76 / 120
第4章 樹聖エルフ王国編
第76話 旅立ちの準備
しおりを挟む
『一番から四番ポッド、対空ミサイル全弾発射』
「へいへい」
俺は小声でライタに返事をした。
そして、ゴーレム騎士団に向けて言葉を続ける。
「皆さんやっちゃて下さい」
なんちゃって輸送機の胴体に穴が四つ開きそこから風が吹き込んでくる。
ゴーレム騎士団の面々の長い髪がはためいた。
取り出した対空ミサイルの簡易魔道具がオレンジ色の軌跡を描いて射出されていく。
後ろから追いかけていたドラゴンとミサイルはドッグファイトを展開。
次々に上がる爆炎。
やったか。
俺がなぜこんな事をしているのかというと発端は二日前にさかのぼる。
「王命である。サンダー準男爵、今から樹聖エルフ王国を救援したまえ」
「承りました」
俺は白髪頭の宰相から呼び出され王命を受けた。
樹聖エルフ王国はエルフが中心となって運営している国で、樹王国とかエルフ国とか呼ばれている。
特産品は木材の加工品やポーションや果物の加工品など森の恵みを生かしたものになっている。
どうやら魔獣被害が深刻なようで、大規模なスタンピードの兆候があるらしい。
「これから、私が同行します」
ランデ男爵が現れ言った。
「馬車でゆっくり駆けつけると手遅れになりそうなんだが」
「空を飛ぶ覚悟は出来ています」
男と密着状態で何日も過ごすなんて俺が嫌なんだが。
「ライタ、何か良いアイデアが欲しい」
『そこはライタえもーんって呼んで欲しいな。そしたら俺が何フィびた君て言うから。フィルがランディアンに苛められたよって言って。それから、はい、輸送機って言うんだ』
「ふざけている場合じゃないんだけど。輸送機なんてどうやって作るの」
『擬似物質で作る』
「いくらなんでも魔力が足りないんじゃ」
『質感や余分な要素をはしょる。最悪、透明な物でも良いだろう』
「とにかく試してみるか」
「サンダー準男爵、通信魔法は終わりましたか」
俺とライタのひそひそ話が通信魔法になっちゃったな。
影武者説が更に信憑性をおびるな。
まあ、良いけど。
「ああ、足の方はなんとかなりそうだ」
俺はランデ男爵に準備があると言って別れて、王都の外に出て輸送機を試す事にした。
街道から離れ人の居ない草原に立つ。
「ライタ、頼む」
『アイアイ・サー』
青みがかかったずんぐりむっくりした輸送機が出来上がった。
これが本当に飛ぶのか。
胴体にスリットが出来て入り口になる。
中に入るとがらんどうだ。
本当に張りぼてだな。
椅子とか欲しいな。
後でソファーとか調達しよう。
機首のほうへ移動して、離陸行動に移る。
風魔法でふわりと機体が浮かび上がる。
そして、ぐんぐんと上昇。
うえっぷ、この感じは何だか気持ち悪い。
吐き気を飲み込み堪える。
こんな欠点があるとは思いもしなかった。
ハングライダーの時は感じなかったのだけど。
早めに分かって良かった。
かなりスピードを出しても大丈夫みたいだ。
二時間も飛ばすと眼下に辺境の街が見えてきた。
国境を越えるまでもないので引き返す。
アイテム鞄から荷物を出しまくったがスピードは変わらない。
テストはこんなところで良いだろう。
王都の側にゆっくりと着陸する。
やっぱりアップダウンは気持ち悪い。
俺はポーションの工房に駆け込み、船旅用の吐き気止めを買い占めた。
これで一安心だ。
その足でマリリの店に行った。
「マリリさん居ますか」
「ええ、奥に」
応対してくれた人は見たことがない人だった。
いつの間にか随分と人が増えたな。
全員女の子ってところもなんとなく入りづらい。
客層はと見ると全員女性だ。
簡易魔道具は主婦が主に使うのだから納得出来ない事もないけど。
とにかくなんとなく場違いな気分で足早に奥の商談スペースに入った。
「あら、いらっしゃい。納品ではないのよね」
マリリが俺を向かえてくれ、俺は用件を切り出す。
「エルフ国に行く事になって何日か王都から離れます」
「エルフ国、行ってみたいな」
うーん、行けない事はないだろう。
「じゃあ、行ってみます」
「えっ、良いの。冗談だったのよ」
「空の旅だから、かなり早く帰って来られるよ」
「決めたわ。エルフ国にも支店を出す」
「そんなに手を広げて大丈夫?」
「簡易魔道具の売り上げが凄いのよ。チャンスだわ。他国にも売り出さないと」
「それなら、弟子もとったし、これからは益々増産するよ」
「なら頑張って売らないとね」
「ところで何人ぐらいの予定? こちらは百人でもいけるけど」
「ゴーレム騎士団を三十人ぐらい連れて行くわ」
「だいぶ増えたね」
「ええ、アドラムの定期便も増やしたし、今騎士団は全部で二百人ぐらいかしら」
「そんなに」
「王都で募集したら、女ゴーレム使いが大挙して応募してきたから出来るだけ雇ったのよ」
「じゃあまたスキルを教える講習会を開かなきゃ」
「ええ、お願いするわ」
マリリと日程を決めて俺は孤児院に顔を出した。
「よう、モリー、ユフィア。魔道具は上手く作れるようになったか」
「うん、見て、見て、えっへん、照明の簡易魔道具」
魔石が光を発する。
モリーは照明スキルを孤児院に入った時には覚えていた。
「偉いな。じゃ次の課題を考えとかないとな」
「私は治癒魔法と洗浄の簡易魔道具を作ってます」
ユフィアは治癒魔法と洗浄を孤児院に入る前に覚えていた。
「ユフィアも偉いぞ。じゃあ二人が作った簡易魔道具でスキルを覚えたら良い」
「コツってどんなの」
「モリーの場合は洗浄と治癒魔法か。洗浄は魔力でゴミをくっ付けて落とす。治癒魔法は肉体を消費して新しい細胞を作り出す」
「細胞って何?」
「そこからか。とりあえず洗浄を覚えろ。治癒魔法は後でみっちり教えてやる」
「私は照明ですね」
「照明は魔力を光エネルギーに変える」
「光エネルギーってなんですか」
「電磁波だ。電磁波は光子で出来ている。光子ってのは光の最小単位だ。とにかく後でみっちり教えてやるよ」
教えるって難しいな。
そろそろ本題に入るか。
「今日は王都を留守にすると言いに来たんだが、気が変わった。二人共エルフ国に旅行してみないか」
「いきたい」
「私、王都から出た事がないので、行ってみたいです」
「よし、明日、迎えにくるから楽しみにしていろ」
そして次の日抜けるような青空の下に俺達は空の旅に出るため集まった。
「へいへい」
俺は小声でライタに返事をした。
そして、ゴーレム騎士団に向けて言葉を続ける。
「皆さんやっちゃて下さい」
なんちゃって輸送機の胴体に穴が四つ開きそこから風が吹き込んでくる。
ゴーレム騎士団の面々の長い髪がはためいた。
取り出した対空ミサイルの簡易魔道具がオレンジ色の軌跡を描いて射出されていく。
後ろから追いかけていたドラゴンとミサイルはドッグファイトを展開。
次々に上がる爆炎。
やったか。
俺がなぜこんな事をしているのかというと発端は二日前にさかのぼる。
「王命である。サンダー準男爵、今から樹聖エルフ王国を救援したまえ」
「承りました」
俺は白髪頭の宰相から呼び出され王命を受けた。
樹聖エルフ王国はエルフが中心となって運営している国で、樹王国とかエルフ国とか呼ばれている。
特産品は木材の加工品やポーションや果物の加工品など森の恵みを生かしたものになっている。
どうやら魔獣被害が深刻なようで、大規模なスタンピードの兆候があるらしい。
「これから、私が同行します」
ランデ男爵が現れ言った。
「馬車でゆっくり駆けつけると手遅れになりそうなんだが」
「空を飛ぶ覚悟は出来ています」
男と密着状態で何日も過ごすなんて俺が嫌なんだが。
「ライタ、何か良いアイデアが欲しい」
『そこはライタえもーんって呼んで欲しいな。そしたら俺が何フィびた君て言うから。フィルがランディアンに苛められたよって言って。それから、はい、輸送機って言うんだ』
「ふざけている場合じゃないんだけど。輸送機なんてどうやって作るの」
『擬似物質で作る』
「いくらなんでも魔力が足りないんじゃ」
『質感や余分な要素をはしょる。最悪、透明な物でも良いだろう』
「とにかく試してみるか」
「サンダー準男爵、通信魔法は終わりましたか」
俺とライタのひそひそ話が通信魔法になっちゃったな。
影武者説が更に信憑性をおびるな。
まあ、良いけど。
「ああ、足の方はなんとかなりそうだ」
俺はランデ男爵に準備があると言って別れて、王都の外に出て輸送機を試す事にした。
街道から離れ人の居ない草原に立つ。
「ライタ、頼む」
『アイアイ・サー』
青みがかかったずんぐりむっくりした輸送機が出来上がった。
これが本当に飛ぶのか。
胴体にスリットが出来て入り口になる。
中に入るとがらんどうだ。
本当に張りぼてだな。
椅子とか欲しいな。
後でソファーとか調達しよう。
機首のほうへ移動して、離陸行動に移る。
風魔法でふわりと機体が浮かび上がる。
そして、ぐんぐんと上昇。
うえっぷ、この感じは何だか気持ち悪い。
吐き気を飲み込み堪える。
こんな欠点があるとは思いもしなかった。
ハングライダーの時は感じなかったのだけど。
早めに分かって良かった。
かなりスピードを出しても大丈夫みたいだ。
二時間も飛ばすと眼下に辺境の街が見えてきた。
国境を越えるまでもないので引き返す。
アイテム鞄から荷物を出しまくったがスピードは変わらない。
テストはこんなところで良いだろう。
王都の側にゆっくりと着陸する。
やっぱりアップダウンは気持ち悪い。
俺はポーションの工房に駆け込み、船旅用の吐き気止めを買い占めた。
これで一安心だ。
その足でマリリの店に行った。
「マリリさん居ますか」
「ええ、奥に」
応対してくれた人は見たことがない人だった。
いつの間にか随分と人が増えたな。
全員女の子ってところもなんとなく入りづらい。
客層はと見ると全員女性だ。
簡易魔道具は主婦が主に使うのだから納得出来ない事もないけど。
とにかくなんとなく場違いな気分で足早に奥の商談スペースに入った。
「あら、いらっしゃい。納品ではないのよね」
マリリが俺を向かえてくれ、俺は用件を切り出す。
「エルフ国に行く事になって何日か王都から離れます」
「エルフ国、行ってみたいな」
うーん、行けない事はないだろう。
「じゃあ、行ってみます」
「えっ、良いの。冗談だったのよ」
「空の旅だから、かなり早く帰って来られるよ」
「決めたわ。エルフ国にも支店を出す」
「そんなに手を広げて大丈夫?」
「簡易魔道具の売り上げが凄いのよ。チャンスだわ。他国にも売り出さないと」
「それなら、弟子もとったし、これからは益々増産するよ」
「なら頑張って売らないとね」
「ところで何人ぐらいの予定? こちらは百人でもいけるけど」
「ゴーレム騎士団を三十人ぐらい連れて行くわ」
「だいぶ増えたね」
「ええ、アドラムの定期便も増やしたし、今騎士団は全部で二百人ぐらいかしら」
「そんなに」
「王都で募集したら、女ゴーレム使いが大挙して応募してきたから出来るだけ雇ったのよ」
「じゃあまたスキルを教える講習会を開かなきゃ」
「ええ、お願いするわ」
マリリと日程を決めて俺は孤児院に顔を出した。
「よう、モリー、ユフィア。魔道具は上手く作れるようになったか」
「うん、見て、見て、えっへん、照明の簡易魔道具」
魔石が光を発する。
モリーは照明スキルを孤児院に入った時には覚えていた。
「偉いな。じゃ次の課題を考えとかないとな」
「私は治癒魔法と洗浄の簡易魔道具を作ってます」
ユフィアは治癒魔法と洗浄を孤児院に入る前に覚えていた。
「ユフィアも偉いぞ。じゃあ二人が作った簡易魔道具でスキルを覚えたら良い」
「コツってどんなの」
「モリーの場合は洗浄と治癒魔法か。洗浄は魔力でゴミをくっ付けて落とす。治癒魔法は肉体を消費して新しい細胞を作り出す」
「細胞って何?」
「そこからか。とりあえず洗浄を覚えろ。治癒魔法は後でみっちり教えてやる」
「私は照明ですね」
「照明は魔力を光エネルギーに変える」
「光エネルギーってなんですか」
「電磁波だ。電磁波は光子で出来ている。光子ってのは光の最小単位だ。とにかく後でみっちり教えてやるよ」
教えるって難しいな。
そろそろ本題に入るか。
「今日は王都を留守にすると言いに来たんだが、気が変わった。二人共エルフ国に旅行してみないか」
「いきたい」
「私、王都から出た事がないので、行ってみたいです」
「よし、明日、迎えにくるから楽しみにしていろ」
そして次の日抜けるような青空の下に俺達は空の旅に出るため集まった。
0
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる