忙しくて歪な三角関係(？)が出来上がりました

三章〜二人で〜

二（※）

　バスタオルで体を拭いてから、部屋に戻って素っ裸でベッドへ仰向けに寝転がった。そんな俺に渉が覆いかぶさってきて、今度こそ深いキスをされる。

　股間同士が擦り合わされ、学校ですでに一度イった雄が勃起していることを確認しあう。二週間ぶりの熱、早く味わいたくてたまらない。

「鳴海さん、マスかいてなかっただろう？」
「帰ったら寝るくらいしかできなかったんだよ……」
「ふふふ……同じだ……」

　彼が俺の首筋に噛みついてから股の間に体を置くと、両太股を手の平でなぞってきた。肌に触れられると痛みというか、逃げたいようなくすぐったさに襲われるので、相手の腕を掴んで止めさせようとした。それでも力づくで、今度は太股を揉まれる。

　敏感な部分ではなく周囲を刺激されることの物足りなさで、ねだるように掴んでいた相手の手を半勃起している股間に導く。

　すると相手はわかっているといわんばかりに、俺の亀頭を人差し指でつつく。頭の位置を股間に持って来て、食らいついてきた。一度深くまで咥えてから、じゅるじゅるというでかい音を立ててしゃぶってくる。渉の口内は湿ってて生ぬるくて、まだ咥えられているだけなのに射精しそうだ。

　根本まで飲み込まれていたチンコが外に出されて、側面を見せつけるように舐められる。赤い舌が睾丸を舐めてから下から上に昇って雁首を弄り、亀頭だけを舐めてから浅く咥えてくる。

　先ほどよりも浅い間隔でイマラチオをされて、腰が反り返ってつい相手の頭を掴んでしまう。力の入らない手、血豆だらけの指では相手を押し返す力もない。

　そしてとうとう喉チンコに達するほど奥まで飲み込まれたとき、たったひと吸いされただけで精を放出してしまった。

「んふっ、ふぅぅっ……んんっ！」

　声を出すのを恥ずかしいと思って、下唇を噛んでしまう。以前だったら我慢することなく喘ぎ声を漏らすところなのに、久しぶりすぎてつい我慢した。

　渉が不服そうな顔をしながら、口の中にハムスターのようにザーメンを溜めてから飲み込む。ごくりと鳴った喉が俺の液体を飲み込んだと思うと、俺も渉の物を飲みたくてたまらなくなった。

「渉、俺も……」
「ん……足、無理しないでね」

　彼が俺の上からどいて、ベッドの縁に背中を傾け両足を開いてくれた。股間には白い陰毛が根本に生えている。勃っている光景に、水を前にした犬のように舌を出して渉のそれを口に含んだ。

　生臭い味がして、口が先走りまみれになる。それを一度飲み込んでから、口からだして舌で側面を舐める。そうして、尿道を舌先でいじってからまた深くしゃぶる。口で扱いていけば、腰が揺れて勝手に尻の方がうずき始めた。

　フェラは得意じゃないが、それでも涎をだらだら垂らしながら渉の硬くなっていくチンコを舐めては吸う。すると彼の息があがっていき、俺の頭を子供をあやすように撫でてくる。

　チンコを口にしたまま渉を見上げると、うっすら目を開きながら俺をみていた。腰にぐっとくる表情で、ごまかすように、チンコの裏筋を舐める。

　渉が枕元の方へ手を延ばし、何かをとった。おそらくローションのボトルだろう。予想通り俺に舐められたままの彼が、こちらの尻に手をやってぬるい液体をかけてきた。ボトルの蓋をしめて、ベッド下に投げる。

　彼の指が俺の尻の入り口あたりを撫でるが、届かない。俺がチンコを口から出して相手を見上げる。

「鳴海さん、入れさせてよ」
「まだ飲んでねぇんだけど？」
「どうせ、明日も明後日も学校さぼるでしょ？」
「やだ……」

　そういって相手を早くイかせるために、彼の腹筋を右手で押して座っているよう促した。そしてまた犬のようにはいつくばってしゃぶる。

　渉が俺の耳筋をいじって、髪を撫でてくる。それだけで、俺の穴がきゅんとしまった。

　どうしたら一番気持ちいいのかわからないが、俺がさっきされて気持ちよかったので、奥深くまで咥えて強く吸いつく。ジュルルルル……と音をたててみれば、渉の顔が険しくなっているのがわかった。

　舌で亀頭を執拗に舐めてから、さらに強く吸引する。彼の口から「くっ…」といやらしい声がしたと同時に、喉の奥が粘着質な液体で満たされる。イカくささがさらに増したが、渉のだと思えば尿道に詰まった残りも口にしたくてさらに吸う。

「ふっ、んっ……」

　呑まれている間の彼の声に、早く抱かれたい衝動で一気にザーメンを嚥下した。