記憶喪失の君と…

R(アール)

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3.記憶喪失になった経緯(湊 視点)

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それから陽と付き合いだして遊園地とか水族館とかありきたりな場所に出掛けたり、家で一緒に映画を見て過ごしたりと楽しい日々を過ごしていた。

陽は本当に照れやで俺が恥ずかしがらせちゃったりすると、すぐに"わっ"と言ってくることもあるけど、そのあとすぐに後悔してるのも表情を見たらわかるし、本当に可愛いなって思う。

それからたまにえっちなことをしたりもした。

手を繋いだりとか、キスになれてなくてすぐに息ができなくなっちゃうところも可愛くて赤くなった耳とか首がなんだかとても色っぽくてそそられる。

でも性急にことに及んで嫌われちゃうのは怖いからなかなか手はだせなかった。


______________


いつも通り、大学へ向かう途中の出来事だった。

いつもだったら気にしない…、きっとそのまま何もなかったかのように俺は通りすぎるだろうに、車にひかれそうになっているその子が何だか陽と重なって気づいたら飛び出してかばってた…。

強い衝撃が体にあったあと、俺は気絶した。


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