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3章
Dクラス
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クラスに近づくにつれガヤガヤとたくさんの話し声が聞こえてくる。扉の前で落ち着くために深呼吸をする。
「ふぅ……よし。」
ドアは引き戸タイプてスライドすれば開くようになってるみたい。ドキドキしながら扉を開けばチラチラと視線が集まってくる。まぁ私の容姿を見れば大体の人が察するんだろうね。王族、王家の血筋のものしか持たないグラデーションの髪だから。これはこの国で有名なことだし、グラデーションの髪をもち今年入学の女の子は私だけだから貴族の子とかは私がフリードリヒ公爵家の娘ってことにはすぐに気づくはず。
やっぱり学園じゃ気を抜くなんて出来なさそうだなぁ。私の評価はフリードリヒ公爵家の評価に繋がるし。
「フィル様!」
私を呼ぶ声に視線を向ければそこにはルナがいた。
「ルナ!」
「まさかフィル様も同じクラスだなんて!嬉しいです!」
「私も嬉しい!これからもよろしくね!」
私がルナと挨拶を交わせば余計に視線が集まる。んー、このクラスは貴族の子が多いみたいだな。これじゃあ新しい友達を作るのは難しそう……、クラスは1年ごとに変わるみたいだし来年に期待かな。再来年からは成績順のクラス分けになるみたいだしルナとネオス殿下とは絶対に一緒だろう。
ルナと一緒のクラスになれたことを喜び合っていたらまた教室内がザワザワと騒がしくなった。なんだろう?
みんなが同じ方向を向いていることに気づいたので自分もそっちを向けばそこには猫の耳を持つ女の子と男の子が立っていた。
まさか、獣人!?確かにこの国にも獣人が増えてるみたいだけど学園に入学する子がいたなんて!これは是非とも仲良くなりたい!じっと見つめていれば恐らく双子の兄妹であろう子達は自分の席を探し始めた。周りに視線を向ければ貴族が多いからかあまり良く思ってない子達が多いみたい。
一応差別は禁止されてるし、国に要所要所で役職についてる獣人もいるんだけど、それが分からないなんてバカばっかりなのかな?こんなんじゃ国の先行きが不安だよね。
それにしても猫かー。確か猫の獣人は気に入った魔法士に従属する種族だったはず。特にまじないや呪いに関する知識が強いんだよね。仲良くなったら教えてくれたりしないかな。でも獣人の中には貴族を怖がったり毛嫌いしたりする人たちもいるし迂闊に近づけないよな。私の行動はフリードリヒ公爵家の意思になりかねないし。
「あ!フィル様、殿下も一緒みたいです!」
「え?本当?」
入口に視線を向ければ殿下の姿があった。一緒のクラスは嬉しいけどこれは大変だ。これだけ貴族が多いクラスじゃネオス殿下の休まる時間があまり取れないし私もまだ婚約発表してないから殿下の婚約者候補として周りから見られるはず。
うぅ、気が抜けない……毎日疲れそうだよ。
「ふぅ……よし。」
ドアは引き戸タイプてスライドすれば開くようになってるみたい。ドキドキしながら扉を開けばチラチラと視線が集まってくる。まぁ私の容姿を見れば大体の人が察するんだろうね。王族、王家の血筋のものしか持たないグラデーションの髪だから。これはこの国で有名なことだし、グラデーションの髪をもち今年入学の女の子は私だけだから貴族の子とかは私がフリードリヒ公爵家の娘ってことにはすぐに気づくはず。
やっぱり学園じゃ気を抜くなんて出来なさそうだなぁ。私の評価はフリードリヒ公爵家の評価に繋がるし。
「フィル様!」
私を呼ぶ声に視線を向ければそこにはルナがいた。
「ルナ!」
「まさかフィル様も同じクラスだなんて!嬉しいです!」
「私も嬉しい!これからもよろしくね!」
私がルナと挨拶を交わせば余計に視線が集まる。んー、このクラスは貴族の子が多いみたいだな。これじゃあ新しい友達を作るのは難しそう……、クラスは1年ごとに変わるみたいだし来年に期待かな。再来年からは成績順のクラス分けになるみたいだしルナとネオス殿下とは絶対に一緒だろう。
ルナと一緒のクラスになれたことを喜び合っていたらまた教室内がザワザワと騒がしくなった。なんだろう?
みんなが同じ方向を向いていることに気づいたので自分もそっちを向けばそこには猫の耳を持つ女の子と男の子が立っていた。
まさか、獣人!?確かにこの国にも獣人が増えてるみたいだけど学園に入学する子がいたなんて!これは是非とも仲良くなりたい!じっと見つめていれば恐らく双子の兄妹であろう子達は自分の席を探し始めた。周りに視線を向ければ貴族が多いからかあまり良く思ってない子達が多いみたい。
一応差別は禁止されてるし、国に要所要所で役職についてる獣人もいるんだけど、それが分からないなんてバカばっかりなのかな?こんなんじゃ国の先行きが不安だよね。
それにしても猫かー。確か猫の獣人は気に入った魔法士に従属する種族だったはず。特にまじないや呪いに関する知識が強いんだよね。仲良くなったら教えてくれたりしないかな。でも獣人の中には貴族を怖がったり毛嫌いしたりする人たちもいるし迂闊に近づけないよな。私の行動はフリードリヒ公爵家の意思になりかねないし。
「あ!フィル様、殿下も一緒みたいです!」
「え?本当?」
入口に視線を向ければ殿下の姿があった。一緒のクラスは嬉しいけどこれは大変だ。これだけ貴族が多いクラスじゃネオス殿下の休まる時間があまり取れないし私もまだ婚約発表してないから殿下の婚約者候補として周りから見られるはず。
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