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第6章 一蓮托生
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しおりを挟む「んちゅ・・・ん、は、あんっ」
体を触られてるだけなのに、今までこんなに気持ちよかったことあったかな。
静先輩の指が乳首を掠めるだけで、腰が跳ねるくらい気持ちい。
「発情期にしてはいつもより感度がいいな」
「んぁ・・・・・・、しずかせんぱい・・・もっと」
強請れば強請っただけ鎖骨や喉仏、腰骨の周りや臍まで、指先や掌で確かめるように撫で回される。
次どこを触られるのかわからない状況で、静先輩の指の感覚だけが鮮明に感じられた。
「ぁ、はぁ・・・・・・んんっ、あふぅ・・・」
「大丈夫か、俺だけを感じて」
時折そうやって確認するように呟いては、僕の意識に刷り込んでくるように繰り返し同じ言葉を耳元で囁いてくる。
もう言われるまでもなく、それしか考えられなかった。
余計な感覚は一切ない。
僕の体なのに、僕の手すら離れて完全に静先輩の思うままだった。
「ひぃ・・・ん。はぁ・・・・・・ぁっ、んふっ」
掠めるだけで焦らされに焦らされて紅く熟れた乳頭をやっと直接指先で摘んで揉みしだかれると、いつもより強い快感にまた甘く媚びた声が漏れてしまう。
見えない分恥ずかしさはないけれど、だからこそ自分の声にいつも以上に興奮を煽られる。
それと相まって乳首をいじられる感覚に卑猥な熱が内側にどんどん籠っていって内臓を痺れさせ、やがては陰茎にまでたどり着いた。
腰が甘く疼いて無意識に太ももを擦り合わせる。
そうするととっくに勃ち上がっていた淫茎に刺激が走って、口から漏れる嬌声と共にまた腰が跳ねる。
「ねぇ・・・こっちも、さわって・・・・・・」
発情期というだけでは収まらない快感に翻弄されながら、さらに直接的な刺激を求める。
「弥桜、もっと、俺だけを感じて」
「ぁんぅ・・・・・・ぅぁ、んくっ・・・だ、め・・・・・・イく、イく・・・っ」
まさかいきなり舐められるだなんて思わなくて、我慢も何もなく呆気なくイってしまった。
「やぁ・・・・・・、まっ・・・て、イった、ばっか・・・んぁ、ぁ、」
それでも余韻も何もお構いなしに思いっきり口に含まれて、上下に激しく刺激されてはなす術もなかった。
頭ん中は激しすぎる快感に真っ白なのに、静先輩の動きに合わせて勝手に腰が動いてそれが余計に快感を増長させる。
「ぁっ・・・ぁ、はぁ・・・・・・ぁんぅ・・・・・・や、だ・・・ぁ・・・・・・ぁん」
またすぐイきそうになったところで、刺激が止まって激しく嬲られた淫茎が解放された。
「はっぁ・・・はぁっ・・・・・・」
こんな中途半端な状態で放り出されてもどかしさを抱えながらも、この隙に必死に乱れた呼吸を整えようとしていたら、今度は腰を持ち上げられぱっかり足を開かされた。
「ぇ・・・・・・ぁう! んぁ、ナカ・・・だめぇ、・・・ひぃぅ・・・・・・刺激、つよ・・・すぎっ」
見えないから構える暇もなく入り込んできた指を、それでも発情期と今まで散々触られまくって完全に濡れていた中は簡単に受け入れた。
いきなり二本も入り込んできた指に、一通り中を掻き回されて、寸止めされていた淫茎が再びイきそうになって張り詰めた時、またその直前で指を抜かれた。
「今日はよく感じてるから、もう大丈夫そうだな。・・・・・・はぁ、もう、入れるぞ」
「んぁ・・・・・・やっ、まっぁっ、ぁんんっ・・・ぁ、ぁぁぁぁ!」
二回も直前で止められて、もうちょっとの振動でもイきそうだったところに、静先輩の太くて長い剛直を一気に奥まで突き入れられて、それだけで声にならない声を上げながら全身を震わせてイってしまった。
「っ、弥桜、締めすぎだ・・・・・・息、吐いて、落ち着いて」
そう言いながらも静先輩は腰の動きを止めてくれない。
身体中静先輩の感覚で溢れ返ってるのに、それでももっともっと感じたくて縛られてる腕を必死に伸ばす。
「・・・て・・・・・・ぁふっ、これっ・・・とってぇ・・・・・・んんぁ」
「ああ、ごめんごめん、忘れてた。・・・・・・ほら、おいで」
やっと外されて自由になった両腕を彷徨わせて、見えない中で静先輩を探りあててその首にしがみつく。
「はぁ、はぁ・・・んんっ・・・・・・もう、しずかせんぱいで・・・いっぱい」
頭ん中も身体中の感覚も匂いも全部、全部静先輩に塗りつぶされて、他のものが入ってくる余地は1ミリもなかった。
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