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Act 03
生贄の祭壇~蒼然たる生の底
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「あ……エリオット、ここって……っ!」
「ふふふ。
アリスが、あまりにも生贄になりたいと言うので、連れてきてやったんだ。ほら、あそこが、魔王に捧げられる者が繋がれる祭壇だよ。
扉が開いた時に感じた部屋の薄暗さが、今は、より底気味悪さを与えてこないか?
暗に順応していくはずの瞳が、闇に呑まれていく――この生贄の祭壇の間に、供物として連れてこられる者は、そういった持てなしを受け、生ある心が絶望に沈んだ後、最期の時を迎えるんだ。
さあ、魔王に抱かれた聖女さまは、これからどうなってしまうのだろうか」
「は……はなして……『魔王の力』からはなして。
世界のみんなを裏切ってしまった聖女として、最期を迎える覚悟があると示させて。
私は、自分の足で祭壇に向かい繋がれるわ。
生が続く事にすがるのではなく、終焉を受け入れる。絶念する意味ではなく、魔王の脅威から現が解放されると祈念するがゆ……え……あ……んんっ!」
「……ああ、本当に、僕の聖女さまは可愛らしい。
思わず唇をもらいたくなってしまった。雄弁をふるうアリスも愛らしいが、口の中に僕の舌を入れてやった時に、艶めかしく悶えながら声を漏らそうとする姿が麗しいよ。
真っ白な一枚布でこしらえた、生贄の装束を纏う君は、現を離れて輪廻の輪の描きで永らえる事ができるのだろうか?
ははっ。
僕の舌に触れられた感覚の残る唇を僅かに震わせた後、身体の内に、この部屋の空気をたくさん入れたようだ。アリスが今から魔王エリオット・ジールゲンに害される場――そう、君の絶望がまじった息吹きが、この祭壇の間に漂い流れるものの一つとなったんだ」
「……これは、世界のみんなを裏切ってしまった悔悟の涙。だから、私は、祭壇に向かうわ。
情けの心など持たない魔王にも、矜持を保とうとする者への恭敬の念はあるでしょ。
私が絶望しているとしたら、それは、聖女としての役割のすべてを果たせない事――『魔王の力』から私を解放しなさい、魔王エリオット・ジールゲン」
「なるほど。美しい考えだ。
僕の愛しい聖女さまに、改めて、さすがだと言いたくなったよ。
ふむ、面白い。
それは、君の細い腕が僕の身体に巻きついて離れたくない様子で祭壇に向かうよりも、興になると言える。分かった、解放してやろう。君の身体を柵む力からな。
では、聖女さま。
向かう先、理解していると思うが、自らの足で石段をのぼり、ろうそく灯りで囲まれた祭壇の上に横たわってくれ」
「みんな、これが、私が聖女としてできるせめてもの事。
魔の者すべてが抑えられ、平和な暮らしが約束された時代が来る事を願いながら最期のときを……ひっ!」
「髪を撫でてやっただけじゃないか。
見目麗しい君の赤い髪、つい触れたくなってしまったよ。
こんなに可愛らしい聖女さまが、これから供物として魔王に害される様、想像するだけで煽情的な好事だっ!
ふふ。
――肌付きもなく、薄い白布に押し包まれてもいなかった陰部を、撫でてやっただけじゃないかっ。
触れられ、刺激が熱情へと変化し、興奮を抑えられなくなった君の姿が、僕の青い瞳にしっかりと映し出されているよ!」
「ひ……あ、あ……魔王……ああっ! エ、エリオット……やめて……もう、私の生に終焉を……あううっ!」
「気持ちよいのか?
あはははっ。
身をよじり過ぎると、祭壇から落ちてしまうのではないか? 生贄として祭壇の上にいたいというアリスの願いを、僕は聞き入れたというのに。
おや!
胸の先や首もとが、魔王の舌で害される事を望んでいるようだ。願いを聞き入れてやろう。生贄の衣は、君を護ってなどくれないぞ」
「ふはあああぁんっ! あああんっ! 私の上に覆いかぶさって……ああん! む、むね……くびを……はあ、はあ」
「僕を愛してしまった想い、捨てられるはずがないだろ?
この城に連れてこられてからずっと、魔王の花嫁候補として、寝所でも、玉座でも、僕の気が向いた時に伽相手として弄られているアリスの身体が、快楽に逆らえるはずがない。
陰部の方は、もう濡れてきているようだぞ。
ははっ。
可愛らし過ぎるので、胸の先を執拗に舐めてやろう!」
「ひ、ひいいぃぃ! あ……あは、あは……ああんっ! くびの方まで、舌が、ゆっくりと……あひぃん! 頬もなめ……ああんっ」
「……耳に、舌が近づいただけで、そのように息を荒くしてしまうとは。
アリスは身体だけでなく、心の方も、魔王の烏夜色のマントに包まれている――僕を、愛してから、ずっと、ずっと」
「あ、あ、あ、ああっ!
下を……下を……ひぃん、あああっ! ゆ、ゆびで……さわったり、なでたり……あんっ」
「聖女さま、腰を動かす事を堪えられないほど乱れると、祭壇から落ちてしまうぞ。
ふふ。
僕の可愛い聖女さまが、そのようなつまらぬ事で傷つくのは許せないと考えるので、もちろん、抱きとめるつもりだが、祭壇の上にとどまる役儀つとめを果たせぬほど悦び浸ってしまったのなら、生贄の儀を行う事、取り止めるとしよう。
寝所に場所を移し、この魔王エリオット・ジールゲンのいずれの花嫁として伽に臨んでもらう事になる」
「……はあ、あああんっ!
い、いや……わ、私は……こ、ここで、生贄として……そ、そうよ……私は、魔王を愛してしまっている……だから、ここで果てるべき……魔王の花嫁にされるぐらいなら……この場で、散って……ああんっ!」
「聖女さまの叫びの一つ一つが愛しさ感じる音の響きとなって、僕の心に刻まれていくよ。
嬉しいな。
アリスから愛の告白をしてくれるなんて、ふふ、陰核をしっかり弄る事で、その想いに応じてやろう」
「あうんっ!
はううううんっ!
も、もう、終わらせて……エリオットを愛する心を……私の心が何かを、おもうことをおわらせ……て……ひぅんっ!
ひゃん、ひゃん……あっ!」
「おっと、よかった。
僕の腕に護られていなかったら、アリスは、祭壇の下に落ちてしまうところだった。愛しい君を護れて、素直に悦に入っているよ。
僕の指に、弄ばれながら快楽に溺れているのに、絶望を表情に滲ませようとしてくれた君に、意思を伝える機会を与えてやろう。
あまりに可愛らしい様を見せてくれたので、特別な計らいをすべきだと考えたんだ。
寝所のやわらかなシーツの上に横たわるのと、このまま、かたい石の祭壇の上にいるのと、どちらがよい?」
「はあ……はあ……い、生贄として……果てさせて……もう、あなたを愛する事を続けさせないで……おねがい……」
「君は、どれだけ可愛らしいんだ!
願いだと打ち明けられたら、聞き入れない訳にはいかない。分かった。では、生贄の儀を執り行おう。
聖女アリスは、魔王に捧げられる供物として、冷たい鎖で手足を繋がれる」
「ふふふ。
アリスが、あまりにも生贄になりたいと言うので、連れてきてやったんだ。ほら、あそこが、魔王に捧げられる者が繋がれる祭壇だよ。
扉が開いた時に感じた部屋の薄暗さが、今は、より底気味悪さを与えてこないか?
暗に順応していくはずの瞳が、闇に呑まれていく――この生贄の祭壇の間に、供物として連れてこられる者は、そういった持てなしを受け、生ある心が絶望に沈んだ後、最期の時を迎えるんだ。
さあ、魔王に抱かれた聖女さまは、これからどうなってしまうのだろうか」
「は……はなして……『魔王の力』からはなして。
世界のみんなを裏切ってしまった聖女として、最期を迎える覚悟があると示させて。
私は、自分の足で祭壇に向かい繋がれるわ。
生が続く事にすがるのではなく、終焉を受け入れる。絶念する意味ではなく、魔王の脅威から現が解放されると祈念するがゆ……え……あ……んんっ!」
「……ああ、本当に、僕の聖女さまは可愛らしい。
思わず唇をもらいたくなってしまった。雄弁をふるうアリスも愛らしいが、口の中に僕の舌を入れてやった時に、艶めかしく悶えながら声を漏らそうとする姿が麗しいよ。
真っ白な一枚布でこしらえた、生贄の装束を纏う君は、現を離れて輪廻の輪の描きで永らえる事ができるのだろうか?
ははっ。
僕の舌に触れられた感覚の残る唇を僅かに震わせた後、身体の内に、この部屋の空気をたくさん入れたようだ。アリスが今から魔王エリオット・ジールゲンに害される場――そう、君の絶望がまじった息吹きが、この祭壇の間に漂い流れるものの一つとなったんだ」
「……これは、世界のみんなを裏切ってしまった悔悟の涙。だから、私は、祭壇に向かうわ。
情けの心など持たない魔王にも、矜持を保とうとする者への恭敬の念はあるでしょ。
私が絶望しているとしたら、それは、聖女としての役割のすべてを果たせない事――『魔王の力』から私を解放しなさい、魔王エリオット・ジールゲン」
「なるほど。美しい考えだ。
僕の愛しい聖女さまに、改めて、さすがだと言いたくなったよ。
ふむ、面白い。
それは、君の細い腕が僕の身体に巻きついて離れたくない様子で祭壇に向かうよりも、興になると言える。分かった、解放してやろう。君の身体を柵む力からな。
では、聖女さま。
向かう先、理解していると思うが、自らの足で石段をのぼり、ろうそく灯りで囲まれた祭壇の上に横たわってくれ」
「みんな、これが、私が聖女としてできるせめてもの事。
魔の者すべてが抑えられ、平和な暮らしが約束された時代が来る事を願いながら最期のときを……ひっ!」
「髪を撫でてやっただけじゃないか。
見目麗しい君の赤い髪、つい触れたくなってしまったよ。
こんなに可愛らしい聖女さまが、これから供物として魔王に害される様、想像するだけで煽情的な好事だっ!
ふふ。
――肌付きもなく、薄い白布に押し包まれてもいなかった陰部を、撫でてやっただけじゃないかっ。
触れられ、刺激が熱情へと変化し、興奮を抑えられなくなった君の姿が、僕の青い瞳にしっかりと映し出されているよ!」
「ひ……あ、あ……魔王……ああっ! エ、エリオット……やめて……もう、私の生に終焉を……あううっ!」
「気持ちよいのか?
あはははっ。
身をよじり過ぎると、祭壇から落ちてしまうのではないか? 生贄として祭壇の上にいたいというアリスの願いを、僕は聞き入れたというのに。
おや!
胸の先や首もとが、魔王の舌で害される事を望んでいるようだ。願いを聞き入れてやろう。生贄の衣は、君を護ってなどくれないぞ」
「ふはあああぁんっ! あああんっ! 私の上に覆いかぶさって……ああん! む、むね……くびを……はあ、はあ」
「僕を愛してしまった想い、捨てられるはずがないだろ?
この城に連れてこられてからずっと、魔王の花嫁候補として、寝所でも、玉座でも、僕の気が向いた時に伽相手として弄られているアリスの身体が、快楽に逆らえるはずがない。
陰部の方は、もう濡れてきているようだぞ。
ははっ。
可愛らし過ぎるので、胸の先を執拗に舐めてやろう!」
「ひ、ひいいぃぃ! あ……あは、あは……ああんっ! くびの方まで、舌が、ゆっくりと……あひぃん! 頬もなめ……ああんっ」
「……耳に、舌が近づいただけで、そのように息を荒くしてしまうとは。
アリスは身体だけでなく、心の方も、魔王の烏夜色のマントに包まれている――僕を、愛してから、ずっと、ずっと」
「あ、あ、あ、ああっ!
下を……下を……ひぃん、あああっ! ゆ、ゆびで……さわったり、なでたり……あんっ」
「聖女さま、腰を動かす事を堪えられないほど乱れると、祭壇から落ちてしまうぞ。
ふふ。
僕の可愛い聖女さまが、そのようなつまらぬ事で傷つくのは許せないと考えるので、もちろん、抱きとめるつもりだが、祭壇の上にとどまる役儀つとめを果たせぬほど悦び浸ってしまったのなら、生贄の儀を行う事、取り止めるとしよう。
寝所に場所を移し、この魔王エリオット・ジールゲンのいずれの花嫁として伽に臨んでもらう事になる」
「……はあ、あああんっ!
い、いや……わ、私は……こ、ここで、生贄として……そ、そうよ……私は、魔王を愛してしまっている……だから、ここで果てるべき……魔王の花嫁にされるぐらいなら……この場で、散って……ああんっ!」
「聖女さまの叫びの一つ一つが愛しさ感じる音の響きとなって、僕の心に刻まれていくよ。
嬉しいな。
アリスから愛の告白をしてくれるなんて、ふふ、陰核をしっかり弄る事で、その想いに応じてやろう」
「あうんっ!
はううううんっ!
も、もう、終わらせて……エリオットを愛する心を……私の心が何かを、おもうことをおわらせ……て……ひぅんっ!
ひゃん、ひゃん……あっ!」
「おっと、よかった。
僕の腕に護られていなかったら、アリスは、祭壇の下に落ちてしまうところだった。愛しい君を護れて、素直に悦に入っているよ。
僕の指に、弄ばれながら快楽に溺れているのに、絶望を表情に滲ませようとしてくれた君に、意思を伝える機会を与えてやろう。
あまりに可愛らしい様を見せてくれたので、特別な計らいをすべきだと考えたんだ。
寝所のやわらかなシーツの上に横たわるのと、このまま、かたい石の祭壇の上にいるのと、どちらがよい?」
「はあ……はあ……い、生贄として……果てさせて……もう、あなたを愛する事を続けさせないで……おねがい……」
「君は、どれだけ可愛らしいんだ!
願いだと打ち明けられたら、聞き入れない訳にはいかない。分かった。では、生贄の儀を執り行おう。
聖女アリスは、魔王に捧げられる供物として、冷たい鎖で手足を繋がれる」
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