可愛くなりたい訳じゃない!

mana.

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32☆

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【注意】
今回はリオが頑張って攻めを挑戦します。
最後まで行きませんし結局は戻りますが、リバが苦手な方はこの回と、次回前半はスルーして下さい。


___夜___


___コンコン___


「リオ、ベリルが来たぞ。」

「本当に来たんだ。」

「約束してたんだろ?」

「…夜だよ?良いの?」

ジルコンセキュリティはどうした?

「フフッ、顔に出てるぞ。もう婚約したんだろ?それに…してるからな。」

「……それを牽制って言うんだろうが。」

待ち切れなかったのか、ベリルがいつの間にかドアの前に来ていた。

「まぁね、可愛い当家の子息ですから。泣かせるなよ。」

「分かってる。」

「じゃぁ、今日は泊まっていけ。『くれぐれも…ほどほどにな』」

「了解。」

ドアが閉まり、ベリルが椅子に腰掛けた。

「ん?ベリル、何か言った?」

「いや、何でもない。リオ…どうした?」

「何?俺、何ともないけど?」

全く分からない。

「今日、部屋から出る時に少しおかしかった。」


___カッコよくありたい___


あ…あれか。

「いや…何でもないよ。」

「ヘリオドール・フォスター。何でもない訳ないだろ。」

ベリルが俺の両手を包んだ。
こんな話をしてもベリルを困らせるだけだ。

「困らせるとか思ってんだろ?」

「あれ?俺、声に出してた?」

「フフッ、顔に出やすいんだよ。俺達、夫婦になるんだぞ?隠すな。」

「…だって、俺の気持ちの問題だ。」

「それも…分かち合うべきじゃないのか?」

…コイツは…本当に、イケメンだよなぁ。
俺は観念し、自分の気持ちを全てベリルに話すことにした。

「…じゃぁ、お前は…可愛いものが好きだから…容姿も身体も可愛いままで嫌だと。」

「そういう訳じゃないんだけど…てか、俺の容姿は普通だ。」

「お前、気付いてないのか?」

「何が?」

「いや…そうか、それに関しては気付かないままでいてくれ…で、筋肉の付き方についてはお前のご両親は元々細身で筋肉が付きにくい家系だろ?それに関しては魔術で補助できるだろう?」

「そうだな…」

「それに…お前…俺の愛をんじゃなく…んだよな?」

___ボッ‼︎___

「ううう上手く表現してくれてありがとう!」

耳元で囁かれて顔から火が出るんじゃないかと思う程に顔が熱る。
側じゃなくて側!
ヤるかヤられるか!
どう言われても、恥ずかしいもんは恥ずかしいけど、綺麗な言い方っちゃあそうだな。

「…俺の閨の講義は令嬢の対策しかしてない。令息は実施まではいかなくて聴講だけだった。だから経験値で言うならお前と同じじゃないかな。でも…お前なら…全て受け入れても良いと思ってるよ。」

俺は閨の講義すらしてないから経験値はお前の方が上だろっ。

だって……

「ん…」

包んでいた手がいつの間にかゆっくりと愛撫をするように撫で上げて、指の間を行き来する。
ほら、こんなに上手いじゃん。

「…でも…こんなに感じるようじゃ…ん…受け身じゃないのか?」

手を持ち上げて指を1本ずつしゃぶって俺を見詰めた。

「ぁっ…んっ……ズルッ…ィッ…」

腰の奥がゾクゾクする。

「じゃぁ…ものは試しに挑戦してみよう。」

「わぁっ!」

学園に入学前、全力鬼ごっこをしたベリルは…今ではすぐに捕かまってしまうし…こうやって…
軽々と雲でも抱えてるのかという程、俺を軽々と抱えられるようになった。

優しく音も立てずにベッドに降ろされて…

ベリルが下になり…俺はベリルの上に跨っていた。

「「……」」

「クスクス…触らないのか?」

「…余裕だな。」

クソッ…下にいるのにイケメンだな。

「いや…お前に見下ろされてドキドキしてるよ?ほら…」

「んにゃっ!」

下からグッと突き上げられた時、下半身に硬いものが俺の後ろに当たる。

「…もう…こんなになるくらい…感じてるよ。」

「やっぱり…余裕じゃんっ。」

「違うって…ほら…」

手を掴まれてベリルの胸へと誘導されると、胸の鼓動の高鳴りが俺以上に感じた。

「な…リオ…触って?」

ベリルは自分のシャツをゆっくりと脱いで俺の手を誘導する。

「…んっ…」

「ベリル…」

転生前の記憶だけど…女の子との感触が違う。
男らしい…硬い筋肉。
…でも…嫌じゃない、むしろ、もっと触りたい。
俺はそのままベリルにキスをした。

「ん…ふっ…んんっ……ふっ…くっ…」

何で俺が声出てんだよっ!

「ん…フフッ…」

「ぁ……くそっ…まだだっ…チュッ。」

キスは…認める…俺の負けだ…でも、令嬢や閨の担当じゃないけど俺だって転生前なら女の子の経験はある!
絞り出せっ、俺の記憶力っっ‼︎

「ん…リオ…」

「チュ…ベリル……チュ…ん…」

俺は首から胸へと移動して、小さくて形の良い乳首を舐める。

「…んっ」

___ピクンッ___

あ、ここ…弱いんだ。

「……ん…ぅ……チュウゥ…」

嬉しくて、赤ちゃんが吸うように吸ってしまった。

「…クスクス…リオ…くすぐったい。」

「…あっ…ゴメン。」

「いや、違うんだ。嫌じゃない。リオが可愛くて…好きにして良いよ。」


また『可愛い』


「どうした?可愛いのは…悪いことじゃない。」

「俺は、が良いんだよ。」

「それは見た目か?」

「それもあるけど…中身もだよ。」

ベリルが俺の腰に手を回して俺を引き寄せた。

「俺は、人間は中身だと思うけど?」

「人間の第一印象は見た目からだ。それに…こういう行為も。俺は…カッコ良くありたい。」


___思ってたのと違う___


転生前、彼女に振られる定番の言葉だ。
見た目から俺という人間がイメージされ、違ったら排除される。
俺は、俺なのに。
ベリルだって、俺を好きであってなった俺を捨てる可能性はゼロじゃない。

「……何か複雑に考えてそうだが、俺は初めて出会った時は可愛いお前に惚れたけど…お前は思ってる以上にカッコイイ面もあるんだぞ?」

「…え?」

「可愛い顔をしているのに剣術に強いお前、走るのも早いよな。お前が聖女に救いの手を差し伸べた時…それに…」

ベリルが優しく俺の両頬を包む。

「お前が俺に覆いかぶさってキスをした時の顔……凄く…カッコ良くて…日を追うごとにお前のことが好きになりすぎて、俺の心臓は張り裂けんばかりに高鳴っていたよ…なぁ…その顔で、もう一度キスして?」

「ベリル…」

俺のこと、ちゃんと見ててくれたんだ。

「だから、言っただろ?人間は中身だと。お前の中身が俺達の中で1番男らしい。」

「…オニキスよりも?」

見た目も中身も男らしい。

「クスクス…オニキスよりもな…なぁ…キス…」

「…分かった…ん…」

ベリルの言葉に誘われるように、俺はそのまま深く唇を重ねていった。
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