7 / 8
第7話:業火の裁き
しおりを挟む
王太子と教会の悪行を大々的に訴えました。
王家王国に独立を宣言し、教会には背教を責める誣告を行いました。
王家王国は逆に私達を貶める嘘を広め、貴族士族軍を動員しました。
教会も私達を背教徒と断じて義教軍を募集して攻めてきました。
「敵は領地の外で迎え討つ、領民を腐れ外道に蹂躙させるな!」
父上の言葉を受けて、騎士、徒士、義勇兵が集まりました。
王家王国軍や教会の兵士が恐ろしく下劣で、激しい暴行と略奪を行う事はとても有名だったからです。
騎士や徒士は名誉のために、義勇兵は家族や郷友を守る為に命を賭けたのです。
ノブレス・オブリージュを知る私が城に籠っている訳にはいきません。
ダニエラと共に騎士団を率いて出陣しました。
「悪魔よ、魔王よ、悪逆非道な者を焼き尽くす力を与えよ、地獄の業火!」
私は父上達と対峙する王家王国軍の背後に回り、遠距離から力を放ちました。
一撃で出来るだけ敵を削ろうと、全軍を皆殺しにする心算で放ちました。
「パトリツィア様、凄いです、敵軍が壊滅しました」
一塊になっていて、王家王国軍七千人が一瞬で焼滅ぼされました。
自分でもこれほどの力が発揮できるとは思ってもいませんでした。
十人でも二十人でも焼き殺せて、それに恐怖した王家王国軍を敗走させられれば良いと思っていたので、一瞬固まってしまうほど驚いてしまいました。
「パトリツィア様、もう一度やれますか?
ここで教会の義教軍を壊滅させられたら、この戦いは確実に勝てます」
「分かりました、やってみます。
悪魔よ、魔王よ、悪逆非道な者を焼き尽くす力を与えよ、地獄の業火!」
私はとんでもない力を手に入れてしまいました。
今度も教会が集めた四千人を一瞬で焼き殺すことができたのです。
「パトリツィア様、汚らわしいでしょうが、戦場掃除は勝者の義務です」
「分かりました、汚いとは言っていられませんね。
骨まで焼き尽くせていればいいのですが……」
戦場では大量に死者が出ます。
死体を放っておくと疫病が広まってしまうので、焼くか埋めるかします。
……身に付けている物を、武器や防具だけでなく、靴や下着まで剥ぎ取ります。
普通なら、血まみれの死体から少しでも使える物を剝ぎ取る盗賊まがいの行為は、恐ろしく汚いです。
ところが、私の炎で死んだモノは骨も残さず灰になっています。
戦場の汗と誇りに塗れていたはずの下着まで、とても清潔になっています。
全て再利用できる騎士、徒士、強制徴募兵、義教兵の装備が一万千人分。
普通に売っても侯爵家の純収入六年分以上になります。
騎士や徒士の装備を我が軍に流用すれば、実戦闘力が倍増します。
「生きている者がいるぞ!」
「殺してはいけません、何故焼き殺されなかったのか聞き出すのです!」
王家王国に独立を宣言し、教会には背教を責める誣告を行いました。
王家王国は逆に私達を貶める嘘を広め、貴族士族軍を動員しました。
教会も私達を背教徒と断じて義教軍を募集して攻めてきました。
「敵は領地の外で迎え討つ、領民を腐れ外道に蹂躙させるな!」
父上の言葉を受けて、騎士、徒士、義勇兵が集まりました。
王家王国軍や教会の兵士が恐ろしく下劣で、激しい暴行と略奪を行う事はとても有名だったからです。
騎士や徒士は名誉のために、義勇兵は家族や郷友を守る為に命を賭けたのです。
ノブレス・オブリージュを知る私が城に籠っている訳にはいきません。
ダニエラと共に騎士団を率いて出陣しました。
「悪魔よ、魔王よ、悪逆非道な者を焼き尽くす力を与えよ、地獄の業火!」
私は父上達と対峙する王家王国軍の背後に回り、遠距離から力を放ちました。
一撃で出来るだけ敵を削ろうと、全軍を皆殺しにする心算で放ちました。
「パトリツィア様、凄いです、敵軍が壊滅しました」
一塊になっていて、王家王国軍七千人が一瞬で焼滅ぼされました。
自分でもこれほどの力が発揮できるとは思ってもいませんでした。
十人でも二十人でも焼き殺せて、それに恐怖した王家王国軍を敗走させられれば良いと思っていたので、一瞬固まってしまうほど驚いてしまいました。
「パトリツィア様、もう一度やれますか?
ここで教会の義教軍を壊滅させられたら、この戦いは確実に勝てます」
「分かりました、やってみます。
悪魔よ、魔王よ、悪逆非道な者を焼き尽くす力を与えよ、地獄の業火!」
私はとんでもない力を手に入れてしまいました。
今度も教会が集めた四千人を一瞬で焼き殺すことができたのです。
「パトリツィア様、汚らわしいでしょうが、戦場掃除は勝者の義務です」
「分かりました、汚いとは言っていられませんね。
骨まで焼き尽くせていればいいのですが……」
戦場では大量に死者が出ます。
死体を放っておくと疫病が広まってしまうので、焼くか埋めるかします。
……身に付けている物を、武器や防具だけでなく、靴や下着まで剥ぎ取ります。
普通なら、血まみれの死体から少しでも使える物を剝ぎ取る盗賊まがいの行為は、恐ろしく汚いです。
ところが、私の炎で死んだモノは骨も残さず灰になっています。
戦場の汗と誇りに塗れていたはずの下着まで、とても清潔になっています。
全て再利用できる騎士、徒士、強制徴募兵、義教兵の装備が一万千人分。
普通に売っても侯爵家の純収入六年分以上になります。
騎士や徒士の装備を我が軍に流用すれば、実戦闘力が倍増します。
「生きている者がいるぞ!」
「殺してはいけません、何故焼き殺されなかったのか聞き出すのです!」
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
聖女の能力で見た予知夢を盗まれましたが、それには大事な続きがあります~幽閉聖女と黒猫~
猫子
恋愛
「王家を欺き、聖女を騙る不届き者め! 貴様との婚約を破棄する!」
聖女リアはアズル王子より、偽者の聖女として婚約破棄を言い渡され、監獄塔へと幽閉されることになってしまう。リアは国難を退けるための予言を出していたのだが、その内容は王子に盗まれ、彼の新しい婚約者である偽聖女が出したものであるとされてしまったのだ。だが、その予言には続きがあり、まだ未完成の状態であった。梯子を外されて大慌てする王子一派を他所に、リアは王国を救うためにできることはないかと監獄塔の中で思案する。
※本作は他サイト様でも掲載しております。
転生令嬢だと打ち明けたら、婚約破棄されました。なので復讐しようと思います。
柚木ゆず
恋愛
前世の記憶と膨大な魔力を持つサーシャ・ミラノは、ある日婚約者である王太子ハルク・ニースに、全てを打ち明ける。
だが――。サーシャを待っていたのは、婚約破棄を始めとした手酷い裏切り。サーシャが持つ力を恐れたハルクは、サーシャから全てを奪って投獄してしまう。
信用していたのに……。
酷い……。
許せない……!。
サーシャの復讐が、今幕を開ける――。
堕天使の羽ペン 裏切りの夫に復讐を
ミカン♬
恋愛
結婚7年目のコーネリアは夫レイモンドの浮気報告書を老執事のダレンから受け取って人生をやり直したいと考える。
────コートバル侯爵家には言い伝えがあった。羊皮紙に漆黒のペンで願いを書けば叶うのだ。
「夫は妹に譲ってやる。もっといい人を探して見せるわ」
<時間を戻したい>と羊皮紙に書き込んだのだが、果たしてコーネリアは幸福を得られるのか?
ドロドロでふわっとした世界観です。ヒマつぶしに読んで頂けると嬉しいです。他サイトにも投稿。
トーマス編を追加しました。ハッピーエンドです。良かったら読んでみて下さいね。
婚約破棄されたのたが、兄上がチートでツラい。
藤宮
恋愛
「ローズ。貴様のティルナシア・カーターに対する数々の嫌がらせは既に明白。そのようなことをするものを国母と迎え入れるわけにはいかぬ。よってここにアロー皇国皇子イヴァン・カイ・アローとローザリア公爵家ローズ・ロレーヌ・ローザリアの婚約を破棄する。そして、私、アロー皇国第二皇子イヴァン・カイ・アローは真に王妃に相応しき、このカーター男爵家令嬢、ティルナシア・カーターとの婚約を宣言する」
婚約破棄モノ実験中。名前は使い回しで←
うっかり2年ほど放置していた事実に、今驚愕。
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
婚約破棄させようと王子の婚約者を罠に嵌めるのに失敗した男爵令嬢のその後
春野こもも
恋愛
王子に婚約破棄をしてもらおうと、婚約者の侯爵令嬢を罠に嵌めようとして失敗し、実家から勘当されたうえに追放された、とある男爵令嬢のその後のお話です。
『婚約破棄でみんな幸せ!~嫌われ令嬢の円満婚約解消術~』(全2話)の男爵令嬢のその後のお話……かもしれません。ですがこの短編のみでお読みいただいてもまったく問題ありません。
コメディ色が強いので、上記短編の世界観を壊したくない方はご覧にならないほうが賢明です(>_<)
なろうラジオ大賞用に1000文字以内のルールで執筆したものです。
ふわりとお読みください。
聖女にはなれませんよ? だってその女は性女ですから
真理亜
恋愛
聖女アリアは婚約者である第2王子のラルフから偽聖女と罵倒され、婚約破棄を宣告される。代わりに聖女見習いであるイザベラと婚約し、彼女を聖女にすると宣言するが、イザベラには秘密があった。それは...
その公女、至極真面目につき〜デラム公女アリスタの婚約破棄ショー〜
ルーシャオ
恋愛
デラム公女アリスタは、婚約者であるクラルスク公爵家嫡男ヴュルストがいつも女性を取っ替え引っ替えして浮気していることにいい加減嫌気が差しました。
なので、真面目な公女としてできる手を打ち、やってやると決めたのです。
トレディエールの晩餐会で、婚約破棄ショーが幕を開けます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる