踊り子の夜

佐倉 蘭

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Limbering ♡

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「あ、あんっ!」

   仔犬の鳴き声のような恥ずかしい声が、わたしの口から飛び出した。

   彼の舌の先でれろれろと転がされれば転がされるほど、わたしの乳首がこりこりと固くなっていく。

   もう片方の乳首が寂しくて切なくなって、どうしようと思っていたら、彼の指がやってきて、さらっと撫でられる。

   それで安心していたら、いきなりきゅっと摘まれた。

「ぁああんっ!」

   間髪入れず、彼の口に含まれている方の乳首がれろっと舐められたかと思うと、今度はちゅううぅ…と思いっきり吸われた。

「ぁああああーーーっ!」

   その瞬間、わたしの膣内なかから、ぷしゅ、となにかが漏れ出た。

「——濡れちゃった、な」

   彼がわたしのショーツにできた滲みを見て、フッと笑った。

——うっ、胸だけで……恥ずかしすぎるっ!

「まだ、終わりじゃないよ。むしろ、これからさ。……処女を喪いたいんだろ?」

——へっ?

   呆けた顔で見上げると、彼が困ったように笑った。

   だけど、すぐにわたしの脚をくの字に折り曲げると、湿ったショーツを瞬く間に取り除いた。完全に、素っ裸になった。

「ふうん……ハイジニーナか」

   ここでパフォーマーとして踊るようになって、Tバックが「衣装」の一つになった。
   キャミソールワンピースが捲れたら見えてしまうため、思い切ってVIOの処理をしたのだ。

   バレエの舞台衣装って、実は結構「見せている」。

   クラシックですら、あんな大昔から太腿丸出しのチュチュなのだ。(産業革命の頃のヨーロッパでは、公演が終わったあと、パトロンである貴族や新興の資本家相手に「娼婦」のようなことをしていたらしいし……)
   コンテンポラリーでは地肌が透けそうに——実際に乳首の形や突起がわかるほど——薄い全身タイツのようなもので踊ることもめずらしくない。
   元バレリーナの草◯民代は、現役のときにフルヌードにもなっているから、プロともなれば自分の鍛え抜かれた身体を見せることにそれほど抵抗がないのかもしれない。


   彼の指が、わたしのつるつるな割れ目から、つぷっと膣内なかに入っていく。

   彼の顔が近づいてきて、ここにある「実」も口に含まれてしまった。

「ぅう……んっ……ぁあああっ!」


゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜


「いい子だから、力だけはずっと抜いておいてくれよ?」

   何度か頭の中が真っ白になって、息も踊ったあとみたいに、はぁはぁと荒くなったあと、バスローブの前をはだけた彼が覆いかぶさってきた。

   どうやら、ちゃんとゴムは着けてくれているようだ。

——お互い、名前も知らない相手だもんね。いくらわたしが処女だとはいえ、やっぱり怖いよね……

   そんなふうに思っていた次の瞬間、彼の指や舌によってすっかり解れきったはずの膣内なかに、信じられないくらいの圧がかかる。

「うっ、うううぅ……っ!」

    わたしは彼の背中に手を回し、バスローブを引っ掴んで、ぎゅーっと握りしめた。

——は、半端なく痛いんですけれども……っ⁉︎


「……全部挿入はいったぞ!」

   歯を食いしばって必死に耐えるわたしとは裏腹に、彼は破顔している。めちゃくちゃうれしそうだ。

   そのうち、ゆさゆさと全身が揺さぶられる動きになった。

   わたしは痛みが頂点ピークを越えて麻痺してしまったのか、膣内なか全体がじんじんしてきて、なにがなんだかわからない……

「おい、しっかりしろ!まだ気を飛ばすな」

   ゆさゆさがどんどん大きくなっていくが、全身からは力が抜け切って、どうすることもできない……

    それに、彼の声が……なんだか、遠くなっていく——

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