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第6章 一蓮托生

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基本的には毎日触れ合うと言っても、服の上から抱きしめてもらったり頭を撫でてもらったりと、無理に過度な接触はしていなかった。
頻度はともかく僕的にはそれで満足してるから特に気にはならないけど、前に静先輩が僕を見てるといわゆるそういう気分になるって言ってたことがあったから、静先輩にはちょっと我慢させちゃってるかなとは思ってる。

でも、発情期はそうも言ってられない。
僕の状態に関わらず三ヶ月に一回はやってくるし、その時だけは理性とかぶっ飛んでて何も考えずに静先輩に触れる。
その代わり、翌朝の嫌悪感はどんどんひどくなっていく一方だった。

9月の発情期の後に知られた自傷癖。
次の発情期直前の11月中旬に静先輩と一度話し合ったんだ。
「普段は無理することないけど、発情期の時はどうしようもないからその時ぐらいちょっと頑張って色々試してみよう。どうしたら良くなるか」
「うん」

その時は目隠しをしてみよう、ってことになった。
受け入れられないのは気持ちのせいだから、思い込むことで心構えを変えてみよう。
体が汚いことが受け入れられないなら、体を見なければいい。
俺の声だけを聴いて、俺の手だけを感じて、お互いの心と心の繋がりだってことを意識しようって。

「しずか先輩・・・・・・」
「大丈夫、触ってるのは俺だから。意識して」
「っ・・・・・・」
「逃げるな、大丈夫だから」

頭ん中はだんだんふわふわしてきたけど、まだ理性が残ってるうちはどうしても体が逃げ腰になってしまう。
見えないのが怖いとかそんなことは全くないけど、やっぱり素肌を静先輩に触られるのには抵抗がある。
「仕方ない、ちょっと強引だけど我慢しろよ」

そう言ってベッドに押し倒されると、腕を頭上で一纏めにされてタオルか何かで縛られた。
「痛くないか」
「だいじょうぶ」
かなり動きづらいけど、痛いとか怖いとかそんなことは全くなかった。

「だいぶ呂律が怪しくなってきたな」
「え、なに・・・・・・んんっ、きもちい」
身体中這い回ってる静先輩の手が気持ちい。
さっきまで触られるのにすごい嫌悪感があったのに、もうほとんど理性がなくなってて何にも気にならなくなってた。

「しずかせんぱい、ちゅーして」
素直に強請ればちゃんと静先輩は答えてくれる。
ただのキスなのに、口の中全部掻き回されてすっごい気持ちい。

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