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『あきはしゃん、おしっこぉ…』
『おいで。一緒にしーしーしよっか』
下腹部が張って苦しい。出したいのに出せない。
あったかい秋葉さんの体温が冷えた体を包む。
『お腹苦しいねぇ…最初はちーちーって出してみようか』
んっ、って言った小さい声に気づかれただろうか。
『ゆーっくりだよ、ゆーっくり。ちーーーー…ちぃーーー…』
柔らかくて優しい声は頭の回転を緩くさせる。
『上手。よく出来ました』
あ、また。顔が熱くてボーッとする。そんで、お腹がキュンと疼いて、撫でられたところがチリチリとくすぐったい。
『ぁ、んっ、』
『気持ちよくなっちゃった?』
『ぇ、え!?、ちが、これは、』
『いいよ、コッチのおしっこも出しちゃおうねぇ』
膨らんだ前を握り何度も上下させて、前をクチュクチュとさせて。
『ぁっ、んっ、ふぁ、』
『おしっこしただけでこんなになっちゃうなんて、変態さんのおちんちんだ』
『ごめ、なさ、ぁああっ、で、る、ぁんっ、』
個室中をイヤらしい水音がこだまする。
キモい声が止められない。でも、自分ではない手に俺の性器は敏感で。気持ちよくて気持ちよくて仕方がなくて。
「宇津希、うーつーきーーー、」
フッと目が覚ましたら、秋葉さんが肩を何度も叩いていた。
「いきなりおっきな声出すから思わず起こしちゃったけど…どしたの?怖い夢みた?」
数秒思考して、とてつもなく恥ずかしくなった。え、俺、夢の中で。慌てて尻周りを触るけれど、濡れてはいない。でも、何故か前が濡れている。それに、手、どこから出した?ネチャリと嫌な音が鳴る。
この前の風呂場の時だって大概だったけど、今回は。今回は、自分の夢で、妄想で。あの夢に違和感も嫌悪もなく無意識のうちに?秋葉さんが心配するほどの喘ぎ声を上げながら?
あ、俺、無理だ。自分が気持ち悪すぎて、もう。
「どっかしんどくなっちゃった?」
「失敗…はしてないか…顔赤いよ?熱出ちゃったかな…」
「んぅっ、」
なにこれ。なんで。秋葉さんのおでこが触れただけで何で。
体熱い。ぐちょぐちょに汚れた性器がまた、痛い。
「おしっこ行きたくなっちゃった?」
布団の中でモゾモゾしていたからだろう。一緒に行こうか、と布団を捲られたから隠すようにして前を押さえた。
「い、いいっ、1人でいくっ、」
秋葉さんを突き飛ばすみたいにして、トイレの中に駆け込む。
「っ、っ、」
頭、ぐるぐるする。コレ、どうしよう。ていうか本当に自分が気持ち悪すぎて死にそう。だって、おしっこさせてもらうだけで、前も今日も、そんなの。
さっき見た夢が脳裏を掠める。アレされてる時、俺、何て思った?秋葉さんの手でアソコを扱かれて、どう感じた?
気持ち良かった?
「っっぷ、う゛ぇ゛、」
口いっぱいに酸っぱいものが広がって慌てて便器を抱える。ろくに食料を取り入れていない胃からは胃酸しか出てこない。なのに、えずきだけは止まらなくて。生理的な涙が浮かぶ。もうぐちゃぐちゃ。こんなグロいの、切ってしまいたい。体から離れて欲しい。っていうかもう。
「宇津希!?吐いてるの?ねえ!!」
慌てたようにドアが乱雑に開いて、俺が吐いていると知った秋葉さんの手は腹と背の辺りを何度も行き来する。
「ぁんっ、」
無意識だった。無意識に、膨らんだソコを地面に押し付けていた。気持ちいい。もっと、もっと擦りつけたい。
「…さわんないで、っっっ、」
背中、もっと摩って。おちんちん、シュコシュコして。お腹、よしよしってして。頭も、手も、全部全部全部。
「ぁ、やめっ、ぁあんっ、」
声もよだれも止められない。ヘコヘコと動く腰はどんどん反って、グチュグチュと汚い音を立てている。
「み、ないでっ、」
キツくキツく根本を押さえつけた。もう嫌だ。この状態になると頭がぐちゃぐちゃになるのも、死にたいぐらいに恥ずかしくなって「自分」でいたくなくなるのも。
「おね、がいっ、みないでぇ、」
チンコ痛い。こんなに痛いんだから治まってくれ頼むから。あの時の記憶、消えろマジで。
「そんなに強く握ったら痛いよ?」
「っ、さわんないで、」
「…前も思ったけど…宇津希、こういうの苦手?やり方分かんない?」
「…ちがう、やらない、だけ、」
「もう一回言うかもだけどねよく聞いて。コレは生理現象なんだよ?何にも恥ずかしくない、分かる?」
握りすぎて白くなった手を何度も摩りながら、小さい子に言い聞かせるみたいに、ゆっくりと。
「…だっておれ、きもちわるいじゃん、思ってるでしょ」
「…何で?みーんなやってることじゃん、」
「…そんなの…」
知らないからじゃん。あんたの手に、あんたの純粋な優しさで興奮するって、頭トロトロになるって。
「普通のことだから。宇津希が特別おかしいわけじゃないんだよ?」
仕方ないじゃん。俺にとっては普通じゃないし、死にたくなるんだから。
「…秋葉さんもしてるの?」
「え、…まぁ…男だし」
レイプされた癖に、あの苦しさを知ってる癖に。それは出来るんだ。
「…あっそ、」
仲間だと思ってたのに。怖くないんだ。普通に出来るんだ。俺だけなんだ、こんなバカみたいに悩んでいるのは。
「俺が使ってる動画とか見てみる?って言ってもあんまり種類ないんだけど…」
「…いらない、」
手を触られるだけで体固まっちゃうのに、息苦しくなって吐きそうになるのに。生々しい映像なんて見た日にはどうなってしまうか。
「んじゃあ漫画とかにしてみる?一回試してみようよ」
「…いい、いらない、」
「じゃあそのままにしとくの?流石にキツいでしょ、」
「っ、そんなの、分かんねえし!!」
もう嫌だ。セックスも、自分ですらも出来ない体。吐きながらすればいい?あの事、思い出しながらすればいい?秋葉さんは何も悪くない。でも、この人は克服している、その事実がどうしようもなく辛い。自分の努力不足だって言われているみたいで、逃げ場がなくなってイライラしてしまう。だから、言ってしまった。
「レイプされたっつってた癖にさぁ、自分でシコることはできるんだ、」
「…は?れい、ぷ?なに、」
「ぁ、」
やばい、秋葉さんの顔、無表情。
「なに、きゅうに、」
震えた声、暖かかった手がどんどん冷たくなっていく。1番言われたくないこと、言っちゃった。どうしよう、どうしようどうしようどうしよう。背中、冷たい。
「宇津希、俺のことそんな風に思ってたの?」
「ぁ、ちがう、おれ、」
体、固まって動かない。顔が全然笑ってない。さっきまで撫でられていた背中とか、手とかが離れた。怖い、ごめんなさいって言わないと、謝らないと。
「何が違うの?言ったよね、カウンセリング行って、何回も行って、やっと口に出せるようになったって。電車乗るのも怖くてって」
「わかる、わかります、」
「電車で何回も苦しくなって、やっとおさまってきた、って。本当に分かってたらそんな言葉出てこないと思うけど?」
怒鳴るとかじゃない、淡々とした口調。声に抑揚が無くて、余計に怖い。
分かる。本当、俺だって。俺だって、って言いたいのに。
「ほんとに、」
「…俺さ、このこと言ったのさ、叔父さんと宇津希だけなんだよね。信用できる人だって思ったから」
「ぁ、ぅ、ごめん、なさ、」
「…もういいよ。流石に今のはないわ。ごめん、1人にしてくれる?」
ドアが閉まる。1人になった個室は冷たい。
『おいで。一緒にしーしーしよっか』
下腹部が張って苦しい。出したいのに出せない。
あったかい秋葉さんの体温が冷えた体を包む。
『お腹苦しいねぇ…最初はちーちーって出してみようか』
んっ、って言った小さい声に気づかれただろうか。
『ゆーっくりだよ、ゆーっくり。ちーーーー…ちぃーーー…』
柔らかくて優しい声は頭の回転を緩くさせる。
『上手。よく出来ました』
あ、また。顔が熱くてボーッとする。そんで、お腹がキュンと疼いて、撫でられたところがチリチリとくすぐったい。
『ぁ、んっ、』
『気持ちよくなっちゃった?』
『ぇ、え!?、ちが、これは、』
『いいよ、コッチのおしっこも出しちゃおうねぇ』
膨らんだ前を握り何度も上下させて、前をクチュクチュとさせて。
『ぁっ、んっ、ふぁ、』
『おしっこしただけでこんなになっちゃうなんて、変態さんのおちんちんだ』
『ごめ、なさ、ぁああっ、で、る、ぁんっ、』
個室中をイヤらしい水音がこだまする。
キモい声が止められない。でも、自分ではない手に俺の性器は敏感で。気持ちよくて気持ちよくて仕方がなくて。
「宇津希、うーつーきーーー、」
フッと目が覚ましたら、秋葉さんが肩を何度も叩いていた。
「いきなりおっきな声出すから思わず起こしちゃったけど…どしたの?怖い夢みた?」
数秒思考して、とてつもなく恥ずかしくなった。え、俺、夢の中で。慌てて尻周りを触るけれど、濡れてはいない。でも、何故か前が濡れている。それに、手、どこから出した?ネチャリと嫌な音が鳴る。
この前の風呂場の時だって大概だったけど、今回は。今回は、自分の夢で、妄想で。あの夢に違和感も嫌悪もなく無意識のうちに?秋葉さんが心配するほどの喘ぎ声を上げながら?
あ、俺、無理だ。自分が気持ち悪すぎて、もう。
「どっかしんどくなっちゃった?」
「失敗…はしてないか…顔赤いよ?熱出ちゃったかな…」
「んぅっ、」
なにこれ。なんで。秋葉さんのおでこが触れただけで何で。
体熱い。ぐちょぐちょに汚れた性器がまた、痛い。
「おしっこ行きたくなっちゃった?」
布団の中でモゾモゾしていたからだろう。一緒に行こうか、と布団を捲られたから隠すようにして前を押さえた。
「い、いいっ、1人でいくっ、」
秋葉さんを突き飛ばすみたいにして、トイレの中に駆け込む。
「っ、っ、」
頭、ぐるぐるする。コレ、どうしよう。ていうか本当に自分が気持ち悪すぎて死にそう。だって、おしっこさせてもらうだけで、前も今日も、そんなの。
さっき見た夢が脳裏を掠める。アレされてる時、俺、何て思った?秋葉さんの手でアソコを扱かれて、どう感じた?
気持ち良かった?
「っっぷ、う゛ぇ゛、」
口いっぱいに酸っぱいものが広がって慌てて便器を抱える。ろくに食料を取り入れていない胃からは胃酸しか出てこない。なのに、えずきだけは止まらなくて。生理的な涙が浮かぶ。もうぐちゃぐちゃ。こんなグロいの、切ってしまいたい。体から離れて欲しい。っていうかもう。
「宇津希!?吐いてるの?ねえ!!」
慌てたようにドアが乱雑に開いて、俺が吐いていると知った秋葉さんの手は腹と背の辺りを何度も行き来する。
「ぁんっ、」
無意識だった。無意識に、膨らんだソコを地面に押し付けていた。気持ちいい。もっと、もっと擦りつけたい。
「…さわんないで、っっっ、」
背中、もっと摩って。おちんちん、シュコシュコして。お腹、よしよしってして。頭も、手も、全部全部全部。
「ぁ、やめっ、ぁあんっ、」
声もよだれも止められない。ヘコヘコと動く腰はどんどん反って、グチュグチュと汚い音を立てている。
「み、ないでっ、」
キツくキツく根本を押さえつけた。もう嫌だ。この状態になると頭がぐちゃぐちゃになるのも、死にたいぐらいに恥ずかしくなって「自分」でいたくなくなるのも。
「おね、がいっ、みないでぇ、」
チンコ痛い。こんなに痛いんだから治まってくれ頼むから。あの時の記憶、消えろマジで。
「そんなに強く握ったら痛いよ?」
「っ、さわんないで、」
「…前も思ったけど…宇津希、こういうの苦手?やり方分かんない?」
「…ちがう、やらない、だけ、」
「もう一回言うかもだけどねよく聞いて。コレは生理現象なんだよ?何にも恥ずかしくない、分かる?」
握りすぎて白くなった手を何度も摩りながら、小さい子に言い聞かせるみたいに、ゆっくりと。
「…だっておれ、きもちわるいじゃん、思ってるでしょ」
「…何で?みーんなやってることじゃん、」
「…そんなの…」
知らないからじゃん。あんたの手に、あんたの純粋な優しさで興奮するって、頭トロトロになるって。
「普通のことだから。宇津希が特別おかしいわけじゃないんだよ?」
仕方ないじゃん。俺にとっては普通じゃないし、死にたくなるんだから。
「…秋葉さんもしてるの?」
「え、…まぁ…男だし」
レイプされた癖に、あの苦しさを知ってる癖に。それは出来るんだ。
「…あっそ、」
仲間だと思ってたのに。怖くないんだ。普通に出来るんだ。俺だけなんだ、こんなバカみたいに悩んでいるのは。
「俺が使ってる動画とか見てみる?って言ってもあんまり種類ないんだけど…」
「…いらない、」
手を触られるだけで体固まっちゃうのに、息苦しくなって吐きそうになるのに。生々しい映像なんて見た日にはどうなってしまうか。
「んじゃあ漫画とかにしてみる?一回試してみようよ」
「…いい、いらない、」
「じゃあそのままにしとくの?流石にキツいでしょ、」
「っ、そんなの、分かんねえし!!」
もう嫌だ。セックスも、自分ですらも出来ない体。吐きながらすればいい?あの事、思い出しながらすればいい?秋葉さんは何も悪くない。でも、この人は克服している、その事実がどうしようもなく辛い。自分の努力不足だって言われているみたいで、逃げ場がなくなってイライラしてしまう。だから、言ってしまった。
「レイプされたっつってた癖にさぁ、自分でシコることはできるんだ、」
「…は?れい、ぷ?なに、」
「ぁ、」
やばい、秋葉さんの顔、無表情。
「なに、きゅうに、」
震えた声、暖かかった手がどんどん冷たくなっていく。1番言われたくないこと、言っちゃった。どうしよう、どうしようどうしようどうしよう。背中、冷たい。
「宇津希、俺のことそんな風に思ってたの?」
「ぁ、ちがう、おれ、」
体、固まって動かない。顔が全然笑ってない。さっきまで撫でられていた背中とか、手とかが離れた。怖い、ごめんなさいって言わないと、謝らないと。
「何が違うの?言ったよね、カウンセリング行って、何回も行って、やっと口に出せるようになったって。電車乗るのも怖くてって」
「わかる、わかります、」
「電車で何回も苦しくなって、やっとおさまってきた、って。本当に分かってたらそんな言葉出てこないと思うけど?」
怒鳴るとかじゃない、淡々とした口調。声に抑揚が無くて、余計に怖い。
分かる。本当、俺だって。俺だって、って言いたいのに。
「ほんとに、」
「…俺さ、このこと言ったのさ、叔父さんと宇津希だけなんだよね。信用できる人だって思ったから」
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