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閑話 26
王太子府 執務室 怒り
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不気味な沈黙が、王太子執務室に広がる。 思考の渦に執務室全体が巻き込まれているとも云える。
現在の状況から、既に「開戦の詔」が世界中に対し発布されたと考えてよい。 更に云えば、その詔が発布されたのが、『北の荒野』と云う事で、敵国として指定されたのがゲルン=マンティカ連合王国である事は、間違いない。 たとえ「法円魔法陣」が指定していなかったとしても、誰の目にも明らかであった。
周辺国も又、そう見ているであろう事は、想像するまでも無い。 ゲルン=マンティカ連合王国と、ファンダリア王国の諍いは、それこそ獅子王陛下の御代にまで遡るのだ。
しかし、現実問題…… 戦争を行うには、双方とも準備が不足している。 今ならば、まだ、話し合いで止まる可能性も残されている。 しかし……
―――― 戦端が開かれるのを止めるためには、国王の宣下が必要なのだ。
外交文書や条約の締結には、国権保持者の御名御璽が何としても求められる。 国の最高責任者が存在しないとなると、交渉事は困難を極める。 むろん、何もせぬうちに敗戦国と見なされ、膨大な国富が流出する事に違いない。 リベロット=エイムソン=ミストラーベ宮廷伯は、既にゲルン=マンティカ連合王国への賠償金の算出を初め、アーノルド=テムロット=ミストラーベ伯爵は、賠償金の捻出先に頭を痛め始めている。
しかし、事態はまだ、そこまで進んでは居らず、中途半端な睨み合いといった、緊張状態が続いていた。
魔導通信はいくつかのルートを取って、ゲルン=マンティカ連合王国まで続き、今も稼働している。 先日までは聖堂都市ゴメイラとも、困難ではあったが、聖堂の神官共の間では連絡も付いていた。 しかし、現状、全く、何も判然としない。 彼の地からの発信が完全に途絶えているのが原因であった。
フルブラント大公には、続報が次々と入るが、それはあくまでも ” 観測 ” 結果に他ならない。 現象から彼の地に起こったことを類推するしかない。 しかし、それはあくまでも類推であり、事実、聖堂都市ゴメイラに於いて何が起こっているのかを知る者は、この王太子府執務室に居る者では伺い知る事が出来ない。
^^^^^^
手詰まり状態に成った時、王都聖堂教会から早馬が伝令を以て王太子府執務室へと駆け込んできた。 神官長パウレーロが、此方にお運びになり、王太子ウーノル殿下に奏上したき儀があるとの口上であった。
細長い窓に向かい、遥か北西の空を望んでいた王太子ウーノルは、その報を聞き片方の眉を上げる。 既に彼は、王位簒奪を心に決めていた。 王太子府執務室に漂う暗雲を払うには、『王権の簒奪』を公言し、自ら逆賊の首魁となる、そう宣下せねばならないと、覚悟を決めていた。 そこに、聖堂教会からの至急の伺候の申し出。
当然、訝しむ。
時間を置かずに神官長パウレーロが、その尊き姿を現す。 老齢により、歩みは緩やかだが、表情は硬く、威厳は周囲を圧倒する。
「王太子ウーノルの殿下。 至急奏上したき儀が有る」
「何だろうか、神官長パウレーロ猊下。 この危急の時に、聖堂教会からの『言』は?」
「ウーノル殿下、あの『法円魔法陣』は、不完全。 そこにガング―タス国王陛下の意思は無い。 中心部にあるべきモノが無い上に、精霊様方の言祝ぎすら顕現しなかった。 そして、現在、彼の『法円魔法陣』は光り輝く円環となり、違う何かが支配している。 それが何かは判らぬが、決して『法円魔法陣』では無い」
「つまり?」
「開戦は宣下されていないと云う事だ!」
「なに?」
「ニトルベイン大公! おぬしも獅子王陛下が傍に於いて、『法円魔法陣』を見知って居ろう! 寸分違わぬと云えるかッ! あの時の状況と、同じであると断言できるかッ! 如何にッ!!」
怒気を孕んだ「神官長」パウレーロの言葉に、ニトルベイン大公は、グッと言葉に詰まる。 成程、「神官長」パウレーロの言葉は的を得ている。 得ているが故に事態が余計に混迷の度を深くする。
『開戦の詔』が、ガング―タス国王陛下の意思では無かったと成れば、この状況の唯一の突破口である、ウーノルの王太子を簒奪者として、国王の座に付かせる方策も潰える。 理由を失うからだ。
『彼の暴虐を為した王を廃し、国王として立つ』
ならば、周辺国も納得しよう。 しかし、ガング―タス国王陛下は善き王と成ろうと努力していた。 政策や行政に於ける大きな失点は無く、軍備の漸減も民に無用な負担を与えぬためと云う 「大義名分」 もある。 自分たちが御膳立てした事だったが、様々な政策も良くその内容を聞き取り、納得のいくまで議論を重ねた。
独裁を、自身の判断のみを、ガング―タス国王は良しとはしなかった。 その事だけは、歴代の国王陛下方と比べても”美点”と云える。
此度の事が無ければ、順当に王太子ウーノル殿下に譲位して頂き、フローラル妃と共に隠棲してもらう事も視野に入っていた……
自分たちの権謀術策がここにきて、取れる選択肢を潰してしまった事に、ニトルベイン大公は愕然とした思いであった。 しかし、彼は応えねばならぬ立場にある。 「神官長」パウレーロ猊下と同世代。 その瞳に実際に『法円魔法陣』を映したのは、この王太子執務室に集う漢達の中で、「神官長」パウレーロ猊下と自身しかいなかった。
「…………確かに。 「神官長」様の仰られる通り、以前見たモノとは相違が御座いますな。 いや、しかし…… 不完全とは言え、「法円魔法陣」は打ちあがった。 これは、如何に?」
「ニトルベイン卿。 恥ずかしながら、それはデギンズ枢機卿の手に依る物だと、推察される。 あの者は、神官に有るまじき者。 精霊様方への信仰より、即物的な魔術を頼る事多き者であった。 枢機卿となれば、「法円魔法陣」の起動を司る使命を帯びる。 しかし、それは、あくまでも国王陛下の宣下にのっとり、精霊様方への祈りと共に打ち上げる決まりになって居った。 しかし、彼の者は術式を詳細に解析し、様々な制限式を解除していたと…… そう、神官庁の術式保管所の者達が供述しておる。 詰まるところ、あの者が極秘裏に「法円魔法陣」の術式を改変した可能性が有るのじゃ。 不徳の致すと所、誠に申し訳なく思う。 が、それならば、理由は付く。 あの「法円魔法陣」が不完全であったかが。 聖堂教会内部にも、不心得者はまだまだ居る。 今はその者達の供述を取り、デギンズ枢機卿一派が何を仕出かしておったかを詳細に詰めている最中なのだ。 すまなんだ…… ほんとうに、すまなんだ」
「…………」
「神官長」パウレーロ猊下が深々と、王太子執務室に集う漢達に頭を下げる。 前代未聞の情景に漢達は声を失う。 状況は悪化の一途を辿り、解決策が次々と潰える。 現状ガング―タス国王陛下の生死すら判らない。 さらに、開戦の詔が陛下の決断と云えない事が、聖堂教会からの陳述ではっきりしてしまった。
此処で、王太子ウーノル殿下が、至高の階を上がると、その正当性はどの方面から云っても無くなる。 完全に手詰まりとなる。 国権の最高責任者の行方が不明。 王権の象徴たる『宝冠』と『王笏』もその所在が判らない。
戦争に於いて、戦場で国王陛下が御崩御されたなら、すぐさま王妃が代理として国権を預かり、血族の王位継承権者が国を背負えるようになるまでは、代王として女王位に収まる。 が、現在の王妃フローラルは、王太子ウーノル殿下により、黒瑪瑙の間』に逼迫…… 幽閉されているのも同然。
そして、彼女の為人と、彼女が王妃となってからの行いから、彼女を代王とする事は、困難を極めると……
それは、王太子府に集う漢達皆の共通の認識でもあった。
―――――
皆が沈黙を守る、王太子府執務室。 身動ぎも出来ず、息を吸う事さえ困難なそんな空気を破壊する声音が響く。
老齢の女性の声であった。
特に大きな声では無いが、良く通るその声は集う漢達の耳に響く。 有る者は疑問に思い、有る者は怒りを覚える。 何故、此処に居るべきでない老女が、王太子府執務室の扉前に居るのか。 そして、その口上に…………
王太子府執務室に集う全ての漢達に、『怒り』にも似た感情が湧き上がる。
「王妃フローラルが勅命を宣下されました。 ”この国を導く者達を皆、『謁見の間』に召喚する ” に御座います。 皆様お早く、足下にお集まりください」
現在の状況から、既に「開戦の詔」が世界中に対し発布されたと考えてよい。 更に云えば、その詔が発布されたのが、『北の荒野』と云う事で、敵国として指定されたのがゲルン=マンティカ連合王国である事は、間違いない。 たとえ「法円魔法陣」が指定していなかったとしても、誰の目にも明らかであった。
周辺国も又、そう見ているであろう事は、想像するまでも無い。 ゲルン=マンティカ連合王国と、ファンダリア王国の諍いは、それこそ獅子王陛下の御代にまで遡るのだ。
しかし、現実問題…… 戦争を行うには、双方とも準備が不足している。 今ならば、まだ、話し合いで止まる可能性も残されている。 しかし……
―――― 戦端が開かれるのを止めるためには、国王の宣下が必要なのだ。
外交文書や条約の締結には、国権保持者の御名御璽が何としても求められる。 国の最高責任者が存在しないとなると、交渉事は困難を極める。 むろん、何もせぬうちに敗戦国と見なされ、膨大な国富が流出する事に違いない。 リベロット=エイムソン=ミストラーベ宮廷伯は、既にゲルン=マンティカ連合王国への賠償金の算出を初め、アーノルド=テムロット=ミストラーベ伯爵は、賠償金の捻出先に頭を痛め始めている。
しかし、事態はまだ、そこまで進んでは居らず、中途半端な睨み合いといった、緊張状態が続いていた。
魔導通信はいくつかのルートを取って、ゲルン=マンティカ連合王国まで続き、今も稼働している。 先日までは聖堂都市ゴメイラとも、困難ではあったが、聖堂の神官共の間では連絡も付いていた。 しかし、現状、全く、何も判然としない。 彼の地からの発信が完全に途絶えているのが原因であった。
フルブラント大公には、続報が次々と入るが、それはあくまでも ” 観測 ” 結果に他ならない。 現象から彼の地に起こったことを類推するしかない。 しかし、それはあくまでも類推であり、事実、聖堂都市ゴメイラに於いて何が起こっているのかを知る者は、この王太子府執務室に居る者では伺い知る事が出来ない。
^^^^^^
手詰まり状態に成った時、王都聖堂教会から早馬が伝令を以て王太子府執務室へと駆け込んできた。 神官長パウレーロが、此方にお運びになり、王太子ウーノル殿下に奏上したき儀があるとの口上であった。
細長い窓に向かい、遥か北西の空を望んでいた王太子ウーノルは、その報を聞き片方の眉を上げる。 既に彼は、王位簒奪を心に決めていた。 王太子府執務室に漂う暗雲を払うには、『王権の簒奪』を公言し、自ら逆賊の首魁となる、そう宣下せねばならないと、覚悟を決めていた。 そこに、聖堂教会からの至急の伺候の申し出。
当然、訝しむ。
時間を置かずに神官長パウレーロが、その尊き姿を現す。 老齢により、歩みは緩やかだが、表情は硬く、威厳は周囲を圧倒する。
「王太子ウーノルの殿下。 至急奏上したき儀が有る」
「何だろうか、神官長パウレーロ猊下。 この危急の時に、聖堂教会からの『言』は?」
「ウーノル殿下、あの『法円魔法陣』は、不完全。 そこにガング―タス国王陛下の意思は無い。 中心部にあるべきモノが無い上に、精霊様方の言祝ぎすら顕現しなかった。 そして、現在、彼の『法円魔法陣』は光り輝く円環となり、違う何かが支配している。 それが何かは判らぬが、決して『法円魔法陣』では無い」
「つまり?」
「開戦は宣下されていないと云う事だ!」
「なに?」
「ニトルベイン大公! おぬしも獅子王陛下が傍に於いて、『法円魔法陣』を見知って居ろう! 寸分違わぬと云えるかッ! あの時の状況と、同じであると断言できるかッ! 如何にッ!!」
怒気を孕んだ「神官長」パウレーロの言葉に、ニトルベイン大公は、グッと言葉に詰まる。 成程、「神官長」パウレーロの言葉は的を得ている。 得ているが故に事態が余計に混迷の度を深くする。
『開戦の詔』が、ガング―タス国王陛下の意思では無かったと成れば、この状況の唯一の突破口である、ウーノルの王太子を簒奪者として、国王の座に付かせる方策も潰える。 理由を失うからだ。
『彼の暴虐を為した王を廃し、国王として立つ』
ならば、周辺国も納得しよう。 しかし、ガング―タス国王陛下は善き王と成ろうと努力していた。 政策や行政に於ける大きな失点は無く、軍備の漸減も民に無用な負担を与えぬためと云う 「大義名分」 もある。 自分たちが御膳立てした事だったが、様々な政策も良くその内容を聞き取り、納得のいくまで議論を重ねた。
独裁を、自身の判断のみを、ガング―タス国王は良しとはしなかった。 その事だけは、歴代の国王陛下方と比べても”美点”と云える。
此度の事が無ければ、順当に王太子ウーノル殿下に譲位して頂き、フローラル妃と共に隠棲してもらう事も視野に入っていた……
自分たちの権謀術策がここにきて、取れる選択肢を潰してしまった事に、ニトルベイン大公は愕然とした思いであった。 しかし、彼は応えねばならぬ立場にある。 「神官長」パウレーロ猊下と同世代。 その瞳に実際に『法円魔法陣』を映したのは、この王太子執務室に集う漢達の中で、「神官長」パウレーロ猊下と自身しかいなかった。
「…………確かに。 「神官長」様の仰られる通り、以前見たモノとは相違が御座いますな。 いや、しかし…… 不完全とは言え、「法円魔法陣」は打ちあがった。 これは、如何に?」
「ニトルベイン卿。 恥ずかしながら、それはデギンズ枢機卿の手に依る物だと、推察される。 あの者は、神官に有るまじき者。 精霊様方への信仰より、即物的な魔術を頼る事多き者であった。 枢機卿となれば、「法円魔法陣」の起動を司る使命を帯びる。 しかし、それは、あくまでも国王陛下の宣下にのっとり、精霊様方への祈りと共に打ち上げる決まりになって居った。 しかし、彼の者は術式を詳細に解析し、様々な制限式を解除していたと…… そう、神官庁の術式保管所の者達が供述しておる。 詰まるところ、あの者が極秘裏に「法円魔法陣」の術式を改変した可能性が有るのじゃ。 不徳の致すと所、誠に申し訳なく思う。 が、それならば、理由は付く。 あの「法円魔法陣」が不完全であったかが。 聖堂教会内部にも、不心得者はまだまだ居る。 今はその者達の供述を取り、デギンズ枢機卿一派が何を仕出かしておったかを詳細に詰めている最中なのだ。 すまなんだ…… ほんとうに、すまなんだ」
「…………」
「神官長」パウレーロ猊下が深々と、王太子執務室に集う漢達に頭を下げる。 前代未聞の情景に漢達は声を失う。 状況は悪化の一途を辿り、解決策が次々と潰える。 現状ガング―タス国王陛下の生死すら判らない。 さらに、開戦の詔が陛下の決断と云えない事が、聖堂教会からの陳述ではっきりしてしまった。
此処で、王太子ウーノル殿下が、至高の階を上がると、その正当性はどの方面から云っても無くなる。 完全に手詰まりとなる。 国権の最高責任者の行方が不明。 王権の象徴たる『宝冠』と『王笏』もその所在が判らない。
戦争に於いて、戦場で国王陛下が御崩御されたなら、すぐさま王妃が代理として国権を預かり、血族の王位継承権者が国を背負えるようになるまでは、代王として女王位に収まる。 が、現在の王妃フローラルは、王太子ウーノル殿下により、黒瑪瑙の間』に逼迫…… 幽閉されているのも同然。
そして、彼女の為人と、彼女が王妃となってからの行いから、彼女を代王とする事は、困難を極めると……
それは、王太子府に集う漢達皆の共通の認識でもあった。
―――――
皆が沈黙を守る、王太子府執務室。 身動ぎも出来ず、息を吸う事さえ困難なそんな空気を破壊する声音が響く。
老齢の女性の声であった。
特に大きな声では無いが、良く通るその声は集う漢達の耳に響く。 有る者は疑問に思い、有る者は怒りを覚える。 何故、此処に居るべきでない老女が、王太子府執務室の扉前に居るのか。 そして、その口上に…………
王太子府執務室に集う全ての漢達に、『怒り』にも似た感情が湧き上がる。
「王妃フローラルが勅命を宣下されました。 ”この国を導く者達を皆、『謁見の間』に召喚する ” に御座います。 皆様お早く、足下にお集まりください」
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