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いつもならここで終わるのだけど、今日は違った。

「……っ…ふぁっ…リュー様っ…」

リュー様の手が俺の下履きに伸びて脱がされ、下半身が顕になった。

「言っただろ?今日はもう少し先に進むと。」

「…あ…」

言ってたけど…
リュー様の側近の1人であり俺の教育係のサキュバス、シャーリーがリュー様は堅物って言ってたのにキスだけでは終わらない。
シャーリーには話していないけど、この行為は俺とリュー様2人だけの秘め事だ。
でも、レナードさんは気づいてんだろうなぁ。

俺達サキュバス・インキュバスは快楽に弱い。
特に上位貴族や澄んだ魂を持った人間の精液は格別だという。
…公爵位を持つリュー様のはきっと美味しいんだろうけど、まだ飲んだ事も中に注がれた事もない。

「足…開いて。」

優しく内側の太腿を撫で上げられ、俺は素直に足を開く。
リュー様の指がスルリと俺の陰茎を撫であげ、俺は小さく喘いだ。

「…ぁっ…」

期待と不安で胸が張り裂けそうになる。
俺はリュー様にキスを強請り、再び深くキスをしてもらった。

「んぅ…ふっ…」

リュー様は俺を落ち着かせるように舌を絡め、俺の弱い所を攻めてくる。
この短期間でキスは上手くなった自信がある。
俺も答えるように舌を更に絡めていった。

「んっ……んっ……っ…んんっ!」

___キュッ___

リュー様の片手が俺の乳首を少し強く摘み引っ張る。
甘くジンジンとする痛みに、開放的になっている俺の陰茎は硬く昂り始めていた。

「…良い子だ…ルイ…じゃぁ、私に背中を預けて…」

横抱きから前を向き、後ろから抱かれている形となり俺は膝を曲げながら足を広げされられた。

「……リュー様…これ…」

ドアは閉まっているけど、誰かが開けてしまったら恥ずかしすぎて外出れないんですけど⁈

「クスクス…そうだな、ルイ…誰かが来たらお前の大事なところが見えてしまうな…チュ。」

「ぁんっ…それは…やっ……ひゃっ。」

___ヌチュ…___

話している間にどこからか指に香油を付けたリュー様の指が俺の陰茎を握った。

「チュ…可愛い私のルイ…どうしてほしい?」

あ、これは勉強だよね。

「…ん…いっぱい…触って…ほしい…です…んんっ。」

後ろから回されたリュー様の手を握って俺の胸へと誘導しすると、リュー様の指が俺の乳首を香油で濡らしながら摘んだり弾いたりした弄ぶ。

「あんっ…そこっ…いぃっ…」

「ここだけで良いのか?」

「やっ…だぁ…」

クルクルと乳輪を指でなぞられたかと思うと摘まれたり…
半勃ちの下半身がもどかしく、俺はもう片方の手を下半身へと誘導した。

「ここぉ…もっ…いっぱい触って…あんっ…」

香油を付け直したリュー様の手が俺の陰茎を包み込み、最初は優しく扱いてくれていたが次第に激しくなってきた。

「あっっ…あんっ…あっあっ…ひゃっ…んぅっ!」

「チュ…ルイ…可愛いルイ…チュク……あぁ…香りが強くなってきた…」

「あぁんっ!」

___ビュルッ!___

最後に深く根元へと扱かれたと同時に俺は射精をした。

___ヌルッ___

「…ん…ハァ…ぁっ……リュー様…俺…まだイッて…」

昂りが収まりきれてない俺の身体の奥をリュー様の指が入っていく。

「…そうだな…だから…」

___プツッ…___

「ひゃうっ。」

___ブワッ!___

自分の精液で濡れた後孔に指が1本…また1本とゆっくりと入っていった。

「インキュバスのお前ならこの位は大丈夫だろう…痛くはないか?」

少しの圧迫感を凌ぐ程の初めての快楽に俺はリュー様の腕を強く掴んだ。

「あっ…う…何…これ…俺…怖っ…ぃ…リュー様っ…やだぁっ…」

いやいやと首を振り、抜いてほしいと懇願するが大丈夫だからとリュー様は抜いてくれなかった。
快楽が身体中を駆け巡る。
俺が俺でなくなってしまう…どうしよう…内側から何かドロリとしたものが滴り、リュー様の指の間から流れ出てきた。

「…愛液が出てきたな…動くぞ…」

「え……あぁあああっ!」

___ゾクゾクゾクッ‼︎___

頭がショートしてしまいそうになる程の快楽。
こんな俺…知らないっ!

___ビュルルッ!___

一気に快楽が駆け上がり再び射精する。
その間もリュー様の指は俺の奥へと進んでいく。
その後も何度も出し入れされて最後は何も出なくなってもイッてしまった。


*******************


結局行為の間誰も部屋には現れず、その後召使い達が部屋を整えてくれてもレナードさんは何も言ってはこないからやっぱり知っているんだろう。
残ったサンドイッチは行為の後、結局俺がリュー様に食べさせられた。

「この行為だけじゃなく、これから2人の時は私の事はリューと呼ぶように。」

リュー様…俺、ウッカリ他でも呼んでしまいそうだよ…

「あら、ルイ。」

「シャーリー。」

紅茶とサンドイッチの皿の片付けを終えて部屋に戻る途中、シャーリーと会った。
体にフィットしたミニ丈のキャミソールのワンピースにピンヒール…

「今日も人間界に行ってたの?」

シャーリーは精液を求めてたまに人間界へと足を運んでいる。

「えぇ、ちょっと調達にね。アンタは…ん…しっかりお勉強してきたようね♡」

俺の首筋のキスマークに指を這わせて嬉しそうに言った。
俺はリュー様が「高級娼館から招いて魅了の勉強するように」とみんなの前で言っていたので、キスマークを付けて屋敷を歩いていてもレナードさんと口の固い一部の召使い以外は気付いていないと思う。

「んっ…シャーリー…くすぐったいよ。」

「まだ紋様がないわねぇ…アンドリュー様がしてくれたら良いんだけど…私の時も娼館から呼んだしねぇ。」

シャーリーが俺の瞳を確認して言った。
俺達サキュバス・インキュバスは瞳にハートの紋様があり、強ければ強い程光を持ってハッキリと分かる。
今魅了の力がほほ無い俺は普通の魔族と同じで何も無いんだけどね。
あ、獣人の血を持つものは違うか。
でもごめん、シャーリー…実はリュー様に教えてもらってるんだよね。

「ま、いざとなったら元爵位を持ったレナードにでも頼みましょっか♪」

「えっ⁉︎」

俺の頭の中で真っ青になりながら首をブンブンと振るレナードさんの顔が浮かんだ。
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