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第1章
第5話:エルフと魔術
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アニメと同じだった、エルフはびっくりするくらい美しい。
「何を教えて欲しい」
「魔術の使い方を教えてもらいたい」
「神の加護か精霊の加護がなければ魔術は使えない。
加護を授けて下さった神に願って呪文を唱えればいい」
「異世界から落ちてきたから、その呪文自体知らないのです」
「呪文など何でもいい。
使いたい魔術を思い浮かべて、自分が言いやすい言葉を唱えればいい。
短ければ短いほど魔術の発動が早くなる。
エルフに加護を与える偉大な大精霊シルフよ、我に敵を斬り裂く風の刃を使わせ給え 【ウィンド】」
エルフが呪文を唱えると、風の刃が放たれて大木を切り倒した!
「僕は自分に加護を与えて下さっている神様の名前を知らないのです」
「だったら名前を教えてくださいとお願いすればいい。
お願いしても名前を教えてもらえなければ、加護を与えて下さっている神様と言って呪文を唱えてみればいい」
「分かりました、やってみます。
僕に加護を与えて下さった神様、どうか名前を教えてください【異神眼】」
『我の名前はウカノミタマ、穀物と農耕、商売と産業、賭けとタバコの神です。
運と五穀豊穣、商売と産業、家内安全と芸能上達、あらゆる願いをするが良い』
これはいい、何でも願いをかなえてくださる神様だ!
『我の名前はアマテラス、光を司る太陽の女神です。
建国と王室の繁栄、幸福や平和、健康や長寿、五穀豊穣や産業発展、芸術や文化、機織りはもちろんあらゆる願いをするが良い』
アマテラス……もの凄く有名な神様じゃないか?
何でもお願いを聞いてくれるのは良いが、建国と王家の繁栄はやりすぎだよ!
『わらわはオキナガタラシヒメノミコト、戦神です。
身体を強くする事、軍略や戦術が知りたければわらわに願うが良い』
軍神、戦略と戦術、アマテラスといい異世界で建国させる気か?
『我はウワツツノオ。
我はナカツツノオ。
我はソコツツノオ。
水から生まれし海の神で航海の神でもある。
水を願う時は我らの名を思い出せばよい、わざわざ名を唱えなくてもよい』
よかった、森の中では海も航海も関係なかったが、水なら今すぐ欲しい。
「僕に加護を与えて下さっているウワツツノオ様、ナカツツノオ様、ソコツツノオ様、美味しい飲み水をください【飲料水】」
コップがなかったので、両手を合わせて願った。
その中に水が現れたので一気に飲んだ。
水だと思って飲んだらスポーツドリンクだった!
「のどが渇いていたのか、待っていろ」
エルフはそう言うとまた樹上に戻って行った。
そのまま戻ってこない事もありえる、自分でできる事をやろう。
助けてくださる神様の名前も魔術の使い方も分かった。
「僕に加護を与えて下さるアマテラス様、この刀を使って木々を切り出し、生活に使う道具を作りたいのです。
木製のコップや皿、ハシやフォークを作りたいのです【木工】」
神様の加護で使える魔術や魔法が、とんでもなく便利なのが良く分かった。
どの木をどう切れば望む木製道具を作れるのか分かる。
それどころか身体が勝手に動いてくれる。
太い木をスパスパと輪切りにして、サクサクと中心部を掘る。
サクラに美味しい水、スポーツドリンクを飲ませてあげたいと思ったからだろう。
身体の大きなサクラでも満足できるような大深皿を最初に作れた。
「水を飲むならこの葉をコップ代わりに使え」
深皿が完成したと同時にエルフが戻ってきた。
エルフの身体を隠してしまえるくらい大きな葉っぱを持って帰ってきた。
葉っぱを折り畳むと、バケツよりも大きなコップになった!
「ありがとうございます、使わせていただきます。
僕に加護を与えて下さっているウワツツノオ様、ナカツツノオ様、ソコツツノオ様、美味しい飲み水をください【飲料水】」
エルフの好意を無にする訳にはいかない。
まだのどが渇いているし、自分の飲む分は葉っぱコップを使わせてもらう。
サクラが飲む水は、作ったばかりの木製大深皿を使う。
神様が3人もいてくださるからか、2ケ所同時に水が現れる。
どこからともなく水、ではなくスポーツドリンクが現れる。
スポーツドリンクが現れて葉っぱコップと木製大深皿一杯に満たされる。
「もぉおおおおお」
サクラがとてもうれしそうにお礼を言ってくれる。
よかった、サクラもスポーツドリンクが好きなようだ。
だけど、サクラ用の大きな深皿を持ち歩くのは大変だ。
ここまで来る間も、3本の剣と財布を持ってくるのが大変だった。
ナップザックやポケットがあれば良かったのだが、何もないから常に持っていないと落としてしまう。
「僕に加護を与えて下さるアマテラス様、この刀を使って木々を切り出し生活に使う道具を作りたいのです。
先ほどお願いした木製のコップや皿、ハシやフォークに加えて、僕が背負うナップザックのような物や、サクラの背中に物を乗せられる道具が作りたいです【木工】」
本当に魔術や魔法は便利だ!
どの木をどう切れば良いか、どう細工すれば良いか分かる。
木工だけど使うのは木だけじゃない、ツタや葉っぱ、木の皮も使う。
「……もう私は必要ないようだな」
「そんな事はありません、こうやって魔術を使えるのは貴方のお陰です。
約束通り命の恩を返させていただきます。
ただ、命の分だけ色々と教えてください」
「何を教えて欲しい」
「魔術の使い方を教えてもらいたい」
「神の加護か精霊の加護がなければ魔術は使えない。
加護を授けて下さった神に願って呪文を唱えればいい」
「異世界から落ちてきたから、その呪文自体知らないのです」
「呪文など何でもいい。
使いたい魔術を思い浮かべて、自分が言いやすい言葉を唱えればいい。
短ければ短いほど魔術の発動が早くなる。
エルフに加護を与える偉大な大精霊シルフよ、我に敵を斬り裂く風の刃を使わせ給え 【ウィンド】」
エルフが呪文を唱えると、風の刃が放たれて大木を切り倒した!
「僕は自分に加護を与えて下さっている神様の名前を知らないのです」
「だったら名前を教えてくださいとお願いすればいい。
お願いしても名前を教えてもらえなければ、加護を与えて下さっている神様と言って呪文を唱えてみればいい」
「分かりました、やってみます。
僕に加護を与えて下さった神様、どうか名前を教えてください【異神眼】」
『我の名前はウカノミタマ、穀物と農耕、商売と産業、賭けとタバコの神です。
運と五穀豊穣、商売と産業、家内安全と芸能上達、あらゆる願いをするが良い』
これはいい、何でも願いをかなえてくださる神様だ!
『我の名前はアマテラス、光を司る太陽の女神です。
建国と王室の繁栄、幸福や平和、健康や長寿、五穀豊穣や産業発展、芸術や文化、機織りはもちろんあらゆる願いをするが良い』
アマテラス……もの凄く有名な神様じゃないか?
何でもお願いを聞いてくれるのは良いが、建国と王家の繁栄はやりすぎだよ!
『わらわはオキナガタラシヒメノミコト、戦神です。
身体を強くする事、軍略や戦術が知りたければわらわに願うが良い』
軍神、戦略と戦術、アマテラスといい異世界で建国させる気か?
『我はウワツツノオ。
我はナカツツノオ。
我はソコツツノオ。
水から生まれし海の神で航海の神でもある。
水を願う時は我らの名を思い出せばよい、わざわざ名を唱えなくてもよい』
よかった、森の中では海も航海も関係なかったが、水なら今すぐ欲しい。
「僕に加護を与えて下さっているウワツツノオ様、ナカツツノオ様、ソコツツノオ様、美味しい飲み水をください【飲料水】」
コップがなかったので、両手を合わせて願った。
その中に水が現れたので一気に飲んだ。
水だと思って飲んだらスポーツドリンクだった!
「のどが渇いていたのか、待っていろ」
エルフはそう言うとまた樹上に戻って行った。
そのまま戻ってこない事もありえる、自分でできる事をやろう。
助けてくださる神様の名前も魔術の使い方も分かった。
「僕に加護を与えて下さるアマテラス様、この刀を使って木々を切り出し、生活に使う道具を作りたいのです。
木製のコップや皿、ハシやフォークを作りたいのです【木工】」
神様の加護で使える魔術や魔法が、とんでもなく便利なのが良く分かった。
どの木をどう切れば望む木製道具を作れるのか分かる。
それどころか身体が勝手に動いてくれる。
太い木をスパスパと輪切りにして、サクサクと中心部を掘る。
サクラに美味しい水、スポーツドリンクを飲ませてあげたいと思ったからだろう。
身体の大きなサクラでも満足できるような大深皿を最初に作れた。
「水を飲むならこの葉をコップ代わりに使え」
深皿が完成したと同時にエルフが戻ってきた。
エルフの身体を隠してしまえるくらい大きな葉っぱを持って帰ってきた。
葉っぱを折り畳むと、バケツよりも大きなコップになった!
「ありがとうございます、使わせていただきます。
僕に加護を与えて下さっているウワツツノオ様、ナカツツノオ様、ソコツツノオ様、美味しい飲み水をください【飲料水】」
エルフの好意を無にする訳にはいかない。
まだのどが渇いているし、自分の飲む分は葉っぱコップを使わせてもらう。
サクラが飲む水は、作ったばかりの木製大深皿を使う。
神様が3人もいてくださるからか、2ケ所同時に水が現れる。
どこからともなく水、ではなくスポーツドリンクが現れる。
スポーツドリンクが現れて葉っぱコップと木製大深皿一杯に満たされる。
「もぉおおおおお」
サクラがとてもうれしそうにお礼を言ってくれる。
よかった、サクラもスポーツドリンクが好きなようだ。
だけど、サクラ用の大きな深皿を持ち歩くのは大変だ。
ここまで来る間も、3本の剣と財布を持ってくるのが大変だった。
ナップザックやポケットがあれば良かったのだが、何もないから常に持っていないと落としてしまう。
「僕に加護を与えて下さるアマテラス様、この刀を使って木々を切り出し生活に使う道具を作りたいのです。
先ほどお願いした木製のコップや皿、ハシやフォークに加えて、僕が背負うナップザックのような物や、サクラの背中に物を乗せられる道具が作りたいです【木工】」
本当に魔術や魔法は便利だ!
どの木をどう切れば良いか、どう細工すれば良いか分かる。
木工だけど使うのは木だけじゃない、ツタや葉っぱ、木の皮も使う。
「……もう私は必要ないようだな」
「そんな事はありません、こうやって魔術を使えるのは貴方のお陰です。
約束通り命の恩を返させていただきます。
ただ、命の分だけ色々と教えてください」
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