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第二章 深窓の君
59. イーストフィールズ
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「それではご注文いただきました品は、期日までに邸宅へお届けさせていただきます」
明朗な声で百貨店のスタッフがそう言うと、従者のテディが返事をして、紙面にさらさらとサインをした。彼は百貨店のスタッフといくつか言葉を交わし、スムーズに手続きを進めてくれる。
僕は従者のテディと護衛にジェイデンを伴って王都の百貨店に来ていた。使用人に日頃の感謝を込めて、聖夜前にプレゼントするささやかな品物を選ぶ為だ。
聖夜に近づいていることもあり、クラシックな装飾がされたグランドフロアは大勢の人で賑わっている。やりとりが終わり、ありがとうと声を掛けるとスタッフはにこやかに微笑み、礼をして見送ってくれた。
テディは慣れた様子で行きかう人を避けながら、あらかじめ書き上げたリストの確認をする。
「あと選んでいらっしゃらないのは……グリーティングカードとセレダ様とジェイデン様のギフトですね」
「ああ、グリーティングカードは良いんだ。リノと一緒に作る約束をしてある」
「そうですか、ではジェイデン様とセレダ様のギフトですね」
テディはそう言って笑いながらジェイデンを見た。僕たちの1歩後ろに付いていた彼は視線に気付き、困ったような顔をして遠慮がちに口を開く。
「私は先ほどの手袋が良いな……と思ったのですが……」
「うん、ごめん。そうだろうとは思うんだけど……どうしてもしっくりこなくて」
僕が悩みながらそう答えると、ジェイデンは少し困ったように微笑んだ。
僕たちはすでに百貨店の中を見て周り、粗方目ぼしいものをチェックし終えていた。テディにアドバイスをしてもらいながら品物を選び、他の使用人たちへのプレゼントは決める事が出来たのだが、セレダとジェイデンへのプレゼントはまだ決められていなかった。
護衛を外して外出できない都合上、ジェイデンに実際に品を見てもらい、好みのものもいくつか教えてもらったのだが、何となく僕がピンとくるものがなくて選べず、彼を困らせてしまっている状況だった。
「ごめん、本当はジェイデンに同行してもらわずにスマートに選びたかったんだけど……」
「いえ、……そうやって悩んで決めてくださる事が嬉しいです」
ジェイデンが穏やかに微笑むと、テディがくるりと僕の方を向く。
「まだ時間はあります。ご納得いくものが見つかるまで探しましょう」
テディは中々選べない僕に逆に燃えて来たのか、励ます様にそう言った。僕が笑って頷くと、ジェイデンが何かを思い出したように顔を上げる。
「ティト様」
「ん?」
「実は別の話題でセレダから実家の工房の場所を教えてもらったんです。もしここでセレダのプレゼントが決まらなければ訪れてみても良いかもしれません」
「え、セレダの?」
「はい」
僕は少し驚いた様に声を上げた。
僕はセレダから懐中時計を預かる事をきっかけに、彼の母親が銀細工職人である事を知り、工房に訪れてみたいと彼にお願いをしていた。だが、未だに良い返事を貰えていなかった。
彼から預かった懐中時計に施された彫刻は本当に繊細で美しく一度その目で工房を見てみたいと常々思っており、彼に断られても諦めきれていなかった。
「行きたい」
僕は思わず前のめり気味にそう答える。
ジェイデンは僅かに微笑み、テディに場所の説明をし始めた。どうやらセレダの生家はイーストフィールズ地区にあるようだった。
テディはイーストフィールズと聞くと少し悩むような様子を見せたが、僕の顔を見た後、行きましょうと頷いてくれた。
――――――――――――――――――
イーストフィールズ地区は王都を跨ぐ様に流れるアムス川の北岸から東に沿って形成されている街区だ。住民は王都の中心部の大規模な区画整理の際に、移動をせざるを得なかった移民や経済的に余裕がない層、地方から王都に出稼ぎに来ている労働者といった裕福ではない労働者階級が多く、決して治安が良い地域とは言えない。僕はこの地区に足を踏み入れる事自体が初めてだった。
馬車のカーテンを少しだけずらし、車窓を望む。整然とした中央地区とは違い、イーストフィールズの街並みはどこか古びた印象の石造りの建物がひしめき合っていて雰囲気があった。道路は石畳ではあるものの、あまり整備されていないのかガタガタと揺れる。貴族の馬車はあまり通らないのか、道に出ていた人は訝しげにこちらに視線を向けていた。
僕は何となく目が合うのが怖くてそっとカーテンを元に戻す。すると向かいに座っていたジェイデンが翡翠の瞳をまっすぐにこちらに向け、僕の緊張をほぐす様に僅かに微笑んだ。
「今日向かうのはイーストフィールズの職人街です。そこまで治安の悪い所ではありませんが、いくつか守っていただきたい点をお伝えしてもよろしいですか」
「……うん」
僕が少し緊張をしながら頷くと、彼は穏やかな声でゆっくりと説明をし始めた。
「移動の際は私から離れない様にしていただいて、街の中ではフェロモンは絶対に出さないようにお気をつけください。それと住民から差し出されたものは受け取ってはいけません。特に花は決して受け取らないでください」
「花?」
「はい、職人街にはあまり居ないとは思いますが、イーストフィールズでは日中から売春夫が出歩いています。彼らは花売りと言って花を受け取った相手に春を売るんです」
「……売春」
この世界ではアデルが春を売る事を売春とは言わない。僕はその言葉が何を指しているのか明確には分からず、少し首を傾げた。
「労働階級の人々は保護地区でアデルの春を買う事は滅多にできませんから、エバがアデルの役をする事で慰みを得ているんです。売春夫はそう言った役目を担っている人達です」
ジェイデンの言葉には否定する様な語気はなく、ただ単純に事実を伝えてくれる様な話し方だった。僕はなるほどと頷く。
アデルと自然に出会う事が出来ないのだから、性を発散させる為にはエバ同士で、となる事はきっと自然な事だろう。そもそも僕たちは加護を与えられた神と魔力を宿している場所が違うだけで、それ以外は何も違わない同じ人間だ。魔力を伴わないだけでする事は変わらないし、金で春を買われると言う事自体は僕自身と何ら変わりはない。
「分かった、何かものを差し出されても受け取らない様にするよ」
「はい、何か判断に迷う様な事がありましたら、私かテディにお教えください」
「うん」
僕が静かにそう返事をすると、隣にいたテディは僕の顔を伺う様にして、薄く微笑む。
「イーストフィールズは確かにあまり治安が良くない場所もありますが、賑やかで楽しい場所や職人街の様に素晴らしいものが沢山ある場所もあるんですよ」
「……うん」
僕があまり実感を得ていない様な返事をすると、テディは少し困ったようにジェイデンを見た。ジェイデンは穏やかな調子で彼の言葉に続く。
「……ティト様、クローデルの麓の村では冬になると出稼ぎに出る人が居ますよね」
「ああ、農業がひと段落するからね」
「ええ、出稼ぎに出ている人はイーストフィールズを拠点にしてる人も多いんですよ、きっと村の人たちもここにいるかと思います」
「あぁ……そうか」
僕はその言葉に顔を上げる。
「村の人たちはどういう所に滞在しているの?」
「安い宿屋を利用したり、民家に下宿をする人もいると言っていました。短期で出稼ぎに出る時期はどの地域でも同じですから、今の時期はどこも賑わって雑魚寝状態になるそうですよ」
「へぇ……そうなんだ」
僕はもう一度カーテンに手を掛けて、そっと窓の外を見る。
どこか遠い、膜を張ったように一枚隔てた向こうの世界に感じていたものが、見知った顔がそこに居るのだと思うだけで、急に生きた実感として湧いてくる様だった。物珍しそうにこちらを見る住民を見かけても、不思議ともう目が合う事も怖くはなかった。
「皆、王都のパブで飲むのが出稼ぎの楽しみだって言ってたね」
「ええ、きっとイーストフィールズのパブだと思います。有名なお店も何件もあるんですよ。」
「そっか」
僕はそっと窓から視線を戻し、ジェイデンの方を向く。
「僕も18歳になったら行けるだろうか」
この国の今の成人年齢はエバは16歳、アデルは精通をした時だが、制度ができる前の名残で飲酒は18歳以上にならないとする事はできない。
「……そうですね、村の人たちと同じフロアは難しいかもしれませんが、サルーン・バーには行けると思います」
ジェイデンは静かに微笑みそう答えた。パブは労働階級が利用するパブリック・バーと、中上流階級が利用するサルーン・バーにフロアが別れていて、出入口も別々で完全に壁で仕切られているのが一般的だ。基本的には労働階級の者と上流階級の者が同じフロアになる事はない。
「……そうか……同じフロアには入れないんだね」
僕は小さな声でそう呟いた。
「え?」
「ううん、何でもないよ」
僕の呟いた声はガタついた路面を走る音で掻き消え、ジェイデンたちには届くことはなかった。僕は何事もなかったように笑い、静かに窓の外を眺め続けた。
明朗な声で百貨店のスタッフがそう言うと、従者のテディが返事をして、紙面にさらさらとサインをした。彼は百貨店のスタッフといくつか言葉を交わし、スムーズに手続きを進めてくれる。
僕は従者のテディと護衛にジェイデンを伴って王都の百貨店に来ていた。使用人に日頃の感謝を込めて、聖夜前にプレゼントするささやかな品物を選ぶ為だ。
聖夜に近づいていることもあり、クラシックな装飾がされたグランドフロアは大勢の人で賑わっている。やりとりが終わり、ありがとうと声を掛けるとスタッフはにこやかに微笑み、礼をして見送ってくれた。
テディは慣れた様子で行きかう人を避けながら、あらかじめ書き上げたリストの確認をする。
「あと選んでいらっしゃらないのは……グリーティングカードとセレダ様とジェイデン様のギフトですね」
「ああ、グリーティングカードは良いんだ。リノと一緒に作る約束をしてある」
「そうですか、ではジェイデン様とセレダ様のギフトですね」
テディはそう言って笑いながらジェイデンを見た。僕たちの1歩後ろに付いていた彼は視線に気付き、困ったような顔をして遠慮がちに口を開く。
「私は先ほどの手袋が良いな……と思ったのですが……」
「うん、ごめん。そうだろうとは思うんだけど……どうしてもしっくりこなくて」
僕が悩みながらそう答えると、ジェイデンは少し困ったように微笑んだ。
僕たちはすでに百貨店の中を見て周り、粗方目ぼしいものをチェックし終えていた。テディにアドバイスをしてもらいながら品物を選び、他の使用人たちへのプレゼントは決める事が出来たのだが、セレダとジェイデンへのプレゼントはまだ決められていなかった。
護衛を外して外出できない都合上、ジェイデンに実際に品を見てもらい、好みのものもいくつか教えてもらったのだが、何となく僕がピンとくるものがなくて選べず、彼を困らせてしまっている状況だった。
「ごめん、本当はジェイデンに同行してもらわずにスマートに選びたかったんだけど……」
「いえ、……そうやって悩んで決めてくださる事が嬉しいです」
ジェイデンが穏やかに微笑むと、テディがくるりと僕の方を向く。
「まだ時間はあります。ご納得いくものが見つかるまで探しましょう」
テディは中々選べない僕に逆に燃えて来たのか、励ます様にそう言った。僕が笑って頷くと、ジェイデンが何かを思い出したように顔を上げる。
「ティト様」
「ん?」
「実は別の話題でセレダから実家の工房の場所を教えてもらったんです。もしここでセレダのプレゼントが決まらなければ訪れてみても良いかもしれません」
「え、セレダの?」
「はい」
僕は少し驚いた様に声を上げた。
僕はセレダから懐中時計を預かる事をきっかけに、彼の母親が銀細工職人である事を知り、工房に訪れてみたいと彼にお願いをしていた。だが、未だに良い返事を貰えていなかった。
彼から預かった懐中時計に施された彫刻は本当に繊細で美しく一度その目で工房を見てみたいと常々思っており、彼に断られても諦めきれていなかった。
「行きたい」
僕は思わず前のめり気味にそう答える。
ジェイデンは僅かに微笑み、テディに場所の説明をし始めた。どうやらセレダの生家はイーストフィールズ地区にあるようだった。
テディはイーストフィールズと聞くと少し悩むような様子を見せたが、僕の顔を見た後、行きましょうと頷いてくれた。
――――――――――――――――――
イーストフィールズ地区は王都を跨ぐ様に流れるアムス川の北岸から東に沿って形成されている街区だ。住民は王都の中心部の大規模な区画整理の際に、移動をせざるを得なかった移民や経済的に余裕がない層、地方から王都に出稼ぎに来ている労働者といった裕福ではない労働者階級が多く、決して治安が良い地域とは言えない。僕はこの地区に足を踏み入れる事自体が初めてだった。
馬車のカーテンを少しだけずらし、車窓を望む。整然とした中央地区とは違い、イーストフィールズの街並みはどこか古びた印象の石造りの建物がひしめき合っていて雰囲気があった。道路は石畳ではあるものの、あまり整備されていないのかガタガタと揺れる。貴族の馬車はあまり通らないのか、道に出ていた人は訝しげにこちらに視線を向けていた。
僕は何となく目が合うのが怖くてそっとカーテンを元に戻す。すると向かいに座っていたジェイデンが翡翠の瞳をまっすぐにこちらに向け、僕の緊張をほぐす様に僅かに微笑んだ。
「今日向かうのはイーストフィールズの職人街です。そこまで治安の悪い所ではありませんが、いくつか守っていただきたい点をお伝えしてもよろしいですか」
「……うん」
僕が少し緊張をしながら頷くと、彼は穏やかな声でゆっくりと説明をし始めた。
「移動の際は私から離れない様にしていただいて、街の中ではフェロモンは絶対に出さないようにお気をつけください。それと住民から差し出されたものは受け取ってはいけません。特に花は決して受け取らないでください」
「花?」
「はい、職人街にはあまり居ないとは思いますが、イーストフィールズでは日中から売春夫が出歩いています。彼らは花売りと言って花を受け取った相手に春を売るんです」
「……売春」
この世界ではアデルが春を売る事を売春とは言わない。僕はその言葉が何を指しているのか明確には分からず、少し首を傾げた。
「労働階級の人々は保護地区でアデルの春を買う事は滅多にできませんから、エバがアデルの役をする事で慰みを得ているんです。売春夫はそう言った役目を担っている人達です」
ジェイデンの言葉には否定する様な語気はなく、ただ単純に事実を伝えてくれる様な話し方だった。僕はなるほどと頷く。
アデルと自然に出会う事が出来ないのだから、性を発散させる為にはエバ同士で、となる事はきっと自然な事だろう。そもそも僕たちは加護を与えられた神と魔力を宿している場所が違うだけで、それ以外は何も違わない同じ人間だ。魔力を伴わないだけでする事は変わらないし、金で春を買われると言う事自体は僕自身と何ら変わりはない。
「分かった、何かものを差し出されても受け取らない様にするよ」
「はい、何か判断に迷う様な事がありましたら、私かテディにお教えください」
「うん」
僕が静かにそう返事をすると、隣にいたテディは僕の顔を伺う様にして、薄く微笑む。
「イーストフィールズは確かにあまり治安が良くない場所もありますが、賑やかで楽しい場所や職人街の様に素晴らしいものが沢山ある場所もあるんですよ」
「……うん」
僕があまり実感を得ていない様な返事をすると、テディは少し困ったようにジェイデンを見た。ジェイデンは穏やかな調子で彼の言葉に続く。
「……ティト様、クローデルの麓の村では冬になると出稼ぎに出る人が居ますよね」
「ああ、農業がひと段落するからね」
「ええ、出稼ぎに出ている人はイーストフィールズを拠点にしてる人も多いんですよ、きっと村の人たちもここにいるかと思います」
「あぁ……そうか」
僕はその言葉に顔を上げる。
「村の人たちはどういう所に滞在しているの?」
「安い宿屋を利用したり、民家に下宿をする人もいると言っていました。短期で出稼ぎに出る時期はどの地域でも同じですから、今の時期はどこも賑わって雑魚寝状態になるそうですよ」
「へぇ……そうなんだ」
僕はもう一度カーテンに手を掛けて、そっと窓の外を見る。
どこか遠い、膜を張ったように一枚隔てた向こうの世界に感じていたものが、見知った顔がそこに居るのだと思うだけで、急に生きた実感として湧いてくる様だった。物珍しそうにこちらを見る住民を見かけても、不思議ともう目が合う事も怖くはなかった。
「皆、王都のパブで飲むのが出稼ぎの楽しみだって言ってたね」
「ええ、きっとイーストフィールズのパブだと思います。有名なお店も何件もあるんですよ。」
「そっか」
僕はそっと窓から視線を戻し、ジェイデンの方を向く。
「僕も18歳になったら行けるだろうか」
この国の今の成人年齢はエバは16歳、アデルは精通をした時だが、制度ができる前の名残で飲酒は18歳以上にならないとする事はできない。
「……そうですね、村の人たちと同じフロアは難しいかもしれませんが、サルーン・バーには行けると思います」
ジェイデンは静かに微笑みそう答えた。パブは労働階級が利用するパブリック・バーと、中上流階級が利用するサルーン・バーにフロアが別れていて、出入口も別々で完全に壁で仕切られているのが一般的だ。基本的には労働階級の者と上流階級の者が同じフロアになる事はない。
「……そうか……同じフロアには入れないんだね」
僕は小さな声でそう呟いた。
「え?」
「ううん、何でもないよ」
僕の呟いた声はガタついた路面を走る音で掻き消え、ジェイデンたちには届くことはなかった。僕は何事もなかったように笑い、静かに窓の外を眺め続けた。
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