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シルバさんが帰ってくるまでまだ時間あるし、他になんかやってよーっと。
 
魔法は……初めは魔力感知とかだよね。たしかラノベであったのは、手の先に集中してあったかく感じるのが魔力みたいな事が書いてあった気がする。さっそくやってみまーす。
 …どんどんあったかくなってる気がする。こんな簡単に出来るもんなの?まぁ魔法チートあるしこんなもんなのかな!
 じゃあさっそく魔法を使っていこう!全属性あるわけだけど、なんの属性があるか実は知らない。火とか水とかは多分あるでしょ。あとは時空魔法とかあれば瞬間移動も夢じゃない!まずは、小さなものからやっていこう。詠唱とかないとダメかな。おれ的にはイメージでやりたい。ラノベとかじゃかっこいい詠唱を言ってると、きたー!ってなったけど自分がするってなったら話は別だよね。中ニ病チックなのはお断り。だから最初は、手のひらに火が点くイメージでやってみよう。出来なかったら、詠唱の本を買ってもらうしかない。マッチ棒位の大きさでいいかな。


ぽわぁ


 点いた!!!!初魔法ですよ!!!詠唱必要じゃなくて良かった。イメージで使うの、思ったよりかっこいい。他は、水とかもできるかな。次は丸い水の塊を出すイメージでやろう。


シューウゥゥゥ


 手のひらにどんどん小さな粒が集まってきて水の塊になっていく。これも出来た。アニメとかで魔法使うシーンとかあったけど、生はやべえ。しかも自分が使ってるとかヤバすぎる。落ち着け…よし、大丈夫だ。…結構順調にできてよかった。


 もうすぐシルバさん帰ってくるかな。お願いしたいことまとめておこう。
・ステータスのことについて聞く
・魔法の本が欲しい
・街へ行ってみたい
…3つしかなかったな。ひとつでも叶えばよし!


バタンッ


「ただいま!!ごめんね、遅くなっちゃって夜ご飯つくるね!」

「おかえりなさい!そんなに遅くなってないから大丈夫だよ?」


 ご飯食べてる時に聞こっかな。ステータスについてはしっかり聞いとかないとな!


モグモグ

「あのぉ、お父さんにちょっと聞きたいこととかあるんだけどいい?」

ちなみにシルバさんのことはお父さんと呼んでいます。あとちょっと子供っぽい喋り方です。そこんとこあんまり突っ込まないで。

「なんだい?なんでも聞いてごらん」

「ステータスの事なんだけどね」

「ステータス?ルーナはまだ自分のは見たことないだろう?見たくなったの?」

 もう見たとは言えない…

「うん!」

「そっか…じゃあまた今度でもいい?お父さんちょっと疲れちゃって」

 そうだよな、今日は街まで行ったみたいだし。俺はシルバさんの目を見て頷いた。

「まだあるんだけど…えっとね街に行ってみたい!」

「ダメ」

 えっ早。即答じゃん!

「なんで?」

「まだルーナは5歳だろう。森から出るのも危ないし、街は怖い人が沢山いるんだ。もう少し大きくなってからじゃダメなのかい?」

 治安が悪いってことなのかな。それじゃまだ5歳の俺はさすがに危ないかぁ。

「じゃあ街はもうちょっと大きくなるまで我慢する!ちょっとだけね!ちゃんと我慢する。」

「いい子いい子」

 シルバさんが頭を撫ででくれてる。これがすっごい気持ちいいんだよね。ほわほわしてて眠くなっちゃう。あっ本のこと忘れてた。

「でもね、家にずっといるの暇なんだ。だからまた本買ってきてくれない?魔法の本とか読んでみたいなぁ。」

「うーん…分かった。次に街へ行った時に魔法の本を含めて何冊か買ってきてあげる。だけど1人で魔法を使おうとしちゃダメだよ。危ないからね。」

 多分使っちゃいます。だから今謝っておきます。ごめんなさい。

「うん!分かった!あとごめんなさい。ありがとう!」

 「なんでごめんなさい?ルーナは忙しいな。」

あんまりつっこんでくれなくてよかった。

魔法の本があれば色々分かるこも増えるからな!
今度はいつ街へ行くのかなぁ!











 何日か後に、シルバさんは街へ行ったみたいで大量の本を買ってきてくれた。俺の身長を超す山の本を。こんなに買ってきてくれると思わなかったから「お金とか大丈夫?」って聞いたけど、「気にすることない」って言われたから甘えることにした。
 

魔法の本を読んで、分かったことは属性について。属性は全部で6属性。火、水、風、土の基本4属性。それに加えて稀少属性の光、闇。俺は全属性なわけだから全部使える。チート万歳!時空魔法とかは、光と闇を組み合わせるとかするらしい。組み合わせによって使える魔法も難しくなっていくんだってさ。この前試したんだけど俺の魔法ってほとんど想像でやってるみたいなんだよね。さすがに治癒魔法とかは光魔法の応用で傷もなかったりしたから試せなかった。


 魔法を使えることに興奮してて、ステータスのことについて聞くのをすっかり忘れてることに気付くのはまだまだ先のこと。
 
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