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第3章
56話 デグとベムの頑張り
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ドアを叩く音で目が醒める。
「村長、起きていますか?」
どうやら、村人が俺に用があるらしく起こしに来たようだ。
「あぁ、起きているぜ」
「着替えたら、広場に来て下さい。私はベムさんの方を起こしにいきます」
「分かった」
人間族の住処を中型に襲われてから三年程経った。
風の噂だと、あの後中型は人間族の住処を荒らしに荒らし去っていったらしい。
その影響はとても大きく人間族の住処は壊滅状態で、三年経った今も復興作業をしている様だが、街の整備は一向に終わらず、小型などが攻めてきたりしてなかなか作業も進まないと聞く。
あの、中型が襲って来た日から、しばらく経ってから人間族の住処に戻って来た人達も居るらしいが、街の状況を見て絶望したと噂で流れてきた。
「さて! 俺も着替えて行くかな」
俺達は、あの後何人かの犠牲を出しながらも小型などを撒いて大分移動した。
年寄りや子供も多く、逃げるのには本当に苦労した。実際に皆を守るために犠牲になった者も居た……。
小型を撒いた後は、念のため一ヶ月程移動して安全そうな場所を見つける為移動し続け、やっと良さそうな場所を見つける。
そこからは、村作りに専念した。
手先の器用な者も何人か居たお陰で家などは簡易的だが人数分を作る事が出来たし、農作物など食べられる物も育てたりして、ここ最近になってやっと快適に住める様になった。
そして、今日は村が完成した祝いの祭りを行う予定だ。
「よし、広場まで行くか」
あの日から今日まで俺が指示など出して居たせいか村人達から村長に選ばれた。
俺は、そんなの柄じゃないと言ったが、ベム以外は俺が村長になる事を賛成だった為抵抗虚しく村長の肩書きを貰ってしまった……。
「俺よりも村長に合う奴なんて、いっぱい居るだろうに」
「ホント……。臭い奴が村長なんて信じられない……」
「うぉ!? ビックリしたぜ……」
いきなり、後ろからベムが声を掛けてきて、飛び跳ねてしまった。
「デグは上に立って、みんなを纏めるのは似合わない……」
「確かにそうだが、お前に言われるとイラつくな」
「ふふ」
ベムは俺を見上げる様にして、ドヤ顔をする。
……なんで、そんなにしてやったぜ! って顔しているんだよ!
「それにしても、あれから三年だが、あっという間だな」
「うん……。アトス大丈夫かな……」
「確かに心配だがアイツなら大丈夫だろ」
アトスは俺達が逃げる前には、既に逃げて居たらしい。俺達が逃げ切れたのだ、アトスなら大丈夫なはずだ。
「なんか、獣人の子供と一緒とか言ってたな」
「うん。アトスはシクさんの息子だから何かしら思っての行動だと思う……」
そんな事をベムと話している内にいつの間にか、広場に到着した。
「おい! 村長達が来たぞ! 静かにしろ!」
まとめ役が、広場に集まった村人達に静かにする様に言う。
「では、村長とベムさん一言お願いします」
まとめ役も村人達の場所に戻り俺達の挨拶を待っている。
「えー。みんなこの三年間良くやってくれた。この場所を見つけるまで相当苦労したよな……」
俺の言葉に村人達は、悲しそうな表情をしたり顔を歪ませたりする者が多い。
「だが、この場所を見つけてからは辛い事もありながらも、自分達の村が出来上がっていくのが見えて希望が湧いてきたと思う」
実際に最初は、悲しい事が起きすぎて、みんな何も手に付かなかった。
だが村が少しずつ出来上がっていく様子を見ていた村人達は徐々に希望が湧いてきたのか表情が生き生きしてきた。
恐らく、また自分達の住む場所が出来て生きる意義を見つけられたのだろう。
「そして、ここに来て三年。やっと村が完成した!!」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
「お前らは凄い! そしてこの村で俺達は第二の人生を歩もうぜ!」
先程まで静かに聞いていた村人達だが、俺の先程の言葉に興奮したのか、今は老若男女問わず、合いの手や掛け声や拍手などが鳴り響く。
「では、村の完成とこれからの幸せを願って、かんぱい!!!!」
「「「「「「かんぱい!!」」」」」」
「かんぱい……」
乾杯の後は、それは盛り上がった。誰かと話す度に乾杯をするし、笑い合う。
「デグ……」
「なんだ?」
「こういう感じいいね……」
「だな」
「また、こんな風に笑えるとは思わなかった……」
普段テンションが低めのベムだが、今日は違った。この三年で作ったお酒の影響もあるが、顔を赤くして珍しく、ずっと笑顔である。
「村長! ベムさーん! こっちで一緒に飲みましょーよー」
「うん、今行く……」
村人に呼ばれて、ベムは若干おぼつかない足取りで歩いて行く。
よし。みんな笑顔だな! 最初はどうなるかと思ったが、この笑顔が見られたなら俺の行動は間違っていないな!
これからは、徐々に村を大きくして行くつもりだ。無謀かもしれないがモンスター用の柵なども作っていこうと思っている。
そして、いつかアトスがこの村を見つけてくれたら一緒に住むのだ! だからアトスがこの村を見つけられる様に大きくしてやるぜ!
「村長、起きていますか?」
どうやら、村人が俺に用があるらしく起こしに来たようだ。
「あぁ、起きているぜ」
「着替えたら、広場に来て下さい。私はベムさんの方を起こしにいきます」
「分かった」
人間族の住処を中型に襲われてから三年程経った。
風の噂だと、あの後中型は人間族の住処を荒らしに荒らし去っていったらしい。
その影響はとても大きく人間族の住処は壊滅状態で、三年経った今も復興作業をしている様だが、街の整備は一向に終わらず、小型などが攻めてきたりしてなかなか作業も進まないと聞く。
あの、中型が襲って来た日から、しばらく経ってから人間族の住処に戻って来た人達も居るらしいが、街の状況を見て絶望したと噂で流れてきた。
「さて! 俺も着替えて行くかな」
俺達は、あの後何人かの犠牲を出しながらも小型などを撒いて大分移動した。
年寄りや子供も多く、逃げるのには本当に苦労した。実際に皆を守るために犠牲になった者も居た……。
小型を撒いた後は、念のため一ヶ月程移動して安全そうな場所を見つける為移動し続け、やっと良さそうな場所を見つける。
そこからは、村作りに専念した。
手先の器用な者も何人か居たお陰で家などは簡易的だが人数分を作る事が出来たし、農作物など食べられる物も育てたりして、ここ最近になってやっと快適に住める様になった。
そして、今日は村が完成した祝いの祭りを行う予定だ。
「よし、広場まで行くか」
あの日から今日まで俺が指示など出して居たせいか村人達から村長に選ばれた。
俺は、そんなの柄じゃないと言ったが、ベム以外は俺が村長になる事を賛成だった為抵抗虚しく村長の肩書きを貰ってしまった……。
「俺よりも村長に合う奴なんて、いっぱい居るだろうに」
「ホント……。臭い奴が村長なんて信じられない……」
「うぉ!? ビックリしたぜ……」
いきなり、後ろからベムが声を掛けてきて、飛び跳ねてしまった。
「デグは上に立って、みんなを纏めるのは似合わない……」
「確かにそうだが、お前に言われるとイラつくな」
「ふふ」
ベムは俺を見上げる様にして、ドヤ顔をする。
……なんで、そんなにしてやったぜ! って顔しているんだよ!
「それにしても、あれから三年だが、あっという間だな」
「うん……。アトス大丈夫かな……」
「確かに心配だがアイツなら大丈夫だろ」
アトスは俺達が逃げる前には、既に逃げて居たらしい。俺達が逃げ切れたのだ、アトスなら大丈夫なはずだ。
「なんか、獣人の子供と一緒とか言ってたな」
「うん。アトスはシクさんの息子だから何かしら思っての行動だと思う……」
そんな事をベムと話している内にいつの間にか、広場に到着した。
「おい! 村長達が来たぞ! 静かにしろ!」
まとめ役が、広場に集まった村人達に静かにする様に言う。
「では、村長とベムさん一言お願いします」
まとめ役も村人達の場所に戻り俺達の挨拶を待っている。
「えー。みんなこの三年間良くやってくれた。この場所を見つけるまで相当苦労したよな……」
俺の言葉に村人達は、悲しそうな表情をしたり顔を歪ませたりする者が多い。
「だが、この場所を見つけてからは辛い事もありながらも、自分達の村が出来上がっていくのが見えて希望が湧いてきたと思う」
実際に最初は、悲しい事が起きすぎて、みんな何も手に付かなかった。
だが村が少しずつ出来上がっていく様子を見ていた村人達は徐々に希望が湧いてきたのか表情が生き生きしてきた。
恐らく、また自分達の住む場所が出来て生きる意義を見つけられたのだろう。
「そして、ここに来て三年。やっと村が完成した!!」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
「お前らは凄い! そしてこの村で俺達は第二の人生を歩もうぜ!」
先程まで静かに聞いていた村人達だが、俺の先程の言葉に興奮したのか、今は老若男女問わず、合いの手や掛け声や拍手などが鳴り響く。
「では、村の完成とこれからの幸せを願って、かんぱい!!!!」
「「「「「「かんぱい!!」」」」」」
「かんぱい……」
乾杯の後は、それは盛り上がった。誰かと話す度に乾杯をするし、笑い合う。
「デグ……」
「なんだ?」
「こういう感じいいね……」
「だな」
「また、こんな風に笑えるとは思わなかった……」
普段テンションが低めのベムだが、今日は違った。この三年で作ったお酒の影響もあるが、顔を赤くして珍しく、ずっと笑顔である。
「村長! ベムさーん! こっちで一緒に飲みましょーよー」
「うん、今行く……」
村人に呼ばれて、ベムは若干おぼつかない足取りで歩いて行く。
よし。みんな笑顔だな! 最初はどうなるかと思ったが、この笑顔が見られたなら俺の行動は間違っていないな!
これからは、徐々に村を大きくして行くつもりだ。無謀かもしれないがモンスター用の柵なども作っていこうと思っている。
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