13 / 31
13 スキャンダル
しおりを挟む
「ロバート、お前、なかなかやるな」
僕は、国王オリバー五世の書斎に呼びつけられた。しかも、王妃キャロラインも同席している。
テーブルには、新聞がいくつも置かれている。
『プリンス、まさかの破局!』
『やはり本命は、クシナダ嬢』
『キャンパスで熱い情事』
……覚悟はしていた。
僕はメアリと出かけることはなくなった。フットボール観戦も新種のローズ品評会も、ひとりで参加した。ダンスパーティーでは他の女性と踊る。
記者たちは当然、僕とメアリになにか問題があったと勘づく。
それはまだいい。
「普通、浮気は隠れてやるものだ。結婚前に白昼堂々とするとはな」
父は、僕と留学生クシナダ・キラヤが大学のカフェで口づけしている写真を指さした。
油断していた。王立大学には多くの人間が出入りする。記者が忍び込むのは簡単だろう。
セバスチャンは、メアリに変装させてクマダ博士の研究室に通わせることを勧めていたが、正しかった。
天才脳科学者の部屋に通う王太子の婚約者の姿が目撃されれば、どんな記事が書かれることか!
「お前までこんなことをするとは、情けないわ!」
父はニヤニヤ笑っているが、母は目を吊り上げている。
「違います! これはクシナダ嬢が一方的に仕掛けたのです」
「ロバート、男なら見苦しい言い訳をするな」
「本当です! 僕はクシナダ嬢と普通に話していただけで、見ればわかりますよね?」
写真では彼女が僕の頬を包み込んでいる。僕からは動いていない。
「お前に隙があるからそういうことになったのよ!」
「それは情けない。ネールガンドの男子なら、口づけを奪うことはあっても奪われることはあってはならない」
いや、それは絶対に違う。父の男女観は歪んでいる。
「ロバート! お前も王家の男だったのね! お義母様もそうでしたけど、歴代の王妃様はみな、王の心ない振る舞いに泣いていたのよ! おまえだけはそうならないよう、育てたのに」
「キャロライン、お前がうるさく言うから、ロバートは男女の機微に疎くなってしまったではないか」
「僕は、史師エリオンの教えに忠実なだけです」
「その史師エリオンは、女勇者カリマを愛人にしたらしいな」
イリス勲章授与式での、メアリと作家との会話を思い出す。
「父上、あれはテイラー女史の創作です」
「優れた作家は真実を当てるともいう。勇者カリマが建てたラテーヌ国で、女史の小説は売れているらしいぞ。自分たちはエリオンの末裔だと」
「女史の小説によれば、史師エリオンと勇者カリマの子がラテーヌ女王になりましたからね。でも王家は、百年前の革命で民衆に滅ぼされたのでは?」
「あの国では、また王政復古と騒ぎ出しているそうだ」
「勝手なものですね。自分たちで王を捨てたのに」
僕もそして父も、隣国ラテーヌにはいい感情を持っていない。
彼らが王族を惨たらしく殺して革命起こしたことも一因だが、革命は百年前、僕の高祖父の時代だ。
もっと近い時代に大きな原因がある。
ネールガンドは、国民の努力のおかげで五十年も戦火を免れている。
そう、五十年前まで戦の最中にあった。その隣国ラテーヌと。
戦争に至った経緯は些細なことだった。国境の領主たちが争い幼児が殺された。が、その争いを機に全面戦争へ発展した。戦争は二国のみならず、大陸の他の国や、新大陸の国々まで巻き込んだ世界戦争へ発展した。
ラテーヌとネールガンドはどちらもエリオン教ではあるが、史師エリオンに対する解釈が大きく違う。
ネールガンドでは、史師エリオンを生まれ変わりを否定した賢者として敬う。
が、ラテーヌでは、エリオンを聖王アトレウスの真の生まれ変わりとして崇める。
生まれ変わりを否定し世界を救った史師エリオンが、何者かの生まれ変わりであるはずがない、とするのが我が国の立場だ。
一方、そもそも魔王ネクロザールの偽りを見破れるのは、自身が聖王アトレウスに他ならないからというのが、ラテーヌ側の解釈だ。
戦争が長引いた根底には、宗派の違いも関わっていたのだろう。
そしてこの戦争で祖父デイヴィッド二世は、戦地に向かう兵士を幾度も励ました。
『そなたらの母のため妻のため子のため、魔王の復活を阻止せよ! 死を恐れるな! 聖王アトレウスが天国でそなたらを祝福してくれよう!』
デイヴィッド二世は、悪魔祓いの儀式など、前時代的な慣習をやめるよう内閣に提言した名君として知られているが、戦時の演説はあまり知られていない。若い貴族で知る者はわずかだ。学園でこの戦争のことは学ぶが、祖父の演説については語られない。
僕が知っているのは、太子侍従長のセバスチャンから何度も聞かされたからだ。
『爺は若い時、デイヴィッド二世陛下のお言葉を耳にして、涙を流しました』
僕の知る亡き祖父は、穏やかに陽だまりの中で笑っていた。戦意を鼓舞する王には見えなかった。
いや、今の問題は、僕の醜聞が新聞を賑わせていることだ。偉大な祖父と比べるまでもなく、僕は愚かな王太子だ。
しかし父は、なぜか上機嫌だ。
「革命な物騒なラテーヌ国と違い、我がネールガンドの民はありがたいことに慈悲深い。おかげで我らは今も首がつながっている」
「優しい? 僕に付きまといこんな写真を撮る輩が?」
父はカラカラと笑った。
「記者たちに話題を与えることも王家の役割だ。娯楽に飢えた大衆の腹を満たしてやらんとな」
「やりきれませんよ。僕は日頃から自分を律しているのに」
「いやいや、お前はよくやった」
国王オリバー五世は大きく手を叩いた。
「これなら国民も、メアリとの婚約破棄を納得するはずだ」
僕は、国王オリバー五世の書斎に呼びつけられた。しかも、王妃キャロラインも同席している。
テーブルには、新聞がいくつも置かれている。
『プリンス、まさかの破局!』
『やはり本命は、クシナダ嬢』
『キャンパスで熱い情事』
……覚悟はしていた。
僕はメアリと出かけることはなくなった。フットボール観戦も新種のローズ品評会も、ひとりで参加した。ダンスパーティーでは他の女性と踊る。
記者たちは当然、僕とメアリになにか問題があったと勘づく。
それはまだいい。
「普通、浮気は隠れてやるものだ。結婚前に白昼堂々とするとはな」
父は、僕と留学生クシナダ・キラヤが大学のカフェで口づけしている写真を指さした。
油断していた。王立大学には多くの人間が出入りする。記者が忍び込むのは簡単だろう。
セバスチャンは、メアリに変装させてクマダ博士の研究室に通わせることを勧めていたが、正しかった。
天才脳科学者の部屋に通う王太子の婚約者の姿が目撃されれば、どんな記事が書かれることか!
「お前までこんなことをするとは、情けないわ!」
父はニヤニヤ笑っているが、母は目を吊り上げている。
「違います! これはクシナダ嬢が一方的に仕掛けたのです」
「ロバート、男なら見苦しい言い訳をするな」
「本当です! 僕はクシナダ嬢と普通に話していただけで、見ればわかりますよね?」
写真では彼女が僕の頬を包み込んでいる。僕からは動いていない。
「お前に隙があるからそういうことになったのよ!」
「それは情けない。ネールガンドの男子なら、口づけを奪うことはあっても奪われることはあってはならない」
いや、それは絶対に違う。父の男女観は歪んでいる。
「ロバート! お前も王家の男だったのね! お義母様もそうでしたけど、歴代の王妃様はみな、王の心ない振る舞いに泣いていたのよ! おまえだけはそうならないよう、育てたのに」
「キャロライン、お前がうるさく言うから、ロバートは男女の機微に疎くなってしまったではないか」
「僕は、史師エリオンの教えに忠実なだけです」
「その史師エリオンは、女勇者カリマを愛人にしたらしいな」
イリス勲章授与式での、メアリと作家との会話を思い出す。
「父上、あれはテイラー女史の創作です」
「優れた作家は真実を当てるともいう。勇者カリマが建てたラテーヌ国で、女史の小説は売れているらしいぞ。自分たちはエリオンの末裔だと」
「女史の小説によれば、史師エリオンと勇者カリマの子がラテーヌ女王になりましたからね。でも王家は、百年前の革命で民衆に滅ぼされたのでは?」
「あの国では、また王政復古と騒ぎ出しているそうだ」
「勝手なものですね。自分たちで王を捨てたのに」
僕もそして父も、隣国ラテーヌにはいい感情を持っていない。
彼らが王族を惨たらしく殺して革命起こしたことも一因だが、革命は百年前、僕の高祖父の時代だ。
もっと近い時代に大きな原因がある。
ネールガンドは、国民の努力のおかげで五十年も戦火を免れている。
そう、五十年前まで戦の最中にあった。その隣国ラテーヌと。
戦争に至った経緯は些細なことだった。国境の領主たちが争い幼児が殺された。が、その争いを機に全面戦争へ発展した。戦争は二国のみならず、大陸の他の国や、新大陸の国々まで巻き込んだ世界戦争へ発展した。
ラテーヌとネールガンドはどちらもエリオン教ではあるが、史師エリオンに対する解釈が大きく違う。
ネールガンドでは、史師エリオンを生まれ変わりを否定した賢者として敬う。
が、ラテーヌでは、エリオンを聖王アトレウスの真の生まれ変わりとして崇める。
生まれ変わりを否定し世界を救った史師エリオンが、何者かの生まれ変わりであるはずがない、とするのが我が国の立場だ。
一方、そもそも魔王ネクロザールの偽りを見破れるのは、自身が聖王アトレウスに他ならないからというのが、ラテーヌ側の解釈だ。
戦争が長引いた根底には、宗派の違いも関わっていたのだろう。
そしてこの戦争で祖父デイヴィッド二世は、戦地に向かう兵士を幾度も励ました。
『そなたらの母のため妻のため子のため、魔王の復活を阻止せよ! 死を恐れるな! 聖王アトレウスが天国でそなたらを祝福してくれよう!』
デイヴィッド二世は、悪魔祓いの儀式など、前時代的な慣習をやめるよう内閣に提言した名君として知られているが、戦時の演説はあまり知られていない。若い貴族で知る者はわずかだ。学園でこの戦争のことは学ぶが、祖父の演説については語られない。
僕が知っているのは、太子侍従長のセバスチャンから何度も聞かされたからだ。
『爺は若い時、デイヴィッド二世陛下のお言葉を耳にして、涙を流しました』
僕の知る亡き祖父は、穏やかに陽だまりの中で笑っていた。戦意を鼓舞する王には見えなかった。
いや、今の問題は、僕の醜聞が新聞を賑わせていることだ。偉大な祖父と比べるまでもなく、僕は愚かな王太子だ。
しかし父は、なぜか上機嫌だ。
「革命な物騒なラテーヌ国と違い、我がネールガンドの民はありがたいことに慈悲深い。おかげで我らは今も首がつながっている」
「優しい? 僕に付きまといこんな写真を撮る輩が?」
父はカラカラと笑った。
「記者たちに話題を与えることも王家の役割だ。娯楽に飢えた大衆の腹を満たしてやらんとな」
「やりきれませんよ。僕は日頃から自分を律しているのに」
「いやいや、お前はよくやった」
国王オリバー五世は大きく手を叩いた。
「これなら国民も、メアリとの婚約破棄を納得するはずだ」
0
あなたにおすすめの小説
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
モブ令嬢アレハンドリナの謀略
青杜六九
恋愛
転生モブ令嬢アレハンドリナは、王子セレドニオの婚約者ビビアナと、彼女をひそかに思う侯爵令息ルカのじれじれな恋を観察するのが日課だった。いつまで経っても決定打にかける二人に業を煮やし、セレドニオが男色家だと噂を流すべく、幼馴染の美少年イルデフォンソをけしかけたのだが……。
令嬢らしからぬ主人公が、乙女ゲームの傍観者を気取っていたところ、なぜか巻き込まれていくお話です。主人公の独白が主です。「悪役令嬢ビビアナの恋」と同じキャラクターが出てきますが、読んでいなくても全く問題はありません。あらすじはアレですが、BL要素はありません。
アレハンドリナ編のヤンデレの病み具合は弱めです。
イルデフォンソ編は腹黒です。病んでます。
2018.3.26 一旦完結しました。
2019.8.15 その後の話を執筆中ですが、別タイトルとするため、こちらは完結処理しました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる