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武神女帝編
ep433 極彩鳥の武神女帝:マーシャルクイーンⅡ
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「そうとでも考えないと、クジャクさんの能力には納得できないね。もっと正確に言えば『本来の時間の流れに対し、逆ベクトルの力を働かせてる』ってところかな?」
「……フッ、誠恐ろしき娘よ。我が能力を教えられずに見破った者など、その方が初めてであろうな」
アタシが語る仮説に対し、クジャクさんは肯定する言葉を返してくる。信じがたいけれど、やっぱりそういうことだったのか。
例えるならば、水の流れに対して反対方向から同じ速度で流れる水をぶつけることで、流れそのものを相殺。この水を時間に置き換えれば、すなわち『時間そのものの一時停止』さえも可能となる。
まあ、普通だったらありえない話だ。だけど、時間に関する技術はかつて『逆行さえも可能にした人』をこの目で見ている。
「星皇社長が使っていた『時間を過去に進める』技術……。クジャクさんのはあれの別バージョンってところか。多分、時間逆行用のメビウスの輪に反転物質を織り込んだようなものが、その掃天笏ってカラクリステッキの円盤部分に取り付けられてる。それを地面との摩擦で瞬間的に起動させることで、本来のベクトルに反発する時間の流れを生み出した」
「ハハハ! 流石は隼殿だ! そこまでお見通しであったとはな!」
「そりゃどうも。さらに言えば、本来の時間の流れなんて激流どころか光の速さだ。そんなものに対して逆流を発生させても、すぐにかき消されておしまいってね。……だから体感二秒だけ。アタシの計測だとそれぐらいかな」
「……本当に末恐ろしい姪っ子だ。ツバメと将鷹殿の娘となれば、ある意味当然ではあるか」
思い返せば、どうにもおかしな形状をした武器な気はしてた。いくら法具なんて呼ばれてても、あのデザインには意味があるということか。
時計の針みたいになってるのはただの暗示だろうけど、円盤の方は武器にもならないのならば、何故取り付けたのかが分からなくなってくる。
クジャクさんが能力を発動させるカチカチ音こそ、あの円盤に仕組んだ時間停止機能の起動音だ。
アタシの電撃魔術玉を跳ね返したことについても、内蔵された反発物質の影響と見える。時間を止めている間にベクトルを逆転させ、アタシへと向け直したってところだ。
――自分以外の時間を止め、その間は好き放題。瞬間移動のように見えたのだって『アタシの時間が止まってるうちに動いた』ってだけ。
もっとも、これら全てが『だけ』で終わる話でないことも承知してる。
「だが、そこからはどうする? 私の能力を見破ったところで、隼殿には何か対抗策があるのかな?」
「くっ……!?」
「確かに一般人の感性にすれば、私が止められる時間はたったの二秒だ。だが、その二秒でさえも私にとっては十分な時間となる」
何より、クジャクさんの脅威そのものに変化はない。いくら手品の種がバレようとも、まるで余裕を崩していない。
二秒という制限時間にしたって、戦い慣れてるクジャクさんからすれば、他の人の三十秒ぐらいあってもおかしくない。
今はこっちも安全な空中にいるけど、このままじゃ何も進まない――
カチンッ ――ヒュン!
「私とて空は飛べずとも、溜める時間があればその高さまでは到達できるぞ?」
「嘘!? ここまで飛び掛かってきた!?」
――どころか、逆にクジャクさんの方からアタシへ攻撃を仕掛けてくる。
再度時間を停止させ、自身だけが動ける二秒間のうちにジャンプの溜めをしてたってこと?
もうこの人、ゲームのキャラか何かじゃん。溜めモーションのキャンセルとか冗談じゃない。
「ビックリすることばっかだけど、空中戦ならアタシも負けないよ! 時間停止も原理上、空中では使えないでしょ!」
「それは早計に過ぎるというものだ。掃天笏で摩擦さえ起こせれば、場所など問わぬ」
カチンッ ――ドゴンッ!
「カハッ!? ま、まさか、デバイスロッドまで利用されて……!?」
空中ならば有利とも思ったけど、クジャクさんはそんな甘い考えさえも塗り替えてくる。態勢の維持もさることながら、アタシが身を守るために前へ出したデバイスロッドと掃天笏で摩擦を起こし、空中でまで時間停止を仕掛けてくる。
気が付いた時にはクジャクさんの蹴りが腹へと突き刺さり、アタシの体は地面へと叩きつけられてしまう。
――ウォリアールにおける武の象徴、マーシャルクイーン。その力はアタシのような超人でさえも遠く見える。
「ゲホ! ゲホ! ハイヒールにロングスカートの貴婦人スタイルなのに、よくそこまで動けるもんだよ……!」
「そのように余裕を見せる発言ができた状況でもなかろう? ……そろそろ、私も目的を成し得るとしよう。隼殿にはおとなしく私の下へと下ってもらう」
お互いに着地して構えなおすが、どう考えてもアタシの不利だ。時間停止なんて反則技だけでなく、武術面における技術も経験もまるで隙がない。
どんな状況に立たされようとも、あらゆる基本と応用で戦い抜く洗練された技量。母さんとは大違いだ。
こんな人がアタシの叔母さんなのだから、世の中は広いのか狭いのかよく分かんない。だけど、このままおとなしく下るなんてのはアタシ自身が許せない。
クジャクさんもこれまでと違い、時間を停止する前から深く腰を落として構えてくる。おそらくはこれがトドメの一撃か。
――だけど、まだこっちにだって手立ては残ってる。
「覚悟せよ……隼殿!!」
カチンッ ――ヒュゥウン!
構えからの意気込み。その直後に掃天笏による時間停止の発動。仕掛けが分かったから、その瞬間だけはアタシでもギリギリ見切れる。
もちろん、それでクジャクさんの全てを見切れるわけでもなし。ただ、次の行動だけは予測できる。
「後ろ!!」
ガキィイン!
「ほう! よくぞ受け止めたものだ!」
クジャクさんは戦法が基本に忠実故か、アタシに攻撃を仕掛ける時は『時間停止→背後から強襲』のパターンがほとんどだ。
次の動きさえ予測できれば、たとえ止まった時間の状況が分からなくても、なんとか防御することぐらいはできる。
これまでの中でも一番強烈な一撃だったが耐えきれた。そして、防がれた後のクジャクさんの行動もおおよそ予測可能だ。
「しかし、まだ温い。時間停止が一度きりだとお思いかな?」
わずかに後ろへ下がりつつ、クジャクさんは再度掃天笏を地面に擦りつけようとしている。ここからはアドリブだけど、もう賭けに出るしかない。
時間停止を破ることは難しい。クジャクさんの技量を超える技もない。総じてアタシの方が不利な立ち位置だ。
――だけど、一つだけ『同じ領域に足を踏み入れる手段』はある。
「その守りの態勢ならば、次の時間停止で――」
「今だぁぁぁああ!!」
カチンッ
「なっ!? ま、まさか……踏み入って来たのか!? 時の止まった世界に!?」
その手段はクジャクさんが握る掃天笏を、アタシも同じように触れること。奪うことまでは叶わずとも、触れるだけなら必死になればできなくはない。
そしてクジャクさんの能力は、あくまで『掃天笏を使った時間停止』だ。クジャクさん自身が生身で時間を止められるわけじゃない。
ならばアタシも掃天笏に触れることで、同じように『時の止まった世界』に踏み込めると思ったが故の大勝負。確証なんてなかったけど、眼前にいるクジャクさんはアタシの目にハッキリ映り、驚きの表情を見せている。
――つまり、間違いなく動いている。
「くらえぇぇぇええ!!」
それさえ分かればもう考える時間はいらない。そんな時間さえも惜しい。
こっちからすれば二秒間だけの猶予だ。クジャクさんも驚いて怯んでるし、勝負はここしかない。
デバイスロッドに電気を流し込み、スタンロッドへ変換。そしてそのまま――
ドゴォォオンッ!!
――必死な想いを胸にしながら、全力で振り抜いた。
「……フッ、誠恐ろしき娘よ。我が能力を教えられずに見破った者など、その方が初めてであろうな」
アタシが語る仮説に対し、クジャクさんは肯定する言葉を返してくる。信じがたいけれど、やっぱりそういうことだったのか。
例えるならば、水の流れに対して反対方向から同じ速度で流れる水をぶつけることで、流れそのものを相殺。この水を時間に置き換えれば、すなわち『時間そのものの一時停止』さえも可能となる。
まあ、普通だったらありえない話だ。だけど、時間に関する技術はかつて『逆行さえも可能にした人』をこの目で見ている。
「星皇社長が使っていた『時間を過去に進める』技術……。クジャクさんのはあれの別バージョンってところか。多分、時間逆行用のメビウスの輪に反転物質を織り込んだようなものが、その掃天笏ってカラクリステッキの円盤部分に取り付けられてる。それを地面との摩擦で瞬間的に起動させることで、本来のベクトルに反発する時間の流れを生み出した」
「ハハハ! 流石は隼殿だ! そこまでお見通しであったとはな!」
「そりゃどうも。さらに言えば、本来の時間の流れなんて激流どころか光の速さだ。そんなものに対して逆流を発生させても、すぐにかき消されておしまいってね。……だから体感二秒だけ。アタシの計測だとそれぐらいかな」
「……本当に末恐ろしい姪っ子だ。ツバメと将鷹殿の娘となれば、ある意味当然ではあるか」
思い返せば、どうにもおかしな形状をした武器な気はしてた。いくら法具なんて呼ばれてても、あのデザインには意味があるということか。
時計の針みたいになってるのはただの暗示だろうけど、円盤の方は武器にもならないのならば、何故取り付けたのかが分からなくなってくる。
クジャクさんが能力を発動させるカチカチ音こそ、あの円盤に仕組んだ時間停止機能の起動音だ。
アタシの電撃魔術玉を跳ね返したことについても、内蔵された反発物質の影響と見える。時間を止めている間にベクトルを逆転させ、アタシへと向け直したってところだ。
――自分以外の時間を止め、その間は好き放題。瞬間移動のように見えたのだって『アタシの時間が止まってるうちに動いた』ってだけ。
もっとも、これら全てが『だけ』で終わる話でないことも承知してる。
「だが、そこからはどうする? 私の能力を見破ったところで、隼殿には何か対抗策があるのかな?」
「くっ……!?」
「確かに一般人の感性にすれば、私が止められる時間はたったの二秒だ。だが、その二秒でさえも私にとっては十分な時間となる」
何より、クジャクさんの脅威そのものに変化はない。いくら手品の種がバレようとも、まるで余裕を崩していない。
二秒という制限時間にしたって、戦い慣れてるクジャクさんからすれば、他の人の三十秒ぐらいあってもおかしくない。
今はこっちも安全な空中にいるけど、このままじゃ何も進まない――
カチンッ ――ヒュン!
「私とて空は飛べずとも、溜める時間があればその高さまでは到達できるぞ?」
「嘘!? ここまで飛び掛かってきた!?」
――どころか、逆にクジャクさんの方からアタシへ攻撃を仕掛けてくる。
再度時間を停止させ、自身だけが動ける二秒間のうちにジャンプの溜めをしてたってこと?
もうこの人、ゲームのキャラか何かじゃん。溜めモーションのキャンセルとか冗談じゃない。
「ビックリすることばっかだけど、空中戦ならアタシも負けないよ! 時間停止も原理上、空中では使えないでしょ!」
「それは早計に過ぎるというものだ。掃天笏で摩擦さえ起こせれば、場所など問わぬ」
カチンッ ――ドゴンッ!
「カハッ!? ま、まさか、デバイスロッドまで利用されて……!?」
空中ならば有利とも思ったけど、クジャクさんはそんな甘い考えさえも塗り替えてくる。態勢の維持もさることながら、アタシが身を守るために前へ出したデバイスロッドと掃天笏で摩擦を起こし、空中でまで時間停止を仕掛けてくる。
気が付いた時にはクジャクさんの蹴りが腹へと突き刺さり、アタシの体は地面へと叩きつけられてしまう。
――ウォリアールにおける武の象徴、マーシャルクイーン。その力はアタシのような超人でさえも遠く見える。
「ゲホ! ゲホ! ハイヒールにロングスカートの貴婦人スタイルなのに、よくそこまで動けるもんだよ……!」
「そのように余裕を見せる発言ができた状況でもなかろう? ……そろそろ、私も目的を成し得るとしよう。隼殿にはおとなしく私の下へと下ってもらう」
お互いに着地して構えなおすが、どう考えてもアタシの不利だ。時間停止なんて反則技だけでなく、武術面における技術も経験もまるで隙がない。
どんな状況に立たされようとも、あらゆる基本と応用で戦い抜く洗練された技量。母さんとは大違いだ。
こんな人がアタシの叔母さんなのだから、世の中は広いのか狭いのかよく分かんない。だけど、このままおとなしく下るなんてのはアタシ自身が許せない。
クジャクさんもこれまでと違い、時間を停止する前から深く腰を落として構えてくる。おそらくはこれがトドメの一撃か。
――だけど、まだこっちにだって手立ては残ってる。
「覚悟せよ……隼殿!!」
カチンッ ――ヒュゥウン!
構えからの意気込み。その直後に掃天笏による時間停止の発動。仕掛けが分かったから、その瞬間だけはアタシでもギリギリ見切れる。
もちろん、それでクジャクさんの全てを見切れるわけでもなし。ただ、次の行動だけは予測できる。
「後ろ!!」
ガキィイン!
「ほう! よくぞ受け止めたものだ!」
クジャクさんは戦法が基本に忠実故か、アタシに攻撃を仕掛ける時は『時間停止→背後から強襲』のパターンがほとんどだ。
次の動きさえ予測できれば、たとえ止まった時間の状況が分からなくても、なんとか防御することぐらいはできる。
これまでの中でも一番強烈な一撃だったが耐えきれた。そして、防がれた後のクジャクさんの行動もおおよそ予測可能だ。
「しかし、まだ温い。時間停止が一度きりだとお思いかな?」
わずかに後ろへ下がりつつ、クジャクさんは再度掃天笏を地面に擦りつけようとしている。ここからはアドリブだけど、もう賭けに出るしかない。
時間停止を破ることは難しい。クジャクさんの技量を超える技もない。総じてアタシの方が不利な立ち位置だ。
――だけど、一つだけ『同じ領域に足を踏み入れる手段』はある。
「その守りの態勢ならば、次の時間停止で――」
「今だぁぁぁああ!!」
カチンッ
「なっ!? ま、まさか……踏み入って来たのか!? 時の止まった世界に!?」
その手段はクジャクさんが握る掃天笏を、アタシも同じように触れること。奪うことまでは叶わずとも、触れるだけなら必死になればできなくはない。
そしてクジャクさんの能力は、あくまで『掃天笏を使った時間停止』だ。クジャクさん自身が生身で時間を止められるわけじゃない。
ならばアタシも掃天笏に触れることで、同じように『時の止まった世界』に踏み込めると思ったが故の大勝負。確証なんてなかったけど、眼前にいるクジャクさんはアタシの目にハッキリ映り、驚きの表情を見せている。
――つまり、間違いなく動いている。
「くらえぇぇぇええ!!」
それさえ分かればもう考える時間はいらない。そんな時間さえも惜しい。
こっちからすれば二秒間だけの猶予だ。クジャクさんも驚いて怯んでるし、勝負はここしかない。
デバイスロッドに電気を流し込み、スタンロッドへ変換。そしてそのまま――
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