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第24章 常なる陰が夢見た未来
第359話 【正義が生んだ怪物】①
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「行くゾォオオ!! 人間がァアア!!」
ミライは高度を落とし、両手の平で<魔王の闇>の連弾を俺へと放つ。
一発一発のサイズは小さいが、雨あられの如く、俺へと容赦ない猛攻を仕掛ける。
「フゥウン! オラァア!」
バシンッ! バシンッ!
その<魔王の闇>を、俺は徹底的に弾き飛ばす。
その内の何発かは、術者であるミライ本人にも飛んでいく――
「舐メタ真似をォオ!!」
バシンッ!
――そんな<魔王の闇>も、ミライは軽々と弾き飛ばす。
当然のことだが、ミライにも<魔王の闇>は通用しない。
<勇者の光>も効かず、<魔王の闇>を行使できる――
そんな存在が己の感情のまま世界に飛び出していけば、世界は【伝説の魔王】以上の脅威に見舞われるだろう。
――それを止められるのは、この世界で俺だけだ。
「ミライィイイ!!」
俺は<魔王の闇>を弾いて、隙のできたミライへと突っ込む。
この子だけは止める。どんなに手荒なことをしてでも止める。
俺の決意は――揺るがない!
「ワタシを守レ! <ミラークイーン>!!」
ブゥウウン――
ミライの呼び声を聞き、俺とミライの間に黒い人影が現れた。
この人影には、見覚えがあるな――
「<ミラークイーン>……! 魔幻塔でリョウに憑依させていた、お前の分身か……!」
「今回はアノ時とは違ウ! ワタシの最強ノ守護神とシテ! ソノ力を、存分ニ見せてヤルゾォオ!」
ミライは宙に浮きながら後ろへと下がり、俺との近接戦を<ミラークイーン>に任せる。
今回の<ミラークイーン>のサイズは俺と同じぐらいだ。
大きさからくるパワーに頼らず、スピードを活かしたラッシュで俺へと襲い掛かる。
「こんな技まで使えるようになってたのか! 随分と力をつけたようだな!」
ドガッ! バキッ! ボゴォ! メギャァ!
俺と<ミラークイーン>のラッシュ勝負は互角。
おそらく<ミラークイーン>の体術は、ミライが知る体術を模範したものだ――
「ナ、ナゼダ!? ナゼ、<ミラークイーン>の技ヲ見切れル!? <ミラークイーン>と互角ニ戦えル!? ワタシの分身の技は――父と同ジものナンダぞォオ!?」
――そう。<ミラークイーン>の体術はミライの父、【伝説の魔王】ジョウインと同じものだ。
だから俺には分かる。ジョウインの体術がどんなものか、俺は良く知っている――
「<ミラークイーン>! ワタシも援護スル!」
その様子を見ていたミライは、自身も俺の周囲を飛び回り始める。
そしてその指先を俺に向け、黒い光線の魔法を放つ。
魔幻塔でリョウが操られていた時と、同じタイプの戦い方――
凝縮された、<魔王の闇>による一閃――
「無駄だ!!」
――その光線を、俺は左手の平でかき消す。
横から<ミラークイーン>のパンチも来ていたが、それも右腕でガードする。
「ナ、何者ナンだ!? 貴様ハ!? ナゼ……ワタシの攻撃ガ通用シナイ!!??」
「俺はお前もよく知る者だ。お前の攻撃は、俺には通用しない」
度重なる自らの猛攻を防がれ、ミライは驚愕を隠せないでいる。
ミライの攻撃は俺にはお見通しだ。
俺の記憶はダンジェロとの戦い、そしてミライとの出会いで完全に戻った。
今の俺にならできる。俺自身がこうして生まれた、その悲願の達成を――
「マダだ! マダ、終わらナイ!! <ミラークイーン>! 追撃ヲ――」
「オウラァア!!」
ミライが<ミラークイーン>に追撃を命じようとした矢先、俺は<ミラークイーン>の腹へと拳をめり込ませる。
「グアアァッ!? な、ナン……ダト……!? <ミラークイーン>に……攻撃ヲ……!?」
俺が攻撃したのは<ミラークイーン>だったが、苦しみ始めたのは本体であるミライの方だった。
<ミラークイーン>はミライの力によって生み出された分身――
そのダメージは、本体であるミライにも伝わってしまうようだ。
「成程な……。これなら、お前自身を殴らなくて済む。俺もお前に直接、手出ししたくはないからな」
「図に乗ルナァア……! ワタシに情けヲかけるツモリかァア!? ワタシから全テを奪った――人間ノ分際デェエエ!!」
俺の言葉に怒りしか湧き上がらせない、ミライ。
そんなミライは一度<ミラークイーン>と共に俺から離れ、空中で両手を頭上に掲げ始める――
「殺してヤル! 壊してヤル! 悪夢の果テノ虚無へと、送ってヤル! ワタシの世界デ――貴様を葬ッテやるゾォオオ!!」
その言葉と同時に、ミライは地面へと急降下しながら、その両手を地面へと叩きつけた。
バキキッ―― メギギギィイ――
そして、その両手からヒビ割れが走り始める。
だが、割れているのは地面ではない――
「こ、これってまさか―― ゼ、ゼロラさん!?」
離れて見ていたラルフル達も気づいたようだ。
ミライによって割られたのは――"空間そのもの"だ。
バギギギィイ!!
空間そのものが音をたてて割れ、俺とミライだけが別の空間へと誘われる。
「コノ世界でナラバ! 貴様もワタシに手出しできマイ! 今度コソ……殺してヤルゾォオオオ!!!」
ミライは高度を落とし、両手の平で<魔王の闇>の連弾を俺へと放つ。
一発一発のサイズは小さいが、雨あられの如く、俺へと容赦ない猛攻を仕掛ける。
「フゥウン! オラァア!」
バシンッ! バシンッ!
その<魔王の闇>を、俺は徹底的に弾き飛ばす。
その内の何発かは、術者であるミライ本人にも飛んでいく――
「舐メタ真似をォオ!!」
バシンッ!
――そんな<魔王の闇>も、ミライは軽々と弾き飛ばす。
当然のことだが、ミライにも<魔王の闇>は通用しない。
<勇者の光>も効かず、<魔王の闇>を行使できる――
そんな存在が己の感情のまま世界に飛び出していけば、世界は【伝説の魔王】以上の脅威に見舞われるだろう。
――それを止められるのは、この世界で俺だけだ。
「ミライィイイ!!」
俺は<魔王の闇>を弾いて、隙のできたミライへと突っ込む。
この子だけは止める。どんなに手荒なことをしてでも止める。
俺の決意は――揺るがない!
「ワタシを守レ! <ミラークイーン>!!」
ブゥウウン――
ミライの呼び声を聞き、俺とミライの間に黒い人影が現れた。
この人影には、見覚えがあるな――
「<ミラークイーン>……! 魔幻塔でリョウに憑依させていた、お前の分身か……!」
「今回はアノ時とは違ウ! ワタシの最強ノ守護神とシテ! ソノ力を、存分ニ見せてヤルゾォオ!」
ミライは宙に浮きながら後ろへと下がり、俺との近接戦を<ミラークイーン>に任せる。
今回の<ミラークイーン>のサイズは俺と同じぐらいだ。
大きさからくるパワーに頼らず、スピードを活かしたラッシュで俺へと襲い掛かる。
「こんな技まで使えるようになってたのか! 随分と力をつけたようだな!」
ドガッ! バキッ! ボゴォ! メギャァ!
俺と<ミラークイーン>のラッシュ勝負は互角。
おそらく<ミラークイーン>の体術は、ミライが知る体術を模範したものだ――
「ナ、ナゼダ!? ナゼ、<ミラークイーン>の技ヲ見切れル!? <ミラークイーン>と互角ニ戦えル!? ワタシの分身の技は――父と同ジものナンダぞォオ!?」
――そう。<ミラークイーン>の体術はミライの父、【伝説の魔王】ジョウインと同じものだ。
だから俺には分かる。ジョウインの体術がどんなものか、俺は良く知っている――
「<ミラークイーン>! ワタシも援護スル!」
その様子を見ていたミライは、自身も俺の周囲を飛び回り始める。
そしてその指先を俺に向け、黒い光線の魔法を放つ。
魔幻塔でリョウが操られていた時と、同じタイプの戦い方――
凝縮された、<魔王の闇>による一閃――
「無駄だ!!」
――その光線を、俺は左手の平でかき消す。
横から<ミラークイーン>のパンチも来ていたが、それも右腕でガードする。
「ナ、何者ナンだ!? 貴様ハ!? ナゼ……ワタシの攻撃ガ通用シナイ!!??」
「俺はお前もよく知る者だ。お前の攻撃は、俺には通用しない」
度重なる自らの猛攻を防がれ、ミライは驚愕を隠せないでいる。
ミライの攻撃は俺にはお見通しだ。
俺の記憶はダンジェロとの戦い、そしてミライとの出会いで完全に戻った。
今の俺にならできる。俺自身がこうして生まれた、その悲願の達成を――
「マダだ! マダ、終わらナイ!! <ミラークイーン>! 追撃ヲ――」
「オウラァア!!」
ミライが<ミラークイーン>に追撃を命じようとした矢先、俺は<ミラークイーン>の腹へと拳をめり込ませる。
「グアアァッ!? な、ナン……ダト……!? <ミラークイーン>に……攻撃ヲ……!?」
俺が攻撃したのは<ミラークイーン>だったが、苦しみ始めたのは本体であるミライの方だった。
<ミラークイーン>はミライの力によって生み出された分身――
そのダメージは、本体であるミライにも伝わってしまうようだ。
「成程な……。これなら、お前自身を殴らなくて済む。俺もお前に直接、手出ししたくはないからな」
「図に乗ルナァア……! ワタシに情けヲかけるツモリかァア!? ワタシから全テを奪った――人間ノ分際デェエエ!!」
俺の言葉に怒りしか湧き上がらせない、ミライ。
そんなミライは一度<ミラークイーン>と共に俺から離れ、空中で両手を頭上に掲げ始める――
「殺してヤル! 壊してヤル! 悪夢の果テノ虚無へと、送ってヤル! ワタシの世界デ――貴様を葬ッテやるゾォオオ!!」
その言葉と同時に、ミライは地面へと急降下しながら、その両手を地面へと叩きつけた。
バキキッ―― メギギギィイ――
そして、その両手からヒビ割れが走り始める。
だが、割れているのは地面ではない――
「こ、これってまさか―― ゼ、ゼロラさん!?」
離れて見ていたラルフル達も気づいたようだ。
ミライによって割られたのは――"空間そのもの"だ。
バギギギィイ!!
空間そのものが音をたてて割れ、俺とミライだけが別の空間へと誘われる。
「コノ世界でナラバ! 貴様もワタシに手出しできマイ! 今度コソ……殺してヤルゾォオオオ!!!」
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