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39.変態同盟
2.有紀子と加奈子とマドレーヌ
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寺西は、最前列廊下側の席から有紀子と加奈子を見やった。相変わらず仲の良い2人。ケンカしていたのが嘘のようだ。何故未だに陸と仲直りできていないのか、寺西は疑問に思いながら、2人のもとに行った。
「2人に特別なものをあげよう」
「ナニナニ? 何かくれるの?」
加奈子が目を見開く。ポケットに入れた寺西の手を見やって、喜び勇んだ表情を浮かべる加奈子が言った。有紀子も興味津々で肘をついて、前のめりにブレザーのポケットを凝視する。
もったいぶった様子で、寺西が続ける。
「これはな、秘密のマドレーヌなのだ。大きな声では言えないが、これは変態同盟にだけ配られるお土産だからだ」
「私、変態じゃない‼」有紀子が叫ぶ。
「私も変態じゃない⁉」
加奈子も叫ぶ。でも変なイントネーションで、“実は私変態なの、ごめん♡”って顔して有紀子を見つめる。
寺西が爆笑して叫んだ。
「ぶはははは、開き直れ渡辺、私も変態よって公言しろ」
「そうじゃ、ゆっこ殿、お主も変態じゃと居直れたもれー」
加奈子に襲われた有紀子が、「きゃー!」と悲鳴を上げた。
「渡辺、村上、変態同盟は永遠だぞ」もっとやれ! と煽り立てながらエールを送る寺西。
「おうよ、寺っち」にかにか笑いながら、加奈子が答えた。
その勢いのまま、寺西が言う。
「俺としては、渡辺も変態でいてくれなきゃ困るんだよ」
「何でよぅ?」
有紀子が訝しげに答える。
「なんか、お前らエロいんだよな」
「え? 何で?」
有紀子はビックリしたが、隣で加奈子が笑う。
「ゆっこは着痩せするタイプなんだよ」
「マジか?」
背筋を伸ばして興奮する寺西に、有紀子が怒りだした。
「ヤダ、変なこと考えるな‼」
手を振り上げて、女の子殴りのポーズをする有紀子とじゃれながら、加奈子が言った。
「わたしゃプールが楽しみですよ」
加奈子にツッコミを入れた有紀子が教室を一瞥すると、不意に視線を逸らす生徒が数名目に留まった。
はた目からだと相当イチャイチャ感丸出しだと気が付いて、急に有紀子は恥ずかしくなった。
「さすがは村上、男子以上の男子だ」と寺西が褒めちぎる。
「うむ、私の肘から先は男子の中の男子でできておるのじゃ。
聞け、男子諸君! 有紀子のご神体は、確実に去年より育っているぞよ」
「もう! 加奈子はホントに変態なんだからぁ!」
怒りながらも有紀子はマドレーヌのビニールを破って食べ始める。変態おじさん2人に囲まれて食べても、コンビニのマドレーヌは美味しい。
有紀子のその様子を見て満足した寺西は、他の変態同盟の締結メンバーについては何も言わずに席に戻った。
有紀子と加奈子が、陸もマドレーヌを食べたことを知ったのは、それからしばらくしてからだった。
「2人に特別なものをあげよう」
「ナニナニ? 何かくれるの?」
加奈子が目を見開く。ポケットに入れた寺西の手を見やって、喜び勇んだ表情を浮かべる加奈子が言った。有紀子も興味津々で肘をついて、前のめりにブレザーのポケットを凝視する。
もったいぶった様子で、寺西が続ける。
「これはな、秘密のマドレーヌなのだ。大きな声では言えないが、これは変態同盟にだけ配られるお土産だからだ」
「私、変態じゃない‼」有紀子が叫ぶ。
「私も変態じゃない⁉」
加奈子も叫ぶ。でも変なイントネーションで、“実は私変態なの、ごめん♡”って顔して有紀子を見つめる。
寺西が爆笑して叫んだ。
「ぶはははは、開き直れ渡辺、私も変態よって公言しろ」
「そうじゃ、ゆっこ殿、お主も変態じゃと居直れたもれー」
加奈子に襲われた有紀子が、「きゃー!」と悲鳴を上げた。
「渡辺、村上、変態同盟は永遠だぞ」もっとやれ! と煽り立てながらエールを送る寺西。
「おうよ、寺っち」にかにか笑いながら、加奈子が答えた。
その勢いのまま、寺西が言う。
「俺としては、渡辺も変態でいてくれなきゃ困るんだよ」
「何でよぅ?」
有紀子が訝しげに答える。
「なんか、お前らエロいんだよな」
「え? 何で?」
有紀子はビックリしたが、隣で加奈子が笑う。
「ゆっこは着痩せするタイプなんだよ」
「マジか?」
背筋を伸ばして興奮する寺西に、有紀子が怒りだした。
「ヤダ、変なこと考えるな‼」
手を振り上げて、女の子殴りのポーズをする有紀子とじゃれながら、加奈子が言った。
「わたしゃプールが楽しみですよ」
加奈子にツッコミを入れた有紀子が教室を一瞥すると、不意に視線を逸らす生徒が数名目に留まった。
はた目からだと相当イチャイチャ感丸出しだと気が付いて、急に有紀子は恥ずかしくなった。
「さすがは村上、男子以上の男子だ」と寺西が褒めちぎる。
「うむ、私の肘から先は男子の中の男子でできておるのじゃ。
聞け、男子諸君! 有紀子のご神体は、確実に去年より育っているぞよ」
「もう! 加奈子はホントに変態なんだからぁ!」
怒りながらも有紀子はマドレーヌのビニールを破って食べ始める。変態おじさん2人に囲まれて食べても、コンビニのマドレーヌは美味しい。
有紀子のその様子を見て満足した寺西は、他の変態同盟の締結メンバーについては何も言わずに席に戻った。
有紀子と加奈子が、陸もマドレーヌを食べたことを知ったのは、それからしばらくしてからだった。
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