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14話 αの王1
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「や、やだ!やめてっ、、いやあぁぁーーー!!」
ガリッ
嫌な音が聞こえた。
1人のオメガが後ろから突かれたまま、アルファに首を噛まれていた。
「嘘・・だろ」
その一部始終を見たクリスは愕然とした。
まるで、兄様の二の舞を演じているかような光景に頭が真っ白になる。
「や・・ろ」
「っ今すぐ止めろ!!糞アルファ!!ども!」
今までで1番大きな声を出したと思う。心の底から張り上げる様に必死に出した。
「あ?」
「さっき逃げてったオメガちゃんじゃん。」
「ヤられに来たのかなぁ~??」
クリスの存在に気づいたアルファ達がニヤニヤとゲスな笑みを浮かべながら揶揄う。
「せっかく来たんだし、君も楽しんじゃおっか。これ使ってあげるからさ。」
そう言って、1人のアルファがさっき見た小瓶を手に持ち、近づいて来た。
それを見て一歩下がったクリスだが、自分を奮い立たせる様に、部屋にいるアルファ全員を睨みつけてから、首飾りにして首に掛けてあった指輪を引き千切り右中指に嵌め、手を掲げた。
「僕はクリス・ロード。三大貴族の一つであるロード家の嫡男だ!あと、3人目のΩの王だから、その薬は僕には効かないよ。」
三大貴族だって、、
やばいな、
3人目のΩの王だと、、
ザワザワとアルファの男達が騒ぎ始める。
「おー、なかなか面白そうな奴が来たなぁ。俺も混ぜて貰おうか?」
自らは淫らな狂宴に混じらず、遠くで静観していたαの王は、面白い者を見つけたと立ち上がり、クリス達の方へ歩いて来る。
αの王の登場に、他のアルファ達は行為を中断する。王の出方を伺っており、上下関係がしっかりしている。
ラスボスの登場にクリスも息を呑む。さっきは遠くでよく見えなかったが、近くで見ると、αの王はとても長身で体格も良い、同じ10代とは思えない巨漢な男だった。
Ωで一般男子よりも背の低いクリスとは体格差がかなりある。
髪は燃える様な赤髪で後ろに撫でつけてあり無造作だが、野生味で男らしい顔つきだ。よく見ると、眼も切れ長で鼻筋の通った整った顔をしている。
ガリッ
嫌な音が聞こえた。
1人のオメガが後ろから突かれたまま、アルファに首を噛まれていた。
「嘘・・だろ」
その一部始終を見たクリスは愕然とした。
まるで、兄様の二の舞を演じているかような光景に頭が真っ白になる。
「や・・ろ」
「っ今すぐ止めろ!!糞アルファ!!ども!」
今までで1番大きな声を出したと思う。心の底から張り上げる様に必死に出した。
「あ?」
「さっき逃げてったオメガちゃんじゃん。」
「ヤられに来たのかなぁ~??」
クリスの存在に気づいたアルファ達がニヤニヤとゲスな笑みを浮かべながら揶揄う。
「せっかく来たんだし、君も楽しんじゃおっか。これ使ってあげるからさ。」
そう言って、1人のアルファがさっき見た小瓶を手に持ち、近づいて来た。
それを見て一歩下がったクリスだが、自分を奮い立たせる様に、部屋にいるアルファ全員を睨みつけてから、首飾りにして首に掛けてあった指輪を引き千切り右中指に嵌め、手を掲げた。
「僕はクリス・ロード。三大貴族の一つであるロード家の嫡男だ!あと、3人目のΩの王だから、その薬は僕には効かないよ。」
三大貴族だって、、
やばいな、
3人目のΩの王だと、、
ザワザワとアルファの男達が騒ぎ始める。
「おー、なかなか面白そうな奴が来たなぁ。俺も混ぜて貰おうか?」
自らは淫らな狂宴に混じらず、遠くで静観していたαの王は、面白い者を見つけたと立ち上がり、クリス達の方へ歩いて来る。
αの王の登場に、他のアルファ達は行為を中断する。王の出方を伺っており、上下関係がしっかりしている。
ラスボスの登場にクリスも息を呑む。さっきは遠くでよく見えなかったが、近くで見ると、αの王はとても長身で体格も良い、同じ10代とは思えない巨漢な男だった。
Ωで一般男子よりも背の低いクリスとは体格差がかなりある。
髪は燃える様な赤髪で後ろに撫でつけてあり無造作だが、野生味で男らしい顔つきだ。よく見ると、眼も切れ長で鼻筋の通った整った顔をしている。
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