誰よりも愛してるあなたのために

第2章(2回目の人生とやり直し期間)

2話

今日は早く目覚めてしまった。

このあと、お父様が来るだろう。

先に着替えておけばまた同じことを言われるだろうがこれしか服はないから仕方ない…。

それよりもこのあとどうしよう…。

ギル様に会ってもどうやって話を切りだそう。

僕が気絶？それとも亡くなったあと？ギル様はどうなったんだろう？

僕以外に前の記憶？を持ってる人はいるのかな…

分からないことだらけすぎる…

でもお父様にはなさそうだし、ギル様にもないかもしれない。

その辺りは会ってみたらわかると思う。

でも結局、前の人生ではギル様に迷惑ばかりかけてしまったな。

謝れるなら謝りたいけど、もし…記憶がなければ離れることを第一に考えよう。


そう考えているとお父様がいきおいよく扉を開いた。

また、服のことで叱られ、弟の服を着た。

そういえば、弟の噂？について何か、僕がしたことにされていた気がする…。

でも、まだ起こっていないことだろうしどうしようもない。

とりあえず調べられそうだったら僕の数少ないお金を使ってでも調べた方がいいかもしれないな…。

着替えたあと、お父様とともにギル様のもとへ向かった。