40 / 87
第二章
第40話:従属爵位と国内爵位
しおりを挟む
カルプルニウス連邦が雪に閉じこめられる頃、俺は亜竜軍団と新たに国民となった者達を、本領地に連れて戻りました。
亜竜は、爬虫類とは違って恒温動物でした。
だからと言って、寒い所が好きでもなければ、寒さに強い訳でもありません。
生まれ育った場所が一番暮らしやすいのです。
亜竜達は、調教もかねて地竜森林で狩りをさせました。
騎士や御者は、一生懸命亜竜を操る技を身に付けようとしました。
餓死寸前で逃げてきた民は、必死で役に立つ事をアピールしようと、倒れるまで力仕事に励んでいました。
頑張る人達を見捨てるようなマクネイア家ではありません。
お腹一杯食べさせてあげました。
ただ、彼らの身分をどうするかで少しだけもめました。
奴隷なら、城や館の一室に押し込んでおけばいいです。
ですが一人前の農民として扱うのなら、自給自足してもらわなければいけません。
衣食住を自分で賄えないといけません。
「君達は奴隷ではない、一人前の農民として扱います。
ですが、今の貴方達は何も持っていません。
家はもちろん、服と言えるほどのものも身に付けていません。
食料を買うお金さえ持っていません」
「「「「「……」」」」」
「だから君達をこれまで通り、畑を失った農民として力仕事に雇ってあげます。
倒れるほどの重労働をさせますが、その代わり、お腹一杯食べさせてあげます。
雑魚寝ですが、城の一角に寝る場所も与えてあげます。
日当から食費と住居費は差し引きしますが、少しは貯金ができるようにしてあげますから、それを貯めて徐々に衣食住を整え、畑を買えるようになりなさい」
俺の言葉を聞いて希望を見出す者はいませんでした。
俺が嘘を言っていると思っているのでしょう。
噂に聞いている多くの侯国政治を考えれば、当然の事でしょう。
俺を信じない貧民のために使う時間は限られています。
侯王として最低限の時間しか使えません。
俺を信じようと信じまいと、やる事は同じです。
仁道的な統治を行うのですから、数年数十年後に信じてもらえればいいのです。
それに、少しでも時間があるのなら、農作業に使いたいのです。
特に研究と品種改良に時間と魔力を使いたいのです。
「ディド、御苦労だったな。
私にまで侯王位を渡してくれなくてもよかったのだぞ。
息子の手柄を横取りするようで胸が痛い」
八の村に居られる父上達に挨拶に行くと、開口一番に言われてしまいました。
父上らしいですが、俺にも息子としての想いがあります。
それに侯王位を全て渡したわけでもありません。
二つあるうちの一つを渡しただけです。
「父上の後継者は俺ですから、いずれ継承させていただけばいいだけの事です。
それよりも、父上を下に見る驕り高ぶった子供だと言われる方が嫌です。
俺の事を想って、素直に受けてください」
「素直に受けるも何も、もう多くの侯国で承認された地位を否定もできない。
ただ、自力で手に入れてもいない爵位は、イングルウッド侯王位だけで十分だ。
他の爵位はディドの物にしろ。
これだけは絶対に譲れないぞ」
父上が頑強に言い張られるので、ヒューズ侯爵位を父上に持ち続けていただく事は、諦めるしかありませんでした。
同時に、国王を脅迫してヒューズ侯爵位を侯王位にする必要が無くなりました。
ゲヌキウス王に少しでも知恵があるなら、こちらが要求する前にヒューズ侯爵位を侯王位にするか、マクネイア伯王位をマクネイア侯王位にするでしょう。
改めてゲヌキウス王に正使を送り、爵位の入れ替えを認めさせました。
俺の暴れっぷりを知っているゲヌキウス王は、何も言わず認めてくれました。
父上は、ゲヌキウス王国ではマクネイア伯王位を持ち、カルプルニウス連邦ではイングルウッド侯王位を持っています。
これで何所の国に行っても父上はイングルウッド侯王として扱われます。
小とはいえ一国の君主として扱われるのです。
俺も同じで、どこの国に行ってもヘレンズ侯王として扱われます。
同時に、ゲヌキウス王国のヒューズ侯爵として扱われます。
ブレイン男爵とマーガデール男爵はおまけ、付け足しのようなモノです。
付け足しの爵位など持っていても何の役にも立ちません。
従属爵位と言える侯爵位と男爵位ですが、その気になれば活用方法もあります。
王侯貴族が仕掛ける罠の中には、貴族しか入れない場所に誘い込み、殺してしまうと言う手段があります。
準男爵や騎士といった士族の地位を持つ家臣を締め出す事で、狙った相手を確実に仕留める陰湿な罠です。
それを防ぐ方法が無い訳ではありません。
心から信用できる家臣に爵位を貸し与えればいいのです。
配偶者は爵位保持者と同格という旧教徒の常識があります。
子女は爵位保持者の一階級下の爵位持ちとして扱うと言う不文律があります。
その考えや不文律を利用して、信用できる者を養子に迎えればいいと言う人がいるかもしれませんが、それは許されないのです。
爵位保持者の子供でも、正式な婚姻相手の子供でなかったら、神の祝福が得られないと言うのが旧教徒の考えなのです。
庶子には家を継ぐ資格がないのです。
そこまで厳密な旧教徒王侯貴族の血統主義は、絶対に養子を認めないのです。
嫡出子以外に爵位を与えるには、従属爵位を貸し与えるしかないのです。
「フラヴィオ、何かの場合に爵位が必要になるかもしれない。
ヒューズ侯爵位を貸すから活用してくれ」
「冗談はお止めください、フェルディナンド殿下。
私はマクネイア家の家宰です。
領地から離れるようなことはありませんから、爵位など不要です。
何とか活用したいと申されるのでしたら、護衛騎士に貸し与えてください」
「父上や俺に護衛騎士など不要だ。
それよりは、父上と俺が領地を離れている時に、位攻めされる方が困る」
「私に位攻めは無意味です。
王であろうと皇帝であろうと、地位など無視して殺してやります。
だから私に爵位は不要です。
それよりは、領地を離れる可能性があるジュリエットお嬢様とヴィットーリアお嬢様の事をお考えください」
「ヴィイ姉様は兎も角、ジュリ姉様は行き遅れと言われかねない年齢ですね。
確かに、どこかに輿入れされるなら、爵位持ちの護衛騎士か戦闘侍女が必要です。
だからこそ、フラヴィオにはヒューズ侯爵位を引き受けて欲しいのです。
フラヴィオの子供達なら、安心して姉様達を任せられます。
フラヴィオが侯爵になれば、彼らは伯爵待遇ですからね」
「うっ、それはそうなのですが」
「一番実子が多くて、その多くが護衛や侍女の役目に耐えるのは誰ですか?」
「……私です」
「嫡出長男のルーカは侯爵公子で護衛騎士。
同母妹の三人を侯爵令嬢侍女として外に出せるのは大きいですよ」
「それはその通りですが、彼らが納得するかどうか……」
「彼らには、俺が直接説得します。
ジュリ姉様とヴィイ姉様が外に嫁ぐとは限りませんが、侯王家となった以上、多くの王侯貴族から正室に迎えたいと打診があるはずです。
その護衛はとても厳しい役目になる事でしょう。
そこから逃げていては、胸を張ってフラヴィオの子女と言えなくなるでしょう」
「確かに、連中もそう言われては逃げられなくなるでしょうね」
「それに、フラヴィオの子女が伯爵待遇となれば、その配偶者達も伯爵待遇となりますから、倍の爵位持ち護衛を生み出すことができます」
「そこまで言われてしまうと、本当に断れなくなってしまいます」
「一番嫡出子が多く、我が家での貢献度も大きいのです。
論功行賞面だけでなく、これからの利用価値も多いのです。
四の五の言わずにヒューズ侯爵位を受けなさい」
「分かりました、侯爵位は喜んで受けさせていただきます。
ですが、マクネイア家のために命懸けで戦ってきたのは私だけではありません。
亡くなってしまった者達も含めて、私を基準として過不足のない褒美を与えてくださることを望みます」
「そうですね、我が家のために死んでいった者達に対する褒美は必要です。
では、こうしましょう。
外部の従属爵位は、これから我が家が利用するための物で、褒美ではない。
むしろ負担だと言う事をはっきりさせましょう」
「そうは言っても爵位でございます。
与えてもらえない者は、正当に評価してもらっていないと感じるモノですぞ」
「我が家に対するこれまでの忠勤は、内部爵位を作って評価しましょう。
父上と母上に相談したうえでの話ですが、我が家は侯王となったのです。
独自の国内爵位、伯爵・子爵・男爵を儲けてもおかしくないでしょう。
イングルウッド侯国の貴族位なら、喜んでくれるのではありませんか?
ただ、王侯貴族の中には侯国内爵位を認めない者もいるかもしれません。
そのような場合も考えて、士族位である準男爵位と騎士位も同時に与えます」
「悪くない考えですね。
若の発案として、インマヌエル殿下にお伝えください」
「分かりました、今直ぐ八の村に戻って父上を説得します」
亜竜は、爬虫類とは違って恒温動物でした。
だからと言って、寒い所が好きでもなければ、寒さに強い訳でもありません。
生まれ育った場所が一番暮らしやすいのです。
亜竜達は、調教もかねて地竜森林で狩りをさせました。
騎士や御者は、一生懸命亜竜を操る技を身に付けようとしました。
餓死寸前で逃げてきた民は、必死で役に立つ事をアピールしようと、倒れるまで力仕事に励んでいました。
頑張る人達を見捨てるようなマクネイア家ではありません。
お腹一杯食べさせてあげました。
ただ、彼らの身分をどうするかで少しだけもめました。
奴隷なら、城や館の一室に押し込んでおけばいいです。
ですが一人前の農民として扱うのなら、自給自足してもらわなければいけません。
衣食住を自分で賄えないといけません。
「君達は奴隷ではない、一人前の農民として扱います。
ですが、今の貴方達は何も持っていません。
家はもちろん、服と言えるほどのものも身に付けていません。
食料を買うお金さえ持っていません」
「「「「「……」」」」」
「だから君達をこれまで通り、畑を失った農民として力仕事に雇ってあげます。
倒れるほどの重労働をさせますが、その代わり、お腹一杯食べさせてあげます。
雑魚寝ですが、城の一角に寝る場所も与えてあげます。
日当から食費と住居費は差し引きしますが、少しは貯金ができるようにしてあげますから、それを貯めて徐々に衣食住を整え、畑を買えるようになりなさい」
俺の言葉を聞いて希望を見出す者はいませんでした。
俺が嘘を言っていると思っているのでしょう。
噂に聞いている多くの侯国政治を考えれば、当然の事でしょう。
俺を信じない貧民のために使う時間は限られています。
侯王として最低限の時間しか使えません。
俺を信じようと信じまいと、やる事は同じです。
仁道的な統治を行うのですから、数年数十年後に信じてもらえればいいのです。
それに、少しでも時間があるのなら、農作業に使いたいのです。
特に研究と品種改良に時間と魔力を使いたいのです。
「ディド、御苦労だったな。
私にまで侯王位を渡してくれなくてもよかったのだぞ。
息子の手柄を横取りするようで胸が痛い」
八の村に居られる父上達に挨拶に行くと、開口一番に言われてしまいました。
父上らしいですが、俺にも息子としての想いがあります。
それに侯王位を全て渡したわけでもありません。
二つあるうちの一つを渡しただけです。
「父上の後継者は俺ですから、いずれ継承させていただけばいいだけの事です。
それよりも、父上を下に見る驕り高ぶった子供だと言われる方が嫌です。
俺の事を想って、素直に受けてください」
「素直に受けるも何も、もう多くの侯国で承認された地位を否定もできない。
ただ、自力で手に入れてもいない爵位は、イングルウッド侯王位だけで十分だ。
他の爵位はディドの物にしろ。
これだけは絶対に譲れないぞ」
父上が頑強に言い張られるので、ヒューズ侯爵位を父上に持ち続けていただく事は、諦めるしかありませんでした。
同時に、国王を脅迫してヒューズ侯爵位を侯王位にする必要が無くなりました。
ゲヌキウス王に少しでも知恵があるなら、こちらが要求する前にヒューズ侯爵位を侯王位にするか、マクネイア伯王位をマクネイア侯王位にするでしょう。
改めてゲヌキウス王に正使を送り、爵位の入れ替えを認めさせました。
俺の暴れっぷりを知っているゲヌキウス王は、何も言わず認めてくれました。
父上は、ゲヌキウス王国ではマクネイア伯王位を持ち、カルプルニウス連邦ではイングルウッド侯王位を持っています。
これで何所の国に行っても父上はイングルウッド侯王として扱われます。
小とはいえ一国の君主として扱われるのです。
俺も同じで、どこの国に行ってもヘレンズ侯王として扱われます。
同時に、ゲヌキウス王国のヒューズ侯爵として扱われます。
ブレイン男爵とマーガデール男爵はおまけ、付け足しのようなモノです。
付け足しの爵位など持っていても何の役にも立ちません。
従属爵位と言える侯爵位と男爵位ですが、その気になれば活用方法もあります。
王侯貴族が仕掛ける罠の中には、貴族しか入れない場所に誘い込み、殺してしまうと言う手段があります。
準男爵や騎士といった士族の地位を持つ家臣を締め出す事で、狙った相手を確実に仕留める陰湿な罠です。
それを防ぐ方法が無い訳ではありません。
心から信用できる家臣に爵位を貸し与えればいいのです。
配偶者は爵位保持者と同格という旧教徒の常識があります。
子女は爵位保持者の一階級下の爵位持ちとして扱うと言う不文律があります。
その考えや不文律を利用して、信用できる者を養子に迎えればいいと言う人がいるかもしれませんが、それは許されないのです。
爵位保持者の子供でも、正式な婚姻相手の子供でなかったら、神の祝福が得られないと言うのが旧教徒の考えなのです。
庶子には家を継ぐ資格がないのです。
そこまで厳密な旧教徒王侯貴族の血統主義は、絶対に養子を認めないのです。
嫡出子以外に爵位を与えるには、従属爵位を貸し与えるしかないのです。
「フラヴィオ、何かの場合に爵位が必要になるかもしれない。
ヒューズ侯爵位を貸すから活用してくれ」
「冗談はお止めください、フェルディナンド殿下。
私はマクネイア家の家宰です。
領地から離れるようなことはありませんから、爵位など不要です。
何とか活用したいと申されるのでしたら、護衛騎士に貸し与えてください」
「父上や俺に護衛騎士など不要だ。
それよりは、父上と俺が領地を離れている時に、位攻めされる方が困る」
「私に位攻めは無意味です。
王であろうと皇帝であろうと、地位など無視して殺してやります。
だから私に爵位は不要です。
それよりは、領地を離れる可能性があるジュリエットお嬢様とヴィットーリアお嬢様の事をお考えください」
「ヴィイ姉様は兎も角、ジュリ姉様は行き遅れと言われかねない年齢ですね。
確かに、どこかに輿入れされるなら、爵位持ちの護衛騎士か戦闘侍女が必要です。
だからこそ、フラヴィオにはヒューズ侯爵位を引き受けて欲しいのです。
フラヴィオの子供達なら、安心して姉様達を任せられます。
フラヴィオが侯爵になれば、彼らは伯爵待遇ですからね」
「うっ、それはそうなのですが」
「一番実子が多くて、その多くが護衛や侍女の役目に耐えるのは誰ですか?」
「……私です」
「嫡出長男のルーカは侯爵公子で護衛騎士。
同母妹の三人を侯爵令嬢侍女として外に出せるのは大きいですよ」
「それはその通りですが、彼らが納得するかどうか……」
「彼らには、俺が直接説得します。
ジュリ姉様とヴィイ姉様が外に嫁ぐとは限りませんが、侯王家となった以上、多くの王侯貴族から正室に迎えたいと打診があるはずです。
その護衛はとても厳しい役目になる事でしょう。
そこから逃げていては、胸を張ってフラヴィオの子女と言えなくなるでしょう」
「確かに、連中もそう言われては逃げられなくなるでしょうね」
「それに、フラヴィオの子女が伯爵待遇となれば、その配偶者達も伯爵待遇となりますから、倍の爵位持ち護衛を生み出すことができます」
「そこまで言われてしまうと、本当に断れなくなってしまいます」
「一番嫡出子が多く、我が家での貢献度も大きいのです。
論功行賞面だけでなく、これからの利用価値も多いのです。
四の五の言わずにヒューズ侯爵位を受けなさい」
「分かりました、侯爵位は喜んで受けさせていただきます。
ですが、マクネイア家のために命懸けで戦ってきたのは私だけではありません。
亡くなってしまった者達も含めて、私を基準として過不足のない褒美を与えてくださることを望みます」
「そうですね、我が家のために死んでいった者達に対する褒美は必要です。
では、こうしましょう。
外部の従属爵位は、これから我が家が利用するための物で、褒美ではない。
むしろ負担だと言う事をはっきりさせましょう」
「そうは言っても爵位でございます。
与えてもらえない者は、正当に評価してもらっていないと感じるモノですぞ」
「我が家に対するこれまでの忠勤は、内部爵位を作って評価しましょう。
父上と母上に相談したうえでの話ですが、我が家は侯王となったのです。
独自の国内爵位、伯爵・子爵・男爵を儲けてもおかしくないでしょう。
イングルウッド侯国の貴族位なら、喜んでくれるのではありませんか?
ただ、王侯貴族の中には侯国内爵位を認めない者もいるかもしれません。
そのような場合も考えて、士族位である準男爵位と騎士位も同時に与えます」
「悪くない考えですね。
若の発案として、インマヌエル殿下にお伝えください」
「分かりました、今直ぐ八の村に戻って父上を説得します」
45
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる