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カズは不機嫌な顔をして戻ってきた。

 「どうだった?」

 「五者のこと完全に忘れて、俺に告白して来た」

  「・・・そっか」

  「当然断った。」

  おそらく人が居ないからチャンスだと思ったのだろう。

 「だよね」

  こうなる気はしてた。
 
 「しっかり、我慢してくれた?」

 「したよ、」

  良かった。振っただけで終わったようだ。
 これならしばらくは仮に撮影して告白したことが広められても、しばらくは敵意を向けられるが時間に終わるだろう。カズに嫌われて永遠無視よりは全然マシだ。

 「忘れるなよ、奢り」

  「うん、本当にありがとうね」

 「・・・別に、元から俺のせいかも知れないし」

 今回の呼び出し目的には、俺の煽りの他にカズへラブレターや、読んで来て欲しい、カズ達を入れて一緒に遊んで欲しいなどの頼み事を俺にすることが目的だった可能性がある。

 だからカズはそもそもの原因が自分にあると思っているのだろう。

 まぁ何度も思うが、それはカズの所為じゃない。

 「そう思うなら、奢り取り消してくれよ」

  「嫌だ」






 「つかさぁ」

  「うん、俺も思った」

  「昼買う、時間ないな」

  「だね」

 まぁ本当は親友二人に頼めば最悪分けて貰えそうだけど、カズが嫌がるし、元から俺が呼んだのが悪いからなぁ。

 ここは我慢だ。
 
 
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