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第九章〜世界大戦〜
第122話 アーガス上空決戦
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「どうゆう事…?第二軍団が動いているって」
統治機関本部の執務室にて、アーテはゴードルから第二軍団が予告もなく動いているという報告を受けていた。
「恐らくドルブランド軍団長達の無断行動でしょう…お陰で戦線にはあちらこちらに抜け道が出来ております…」
「…ッスーー……ふぅ~…」
ゴードルからライアルが勝手に軍を動かしたと聞き、アーテはキレそうになるものの、深呼吸して何とか落ち着かけせることが出来た。
「問い詰めるしかないわね…あー、でも…第四軍団は防衛しけば良いで追い返されるか……」
アーテは問い詰めようと考えるが、前に自分自身の口で、任務を変更すると言ってしまったため、文句は言えないと気づいた。
「しかし、何でこんな無茶を始めたのよ?いくら彼奴でも無茶があるとは思わないの…?」
第二軍団の作戦に何も言えないため、アーテは愚痴を述べ始めた。
「もしかしたら、数日前にあった、中央東洋での桜花艦隊撃退が、奴らを動かしたのかもしれません…」
愚痴を述べるアーテに、ゴードルはライアル達が動き出したきっかけを推測した。
「あー…皇帝陛下が勝利した!だから、我々も早く勝利を掴むのだ!って感じで?」
「かと…」
推測を聞き、アーテはライアルが考えそうなことをゴードルに話し、ゴードルはそれの通りかもと頷く。
「そりゃあ、私達も他と同じように、聞いた時は大喜びして、皇帝陛下が居る方向に頭を垂れて崇め奉ったわよ……でもさぁ、だからと言って無理な作戦を行おうとは思わないよー…」
アーテはさらっと、常人なら引くことを述べながら、ライアルの考えに呆れる。
第四軍団の者達は、それはもう恐怖を覚えるレベルで、狂信的な忠誠を誓っているのだが、その皇帝陛下から命を大切しろという命令を受けているため、緊急事態以外はその命令を重視し、無茶な作戦を行うことはしないのだ。そのため、その命令を無視しようとするライアルの考えは、彼らにとって嫌煙すべきことなのだ。
「………やっぱり直談判するしかないわね…皇帝陛下の軍を失う前に……」
「フィーデス軍団長、不躾ながら私もお供致します」
直談判をするため、アーテが席を立ち上がったその時、1人の兵士が慌てた様子で入ってきた。
「フィ、フィーデス軍団長!緊急事態であります!」
「何があった?」
兵士の様子からただ事ではないことを察しながら、アーテは尋ねた。
「さ、先程…連絡が入りまして…!敵陣を爆撃するため爆撃機で向かった第一航空遠征軍、第二航空遠征団が!敵航空機の攻撃を受け、全滅しました!!」
「何だと!?」
爆撃隊が全滅したという報告を聞き、アーテは驚きを隠せなかった。
「護衛は!?」
「サーメルブ中将が、不要ということで付けなかった模様です…!」
護衛はなかったと聞き、アーテは握り拳を作り身体を震え始めた。
「…サーーメルブーーーー!!!」
アーテは、怒りの声をバーンイル中に響かせた後、執務室から勢いよく飛び出て行き、ナイカルを探し始めた。
〇
時は少し遡り、アーガス草原上空10000m。
そこには、96機にも及ぶヴィーヴルを運用している第二航空遠征団が、8機1編隊でエシュロンの形を取って飛んでいた。
「2000mから投下ですか~…」
「なんだァ?自信ないのか?」
「そ、そんなんじゃありません!」
とあるヴィーヴルの機内では、乗組員達が和やかに雑談を行っていた。
「しかし暇ですねー」
他の隊員の雑談を微笑ましく思いながら、操縦士はそうボヤく。
「暇だが、命あっての物種だ。連中の航空機はここまで上がれないはずだからな…ゆったりとしながら、敵に死の雨を振らせてやろうではないか…」
操縦士の呟きに、機長は珈琲が入ったマグカップを片手で持ち、笑みを浮かべながら答える。
「それもそうですね~」
機長の話に操縦士は納得する。
多くの者が、このまま無事に作戦が終わる、そう思っていた。
ダダダダダダ!!!!ドゴォーン!!!!
いきなり発砲音が聞こえたかと思うと、2機のヴィーヴルが操縦不能となり、クルクルと回りながら地面へと落ちていく。
「何が!?」
突然のことに、殆どの者が驚きを隠せなかった。
「……き、機長!前方上空に敵機!」
「馬鹿な!!」
部下からの報告に、機長はもう一度驚いた。
「撃ち落とせ!」
「ダメです速すぎまsドォーーン!!!!!
ヴィーヴルがまた一機落とさせれていく。
第二航空遠征団を襲った航空機は、日丸国から提供された震電の情報を元にセレーネ連邦国が開発した新型局地戦闘機「トレンブル」である。
このトレンブルは、セレーネ連邦国の工業力によって、前線に200機程が配置済みであり、そのうち50機が、第二航空遠征団を捉えたスカイアイの指示の元迎撃に上がってきたのだ。
相手を蔑み、油断していた第二航空遠征団のヴィーヴルは、容赦なく落とされていく。
そして十数分後には、第二航空遠征団はボロボロになりながら近場の飛行場に着陸した一機を除いて、全滅した。
一方の連盟軍が、この空戦で受けた被害は、トレンブル50機中2機が機銃で翼をやられ、落とされたというものだけだった。なお、パイロットは墜落前に脱出したため、無事に帰還することが出来た。
統治機関本部の執務室にて、アーテはゴードルから第二軍団が予告もなく動いているという報告を受けていた。
「恐らくドルブランド軍団長達の無断行動でしょう…お陰で戦線にはあちらこちらに抜け道が出来ております…」
「…ッスーー……ふぅ~…」
ゴードルからライアルが勝手に軍を動かしたと聞き、アーテはキレそうになるものの、深呼吸して何とか落ち着かけせることが出来た。
「問い詰めるしかないわね…あー、でも…第四軍団は防衛しけば良いで追い返されるか……」
アーテは問い詰めようと考えるが、前に自分自身の口で、任務を変更すると言ってしまったため、文句は言えないと気づいた。
「しかし、何でこんな無茶を始めたのよ?いくら彼奴でも無茶があるとは思わないの…?」
第二軍団の作戦に何も言えないため、アーテは愚痴を述べ始めた。
「もしかしたら、数日前にあった、中央東洋での桜花艦隊撃退が、奴らを動かしたのかもしれません…」
愚痴を述べるアーテに、ゴードルはライアル達が動き出したきっかけを推測した。
「あー…皇帝陛下が勝利した!だから、我々も早く勝利を掴むのだ!って感じで?」
「かと…」
推測を聞き、アーテはライアルが考えそうなことをゴードルに話し、ゴードルはそれの通りかもと頷く。
「そりゃあ、私達も他と同じように、聞いた時は大喜びして、皇帝陛下が居る方向に頭を垂れて崇め奉ったわよ……でもさぁ、だからと言って無理な作戦を行おうとは思わないよー…」
アーテはさらっと、常人なら引くことを述べながら、ライアルの考えに呆れる。
第四軍団の者達は、それはもう恐怖を覚えるレベルで、狂信的な忠誠を誓っているのだが、その皇帝陛下から命を大切しろという命令を受けているため、緊急事態以外はその命令を重視し、無茶な作戦を行うことはしないのだ。そのため、その命令を無視しようとするライアルの考えは、彼らにとって嫌煙すべきことなのだ。
「………やっぱり直談判するしかないわね…皇帝陛下の軍を失う前に……」
「フィーデス軍団長、不躾ながら私もお供致します」
直談判をするため、アーテが席を立ち上がったその時、1人の兵士が慌てた様子で入ってきた。
「フィ、フィーデス軍団長!緊急事態であります!」
「何があった?」
兵士の様子からただ事ではないことを察しながら、アーテは尋ねた。
「さ、先程…連絡が入りまして…!敵陣を爆撃するため爆撃機で向かった第一航空遠征軍、第二航空遠征団が!敵航空機の攻撃を受け、全滅しました!!」
「何だと!?」
爆撃隊が全滅したという報告を聞き、アーテは驚きを隠せなかった。
「護衛は!?」
「サーメルブ中将が、不要ということで付けなかった模様です…!」
護衛はなかったと聞き、アーテは握り拳を作り身体を震え始めた。
「…サーーメルブーーーー!!!」
アーテは、怒りの声をバーンイル中に響かせた後、執務室から勢いよく飛び出て行き、ナイカルを探し始めた。
〇
時は少し遡り、アーガス草原上空10000m。
そこには、96機にも及ぶヴィーヴルを運用している第二航空遠征団が、8機1編隊でエシュロンの形を取って飛んでいた。
「2000mから投下ですか~…」
「なんだァ?自信ないのか?」
「そ、そんなんじゃありません!」
とあるヴィーヴルの機内では、乗組員達が和やかに雑談を行っていた。
「しかし暇ですねー」
他の隊員の雑談を微笑ましく思いながら、操縦士はそうボヤく。
「暇だが、命あっての物種だ。連中の航空機はここまで上がれないはずだからな…ゆったりとしながら、敵に死の雨を振らせてやろうではないか…」
操縦士の呟きに、機長は珈琲が入ったマグカップを片手で持ち、笑みを浮かべながら答える。
「それもそうですね~」
機長の話に操縦士は納得する。
多くの者が、このまま無事に作戦が終わる、そう思っていた。
ダダダダダダ!!!!ドゴォーン!!!!
いきなり発砲音が聞こえたかと思うと、2機のヴィーヴルが操縦不能となり、クルクルと回りながら地面へと落ちていく。
「何が!?」
突然のことに、殆どの者が驚きを隠せなかった。
「……き、機長!前方上空に敵機!」
「馬鹿な!!」
部下からの報告に、機長はもう一度驚いた。
「撃ち落とせ!」
「ダメです速すぎまsドォーーン!!!!!
ヴィーヴルがまた一機落とさせれていく。
第二航空遠征団を襲った航空機は、日丸国から提供された震電の情報を元にセレーネ連邦国が開発した新型局地戦闘機「トレンブル」である。
このトレンブルは、セレーネ連邦国の工業力によって、前線に200機程が配置済みであり、そのうち50機が、第二航空遠征団を捉えたスカイアイの指示の元迎撃に上がってきたのだ。
相手を蔑み、油断していた第二航空遠征団のヴィーヴルは、容赦なく落とされていく。
そして十数分後には、第二航空遠征団はボロボロになりながら近場の飛行場に着陸した一機を除いて、全滅した。
一方の連盟軍が、この空戦で受けた被害は、トレンブル50機中2機が機銃で翼をやられ、落とされたというものだけだった。なお、パイロットは墜落前に脱出したため、無事に帰還することが出来た。
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