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第二章 勝負の三年間 一年生編
第四十八話 「『最強』となって」
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後半開始三分前に、ピッチへ戻った両校の選手。綾乃はピッチ上で舞子と言葉を交わす。
「綾乃ちゃんと二列目」
「ええ。宮城先生から」
後半、綾乃は舞子と二列目でプレー。綾乃が前半立っていた中盤左サイドには香奈。
舞子はベンチで腕を組む宮城へ視線を向ける。
「なるほどね。綾乃ちゃんに何かあった時、私と香奈が…」
舞子は宮城の意図を理解した。
宮城へ視線を向けながら小さく頷く舞子。同時に、香奈が二人の元へ。
「何かあったらすぐサポートに行くからね、綾乃ちゃん。前半の分、しっかり返してやれ!」
笑顔で言葉を掛け、香奈はポジションへ。
香奈の背中を見つめ、舞子が言う。
「私と綾乃ちゃん…。コンビ…」
その言葉と同時に、瑞穂が二人の元へ。
「最強コンビだね。県内一だよ、この二列目。何かあったらしっかりサポートするからね」
笑顔で声を掛け、ポジションへ戻る瑞穂。
彼女の背中を見つめる綾乃と舞子。
「『最強コンビ』…」
綾乃がふと呟くと、舞子は。
「綾乃ちゃんがいてこそだよ。綾乃ちゃんを引き立てることができるように頑張るね!」
「いや、吉川輩がいてこそですから。しっかりサポートさせていただきます」
綾乃の言葉に舞子は口元を緩める。
舞子の目を見つめ、綾乃は続ける。
「ただ勝つのみてす…!」
舞子はその言葉に頷く。
「『最強』となって」
二人は声を揃え、ポジションへ向かった。
そして。
「ピーッ!」
後半開始のホイッスルが鳴り、綾乃から舞子へボールが渡る。ボールを受けた舞子は綾乃へ視線を送ると、小さく頷く。
応えるように綾乃も。
瑞穂へボールを送った舞子は一気に前線へ走る。綾乃はその場にとどまる。
瑞穂からボールを受ける綾乃。ボールを右足で収めると、岩浜農業高校の選手がプレッシャーをかける。
その時。
「前線へ走れ!」
岩浜農業高校の監督が声を上げる。同校の選手はその一声で一斉に前線へ。
ボールは綾乃の右足から一瞬のうちに前線へ送られた。
「いけ、吉川!」
宮城の声とともに、ボールを持った舞子はドリブルで加速する。そして、一気にゴール前へ。
岩浜農業高校の選手が舞子の目の前へ。しかし、舞子は動じることなく、パスを出す。
その相手は。
「綾乃ちゃん!」
ゴール前に詰めていた綾乃はワンタッチで右足を振り抜く。ボールはGKの右手の上を通過し、ゴールネットへ吸い込まれた。
山取東高校のベンチと応援スタンドが沸く。
ハイタッチを交わす綾乃と舞子。
「ここから更に上を目指そう!」
「はい!」
この試合、山取東高校は一ノ瀬、吉川コンビが躍動し、三対〇で勝利を収めた。
「綾乃ちゃんと二列目」
「ええ。宮城先生から」
後半、綾乃は舞子と二列目でプレー。綾乃が前半立っていた中盤左サイドには香奈。
舞子はベンチで腕を組む宮城へ視線を向ける。
「なるほどね。綾乃ちゃんに何かあった時、私と香奈が…」
舞子は宮城の意図を理解した。
宮城へ視線を向けながら小さく頷く舞子。同時に、香奈が二人の元へ。
「何かあったらすぐサポートに行くからね、綾乃ちゃん。前半の分、しっかり返してやれ!」
笑顔で言葉を掛け、香奈はポジションへ。
香奈の背中を見つめ、舞子が言う。
「私と綾乃ちゃん…。コンビ…」
その言葉と同時に、瑞穂が二人の元へ。
「最強コンビだね。県内一だよ、この二列目。何かあったらしっかりサポートするからね」
笑顔で声を掛け、ポジションへ戻る瑞穂。
彼女の背中を見つめる綾乃と舞子。
「『最強コンビ』…」
綾乃がふと呟くと、舞子は。
「綾乃ちゃんがいてこそだよ。綾乃ちゃんを引き立てることができるように頑張るね!」
「いや、吉川輩がいてこそですから。しっかりサポートさせていただきます」
綾乃の言葉に舞子は口元を緩める。
舞子の目を見つめ、綾乃は続ける。
「ただ勝つのみてす…!」
舞子はその言葉に頷く。
「『最強』となって」
二人は声を揃え、ポジションへ向かった。
そして。
「ピーッ!」
後半開始のホイッスルが鳴り、綾乃から舞子へボールが渡る。ボールを受けた舞子は綾乃へ視線を送ると、小さく頷く。
応えるように綾乃も。
瑞穂へボールを送った舞子は一気に前線へ走る。綾乃はその場にとどまる。
瑞穂からボールを受ける綾乃。ボールを右足で収めると、岩浜農業高校の選手がプレッシャーをかける。
その時。
「前線へ走れ!」
岩浜農業高校の監督が声を上げる。同校の選手はその一声で一斉に前線へ。
ボールは綾乃の右足から一瞬のうちに前線へ送られた。
「いけ、吉川!」
宮城の声とともに、ボールを持った舞子はドリブルで加速する。そして、一気にゴール前へ。
岩浜農業高校の選手が舞子の目の前へ。しかし、舞子は動じることなく、パスを出す。
その相手は。
「綾乃ちゃん!」
ゴール前に詰めていた綾乃はワンタッチで右足を振り抜く。ボールはGKの右手の上を通過し、ゴールネットへ吸い込まれた。
山取東高校のベンチと応援スタンドが沸く。
ハイタッチを交わす綾乃と舞子。
「ここから更に上を目指そう!」
「はい!」
この試合、山取東高校は一ノ瀬、吉川コンビが躍動し、三対〇で勝利を収めた。
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