39 / 87
第二章
第39話:緑化4
しおりを挟む
激しい雪が全てを埋め尽くし、寒さで多くの命が奪われるのが、カルプルニウス連邦北部の冬なのだそうです。
そんなカルプルニウス連邦で冬支度に必要な家畜が不足してしまいました。
連邦民の半数が餓死すると予測されるような緊急事態です。
今回問題になっている一方の当事者は、連邦が喉から手が出るほど欲しい、家畜と食糧を運んできた俺です。
もう一方の当事者は、悪辣非道で情け容赦のない商売を続けて、悪評比類なきイングルウッド侯王です。
まして俺は無敵の中型亜竜軍団を引き連れています。
難攻不落と歌われた商業都市の防壁を失った、イングルウッド侯王と比べる事などできない存在なのです。
「フェルディナンド侯王殿下、ヘレンズ侯国とイングルウッド侯国の継承を認めますので、どうか食糧を売ってください」
「子の身で父の伯王を超えるのは不忠です。
せめて同格でいたいです。
父上のイングルウッド侯王位継承と、俺のヘレンズ侯王継承を認めてくださるのでしたら、今の相場で食糧をお売りしましょう。
悪辣非道な商人のように、限界まで値段を吊り上げた上に、お金以外の利権まで寄こせとはいません。
俺が望むのは、占領している侯国を事実認定して頂く事だけです」
「分かりました、全権大使として、インマヌエル侯王殿下とフェルディナンド侯王殿下の侯国継承を認めさせていただきます。
今直ぐ正式な国書にサインさせていただきますので、持参したお金で買えるだけの家畜か食糧をお売りください!」
こんなやり取りを一日に何十回とする事になりました。
イングルウッドの商人が領地に食糧を売りにやって来なくなり、支援に来たはずの俺がイングルウッドに留まって動かないので、各侯国が正使を送ってきたのです。
ただ、三百侯国全てが正使を送ってきたわけではありません。
東のオピミウス大公国か、西のクラウディウス王国から近く、食糧を購入する余裕がある侯国は、多少に無理をしてでも両国から購入しました。
オピミウス大公国とクラウディウス王国も不作で、食糧には困っていたのですが、連邦を含めた三カ国は同じ旧教徒の国なのです。
連邦三百侯国のたった二侯国とはいえ、新教徒の中でも勇名をはせている父上とその息子が侯王となるのは、どうしても見過ごせなかったのでしょう。
苦しい食糧事情の中から苦心惨憺して援助分を捻出し、連邦会議の投票で俺と父上に侯王承認を否決させようしました。
そんな無駄な事のために、自国の貧民を餓死させたオピミウス大公国とクラウディウス王国の為政者は、愚かとしか言いようがありません。
連邦会議で承認されようがされまいが、俺が二つの侯国を占拠している事実は変わらないのです。
連邦三百侯国が一致団結し、足並みをそろえて攻め込んできたとしても、中型亜竜の軍団には勝てません。
それに、三百侯王全員が愚者ならそのような事もありえるでしょうが、そんな馬鹿では侯国を維持できませんから、俺に喧嘩を売る侯王はいません。
支援してもらった手前、形だけ出兵する侯国はあるかもしれませんが、食糧事情が悪いので、追加の食糧支援がなければ出陣は無理と言う侯王がほとんどでしょう。
「侯王殿下、奴隷にして欲しいと言う者が関所にやってきております。
以前からのご指示通り、関所周辺で働かせていいのでしょうか?」
「雪が激しくなるまでは、周囲の開拓開墾に従事させなさい。
雪が積もって開拓開墾作業もさせられない状態になったら、ゲートを使って本領地に連れて行きます」
「はっ!」
持ち込んだ家畜は全て売れました。
毎日狩り増している鹹水漬けの肉も飛ぶように売れました。
特に安価な小型雑食獣の肉は運び込む先から売れました。
当初運び込む予定だった食糧の四倍は運び込みました。
利益も、侯国領の占領を除いても、当初予定の七倍くらいになっています。
それでも、連邦の全貧民を救う事はできません。
権力者や富裕層が食糧を放出すれば救えるのですが、俺も含めて、損をしてでも食糧を放出する事はできないのです。
ですが、マクネイア家のために働く、忠誠を誓うと言うのなら話は別です。
国民として最低限の待遇は保証します。
その分働いてもらいますが、飢え死にさせる事だけはありません!
彼らには、食糧生産拠点となる村を街道周辺に築いてもらいます。
森や林を切り開き、藪を掘り起こして農地にしてもらうのです。
長く戦乱の続いたこの世界では、農地にできる荒地が数多く放置されています。
戦国期から江戸後期までに間に、日本の耕作石高は三倍になっているのです。
化学肥料や大規模工業灌漑ができなくても、それだけのことができるのです。
鉱山と鍛冶に頼っていたヘレンズ侯国領内に、鉱夫と鍛冶を養えるだけの農地を確保できれば、ヘレンズ侯国の地位からは飛躍的に強くなります。
悪逆非道な商売を行っていたイングルウッド侯国ですが、自慢の堅城に加えて食糧の自給ができるようになれば、兵糧攻めにも耐えられます。
隣国のヘレンズ侯国との連携が取れれば、攻城軍の背後を奇襲夜襲して、戦況を一変させる事も不可能ではありません。
理想は、父上や俺の力がなくても侯国を自衛できる戦力を整える事です。
父上と俺が死んだ途端に滅ぼされるようでは、国を奪った意味がありません。
そのためにも、ヘレンズ侯国とイングルウッド侯国でも農業改革を始めなければいけません。
当面は東竜山脈の村で成功した六圃輪栽式農法を導入します。
土壌が良ければ四圃輪栽式農法に変更します。
肥料が手に入るのなら、麦翁と呼び称えられた権田愛三の農法を取り入れます。
豊かな水と肥料が手に入れられるのなら、水田も試したいですが、気候と周囲の地形を見る限り、不可能でしょう。
日本のような、狭い土地でも労力さえ投入すれば作物が実る地質ではなさそうなので、広い土地を上手く回転させ休ませながら、労力に見合う作物を手に入れます。
そういう農業を目指すしかありません。
問題はこの土地に合った穀物と果樹を見つけられるかです。
これまで作付けされてきた穀物や果樹を中心にはしますが、果敢に新しい穀物や果樹に挑戦するのです。
ライ麦、蕎麦、燕麦、黍、春粟、稗を栽培してみます。
ジャガイモや蕪、里芋や海老芋も栽培してみるのです。
畑ごとに組み合わせを変えて、どの組み合わせで栽培すると一番収穫量が多くなるのか試します。
長い時間をかけて探す事になるでしょう。
もしかしたら、俺が死んだ後も探し続ける事になるかもしれません。
ですが、炎竜砂漠や東竜山脈で農業をするよりははるかに簡単です。
少なくとも普通に使える水があるのです。
水を使ったら塩害が起こるような、外れの土地ではないのです。
どれに、畑作についてはある程度最初から目安がついています。
問題は果樹の栽培です。
これは東竜山脈での植林とは全く違ってきます。
東竜山脈よりは遥かに条件が良いカルプルニウス連邦では、欲張った果樹を栽培できるのです。
甲府八珍果と呼ばれた葡萄、梨、桃、柿、栗、林檎、柘榴、胡桃は試したいです。
銀杏を加える場合もありますが、これは余り使い道がない気がします。
特に優先して試したいのが葡萄です。
栽培条件は厳しいですが、成功すれば付加価値の高いワイン造りができます。
良質なワインを大量生産できれば、外交の強力な手札になります。
この世界では比較的栽培しやすいと言われている林檎にも期待しています。
干林檎やジャムにすれば長期保存も可能です。
林檎が原料のシードルは、エールに次いで庶民が手に入れやすい酒です。
俺にとって一番身近な果物は葡萄と柿、それに柘榴でした。
葡萄は地元の主産業でしたし、先祖は葡萄農家でした。
柿と柘榴はどの家の庭にも植えられていたのです。
特に柿は干柿にされ、冬の大切な甘味でした。
膾の甘味は、砂糖ではなく干柿で確保されていました。
桃栗三年柿八年と、果樹栽培には長い年月が必要です。
でも、だからこそ、今直ぐ始めなければいけないのです。
挿し木でできるだけ苗木を増やします。
接ぎ木をして病気や気候に強い苗木を作り出します。
ヘレンズ侯国とイングルウッド侯国を、果樹で栄える国にして見せます!
そんなカルプルニウス連邦で冬支度に必要な家畜が不足してしまいました。
連邦民の半数が餓死すると予測されるような緊急事態です。
今回問題になっている一方の当事者は、連邦が喉から手が出るほど欲しい、家畜と食糧を運んできた俺です。
もう一方の当事者は、悪辣非道で情け容赦のない商売を続けて、悪評比類なきイングルウッド侯王です。
まして俺は無敵の中型亜竜軍団を引き連れています。
難攻不落と歌われた商業都市の防壁を失った、イングルウッド侯王と比べる事などできない存在なのです。
「フェルディナンド侯王殿下、ヘレンズ侯国とイングルウッド侯国の継承を認めますので、どうか食糧を売ってください」
「子の身で父の伯王を超えるのは不忠です。
せめて同格でいたいです。
父上のイングルウッド侯王位継承と、俺のヘレンズ侯王継承を認めてくださるのでしたら、今の相場で食糧をお売りしましょう。
悪辣非道な商人のように、限界まで値段を吊り上げた上に、お金以外の利権まで寄こせとはいません。
俺が望むのは、占領している侯国を事実認定して頂く事だけです」
「分かりました、全権大使として、インマヌエル侯王殿下とフェルディナンド侯王殿下の侯国継承を認めさせていただきます。
今直ぐ正式な国書にサインさせていただきますので、持参したお金で買えるだけの家畜か食糧をお売りください!」
こんなやり取りを一日に何十回とする事になりました。
イングルウッドの商人が領地に食糧を売りにやって来なくなり、支援に来たはずの俺がイングルウッドに留まって動かないので、各侯国が正使を送ってきたのです。
ただ、三百侯国全てが正使を送ってきたわけではありません。
東のオピミウス大公国か、西のクラウディウス王国から近く、食糧を購入する余裕がある侯国は、多少に無理をしてでも両国から購入しました。
オピミウス大公国とクラウディウス王国も不作で、食糧には困っていたのですが、連邦を含めた三カ国は同じ旧教徒の国なのです。
連邦三百侯国のたった二侯国とはいえ、新教徒の中でも勇名をはせている父上とその息子が侯王となるのは、どうしても見過ごせなかったのでしょう。
苦しい食糧事情の中から苦心惨憺して援助分を捻出し、連邦会議の投票で俺と父上に侯王承認を否決させようしました。
そんな無駄な事のために、自国の貧民を餓死させたオピミウス大公国とクラウディウス王国の為政者は、愚かとしか言いようがありません。
連邦会議で承認されようがされまいが、俺が二つの侯国を占拠している事実は変わらないのです。
連邦三百侯国が一致団結し、足並みをそろえて攻め込んできたとしても、中型亜竜の軍団には勝てません。
それに、三百侯王全員が愚者ならそのような事もありえるでしょうが、そんな馬鹿では侯国を維持できませんから、俺に喧嘩を売る侯王はいません。
支援してもらった手前、形だけ出兵する侯国はあるかもしれませんが、食糧事情が悪いので、追加の食糧支援がなければ出陣は無理と言う侯王がほとんどでしょう。
「侯王殿下、奴隷にして欲しいと言う者が関所にやってきております。
以前からのご指示通り、関所周辺で働かせていいのでしょうか?」
「雪が激しくなるまでは、周囲の開拓開墾に従事させなさい。
雪が積もって開拓開墾作業もさせられない状態になったら、ゲートを使って本領地に連れて行きます」
「はっ!」
持ち込んだ家畜は全て売れました。
毎日狩り増している鹹水漬けの肉も飛ぶように売れました。
特に安価な小型雑食獣の肉は運び込む先から売れました。
当初運び込む予定だった食糧の四倍は運び込みました。
利益も、侯国領の占領を除いても、当初予定の七倍くらいになっています。
それでも、連邦の全貧民を救う事はできません。
権力者や富裕層が食糧を放出すれば救えるのですが、俺も含めて、損をしてでも食糧を放出する事はできないのです。
ですが、マクネイア家のために働く、忠誠を誓うと言うのなら話は別です。
国民として最低限の待遇は保証します。
その分働いてもらいますが、飢え死にさせる事だけはありません!
彼らには、食糧生産拠点となる村を街道周辺に築いてもらいます。
森や林を切り開き、藪を掘り起こして農地にしてもらうのです。
長く戦乱の続いたこの世界では、農地にできる荒地が数多く放置されています。
戦国期から江戸後期までに間に、日本の耕作石高は三倍になっているのです。
化学肥料や大規模工業灌漑ができなくても、それだけのことができるのです。
鉱山と鍛冶に頼っていたヘレンズ侯国領内に、鉱夫と鍛冶を養えるだけの農地を確保できれば、ヘレンズ侯国の地位からは飛躍的に強くなります。
悪逆非道な商売を行っていたイングルウッド侯国ですが、自慢の堅城に加えて食糧の自給ができるようになれば、兵糧攻めにも耐えられます。
隣国のヘレンズ侯国との連携が取れれば、攻城軍の背後を奇襲夜襲して、戦況を一変させる事も不可能ではありません。
理想は、父上や俺の力がなくても侯国を自衛できる戦力を整える事です。
父上と俺が死んだ途端に滅ぼされるようでは、国を奪った意味がありません。
そのためにも、ヘレンズ侯国とイングルウッド侯国でも農業改革を始めなければいけません。
当面は東竜山脈の村で成功した六圃輪栽式農法を導入します。
土壌が良ければ四圃輪栽式農法に変更します。
肥料が手に入るのなら、麦翁と呼び称えられた権田愛三の農法を取り入れます。
豊かな水と肥料が手に入れられるのなら、水田も試したいですが、気候と周囲の地形を見る限り、不可能でしょう。
日本のような、狭い土地でも労力さえ投入すれば作物が実る地質ではなさそうなので、広い土地を上手く回転させ休ませながら、労力に見合う作物を手に入れます。
そういう農業を目指すしかありません。
問題はこの土地に合った穀物と果樹を見つけられるかです。
これまで作付けされてきた穀物や果樹を中心にはしますが、果敢に新しい穀物や果樹に挑戦するのです。
ライ麦、蕎麦、燕麦、黍、春粟、稗を栽培してみます。
ジャガイモや蕪、里芋や海老芋も栽培してみるのです。
畑ごとに組み合わせを変えて、どの組み合わせで栽培すると一番収穫量が多くなるのか試します。
長い時間をかけて探す事になるでしょう。
もしかしたら、俺が死んだ後も探し続ける事になるかもしれません。
ですが、炎竜砂漠や東竜山脈で農業をするよりははるかに簡単です。
少なくとも普通に使える水があるのです。
水を使ったら塩害が起こるような、外れの土地ではないのです。
どれに、畑作についてはある程度最初から目安がついています。
問題は果樹の栽培です。
これは東竜山脈での植林とは全く違ってきます。
東竜山脈よりは遥かに条件が良いカルプルニウス連邦では、欲張った果樹を栽培できるのです。
甲府八珍果と呼ばれた葡萄、梨、桃、柿、栗、林檎、柘榴、胡桃は試したいです。
銀杏を加える場合もありますが、これは余り使い道がない気がします。
特に優先して試したいのが葡萄です。
栽培条件は厳しいですが、成功すれば付加価値の高いワイン造りができます。
良質なワインを大量生産できれば、外交の強力な手札になります。
この世界では比較的栽培しやすいと言われている林檎にも期待しています。
干林檎やジャムにすれば長期保存も可能です。
林檎が原料のシードルは、エールに次いで庶民が手に入れやすい酒です。
俺にとって一番身近な果物は葡萄と柿、それに柘榴でした。
葡萄は地元の主産業でしたし、先祖は葡萄農家でした。
柿と柘榴はどの家の庭にも植えられていたのです。
特に柿は干柿にされ、冬の大切な甘味でした。
膾の甘味は、砂糖ではなく干柿で確保されていました。
桃栗三年柿八年と、果樹栽培には長い年月が必要です。
でも、だからこそ、今直ぐ始めなければいけないのです。
挿し木でできるだけ苗木を増やします。
接ぎ木をして病気や気候に強い苗木を作り出します。
ヘレンズ侯国とイングルウッド侯国を、果樹で栄える国にして見せます!
41
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる