118 / 179
第118話 テレビ
しおりを挟む
スフィンクスの領域を俺達は進んだ。
と言っても弥衣が謎に答えて、通してもらっている。
別に良いけど、謎に答えられない人とかがノアフォロに出て来たら困ると思う。
まあ俺より頭の悪い人はいなさそうだから大丈夫か。
次の敵はゴーレムだった。
砂鉄を鎧にするし、腕を切り離して攻撃するし、分裂するしで強敵だった。
アダマン鉄パイプの連打の敵じゃなかったが。
これを一般人が倒す方法を考えないといけないのか。
何か思いつくだろう。
ダンジョンから出て、家の前を見るとデモ隊がいた。
今度は許可を取ったらしい。
奴らのSNSにも許可を取ったから警察に捕まったりはしませんとある。
マスコミも取材に来てた。
テレビを点けるとちょうどそのことをやっている。
「ことの発端は埼京氏が真木きららさんを暴行したことから始まりました」
「警察は動かなかったのですか」
コメンテーターがレポーターの説明にそう返した。
「被害届が出されなかったので動きはなかった模様です」
「おかしいですね。暴行は親告罪ではなかったのでは」
「ええ、そこは疑問が残るところです。埼京氏は資産家でして付託されたのではないかとデモの主催者は言ってました」
「由々しき事態ですね」
「そして、真木きららさんの性的暴行事件に発展しまして、これも警察が動いたという情報は入ってません」
「警察はどうしてしまったのでしょう」
いや、最初の暴行映像が捏造だなんてテレビなら分かるだろ。
「ちょっと待って下さい」
別のコメンテーターが待ったを掛けた。
「何か」
「最初の暴行動画ですが捏造の疑いがあります」
「そうなりますと、事件はまた別の側面を見せそうですね」
アナウンサーがそう言って議論を進めさせた。
「ええ、マッチポンプの疑いがあります。動画配信は信用できないんですよ。やらせもありますし」
うん、俺にとっては面白くない流れだ。
まだネタばらしには早い。
「真木きららさんが入院してますし、真相は聞けませんね」
「私は事件はあったと考えます」
いいぞ、その調子だ。
「根拠はなんですか?」
「過去、埼京氏と真木きららさんの接点がありません。これは真木きららさんの友達やご家族からも聞いてます」
「根拠としてはかなり弱いような気もします」
「それに埼京氏は何かと評判の悪い男ですので。ネット検索すると過去の悪行がずらずらと出てきます。こういう事件もあり得るかと」
「今は警察の捜査を待つ以外になさそうですね」
うん、何か手を打たないと。
そうだ。
綺羅々と組手をやった映像がある。
全て寸止めしたが、俺の鉄パイプの風圧が凄いのでノックバックしたようにも見える。
俺は背中しか見せてないから仮面していることは分からない。
その映像をデモ主催者のメールに送った。
そしたらすぐに食いついた。
新暴行動画として拡散されていく。
今度の動画は捏造だとは言われないだろう。
「新暴行動画、あれは本物だ。あの人物は俺に間違いない」
【遂に罪の告白か】
【おっさんのことだから、ビニールの玩具とか言うんだろうな】
【通報しました】
【だが背景がなんで訓練場なんだ。訓練かも知れないだろ】
【その言い逃れは出来るな。裁判にならなきゃ分からない】
【おっさんに前科がつくのか】
【おっさんの犯罪の証拠集めてます。あれば『元底辺おっさん→いまうんこおっさん、被害者の会』まで】
【そのサイト生きてたんだな】
【久しぶりにその名前を聞いた】
【包囲網は着実に出来てるぞ。俺達の力が司法を動かすんだ】
まだ弱いな。
あと使えそうな映像は。
綺羅々が倒れた時に担いでいたシーンがあるな。
弥衣のカメラに映っている。
拉致現場って事でどうだ。
いいかも。
気を失った綺羅々ちゃんがおっさんに拉致されていくところとタイトルをつけた映像を送った。
拉致犯罪の証拠として拡散して行った。
映像の中の俺の声が、声紋分析で一致したから本物映像だと、デモの主催者は息巻いた。
「拉致映像、あれも本物だ。あのあと言えないことをした。綺羅々の衣服はハサミで切られたことを言っておく」
救急のドラマで怪我人の衣服を切り裂いてたからそう言ってみた。
【おっさん、炎上商法だと分かるが嘘は言うなよ】
【見てて痛々しい】
【犯罪を本当にやったんだよ】
【そうだ。第三者の映像がある】
【いま気づいたんだが、映像は誰が撮ったんだよ】
【そんなことは関係ない。事実だけが全てだ】
上手い具合に炎上し始めたぞ。
この調子でいこう。
と言っても弥衣が謎に答えて、通してもらっている。
別に良いけど、謎に答えられない人とかがノアフォロに出て来たら困ると思う。
まあ俺より頭の悪い人はいなさそうだから大丈夫か。
次の敵はゴーレムだった。
砂鉄を鎧にするし、腕を切り離して攻撃するし、分裂するしで強敵だった。
アダマン鉄パイプの連打の敵じゃなかったが。
これを一般人が倒す方法を考えないといけないのか。
何か思いつくだろう。
ダンジョンから出て、家の前を見るとデモ隊がいた。
今度は許可を取ったらしい。
奴らのSNSにも許可を取ったから警察に捕まったりはしませんとある。
マスコミも取材に来てた。
テレビを点けるとちょうどそのことをやっている。
「ことの発端は埼京氏が真木きららさんを暴行したことから始まりました」
「警察は動かなかったのですか」
コメンテーターがレポーターの説明にそう返した。
「被害届が出されなかったので動きはなかった模様です」
「おかしいですね。暴行は親告罪ではなかったのでは」
「ええ、そこは疑問が残るところです。埼京氏は資産家でして付託されたのではないかとデモの主催者は言ってました」
「由々しき事態ですね」
「そして、真木きららさんの性的暴行事件に発展しまして、これも警察が動いたという情報は入ってません」
「警察はどうしてしまったのでしょう」
いや、最初の暴行映像が捏造だなんてテレビなら分かるだろ。
「ちょっと待って下さい」
別のコメンテーターが待ったを掛けた。
「何か」
「最初の暴行動画ですが捏造の疑いがあります」
「そうなりますと、事件はまた別の側面を見せそうですね」
アナウンサーがそう言って議論を進めさせた。
「ええ、マッチポンプの疑いがあります。動画配信は信用できないんですよ。やらせもありますし」
うん、俺にとっては面白くない流れだ。
まだネタばらしには早い。
「真木きららさんが入院してますし、真相は聞けませんね」
「私は事件はあったと考えます」
いいぞ、その調子だ。
「根拠はなんですか?」
「過去、埼京氏と真木きららさんの接点がありません。これは真木きららさんの友達やご家族からも聞いてます」
「根拠としてはかなり弱いような気もします」
「それに埼京氏は何かと評判の悪い男ですので。ネット検索すると過去の悪行がずらずらと出てきます。こういう事件もあり得るかと」
「今は警察の捜査を待つ以外になさそうですね」
うん、何か手を打たないと。
そうだ。
綺羅々と組手をやった映像がある。
全て寸止めしたが、俺の鉄パイプの風圧が凄いのでノックバックしたようにも見える。
俺は背中しか見せてないから仮面していることは分からない。
その映像をデモ主催者のメールに送った。
そしたらすぐに食いついた。
新暴行動画として拡散されていく。
今度の動画は捏造だとは言われないだろう。
「新暴行動画、あれは本物だ。あの人物は俺に間違いない」
【遂に罪の告白か】
【おっさんのことだから、ビニールの玩具とか言うんだろうな】
【通報しました】
【だが背景がなんで訓練場なんだ。訓練かも知れないだろ】
【その言い逃れは出来るな。裁判にならなきゃ分からない】
【おっさんに前科がつくのか】
【おっさんの犯罪の証拠集めてます。あれば『元底辺おっさん→いまうんこおっさん、被害者の会』まで】
【そのサイト生きてたんだな】
【久しぶりにその名前を聞いた】
【包囲網は着実に出来てるぞ。俺達の力が司法を動かすんだ】
まだ弱いな。
あと使えそうな映像は。
綺羅々が倒れた時に担いでいたシーンがあるな。
弥衣のカメラに映っている。
拉致現場って事でどうだ。
いいかも。
気を失った綺羅々ちゃんがおっさんに拉致されていくところとタイトルをつけた映像を送った。
拉致犯罪の証拠として拡散して行った。
映像の中の俺の声が、声紋分析で一致したから本物映像だと、デモの主催者は息巻いた。
「拉致映像、あれも本物だ。あのあと言えないことをした。綺羅々の衣服はハサミで切られたことを言っておく」
救急のドラマで怪我人の衣服を切り裂いてたからそう言ってみた。
【おっさん、炎上商法だと分かるが嘘は言うなよ】
【見てて痛々しい】
【犯罪を本当にやったんだよ】
【そうだ。第三者の映像がある】
【いま気づいたんだが、映像は誰が撮ったんだよ】
【そんなことは関係ない。事実だけが全てだ】
上手い具合に炎上し始めたぞ。
この調子でいこう。
223
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる