?
「……ツカサさんって、誰ですか?」
湊先生はひどく驚いた顔をした。
「……先生?」
「……翠葉、家族はわかる?」
どうしてそんな当たり前のこと……。でも、真面目に訊かれているのがわかったからちゃんと答える。
「お父さんとお母さん、蒼兄と唯兄」
「若槻のことは覚えているのね。じゃ、私の弟たちは?」
「先生の弟は、楓先生と……楓先生だけですよね?」
一瞬頭の中でぐにゃりと何かが歪んだ気がする。
「栞と昇は覚えてる? 海斗は?」
「……覚えてますけど」
「清良女史は?」
「……先生、私、毎日会ってる人くらいちゃんと覚えてます」
ちょっとむっとして答えると、
「そう……ちょっと待ってて。検査のオーダー入れてくるから」
先生は踵を返してカーテンから出ていった。
変な先生……。
あんなに驚いた顔は初めて見た。それにしても、
「ICUか……」
すごく嫌いな場所だ。
どうしても一年前のことを思い出す。身体にたくさんの医療機器を取り付けられていたあのころを……。
思い出してふと疑問に思う。
今、ベッドの周りには機材という機材は置かれていない。あるものといえば点滴スタンドくらい。
不整脈で倒れたのなら、心電図くらいつけられていそうなものなのに……。
首の辺りに違和感を感じて手を伸ばすと、高カロリー輸液のチューブに触れた。
あ、そっか……入院してすぐに処置されたんだっけ……。
蒼兄たち、心配しているだろうな……。でも、今回は何かを無理して倒れたわけじゃないから、怒られることはないかな。
「でも、心配をかけていることに変わりないよね」
申し訳ないな……。この身体、どうにかならないのかな。
「よう、翠葉ちゃん。目、覚ましたって?」
「あ、昇さん……」
「顔色も良くなったな。検査が終わったらもとの部屋に戻るから」
「はい」
「嬉しそうだな?」
「だって、ここは病院の中でとくに嫌いな場所だもの……。まだ九階のほうがいいです」
「そうか……」
昇さんの表情がかげったように思えた。
「昇さん?」
声をかけると、表情はすぐに改められる。
「……なんでもないです。でも、どうしてここには機材がないんですか? 私、不整脈で倒れたんですよね? それなら心電図くらいつけられていそうなものなのに」
「あぁ、さっきいまでついてたんだ。でも、もう大丈夫だから外したんだよ」
昇さんは曖昧に笑って、「俺、便所」とカーテンから出ていった。
「女の子の前で便所とか言わないでっ」
せめてトイレと言ってほしい。
昇さんは本当に奇妙な人だ。たとえば――
あ、れ……? 昇さんと何を話したんだっけ……。
ここ数日、昇さんの真面目な顔を見た記憶はあるのに、どうしてかそのときに話していた内容が思い出せない。
「湊先生が言っていた検査のオーダーって頭部CTか何かかな」
私、打ち所が悪くて記憶をなくしてしまったのだろうか。
「でも、頭は痛くないんだけどな……」
自分の頭に手を伸ばしたけれど、たんこぶは見つからなかった。
しばらくすると湊先生と一緒に藤原さんが白衣姿でやってきた。
「気分は悪くない? 心音をちょっと聞かせてもらうわね」
藤原さんの対応は、今までの対応とまったく違った。今までは看護師さんのような対応だったのに、今はひとりのお医者さん。そんな感じ。
まだ時々脈が飛ぶらしいけれど、それほどひどいものではなく、ICUを出て問題ないと言われた。
「じゃ、このまま検査回りよ」
湊先生に言われて、コクリと頷く。
「御園生さん、確認なんだけど……」
藤原さんがしゃがみこみ、私と目線を合わせた。
「今朝、朝食に何が出たのかは覚えてるかしら?」
「……桃」
「ほかは?」
「……ごめんなさい。覚えてないのか思い出せないのか、ちょっとわからなくて……。これ、なんでしょう?」
さっきから、頭の中に記憶の断片ばかりが浮遊していて少し気持ち悪い。それも、人に訊かれたり何かきっかけがないと気づかないようなものばかり。
「ちょっとした記憶喪失かしら?」
藤原さんは首を傾げてそう言った。
話によると、医学的には「記憶喪失」という言葉ではなく「健忘」というらしい。
「とりあえず、脳波と頭のMRI。異常がなければ徐々に思い出すのを待てばいいわ」
「治療はしなくても大丈夫なんですか? お薬が増えたりしませんか?」
「治療はない。薬も増えない。ただ、思い出すのを待つだけ」
「……あの、もうひとつ質問なんですけど、その抜け落ちている記憶のせいで私が困ることはありますか? ……急に家の場所がわからなくなったりとか……若年性アルツハイマーとかだったらやだな……」
この身体にそんな負荷が加わったら――そう考えるだけでも恐ろしい。
記憶がないのはとても怖いことなのかもしれない、と今初めて知った。
「その可能性があるかないかを調べるために検査をするのよ。ま、単純な質問をしましょうか。歯磨きの仕方や普段の生活で困るようなことまで忘れてる? たとえば携帯の操作とか」
藤原さんの質問に、頭を左右に振る。
「携帯の使い方は覚えているし、歯磨きもわかります」
「じゃ、今は深く考えないこと。ここでどうこう言ってても始まらないし、検査時間も迫っているから検査にいってらっしゃい」
言われて車椅子に移動し、湊先生に車椅子を押されてICUを出た。
「MRIはざっと三十分ちょっとかかる。それから脳波の検査も同じくらい。喉は渇いてない?」
「大丈夫です」
「トイレは?」
「行っておこうかな……」
私たちはトイレに寄ってから、地下にあるMRI検査室に向かった。
検査着に着替えるとき、腕にバングルがはまっていることに気づく。
湊先生が黒いバーのようなものを近づけるとそのバングルは外れた。
「それ、なんですか……?」
「あとで話すわ。検査が終わったら連絡して」
湊先生は受付に声をかけると、「あとで迎えにくるから」と検査室を出ていった。
「……忙しいんだろうな」
自分に付き添ってもらって申し訳ない限りだ。
自分の左腕を見て、そこにはまっていたのものを思いだす。
きれいなバングルだった。でも、私の記憶にはないもの……。
気にはなったけれど、すぐに検査技師さんに声をかけられ、誘導されるままに細い寝台へ横になった。
頭の位置を調整されたり腕の位置を直されて検査の準備が整う。
「このボタンを手に持っていてくださいね。何か違和感があったらすぐに押してください」
「はい」
ナースコールのようなボタンを手に握らされ、
「閉所恐怖症ではないですか?」
「大丈夫です」
「私たちは常にあのガラスの向こうからこちらの部屋を見ています。それでは、これからガンゴンガンゴン道路工事みたいな音がしますので、これを耳につけて聞いていてください」
耳に装着されたのは聴診器だった。
聴診器からはオルゴールのかわいい音が聞こえてきたけれど、それはすぐに検査音に打ち消されることになる。
とても眠ることはできそうにない音と共に検査が始まり、数十分して検査が終わった。
寝台の上に起き上がると、「お疲れ」と湊先生が車椅子を持って待機していてくれた。
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