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第4章 魔界編(仮)
従話 ポチの夢冒険(1)
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我輩はポチ。遂に念願のご主人との再会を果たす事ができたのだ! しかし、その感動も束の間。自称神様が現れてご主人に何かをしようとした。何とか助けようとして・・・、そこで我輩の記憶は途切れているのだ。
気が付くと我輩はカラフルな世界にいたのだ。丘のようなところにチョコンと座っている。隣には絵本に出てくるような木が生えていて、色とりどりの木の実がなっている。
「ここは・・・どこなのだ? 何か身体がフワフワするのだ」
と、何となく呟いたけど、何となく分かるのだ。多分これは夢なのだ。テキトーに過ごしていたらきっと目覚めるのだ。目が覚めたらきっと目の前にはご主人が居るはずなのだ。
何て、簡単に考えていたちょっと前の我輩を叱ってやりたいのだ。夢の中だと言うのに、我輩の意識はハッキリしている。その感覚で何日経ったか分からないけど、一向に目が覚めないのだ。
「困ったのだ。これじゃあご主人に会えないのだ」
───グルルゥ
何の音なのだ!? って我輩のお腹の音だったのだ。何かお腹も空いてきたのだ。
我輩、ご主人の従魔なのでお腹は空かないはずなのに、とても空腹なのだ。困ったのだ。
カラフルな木の実を食べようとしたけど、獲る事は出来なかった。木に絵で描いたような感じで実態がなかった。夢なんて嫌いなのだ。何て考えていたら、我輩の意識は遠のいていったのだ。
・・・・・・。
はっ! お腹空きすぎてちょっと意識が飛んでた気がするのだ。遠くで美味しそうな匂いがしな気がしたけど、夢の中で夢を見てたのだ? 謎なのだ。
とりあえず何か食べる物を探すのだ。とは言っても、近くには絵に描いたような木の実しかないのだ。
少し移動したら、また絵に描いたような木の実が見えてきたのだ。と言うか、これはさっき居た場所なのだ。さすが夢の中、謎にループしてるのだ。
ん? ちょっと先に変な空間の揺らぎみたいなのがあるのだ。さっきまで無かった気がするのだ。
よし、どうせ夢の中なのだ。試しに飛び込んでみるのだ!
我輩は勢いをつけて揺らいでいる空間に飛び込んでいく。
飛び込んだ瞬間、我輩をフワリとした感覚が襲って来たのだ。そして辺り一面が真っ白になり、眩しくて目が開けていられないのだ。
むむ、やっと目が慣れてき・・・ん? この気配、この匂い。こ、これは!
「あれ? ポチ?」
目を開けると、白い世界にポツンとご主人が立っていたのだ。前世のご主人ではなく、再会した今世のご主人なのだ。
「ご主人! 我輩の夢に会いに来てくれたのだ!?」
「えっ? ここはポチの夢の中なの? てっきり自分の夢の中だと思ってたけど」
そう言われると自信がないのだ。ここはどっちの夢の中なのだ?
「だけど夢の中でも会えて良かった。
全然目を覚まさないから心配してたんだ」
「そうなのだ! 我輩、ご主人を助けようとして、その後どうなったのだ!?」
「俺とポチは自称神様によって魔界に連れてこられたんだ。帰るためには自称神様のゲームに勝たないといけないみたい」
魔界なのだ? 我輩が寝ている間におかしな事になっているのだ。いや、まだ寝てたのだ。気持ちは起きてるけど寝てるのだ。寝てるけど起きてるのだ?
ご主人は知ってる事を色々と教えてくれたけど、まだ分からない事が多すぎるみたいなのだ。
───グルルゥ
はっ! またお腹がなったのだ。
「あれ? ポチお腹空いたの? うーん。夢の中じゃなかったら【収納】から色々と出してあげられるんだけど・・・」
どうやら夢の中だとご主人も食べ物を出せないみたいなのだ。
あ、お腹空きすぎてまた意識が遠のいて・・・。
気付いたら、我輩荒野を駆けていたのだ。今度は夢の中の夢だけど意識がハッキリしてるのだ。ただ、身体は我輩の意思とは関係なく動いているのだ。
一体どこに向かっているのだ? と思っていたら、足が止まったのだ。あ、コレは前回嗅いだ匂いなのだ。
とか考えていたら、身体が勝手に地面をパンチしたのだ。あれ? この身体の手、人間の手みたいなのだ。
───ドゴーン!
もの凄い音と共に、地面が陥没したのだ。と言うか、下は空洞になっていたのだ。
あれ? 空洞の中にいるのは・・・。
「食料ー! みーつーけーたーのーだー!」
この身体はそんな事を叫びながら飛び降りる。ちょっと待つのだ! それは食料じゃないのだ! 我輩なのだ! と言うか、語尾が我輩と同じなのだ!
我輩を守ってくれたご主人と戦闘になったものの、結局この身体は食料に釣られて休戦になったのだ。
なんと、この身体は魔界の住人の物らしいのだ。我輩の意思では一切動かせないから、前世で噂に聞いていたバーチャルリアリティとか言うやつみたいだったのだ。
ただ、身体の飢えが満たされると、我輩も飢えが満たされていく感覚になったのだ。
名前はポルカと言うらしく、魔界について色々とご主人に説明しているのだ。
あ、飢えが満たされたからなのか、また意識が遠のいて来たのだ。待つのだ! もう少しご主人と一緒に居た・・・いの・・・だ。
そしてまた、我輩はカラフルな夢の中で目覚めたのだ。夢なのに目覚めるとか、哲学なのだ。
気が付くと我輩はカラフルな世界にいたのだ。丘のようなところにチョコンと座っている。隣には絵本に出てくるような木が生えていて、色とりどりの木の実がなっている。
「ここは・・・どこなのだ? 何か身体がフワフワするのだ」
と、何となく呟いたけど、何となく分かるのだ。多分これは夢なのだ。テキトーに過ごしていたらきっと目覚めるのだ。目が覚めたらきっと目の前にはご主人が居るはずなのだ。
何て、簡単に考えていたちょっと前の我輩を叱ってやりたいのだ。夢の中だと言うのに、我輩の意識はハッキリしている。その感覚で何日経ったか分からないけど、一向に目が覚めないのだ。
「困ったのだ。これじゃあご主人に会えないのだ」
───グルルゥ
何の音なのだ!? って我輩のお腹の音だったのだ。何かお腹も空いてきたのだ。
我輩、ご主人の従魔なのでお腹は空かないはずなのに、とても空腹なのだ。困ったのだ。
カラフルな木の実を食べようとしたけど、獲る事は出来なかった。木に絵で描いたような感じで実態がなかった。夢なんて嫌いなのだ。何て考えていたら、我輩の意識は遠のいていったのだ。
・・・・・・。
はっ! お腹空きすぎてちょっと意識が飛んでた気がするのだ。遠くで美味しそうな匂いがしな気がしたけど、夢の中で夢を見てたのだ? 謎なのだ。
とりあえず何か食べる物を探すのだ。とは言っても、近くには絵に描いたような木の実しかないのだ。
少し移動したら、また絵に描いたような木の実が見えてきたのだ。と言うか、これはさっき居た場所なのだ。さすが夢の中、謎にループしてるのだ。
ん? ちょっと先に変な空間の揺らぎみたいなのがあるのだ。さっきまで無かった気がするのだ。
よし、どうせ夢の中なのだ。試しに飛び込んでみるのだ!
我輩は勢いをつけて揺らいでいる空間に飛び込んでいく。
飛び込んだ瞬間、我輩をフワリとした感覚が襲って来たのだ。そして辺り一面が真っ白になり、眩しくて目が開けていられないのだ。
むむ、やっと目が慣れてき・・・ん? この気配、この匂い。こ、これは!
「あれ? ポチ?」
目を開けると、白い世界にポツンとご主人が立っていたのだ。前世のご主人ではなく、再会した今世のご主人なのだ。
「ご主人! 我輩の夢に会いに来てくれたのだ!?」
「えっ? ここはポチの夢の中なの? てっきり自分の夢の中だと思ってたけど」
そう言われると自信がないのだ。ここはどっちの夢の中なのだ?
「だけど夢の中でも会えて良かった。
全然目を覚まさないから心配してたんだ」
「そうなのだ! 我輩、ご主人を助けようとして、その後どうなったのだ!?」
「俺とポチは自称神様によって魔界に連れてこられたんだ。帰るためには自称神様のゲームに勝たないといけないみたい」
魔界なのだ? 我輩が寝ている間におかしな事になっているのだ。いや、まだ寝てたのだ。気持ちは起きてるけど寝てるのだ。寝てるけど起きてるのだ?
ご主人は知ってる事を色々と教えてくれたけど、まだ分からない事が多すぎるみたいなのだ。
───グルルゥ
はっ! またお腹がなったのだ。
「あれ? ポチお腹空いたの? うーん。夢の中じゃなかったら【収納】から色々と出してあげられるんだけど・・・」
どうやら夢の中だとご主人も食べ物を出せないみたいなのだ。
あ、お腹空きすぎてまた意識が遠のいて・・・。
気付いたら、我輩荒野を駆けていたのだ。今度は夢の中の夢だけど意識がハッキリしてるのだ。ただ、身体は我輩の意思とは関係なく動いているのだ。
一体どこに向かっているのだ? と思っていたら、足が止まったのだ。あ、コレは前回嗅いだ匂いなのだ。
とか考えていたら、身体が勝手に地面をパンチしたのだ。あれ? この身体の手、人間の手みたいなのだ。
───ドゴーン!
もの凄い音と共に、地面が陥没したのだ。と言うか、下は空洞になっていたのだ。
あれ? 空洞の中にいるのは・・・。
「食料ー! みーつーけーたーのーだー!」
この身体はそんな事を叫びながら飛び降りる。ちょっと待つのだ! それは食料じゃないのだ! 我輩なのだ! と言うか、語尾が我輩と同じなのだ!
我輩を守ってくれたご主人と戦闘になったものの、結局この身体は食料に釣られて休戦になったのだ。
なんと、この身体は魔界の住人の物らしいのだ。我輩の意思では一切動かせないから、前世で噂に聞いていたバーチャルリアリティとか言うやつみたいだったのだ。
ただ、身体の飢えが満たされると、我輩も飢えが満たされていく感覚になったのだ。
名前はポルカと言うらしく、魔界について色々とご主人に説明しているのだ。
あ、飢えが満たされたからなのか、また意識が遠のいて来たのだ。待つのだ! もう少しご主人と一緒に居た・・・いの・・・だ。
そしてまた、我輩はカラフルな夢の中で目覚めたのだ。夢なのに目覚めるとか、哲学なのだ。
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