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第五章
48.ボロボロの靴で大団円
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毎年謝恩パーティーが行われる王宮の大広間は、異様な熱気に包まれていた。
「ジェラルド様がストーキングしていたエレーナ様の卒業だぞ? 彼が何もやらかさないとは思えないんだ」
「去年みたいなサプライズがあるかしら⋯⋯」
去年セドリックとジェラルドがやらかした『BとL』大作戦の記録は、社交界の隅々まで行き渡るほどの熱狂ぶりで、内輪のパーティーでサプライズやドッキリを仕掛ける家も出ているほど。
「あの2人の企画ほどびっくりさせるのは無理だから」
「だからこその今日! 何もなく終わっては、キャンベル家の名折れですわ」
当人達をそっちのけにして盛り上がり、勝手な期待を寄せる卒業生達。
平静を保っているかに見える、教職員や保護者も内心はワクワクしているのが丸わかりで、最早なんのためのパーティーか分からない。
「なんとも言えんな。去年やらかした本人達が一番悪い」
「巻き込まれているエレーナが可哀想ですわ」
人に注目されるのが苦手なエレーナは、今日の答辞で精一杯の様子だったのだが。
「ひな壇を降りた後、突然真っ青になって震え出して、超可哀想だったんだよ~」
終わったと思った途端緊張が解れ、ローラの隣で震えはじめたエレーナが、パーティー参加者の盛り上がりを知らないのは不幸中の幸いだろう。
「サラッと参加して、パパッと話して終わればいいものを⋯⋯参加が遅れれば遅れるほど興奮が高まってる」
卒業生はほぼ揃っているように見えた。教職員に挨拶に向かいながら会場の入り口をチラ見する生徒や、生徒や保護者から礼を言われながら入り口に意識を向ける教師達。
「おお!」
「きゃあ~!」
エレーナはこの国ではまだ珍しいプリンセス・スタイルのドレス。
切り替えがなく身体にぴったりとフィットさせた上半身と、バッスルやシャーリングによる膨らみが、上品さの中に若々しい色気を感じさせている。
淡い紫に染められたオーガンジーと、重ねられた植物模様のレースは、ジェラルドの瞳の色。
緩くアップにした髪には、淡い色の花とリボンが飾られた、ファシネーターと呼ばれる婦人用の帽子に似た飾りが付けられていた。
その隣に並ぶジェラルドは、中世の騎士を思わせる佇まい。
脛まである淡い翠のローブはもちろん、エレーナの瞳の色。両サイドに大きくスリットが入り、膝下まである革の編み上げタイプのロングブーツと、白いトラウザーズが見え隠れしている。太い皮ベルトには、大きなヒルトと幅広な剣身を持つ『バックソード』を差し、襟元に臙脂のスカーフを巻いている。
金と銀で編まれ、エレーナのプラチナブロンドと同じ色をした、タッセル付きの濃紺のマントが翻ると、女子生徒達の歓声が上がった。
ジェラルドの左耳とエレーナの右耳には揃いのピアス⋯⋯力強い色が美しく輝く、ファンシービビッドオレンジダイヤモンド。
『⋯⋯きっとセレナに似た色の女の子だと思うと言ってた。その娘の守り石になるはずだってな』
『一組のピアスを分け合って、守る男性は左耳、守られる女性は右耳にピアスを着けた。
利き手の右手で女性を守ることができるように、男は女性の右側を歩いた名残だな。
いつか、一緒に歩きたいと思える奴が出来たら、これを着けてくれ。宝石が喜びそうな気がするからな』
会ったことのない祖父の想いと、エリオットの言葉が思い出される。
ジェラルドのエスコートで学園長の前にやって来たエレーナは、ジェラルドに向かって少し腰を落とした。
何がはじまるのか⋯⋯固唾を飲んで見守る参加者達の前で、ジェラルドがファシネーターをそっと外し、エレーナに手渡した。
学園長の方に向き直ったエレーナが、両手を差し出すと⋯⋯ ファシネーターが大きな花束に変わった。
「わあ!」
「凄い、これって幻影魔法か!?」
「6年間、教え導いて下さった学園長先生と教職員の方々に、心からの感謝を」
花束を受け取った学園長がほっとした顔で⋯⋯。
「素晴らしい出会いだったと、私達からも礼を言わせていただこう。これからの人生に幸多からんことを」
「ありがとうございます。この善き⋯⋯善き日に⋯⋯みなさっ⋯⋯「皆様の前に、生涯の伴侶となるエレーナと共に立つことができた事を嬉しく思います。永遠の愛を誓い、今日、この日より共に生きていく我々から感謝の気持ちを込めて⋯⋯」」
真っ赤になって口篭ったエレーナの後に続いて、堂々と宣言したジェラルドは、見たことがないほど晴れやかな顔をしていた。
(無理だって言ったもの。あんなの恥ずかしくて言えない⋯⋯ジェラルド、言葉を足してるし。『永遠の』から先は聞いてないわ)
ふわふわと舞い落ちる花びらの間から姿を見せた妖精達が、教職員の前に花束を運んできた。
これは、召喚魔法の習得がかなり進んだセドリックのお陰。劇(?)の進行に合わせて、召喚した妖精に指示を出す⋯⋯まさに、舞台監督。
「教職員の方々、全てに感謝を。そして、共に学んだ学友にも、俺達からのプレゼントだ!」
生徒達にも妖精達が小さなブーケを運んでくる。
「⋯⋯きゃあぁぁぁ!」
「や⋯⋯やっぱ、ジェラルド⋯⋯やることが派手だな~」
「新しいブームになりそう。教会の結婚式よりこの方が、かなり⋯⋯」
「エレーナが逃げ出せないように、大勢の前で宣言しましたね」
「ほぼ、結婚式でしたわね」
「くそぉ! ジェラルドの奴、タダじゃおかんからな! わしはまだ早いと言ったんだ! 社会に出て経験を積んでからにしろと、少しずつ進めと⋯⋯まだ『エレーナをやる』とは言っておらんのにぃぃぃ!」
「祖父ちゃんが諦めるように⋯⋯だったのか」
だから、このパーティーでやらかしたんだ⋯⋯全員の生暖かい目がエリオットに注がれた。
「今日この日より共に生きていく⋯⋯とか言ってましたね~」
「あら、大変! お部屋の準備をして、ジェラルドの毒牙から守らなくちゃ。同意ならちっとも構わないんだけど」
「ジェラルドの独断でしょうね~。エレーナは慌ててましたから」
去年に引き続き、ダンスタイムがはじまった。長年連れ添った夫婦も婚約したばかりのカップルも、社交界ほど堅苦しくなく、プライベートな夜会より華やかな、王宮の謝恩パーティーを心から楽しんだ。
踊り終わったジェラルドがエレーナの手を引いて、エリオットの死角に移動する様子が笑いを誘う。
ローラに連れ出されてダンスを踊ったセドリックの靴が、修理出来ないほどの状態になったり。
「魔導塔との契約は昨日で終わったんで、今日からフリーなんですよ。で、エレーナと2人で色々を国を見に行こうと話してます。
だから、結婚していた方が安全でしょ?」
ゴリ押しの理由をジェラルドなりに説明したが⋯⋯。
「あんまりしつこいとエレーナに嫌われたりして~。気に入った国があったら定住するかも~」
こっそり話していたつもりだったらしいが、火に油を注いで、大炎上。
パーティーの後、エリオットに捕縛されたジェラルドは、久しぶりに物見櫓に括り付けられた。
「一生そこで過ごして、ジジイになってしまえ! 俺の目の黒いうちは、エレーナに近付けると思うなよぉぉぉ!」
雄叫びが王宮の外まで響き渡り、社交界でも時の人になったエリオット。
小説が出版され⋯⋯公開された歌劇は国王が主役の喜劇だった。タイトルは⋯⋯。
パパはつらいよ
もちろん仕掛け人は⋯⋯セドリック。エリオットに追いかけ回されて、雑務を押し付けられることになった。
オルシーニとキャンベルの女性チームにより、ジェラルドが救出されたのは翌日の昼を過ぎた頃。一番最後まで救出を先延ばししようとしたのはエレーナだった。
「だ、だ、だって⋯⋯突然なんですもの。今日からとか、あ⋯⋯あり得なくないですか?」
先走りすぎたジェラルドの自業自得。
魔導塔からの契約延長を拒否したをジェラルドと、事務員になるのを断念したエレーナは、交易で旅費を稼ぎながら、気ままに他国を渡り歩いた。
見たことのない景色と、食べたことのない物⋯⋯人との交流に笑ったり大爆笑したり。
2人が定住先を見つけたのがいつなのか、家族は増えたのか。その報告を一番待っているのは⋯⋯。
「さてと、この世界の一握りの人間は魔法が使える。でも『魔女』になれる者はその中でもほんの僅か⋯⋯特にあたしのような特別な名をもつ魔女は、ほとんどいないんだ。
『戦禍の魔女』みたいなのは、ランクが低くすぎて話にならないのさ。
エレーナが『白の魂』のまま今世を終わらせるのか『白の魔女』になるのかはまだ分からない。なにしろ、エレーナの魂は『白』の中でもユニークだからね。
どっちにしても『黒の魂』が守るならなんとかなるだろうさ。全てを吸収しても壊れない包容力とおおらかさ。勇気に行動力⋯⋯能天気でお間抜けで、立ち止まって考えるより突っ走りながら考える。
これからも時々、覗きにくるとしようか。
エレーナとジェラルドの冒険は、はじまったばかりだからね」
《 FIN 》
「ジェラルド様がストーキングしていたエレーナ様の卒業だぞ? 彼が何もやらかさないとは思えないんだ」
「去年みたいなサプライズがあるかしら⋯⋯」
去年セドリックとジェラルドがやらかした『BとL』大作戦の記録は、社交界の隅々まで行き渡るほどの熱狂ぶりで、内輪のパーティーでサプライズやドッキリを仕掛ける家も出ているほど。
「あの2人の企画ほどびっくりさせるのは無理だから」
「だからこその今日! 何もなく終わっては、キャンベル家の名折れですわ」
当人達をそっちのけにして盛り上がり、勝手な期待を寄せる卒業生達。
平静を保っているかに見える、教職員や保護者も内心はワクワクしているのが丸わかりで、最早なんのためのパーティーか分からない。
「なんとも言えんな。去年やらかした本人達が一番悪い」
「巻き込まれているエレーナが可哀想ですわ」
人に注目されるのが苦手なエレーナは、今日の答辞で精一杯の様子だったのだが。
「ひな壇を降りた後、突然真っ青になって震え出して、超可哀想だったんだよ~」
終わったと思った途端緊張が解れ、ローラの隣で震えはじめたエレーナが、パーティー参加者の盛り上がりを知らないのは不幸中の幸いだろう。
「サラッと参加して、パパッと話して終わればいいものを⋯⋯参加が遅れれば遅れるほど興奮が高まってる」
卒業生はほぼ揃っているように見えた。教職員に挨拶に向かいながら会場の入り口をチラ見する生徒や、生徒や保護者から礼を言われながら入り口に意識を向ける教師達。
「おお!」
「きゃあ~!」
エレーナはこの国ではまだ珍しいプリンセス・スタイルのドレス。
切り替えがなく身体にぴったりとフィットさせた上半身と、バッスルやシャーリングによる膨らみが、上品さの中に若々しい色気を感じさせている。
淡い紫に染められたオーガンジーと、重ねられた植物模様のレースは、ジェラルドの瞳の色。
緩くアップにした髪には、淡い色の花とリボンが飾られた、ファシネーターと呼ばれる婦人用の帽子に似た飾りが付けられていた。
その隣に並ぶジェラルドは、中世の騎士を思わせる佇まい。
脛まである淡い翠のローブはもちろん、エレーナの瞳の色。両サイドに大きくスリットが入り、膝下まである革の編み上げタイプのロングブーツと、白いトラウザーズが見え隠れしている。太い皮ベルトには、大きなヒルトと幅広な剣身を持つ『バックソード』を差し、襟元に臙脂のスカーフを巻いている。
金と銀で編まれ、エレーナのプラチナブロンドと同じ色をした、タッセル付きの濃紺のマントが翻ると、女子生徒達の歓声が上がった。
ジェラルドの左耳とエレーナの右耳には揃いのピアス⋯⋯力強い色が美しく輝く、ファンシービビッドオレンジダイヤモンド。
『⋯⋯きっとセレナに似た色の女の子だと思うと言ってた。その娘の守り石になるはずだってな』
『一組のピアスを分け合って、守る男性は左耳、守られる女性は右耳にピアスを着けた。
利き手の右手で女性を守ることができるように、男は女性の右側を歩いた名残だな。
いつか、一緒に歩きたいと思える奴が出来たら、これを着けてくれ。宝石が喜びそうな気がするからな』
会ったことのない祖父の想いと、エリオットの言葉が思い出される。
ジェラルドのエスコートで学園長の前にやって来たエレーナは、ジェラルドに向かって少し腰を落とした。
何がはじまるのか⋯⋯固唾を飲んで見守る参加者達の前で、ジェラルドがファシネーターをそっと外し、エレーナに手渡した。
学園長の方に向き直ったエレーナが、両手を差し出すと⋯⋯ ファシネーターが大きな花束に変わった。
「わあ!」
「凄い、これって幻影魔法か!?」
「6年間、教え導いて下さった学園長先生と教職員の方々に、心からの感謝を」
花束を受け取った学園長がほっとした顔で⋯⋯。
「素晴らしい出会いだったと、私達からも礼を言わせていただこう。これからの人生に幸多からんことを」
「ありがとうございます。この善き⋯⋯善き日に⋯⋯みなさっ⋯⋯「皆様の前に、生涯の伴侶となるエレーナと共に立つことができた事を嬉しく思います。永遠の愛を誓い、今日、この日より共に生きていく我々から感謝の気持ちを込めて⋯⋯」」
真っ赤になって口篭ったエレーナの後に続いて、堂々と宣言したジェラルドは、見たことがないほど晴れやかな顔をしていた。
(無理だって言ったもの。あんなの恥ずかしくて言えない⋯⋯ジェラルド、言葉を足してるし。『永遠の』から先は聞いてないわ)
ふわふわと舞い落ちる花びらの間から姿を見せた妖精達が、教職員の前に花束を運んできた。
これは、召喚魔法の習得がかなり進んだセドリックのお陰。劇(?)の進行に合わせて、召喚した妖精に指示を出す⋯⋯まさに、舞台監督。
「教職員の方々、全てに感謝を。そして、共に学んだ学友にも、俺達からのプレゼントだ!」
生徒達にも妖精達が小さなブーケを運んでくる。
「⋯⋯きゃあぁぁぁ!」
「や⋯⋯やっぱ、ジェラルド⋯⋯やることが派手だな~」
「新しいブームになりそう。教会の結婚式よりこの方が、かなり⋯⋯」
「エレーナが逃げ出せないように、大勢の前で宣言しましたね」
「ほぼ、結婚式でしたわね」
「くそぉ! ジェラルドの奴、タダじゃおかんからな! わしはまだ早いと言ったんだ! 社会に出て経験を積んでからにしろと、少しずつ進めと⋯⋯まだ『エレーナをやる』とは言っておらんのにぃぃぃ!」
「祖父ちゃんが諦めるように⋯⋯だったのか」
だから、このパーティーでやらかしたんだ⋯⋯全員の生暖かい目がエリオットに注がれた。
「今日この日より共に生きていく⋯⋯とか言ってましたね~」
「あら、大変! お部屋の準備をして、ジェラルドの毒牙から守らなくちゃ。同意ならちっとも構わないんだけど」
「ジェラルドの独断でしょうね~。エレーナは慌ててましたから」
去年に引き続き、ダンスタイムがはじまった。長年連れ添った夫婦も婚約したばかりのカップルも、社交界ほど堅苦しくなく、プライベートな夜会より華やかな、王宮の謝恩パーティーを心から楽しんだ。
踊り終わったジェラルドがエレーナの手を引いて、エリオットの死角に移動する様子が笑いを誘う。
ローラに連れ出されてダンスを踊ったセドリックの靴が、修理出来ないほどの状態になったり。
「魔導塔との契約は昨日で終わったんで、今日からフリーなんですよ。で、エレーナと2人で色々を国を見に行こうと話してます。
だから、結婚していた方が安全でしょ?」
ゴリ押しの理由をジェラルドなりに説明したが⋯⋯。
「あんまりしつこいとエレーナに嫌われたりして~。気に入った国があったら定住するかも~」
こっそり話していたつもりだったらしいが、火に油を注いで、大炎上。
パーティーの後、エリオットに捕縛されたジェラルドは、久しぶりに物見櫓に括り付けられた。
「一生そこで過ごして、ジジイになってしまえ! 俺の目の黒いうちは、エレーナに近付けると思うなよぉぉぉ!」
雄叫びが王宮の外まで響き渡り、社交界でも時の人になったエリオット。
小説が出版され⋯⋯公開された歌劇は国王が主役の喜劇だった。タイトルは⋯⋯。
パパはつらいよ
もちろん仕掛け人は⋯⋯セドリック。エリオットに追いかけ回されて、雑務を押し付けられることになった。
オルシーニとキャンベルの女性チームにより、ジェラルドが救出されたのは翌日の昼を過ぎた頃。一番最後まで救出を先延ばししようとしたのはエレーナだった。
「だ、だ、だって⋯⋯突然なんですもの。今日からとか、あ⋯⋯あり得なくないですか?」
先走りすぎたジェラルドの自業自得。
魔導塔からの契約延長を拒否したをジェラルドと、事務員になるのを断念したエレーナは、交易で旅費を稼ぎながら、気ままに他国を渡り歩いた。
見たことのない景色と、食べたことのない物⋯⋯人との交流に笑ったり大爆笑したり。
2人が定住先を見つけたのがいつなのか、家族は増えたのか。その報告を一番待っているのは⋯⋯。
「さてと、この世界の一握りの人間は魔法が使える。でも『魔女』になれる者はその中でもほんの僅か⋯⋯特にあたしのような特別な名をもつ魔女は、ほとんどいないんだ。
『戦禍の魔女』みたいなのは、ランクが低くすぎて話にならないのさ。
エレーナが『白の魂』のまま今世を終わらせるのか『白の魔女』になるのかはまだ分からない。なにしろ、エレーナの魂は『白』の中でもユニークだからね。
どっちにしても『黒の魂』が守るならなんとかなるだろうさ。全てを吸収しても壊れない包容力とおおらかさ。勇気に行動力⋯⋯能天気でお間抜けで、立ち止まって考えるより突っ走りながら考える。
これからも時々、覗きにくるとしようか。
エレーナとジェラルドの冒険は、はじまったばかりだからね」
《 FIN 》
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別作品を読んで、現在過去作を楽しく拝読させて頂いております。
第四章まで拝読しましたが、アメリアが別人のようで物凄くモヤモヤします。
愛情深く育てられたアメリアが両親の悲劇があったとはいえ、10ヶ月お腹で育てた我が子を
無視するのでしょうか?
両親亡き後、唯一血が繋がっている存在なのに。
無視というより逆に超過保護の方が納得しやすいです。
王子と同じ年に生まれたことで忌避するのも、既に公国として独立しているから
婚約を望まれたとしても拒否すれば良いのではないでしょうか?
なんとなくエリーナが虐待されている設定のためにアメリアの子供への対応を
両親の悲劇で病んでいる設定で無理矢理歪められた感じに見えてしまいました。
確かに病んでもおかしくはないと思いますが、ずっと愛情深く育てられた長い歴史が
アメリアにはある筈です。
であれば、病んでいても妊娠中に家族が出来たことで、過去の両親の愛情を思い出してなどと
思ってしまいます。
アメリア好きだったので、、、すみません。
ありがとうございます。
アメリアの行動に対しては橘様と同じ気持ちを持たれる方が多くおられました。アメリアの心情を上手く表現できずに終わった筆者の実力不足ではありますが、幸せの絶頂からどん底に突き落とされ、一歩も前に進めなくなり全ての変化から目を背けてしまった⋯⋯とご理解いただければ幸いです。
決してエリーナの不幸を演出する為の設定ではなく、筆者もアメリアにはかなり思い入れがあったので、幸せになって欲しいと考えていました。
完結お疲れ様でした。最後まで楽しんで読ませていただきました。すっきりザマァもエレーナの回帰前の死後の話もとても良かったです。全て回収できて、ハッピーエンド、最高ですね。力のある読み応えのあるお話でした。今後のご活躍も応援しています。
ありがとうございます。
最後までお付き合いいただき感謝です\(//∇//)\これからも色々頑張っていきたいと思います😄
大団円!!!!!
大河ドラマのようなお話でした!毎日が楽しかったですー!
お疲れ様でした!
ありがとうございます。
かなりの長文にお付き合いいただき、とても嬉しかったです(〃ω〃)