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軌跡への遁走曲《フーガ》
再びの来訪
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「えっと………何これ?」
眼前に広がる光景を見て呆然とする私とフィル。
「ふ~む、中々にイケるね~これ」
「だろ!?ちなみにこれ酒にもよく合うんだよ
これをつまみながらぐいっと呷るともう最高なんだよ!!」
「ほう?それは聞き捨てならない話ですね」
あっちの方ではユージスさんとマリスがバリバリと音を立てながら
モノを食べていて、それを興味深そうにリーゼが眺めてる。
それでこっちの方では………
「ん~~~~♪ほんっとに可愛いね~♪
ねね、ここにお菓子あるよ?一緒に食べよ、ね?」
「………」
物凄くメロメロな表情のイメルダさんがリアを抱っこして
目の前のお菓子をリアの口へと運ぼうとする。
困惑した表情を浮かべされるがままになってるリア、まぁ
イメルダさんに悪意が無いのは分かってるんだろうけど………
「ねぇレン…もしかして私達
またとんでもない人達と知り合いになったんじゃ………」
「あ、あはははは………」
フィルの言葉に私は乾いた笑いを返すしかなかった。
遡るは数時間前、みんなが起きて朝食を摂り
眠っていたフィルとリアに昨日マリスと話して決めた事を伝えた。
2人共あれからずっと目を覚まさなかったから心配したけど
朝になって普通に起きてくれたのでほっとした。
まぁフィルは起きて直ぐに物凄い勢いで私の右腕を確認しに来たけど………
まぁ目の前で右腕を斬り飛ばしちゃったから無理も無いかな。
流石に状況が状況だけにお説教は無かったけど
魔力切れで目が覚めないフィルを見て少しやきもきしたから
もうちょっと無事に戦いを終えられるよう努力しないといけないね。
リアの方は何事も無かったように起きてきていつもの様に
私の後ろをとてとてとついて来てくれる。
昨日の事を聞きたかったけどそれはもう少し落ち着いてからでもいいかな。
本音ではすぐにでもリアの手掛かりは探したいけど
先ずは腰を落ち着ける所を確保するのが優先にしよう、同時進行だと
どっちつかずになりそうだしね。
ちなみにゼーレンさんは今日もエウジェニーさんに頼まれ事をされたみたいで
朝から姿を見てない、何か忙しそうだけど大丈夫なのかな?
色々助けて貰ってるし、何より一時的とはいえ私達のパーティに入ってるから
手伝えることは遠慮なしに言って欲しいかな。
次に顔を合わせたらそう伝えておこう。
ともあれ、そんなこんなでギルドの部屋から出てエウジェニーさんに挨拶をした後
昨日聞きそびれた寝床の話を聞きにユージスさん達の
ギルドハウスを訪ねた訳だけど………
「おう、昨日の件で流石にへたばってて来ないかと思ってたが
流石にそんなヤワじゃなかったな」
ギルドハウスのドアをノックするとすぐにドアが開き
ユージスさんが笑顔で出迎えてくれる。
その瞬間何だか美味しそうな香りが漂ってくる。
おや、食事中だったかな?
「流石に疲れは引きずってますけどね
とは言えあまり悠長にしてる余裕も無いので失礼を覚悟で来たんですが」
「ふぅん、そうかい
なら丁度いい、今メシ食ってたとこなんだがお前さん達もどうだ?
疲れが吹っ飛ぶいい食材が手に入ったからよ」
私の返事にユージスさんは笑顔でそう言ってくる。
食材って事はユージスさん料理するんだ、豪放磊落なイメージだけど
まぁ冒険者だしある程度の料理が出来ても不思議じゃないか。
とは言えすでに朝食は済ませてきた私達
だからと言って無下に断るのも失礼かなと思い
「残念ですが朝食は済ませてきたので………
ですがユージスさんの料理には少し興味がありますので
ちょっとだけならご相伴にあずかってもいいですかね?」
そう返事をする、みんなで一口二口程頂ければユージスさんも喜ぶだろう。
料理って食べて貰えるのは嬉しいものだしね。
「そうか、まぁ時間が時間だし仕方ねぇわな
けどありがとよ、いや~久々に誰かと一緒にメシを食えそうだぜ」
………ん?今ユージスさんなんか変な事言わなかった?
普通に考えたら今イメルダさんがいないって事なんだろうけど
久々ってどういう事?
「えっと、今イメルダさんって留守なんですか?」
少しだけ不安に思ったので聞いてみる、何か久々ってワードに
若干危険なものを感じるんだよね。
「ん?イメルダなら中にいるぜ、お前さん達が来るのを楽しみに待ってたしな
けどな~、俺がメシ食ってたら付き合わずにいつも
自分の部屋に閉じこもるんだよ」
………嫌な予感的中、もしかしてユージスさんって料理下手か味音痴?
過去に経験した事あるけど味音痴の人が作った料理は本当に「凶器」と
言うべきものなんだよ………
完全善意で振舞ってくれた上に立場上完食しなければいけない状況だったから
何とか完食は出来たけど、お爺ちゃんに好き嫌いを矯正された私でも
あの口内に広がる不快感は今でもトラウマだ。
アレは私が体験した修羅場の中で上位に入る程のしんどい出来事だったよ………
若干引き気味になる私、だけどマリスは逆に興味を惹かれたらしく
「お~、それはそれは楽しみだ~ねぇ
香りからしてどんなものかは想像できるけど
こりゃまた珍しい物を手に入れたね」
鼻をクンクンさせながらそんな事を言うマリス。
「香りって………確かに美味しそうな香りではあるけど」
フィルもつられて玄関まで漂ってきてる料理の香りを嗅いでる。
いや、本当に美味しそうな香りなんだけど………やっぱり不安は拭えない。
とは言えもうご相伴に預かるって言っちゃったから後戻りはできない。
出来れば食べられるものである事を祈るのみかな。
「よしよし、なら上がって待っててくれ
直ぐにお前達の分用意するからよ」
ユージスさんはそう言うと鼻歌交じりに奥へ向かっていく。
よっぽど他の人と食事が出来るのが嬉しいみたいだ、足取りも凄く軽い。
………変なものが出ても最悪リアだけは守るようにしないと。
「そんじゃおっじゃましま~す」
私の不安を他所に楽しそうな声を上げて中に入っていくマリス。
リーゼとフィルもそれに続く、けど私は嫌な予感が止まらず
二の足を踏んでしまう。
「………入らないの?」
そんな私の様子に横に並んでいたリアがちょこんと首を傾げ
私に聞いてくる。
いや、まだ修羅場になるとは決まった訳じゃないんだ。
ここで躊躇してるのも失礼だし、うん、入ろう。
私は意を決してギルドハウスの中に入り、リアもそれに続く。
「お~、ギルドハウスって初めて入るけどなかなかいい感じだね~
これなら確かにみんな必死になって評価を上げようとするはずだよ」
先に入ってたマリスが部屋の中をぐるりと見まわし感想を言う。
家賃がいくらするのか知らないけど、この規模の家を優先的に
貸し出してくれるなら冒険者達のモチベーションにもなるだろうね。
「ん?誰か来たのユージス
なら貴方の料理は早々にしまって………ってあら、レンちゃん達」
マリスの声が聞こえたのか部屋のドアが開き、中から
イメルダさんが顔を見せる。
「お邪魔してます、昨日の今日ですこし失礼かとは思ったんですが」
「ああ気にしないで、昨日はお話の途中だったしね
けど今はちょっとタイミングが悪かったかな、ユージスが料理を………」
私の挨拶にイメルダさんが答えてると、不意にイメルダさんの視線が
リアに向かい、イメルダさんの言葉が止まる。
「えっと………レンちゃん、その子は?」
リアに視線を向けたまま聞いてくるイメルダさん。
いきなり視線を向けられたからか、リアは私の服の裾を握って後ろに回り込み
覗き込むような格好でイメルダさんをじっと見つめる。
………ん?何かイメルダさん少し震えてない?
リアに視線を釘付けにしたまま何かを我慢する様にプルプルと震えてる。
「えっと、この子は故あって私達が保護してる子なんですけど………
もしかしてイメルダさんリアの事知ってるんですか!?」
イメルダさんの様子を見て思わず声を上げる、明らかにリアを見て
驚いてる表情だ、もしかしたらリアの事を何か知ってるかもしれない。
期待を込めてイメルダさんの言葉を待つ私、その緊張感が伝わったのか
袖を持つリアの手に力が籠るのが分かる、そして一瞬の沈黙の後………
「か…………わ……………いい~~~~~~~!!!!!」
イメルダさんの全力絶叫がギルドハウス内に木霊した。
眼前に広がる光景を見て呆然とする私とフィル。
「ふ~む、中々にイケるね~これ」
「だろ!?ちなみにこれ酒にもよく合うんだよ
これをつまみながらぐいっと呷るともう最高なんだよ!!」
「ほう?それは聞き捨てならない話ですね」
あっちの方ではユージスさんとマリスがバリバリと音を立てながら
モノを食べていて、それを興味深そうにリーゼが眺めてる。
それでこっちの方では………
「ん~~~~♪ほんっとに可愛いね~♪
ねね、ここにお菓子あるよ?一緒に食べよ、ね?」
「………」
物凄くメロメロな表情のイメルダさんがリアを抱っこして
目の前のお菓子をリアの口へと運ぼうとする。
困惑した表情を浮かべされるがままになってるリア、まぁ
イメルダさんに悪意が無いのは分かってるんだろうけど………
「ねぇレン…もしかして私達
またとんでもない人達と知り合いになったんじゃ………」
「あ、あはははは………」
フィルの言葉に私は乾いた笑いを返すしかなかった。
遡るは数時間前、みんなが起きて朝食を摂り
眠っていたフィルとリアに昨日マリスと話して決めた事を伝えた。
2人共あれからずっと目を覚まさなかったから心配したけど
朝になって普通に起きてくれたのでほっとした。
まぁフィルは起きて直ぐに物凄い勢いで私の右腕を確認しに来たけど………
まぁ目の前で右腕を斬り飛ばしちゃったから無理も無いかな。
流石に状況が状況だけにお説教は無かったけど
魔力切れで目が覚めないフィルを見て少しやきもきしたから
もうちょっと無事に戦いを終えられるよう努力しないといけないね。
リアの方は何事も無かったように起きてきていつもの様に
私の後ろをとてとてとついて来てくれる。
昨日の事を聞きたかったけどそれはもう少し落ち着いてからでもいいかな。
本音ではすぐにでもリアの手掛かりは探したいけど
先ずは腰を落ち着ける所を確保するのが優先にしよう、同時進行だと
どっちつかずになりそうだしね。
ちなみにゼーレンさんは今日もエウジェニーさんに頼まれ事をされたみたいで
朝から姿を見てない、何か忙しそうだけど大丈夫なのかな?
色々助けて貰ってるし、何より一時的とはいえ私達のパーティに入ってるから
手伝えることは遠慮なしに言って欲しいかな。
次に顔を合わせたらそう伝えておこう。
ともあれ、そんなこんなでギルドの部屋から出てエウジェニーさんに挨拶をした後
昨日聞きそびれた寝床の話を聞きにユージスさん達の
ギルドハウスを訪ねた訳だけど………
「おう、昨日の件で流石にへたばってて来ないかと思ってたが
流石にそんなヤワじゃなかったな」
ギルドハウスのドアをノックするとすぐにドアが開き
ユージスさんが笑顔で出迎えてくれる。
その瞬間何だか美味しそうな香りが漂ってくる。
おや、食事中だったかな?
「流石に疲れは引きずってますけどね
とは言えあまり悠長にしてる余裕も無いので失礼を覚悟で来たんですが」
「ふぅん、そうかい
なら丁度いい、今メシ食ってたとこなんだがお前さん達もどうだ?
疲れが吹っ飛ぶいい食材が手に入ったからよ」
私の返事にユージスさんは笑顔でそう言ってくる。
食材って事はユージスさん料理するんだ、豪放磊落なイメージだけど
まぁ冒険者だしある程度の料理が出来ても不思議じゃないか。
とは言えすでに朝食は済ませてきた私達
だからと言って無下に断るのも失礼かなと思い
「残念ですが朝食は済ませてきたので………
ですがユージスさんの料理には少し興味がありますので
ちょっとだけならご相伴にあずかってもいいですかね?」
そう返事をする、みんなで一口二口程頂ければユージスさんも喜ぶだろう。
料理って食べて貰えるのは嬉しいものだしね。
「そうか、まぁ時間が時間だし仕方ねぇわな
けどありがとよ、いや~久々に誰かと一緒にメシを食えそうだぜ」
………ん?今ユージスさんなんか変な事言わなかった?
普通に考えたら今イメルダさんがいないって事なんだろうけど
久々ってどういう事?
「えっと、今イメルダさんって留守なんですか?」
少しだけ不安に思ったので聞いてみる、何か久々ってワードに
若干危険なものを感じるんだよね。
「ん?イメルダなら中にいるぜ、お前さん達が来るのを楽しみに待ってたしな
けどな~、俺がメシ食ってたら付き合わずにいつも
自分の部屋に閉じこもるんだよ」
………嫌な予感的中、もしかしてユージスさんって料理下手か味音痴?
過去に経験した事あるけど味音痴の人が作った料理は本当に「凶器」と
言うべきものなんだよ………
完全善意で振舞ってくれた上に立場上完食しなければいけない状況だったから
何とか完食は出来たけど、お爺ちゃんに好き嫌いを矯正された私でも
あの口内に広がる不快感は今でもトラウマだ。
アレは私が体験した修羅場の中で上位に入る程のしんどい出来事だったよ………
若干引き気味になる私、だけどマリスは逆に興味を惹かれたらしく
「お~、それはそれは楽しみだ~ねぇ
香りからしてどんなものかは想像できるけど
こりゃまた珍しい物を手に入れたね」
鼻をクンクンさせながらそんな事を言うマリス。
「香りって………確かに美味しそうな香りではあるけど」
フィルもつられて玄関まで漂ってきてる料理の香りを嗅いでる。
いや、本当に美味しそうな香りなんだけど………やっぱり不安は拭えない。
とは言えもうご相伴に預かるって言っちゃったから後戻りはできない。
出来れば食べられるものである事を祈るのみかな。
「よしよし、なら上がって待っててくれ
直ぐにお前達の分用意するからよ」
ユージスさんはそう言うと鼻歌交じりに奥へ向かっていく。
よっぽど他の人と食事が出来るのが嬉しいみたいだ、足取りも凄く軽い。
………変なものが出ても最悪リアだけは守るようにしないと。
「そんじゃおっじゃましま~す」
私の不安を他所に楽しそうな声を上げて中に入っていくマリス。
リーゼとフィルもそれに続く、けど私は嫌な予感が止まらず
二の足を踏んでしまう。
「………入らないの?」
そんな私の様子に横に並んでいたリアがちょこんと首を傾げ
私に聞いてくる。
いや、まだ修羅場になるとは決まった訳じゃないんだ。
ここで躊躇してるのも失礼だし、うん、入ろう。
私は意を決してギルドハウスの中に入り、リアもそれに続く。
「お~、ギルドハウスって初めて入るけどなかなかいい感じだね~
これなら確かにみんな必死になって評価を上げようとするはずだよ」
先に入ってたマリスが部屋の中をぐるりと見まわし感想を言う。
家賃がいくらするのか知らないけど、この規模の家を優先的に
貸し出してくれるなら冒険者達のモチベーションにもなるだろうね。
「ん?誰か来たのユージス
なら貴方の料理は早々にしまって………ってあら、レンちゃん達」
マリスの声が聞こえたのか部屋のドアが開き、中から
イメルダさんが顔を見せる。
「お邪魔してます、昨日の今日ですこし失礼かとは思ったんですが」
「ああ気にしないで、昨日はお話の途中だったしね
けど今はちょっとタイミングが悪かったかな、ユージスが料理を………」
私の挨拶にイメルダさんが答えてると、不意にイメルダさんの視線が
リアに向かい、イメルダさんの言葉が止まる。
「えっと………レンちゃん、その子は?」
リアに視線を向けたまま聞いてくるイメルダさん。
いきなり視線を向けられたからか、リアは私の服の裾を握って後ろに回り込み
覗き込むような格好でイメルダさんをじっと見つめる。
………ん?何かイメルダさん少し震えてない?
リアに視線を釘付けにしたまま何かを我慢する様にプルプルと震えてる。
「えっと、この子は故あって私達が保護してる子なんですけど………
もしかしてイメルダさんリアの事知ってるんですか!?」
イメルダさんの様子を見て思わず声を上げる、明らかにリアを見て
驚いてる表情だ、もしかしたらリアの事を何か知ってるかもしれない。
期待を込めてイメルダさんの言葉を待つ私、その緊張感が伝わったのか
袖を持つリアの手に力が籠るのが分かる、そして一瞬の沈黙の後………
「か…………わ……………いい~~~~~~~!!!!!」
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