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社長のお話が長過ぎて困っています
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『ベッドの上で寛いでいる自分を想像してみて。触れ心地のよい寝具の上に、僕と二人、一糸纏わぬ姿で横たわっているんだ。僕の身体をつかんで離すまいとする君の髪を、ゆっくりと撫でてあげたい。耳、触れられたら気持ちいいんだろ? 唇や舌も使って、愛でてやりたい。頬に、指先が走っただけで、熱い息を吐き出してしまい、そのまま呼吸を制せなくなったら、口の中を僕に支配される事になる。情欲の至りを見せてもらうまで、ベッドの上から解放するつもりはない。君の舌が興奮したままなのに、口から出て行ってやる。盛りの中断に憤り、苛立ってしまった表情を楽しませてもらった後、君の唾の味をしっかりと感じている舌で、胸の先を舐めてあげる。朝が来るのが惜しいと、毎夜、君に思わせたい』
私のデスクの引き出しに、期限が近いドリップコーヒーがあると呟いたら、持ってくるように業務命令してくれましたよね。社長室のミニキッチンで、ご自分でお湯を注いで二人分のコーヒーを用意してくれましたよね。
安物で、社長の口に合うか心配していたら、「二人の舌が同じように満足する事が嬉しいから飲むのが楽しみだ」と言ってくれましたよね。
『さらなる舌の絡め合いを望んでいたのに、新たに与えられた快楽に心を射られ、愛慾に溺れられないままの君の舌は、大きな喘ぎ声をあげる為に激しく動く事になる。谷間すら、胸のすべてをしっかり舐めてから、君の顔に再び迫ってやりたい。だが、口の中は悦を得られない。頬に口づけをした後、君の足の付け根に向かわせてもらう』
カップに口をあてて、「おいしい」と笑顔を見せてくれましたよね。
嬉しさで、くすぐったいような気持ちになって、頭空っぽのままカップに手を伸ばそうとしたら、「零して火傷をしないように注意してね」と優しい表情で言ってくれましたよね。
私が、応接デスクにカップを置くと、「君が、大切に保管してくれていたコーヒーだから、香りをしっかり楽しんだ後に、もう一度、深い味をいただこう」とご自分のカップをデスクに置いてから、私の手に触れてくれましたよね。
『ふふ。君の大切な部分、まずは外の敏感なところへの刺激を味わってもらおう。背中や腰を揺らさないとたえられないほど思考があやふやになってしまう様を見せてもらいたいな。割れているところに、舌を押し込んであげるよ。性の蹂躙行為の影響下から、突然解放を宣言されてしまったら、路頭に迷ってしまうのではないかと不安に感じるほど、激しい愛撫が続くぞ。両膝を押さえつける僕の手に力をかけてくるのは、なおの快感を望むが故。足の付け根の方に向かって指を動かし、腹や腰を撫でてあげよう。その上にある胸、なぜ揉んでくれないのだと、申し出てきてほしいな。君のその訴えを受け入れた上で、僕は、割れているところへの刺激をいっそう激しいものにしてやりたい。欲望に執着し、愛慾得る事をむさぼるようになってしまった君の内からあふれる滴りの香りをしっかりと楽しませてもらいたい。もちろん、深みが増した味もいただかせてもらう』
社長、私がいたい場所は、ジェネではないです。
あの日、かなり長い時間、黙って、攪乱目的のお言葉責めを聞いていたけど、私は、通信機越しにそう伝えた。
『……はは……あはははははっ! このファウンテを席巻するジェネの総帥である僕の手から逃げられると思っているのか? ふ。あははっ! アリス姉さんっ! 今日は、車でお出掛けの予定ではないので、ゼルロットで迎えに行くよ!』
今日こそデートの約束に社長が現れなくて、騙されて捨てられた女になりました記念日だと、最初の頃は思っていました。でも、社長は、いつも温かい雰囲気で現れてくれました。
電車でお出掛けの時は、うちの最寄り駅の改札の中にいてくれて、車でお出掛けの時は、アパート裏の自動販売機の横にいてくれました。
社長とのお付き合いを公にする心の準備がなかなかできない上に、庶民の壁を破れず張り詰めがちな私を、ゆっくりと解していってくれました。
『長距離の操縦で疲れているだろ? 眠ってしまって構わない。僕が責任を持って、君を目的地まで案内するよ。待ち合わせ場所に到着してすぐ、アリス姉さんの周りに集るゴミどもの掃除がある故、出発に少し時間がかかる事を許してほしい。まあ、車でお出掛けの時に、ドライブミュージックを選んでもらっていたほどの僅かな時間だが……ふふふ……あはははっ!』
社長は、怒ったというより、情欲を抑える必要がまったくなくなった様子だった。それ以降は、狂った愛を隠す事なくぶつけ、私の精神を乱そうとしてきた。
私の言葉の意味、分かってくれました?
社長、私がいたい場所は、社長のそばです。ジェネではないです。
絶対に捨てられる事のない女になったという状況は、すでに理解しています。私が、この世界の人々から捨てられるのを恐れて、社長が、世界の方を捨てようとしている事もすでに理解しています。
誰よりも君が好きだ。世界が滅びようとも君だけを愛したい。そう言われるヒロインになりたいって考えた事はあります。
『いたい場所は、私を理解してくれる人のそば……ああ。すまない。君の発言を、つい復唱してしまったよ。君の考えを、正しい方向に導いてやらねばならないと考えがめぐったのでね。アリス姉さん、薄汚い連中は、君の事を理解なんてしていないさ。君は、騙されている。だから、大人しくこちらにおいで』
私が『あのヒロイン』で、社長が『あのヒーロー』。そんな妄想を、何度もした事があります。とても強引な社長に、無理やりなぐらい愛されてしまうみたいな……ああいうのは、フィクションだって分かっていても、少しだけ憧れました。
『帰還途中にマグネの研究所と連絡を取った方がよさそうだな。戦闘の道具にする為、奴らに何かされているのではないかと心配になってきた。アリス姉さんの身体、外も中もしっかりと調べさせてもらう。捕虜を実験台に使う時とは違うので、心配はいらない。身体を固定させてもらうが、それは安全確保が故さ。反応を事細かに記録する為、大切な部分を含めて、検査器具を挿入させてもらうが、君の身体に触れるのは僕だけなので、そこに不安を感じないでほしい。ああ。検査によっては、器具が激しく動くし、内に薬品を注がせてもらう。喘ぎ声をあげたくなってしまうかもしれないが、それを聞くのは僕だけなので大丈夫だよ。検査が終わるまで、安全装置に押さえつけられたまま叫び続けてもらうつもりだが』
恋人が、悪の組織のボスだったらカッコいいと言ってしまった事はありますが、私は、オーディオのボリューム調整のやり方まで優しく丁寧に教えてくれる――現実の目の前にいる、社長の恋人でいられるのが幸せだなと思ってしまったんです。
社長の優しさに触れるたび、ドキドキがすご過ぎて、胸を壊されそうになっていたんです。
『もう一度言う。大人しくこちらにおいで。今、素の君である事を証明してもらえれば、僕の居住スペースの方に案内するよ』
時代の流れに取り残されたと感じる当館で、夜景を楽しんでください。
自嘲するようなキャッチコピーが書かれた看板が、すでに時を経ていましたよね。建物は九階建て。その屋上展望台から、外野に邪魔されず、二人きりで夜景を楽しみましたよね。タワーマンションや超高層オフィスビルの谷間で、摩天楼の明かりを見上げる夜の一時を過ごすデートに誘ってもらいましたよね。
シャンデリアの中に入ったみたい、と、きっと、どこかで聞いておぼえていただけの言葉で、受けた感動を表現しながら、夕方以降だけのデートのお誘いの日で緊張している私に、社長は言ってくれましたよね。
『ここから見える僕のマンションの部屋は、小さな明かりの一つにすぎない。上から下を眺めても、シャンデリアの中に入ったような感動をさせてあげられない。今夜は、本当に、天空に描かれる光の園の美しさを見せてあげたかっただけだよ。天王寺先輩を無理やり、教えてある住所に連れて行ったりしないから安心して』
コートがないと肌寒かったあの日、夜空を見上げながら、品が漂うベルガモットの香りを強く感じていました。社長が、そのシトラス系オーデコロンの香りを纏っているのは前から気づいていましたが、あの晩に好きになった。
ファウンテで再会した社長は、鼻に届くとあなたの優しさをより感じる、あの香りを纏っていませんよね。あなたも好きだと言っていたあの香り、私も好きになったあの香りは、『社長』を演じる為の小道具の一つだったんですか?
私、ずっと騙されていたんですか?
『今度は、夜の動物園に行ってみないか? ナイトズーと言うらしいのだが、僕も未体験でとても興味がある。平日なら特別イベントがあるらしく、さらに楽しめると思うんだ。天王寺先輩が、また夕方以降だけのデートのお誘いをOKしてくれれば、行ってみたいな』
――社長、私、騙されてしまう女になってもいいですか?
異世界ファウンテで、大魔王みたいな事をしている悪い男に引っかかったままのダメダメ女になります。社長が、私をずっと騙していなければならないようにしてやる、という作戦はどうでしょうか?
社長が、『社長』を演じている時間は、ゼルロットで出撃する事もできないし、誰かが苦しむような極悪な実験を行う事もできないし、空中戦艦イレイサの殲滅砲撃レ・イダグで街を滅ぼす命令を下す事もできない。
リストラ候補の事務用品棚係を好きになっていただきありがとうございました。もっと好きにさせてみせます、という作戦です!
見てました? 今、ビシッとポーズ決めましたからね! ……心の中で。
と、とにかく、ご覚悟を!
あ……
素っ裸で、首と両手を前に出して、ギロチン台みたいなのに捕まっている自分を想像してしまったぞ。後ろにいる社長に、胸を揉まれていた……しかも、大切な部分の割れ目を指で弄られながら、「どのような刺激を加えたら、滴る量が増えるのか、調べる必要があるだろ? これは、愛を深める為に必要な事さ」と言われていた。
ううっ……と、とにかく、纏う香りも雰囲気も爽やか一色、人道的なイメージの社長に戻ってもらいます!
ご覚悟を!
私のデスクの引き出しに、期限が近いドリップコーヒーがあると呟いたら、持ってくるように業務命令してくれましたよね。社長室のミニキッチンで、ご自分でお湯を注いで二人分のコーヒーを用意してくれましたよね。
安物で、社長の口に合うか心配していたら、「二人の舌が同じように満足する事が嬉しいから飲むのが楽しみだ」と言ってくれましたよね。
『さらなる舌の絡め合いを望んでいたのに、新たに与えられた快楽に心を射られ、愛慾に溺れられないままの君の舌は、大きな喘ぎ声をあげる為に激しく動く事になる。谷間すら、胸のすべてをしっかり舐めてから、君の顔に再び迫ってやりたい。だが、口の中は悦を得られない。頬に口づけをした後、君の足の付け根に向かわせてもらう』
カップに口をあてて、「おいしい」と笑顔を見せてくれましたよね。
嬉しさで、くすぐったいような気持ちになって、頭空っぽのままカップに手を伸ばそうとしたら、「零して火傷をしないように注意してね」と優しい表情で言ってくれましたよね。
私が、応接デスクにカップを置くと、「君が、大切に保管してくれていたコーヒーだから、香りをしっかり楽しんだ後に、もう一度、深い味をいただこう」とご自分のカップをデスクに置いてから、私の手に触れてくれましたよね。
『ふふ。君の大切な部分、まずは外の敏感なところへの刺激を味わってもらおう。背中や腰を揺らさないとたえられないほど思考があやふやになってしまう様を見せてもらいたいな。割れているところに、舌を押し込んであげるよ。性の蹂躙行為の影響下から、突然解放を宣言されてしまったら、路頭に迷ってしまうのではないかと不安に感じるほど、激しい愛撫が続くぞ。両膝を押さえつける僕の手に力をかけてくるのは、なおの快感を望むが故。足の付け根の方に向かって指を動かし、腹や腰を撫でてあげよう。その上にある胸、なぜ揉んでくれないのだと、申し出てきてほしいな。君のその訴えを受け入れた上で、僕は、割れているところへの刺激をいっそう激しいものにしてやりたい。欲望に執着し、愛慾得る事をむさぼるようになってしまった君の内からあふれる滴りの香りをしっかりと楽しませてもらいたい。もちろん、深みが増した味もいただかせてもらう』
社長、私がいたい場所は、ジェネではないです。
あの日、かなり長い時間、黙って、攪乱目的のお言葉責めを聞いていたけど、私は、通信機越しにそう伝えた。
『……はは……あはははははっ! このファウンテを席巻するジェネの総帥である僕の手から逃げられると思っているのか? ふ。あははっ! アリス姉さんっ! 今日は、車でお出掛けの予定ではないので、ゼルロットで迎えに行くよ!』
今日こそデートの約束に社長が現れなくて、騙されて捨てられた女になりました記念日だと、最初の頃は思っていました。でも、社長は、いつも温かい雰囲気で現れてくれました。
電車でお出掛けの時は、うちの最寄り駅の改札の中にいてくれて、車でお出掛けの時は、アパート裏の自動販売機の横にいてくれました。
社長とのお付き合いを公にする心の準備がなかなかできない上に、庶民の壁を破れず張り詰めがちな私を、ゆっくりと解していってくれました。
『長距離の操縦で疲れているだろ? 眠ってしまって構わない。僕が責任を持って、君を目的地まで案内するよ。待ち合わせ場所に到着してすぐ、アリス姉さんの周りに集るゴミどもの掃除がある故、出発に少し時間がかかる事を許してほしい。まあ、車でお出掛けの時に、ドライブミュージックを選んでもらっていたほどの僅かな時間だが……ふふふ……あはははっ!』
社長は、怒ったというより、情欲を抑える必要がまったくなくなった様子だった。それ以降は、狂った愛を隠す事なくぶつけ、私の精神を乱そうとしてきた。
私の言葉の意味、分かってくれました?
社長、私がいたい場所は、社長のそばです。ジェネではないです。
絶対に捨てられる事のない女になったという状況は、すでに理解しています。私が、この世界の人々から捨てられるのを恐れて、社長が、世界の方を捨てようとしている事もすでに理解しています。
誰よりも君が好きだ。世界が滅びようとも君だけを愛したい。そう言われるヒロインになりたいって考えた事はあります。
『いたい場所は、私を理解してくれる人のそば……ああ。すまない。君の発言を、つい復唱してしまったよ。君の考えを、正しい方向に導いてやらねばならないと考えがめぐったのでね。アリス姉さん、薄汚い連中は、君の事を理解なんてしていないさ。君は、騙されている。だから、大人しくこちらにおいで』
私が『あのヒロイン』で、社長が『あのヒーロー』。そんな妄想を、何度もした事があります。とても強引な社長に、無理やりなぐらい愛されてしまうみたいな……ああいうのは、フィクションだって分かっていても、少しだけ憧れました。
『帰還途中にマグネの研究所と連絡を取った方がよさそうだな。戦闘の道具にする為、奴らに何かされているのではないかと心配になってきた。アリス姉さんの身体、外も中もしっかりと調べさせてもらう。捕虜を実験台に使う時とは違うので、心配はいらない。身体を固定させてもらうが、それは安全確保が故さ。反応を事細かに記録する為、大切な部分を含めて、検査器具を挿入させてもらうが、君の身体に触れるのは僕だけなので、そこに不安を感じないでほしい。ああ。検査によっては、器具が激しく動くし、内に薬品を注がせてもらう。喘ぎ声をあげたくなってしまうかもしれないが、それを聞くのは僕だけなので大丈夫だよ。検査が終わるまで、安全装置に押さえつけられたまま叫び続けてもらうつもりだが』
恋人が、悪の組織のボスだったらカッコいいと言ってしまった事はありますが、私は、オーディオのボリューム調整のやり方まで優しく丁寧に教えてくれる――現実の目の前にいる、社長の恋人でいられるのが幸せだなと思ってしまったんです。
社長の優しさに触れるたび、ドキドキがすご過ぎて、胸を壊されそうになっていたんです。
『もう一度言う。大人しくこちらにおいで。今、素の君である事を証明してもらえれば、僕の居住スペースの方に案内するよ』
時代の流れに取り残されたと感じる当館で、夜景を楽しんでください。
自嘲するようなキャッチコピーが書かれた看板が、すでに時を経ていましたよね。建物は九階建て。その屋上展望台から、外野に邪魔されず、二人きりで夜景を楽しみましたよね。タワーマンションや超高層オフィスビルの谷間で、摩天楼の明かりを見上げる夜の一時を過ごすデートに誘ってもらいましたよね。
シャンデリアの中に入ったみたい、と、きっと、どこかで聞いておぼえていただけの言葉で、受けた感動を表現しながら、夕方以降だけのデートのお誘いの日で緊張している私に、社長は言ってくれましたよね。
『ここから見える僕のマンションの部屋は、小さな明かりの一つにすぎない。上から下を眺めても、シャンデリアの中に入ったような感動をさせてあげられない。今夜は、本当に、天空に描かれる光の園の美しさを見せてあげたかっただけだよ。天王寺先輩を無理やり、教えてある住所に連れて行ったりしないから安心して』
コートがないと肌寒かったあの日、夜空を見上げながら、品が漂うベルガモットの香りを強く感じていました。社長が、そのシトラス系オーデコロンの香りを纏っているのは前から気づいていましたが、あの晩に好きになった。
ファウンテで再会した社長は、鼻に届くとあなたの優しさをより感じる、あの香りを纏っていませんよね。あなたも好きだと言っていたあの香り、私も好きになったあの香りは、『社長』を演じる為の小道具の一つだったんですか?
私、ずっと騙されていたんですか?
『今度は、夜の動物園に行ってみないか? ナイトズーと言うらしいのだが、僕も未体験でとても興味がある。平日なら特別イベントがあるらしく、さらに楽しめると思うんだ。天王寺先輩が、また夕方以降だけのデートのお誘いをOKしてくれれば、行ってみたいな』
――社長、私、騙されてしまう女になってもいいですか?
異世界ファウンテで、大魔王みたいな事をしている悪い男に引っかかったままのダメダメ女になります。社長が、私をずっと騙していなければならないようにしてやる、という作戦はどうでしょうか?
社長が、『社長』を演じている時間は、ゼルロットで出撃する事もできないし、誰かが苦しむような極悪な実験を行う事もできないし、空中戦艦イレイサの殲滅砲撃レ・イダグで街を滅ぼす命令を下す事もできない。
リストラ候補の事務用品棚係を好きになっていただきありがとうございました。もっと好きにさせてみせます、という作戦です!
見てました? 今、ビシッとポーズ決めましたからね! ……心の中で。
と、とにかく、ご覚悟を!
あ……
素っ裸で、首と両手を前に出して、ギロチン台みたいなのに捕まっている自分を想像してしまったぞ。後ろにいる社長に、胸を揉まれていた……しかも、大切な部分の割れ目を指で弄られながら、「どのような刺激を加えたら、滴る量が増えるのか、調べる必要があるだろ? これは、愛を深める為に必要な事さ」と言われていた。
ううっ……と、とにかく、纏う香りも雰囲気も爽やか一色、人道的なイメージの社長に戻ってもらいます!
ご覚悟を!
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