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第7話 Pussy Talk
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「まだダメ、ダメよ、先にいっちゃダメ!
来そうなの、もうすぐ、来そう、 あっ、来る、来る、早くっ、早く出して! 中に出して! 今すぐっ!」
ポワゾンの命令に従い、功介はポワゾンの中で果てた。
数分が経過し、ポワゾンが現実世界に帰って来た。
「はあはあ 功介、どんどん良くなってくるわね? 上達が早いわ」
「麗華さんの指導がいいからですよ」
「それはそうよ、あなたは私の優秀な生徒だもの。教え甲斐があるわ。
昔『Pussy Talk』というポルノ映画があってね? Pussyって子猫ちゃんっていう意味なんだけど、女性器のスラングでもあるの。
要するに、あそこが勝手に喋ると言うお話。
あそこが喋るのよ、面白いでしょ?」
「でもなんだかありそうな話ですよね? 口が縦についているといえば、そんな発想にもなりますから」
「下のお口が上のお口とは全然違うことを話すのよ。上と下の口が会話しているの。
でもね、それが女なのよ。清楚に見えて本当はドスケベ。
意外と多いのよ、昼は淑女のように振舞い、夜のベッドでは淫らな娼婦に豹変する女が。
そんな女をあなたはどう思う?」
「ステキだと思います。男はそのギャップに弱いですから。
麗華さんのように昼はバリバリのキャリアウーマン、そして夜は・・・」
「夜は何? 夜がどうしたの?」
ポワゾンは舌なめずりをして首を傾げ、功介を見詰めると淫靡なキスを仕掛けて来た。
功介は完全にポワゾンの所有物となっていた。
「寺田君、今日の私のパワー・ランチに同行しなさい」
「わかりました」
功介はポワゾンと社用車に乗った。
「どこでランチですか?」
「来ればわかるわ」
クルマはある場所の検問所に到着した。
「ここは・・・」
「首相官邸よ。総理に会わせてあげる」
「えっ!」
功介は狼狽えた。
「ついていらっしゃい」
「あっ、はい」
功介と麗華はいくつものセキュリティを通過し、総理執務室へと案内された。
「少しお待ち下さい」
官邸の職員が部屋を出て行った。
「小早川部長は総理大臣ともお知り合いなんですか!」
「昔、総理の愛人だったの」
「えっ! 総理の愛人!」
「嘘よ、母の知り合いなの。総理と言えども地元は地方の城下町、いいオジサンよ」
するとドアが開き、あのテレビでしか見たことがない総理大臣が現れた。
「やあ麗華、また一段と色っぽくなったじゃないか!」
「総理こそ、また男を上げましたね?」
「一応、これでも内閣総理大臣だからな! わっはっはっはっ」
「お忙しいところ、恐縮でございます。オジサマ」
(ポワゾンが総理とこんなに親し気に)
「元気だったか? お母さんは元気かね?」
「おかげ様で、息災ですわ」
「そうか? よろしく伝えておくれ。
この青年かね? 麗華のお気に入りという青年は?」
総理は功介をジロリと一瞥した。
「ええ、これからが楽しみな弊社の若手エースです。今後ともよろしくお願いします。将来、必ず総理のお役に立てる男だと思います」
「君、名前は?」
「て、寺田、寺田功介といいます!」
功介は震える手で総理と名刺交換をした。
「覚えておこう。
すまんが今日は野暮用が多くてな? いつもの店を予約しておいたからゆっくりと食事をして帰るといい。
じゃあ麗華、またな?」
「お忙しいところ、ありがとうございました」
「ありがとうございます」
総理は僅か3分ほどで執務室を後にした。
総理官邸を出て、近くのフレンチレストランで食事をした。
「小早川部長はいったい何者なんですか? 総理とあんなに親しくされて」
ポワゾンは上品に食事を楽しみながら、微笑んで言った。
「私ね、総理のお孫さんと婚約していたことがあるの。
結局婚約は破談になったんだけどね?
私の大好きだった叔父が銀行員の時に女子行員と自殺未遂をしてね? それで私からお別れしたの。
政治家なんて何が命取りになるかわからないから。
それでも彼は「そんなことは気にするな」と言ってくれたわ。
彼は優秀な脳外科医だったの。
でもそうはいかないわよ、彼の家系に傷を付けることになるから。
だから私は彼のことを諦めてニューヨークへ行き、今に至るわけ。
結婚式の案内状まで出したのによ? バカな女でしょう?」
ポワゾンは少し悲しい目をして、ヴィンテージ・ワインを口にした。
彼女の悲しい目を見たのはこの時が初めてだった。
「功介、チャンスは誰にでもやって来るわ。でもね、殆どの人間はそれを見逃してしまう。
直球ストレートのど真ん中の緩い球なのによ。
バッターボックスに立てなかったり、バットを持っていなかったり、それを見送ったり、空振りしたり・・・。
あなたは私が見込んだ男、必ず成功者になる」
「はい!」
功介は決意と共にワイングラスを空けた。
来そうなの、もうすぐ、来そう、 あっ、来る、来る、早くっ、早く出して! 中に出して! 今すぐっ!」
ポワゾンの命令に従い、功介はポワゾンの中で果てた。
数分が経過し、ポワゾンが現実世界に帰って来た。
「はあはあ 功介、どんどん良くなってくるわね? 上達が早いわ」
「麗華さんの指導がいいからですよ」
「それはそうよ、あなたは私の優秀な生徒だもの。教え甲斐があるわ。
昔『Pussy Talk』というポルノ映画があってね? Pussyって子猫ちゃんっていう意味なんだけど、女性器のスラングでもあるの。
要するに、あそこが勝手に喋ると言うお話。
あそこが喋るのよ、面白いでしょ?」
「でもなんだかありそうな話ですよね? 口が縦についているといえば、そんな発想にもなりますから」
「下のお口が上のお口とは全然違うことを話すのよ。上と下の口が会話しているの。
でもね、それが女なのよ。清楚に見えて本当はドスケベ。
意外と多いのよ、昼は淑女のように振舞い、夜のベッドでは淫らな娼婦に豹変する女が。
そんな女をあなたはどう思う?」
「ステキだと思います。男はそのギャップに弱いですから。
麗華さんのように昼はバリバリのキャリアウーマン、そして夜は・・・」
「夜は何? 夜がどうしたの?」
ポワゾンは舌なめずりをして首を傾げ、功介を見詰めると淫靡なキスを仕掛けて来た。
功介は完全にポワゾンの所有物となっていた。
「寺田君、今日の私のパワー・ランチに同行しなさい」
「わかりました」
功介はポワゾンと社用車に乗った。
「どこでランチですか?」
「来ればわかるわ」
クルマはある場所の検問所に到着した。
「ここは・・・」
「首相官邸よ。総理に会わせてあげる」
「えっ!」
功介は狼狽えた。
「ついていらっしゃい」
「あっ、はい」
功介と麗華はいくつものセキュリティを通過し、総理執務室へと案内された。
「少しお待ち下さい」
官邸の職員が部屋を出て行った。
「小早川部長は総理大臣ともお知り合いなんですか!」
「昔、総理の愛人だったの」
「えっ! 総理の愛人!」
「嘘よ、母の知り合いなの。総理と言えども地元は地方の城下町、いいオジサンよ」
するとドアが開き、あのテレビでしか見たことがない総理大臣が現れた。
「やあ麗華、また一段と色っぽくなったじゃないか!」
「総理こそ、また男を上げましたね?」
「一応、これでも内閣総理大臣だからな! わっはっはっはっ」
「お忙しいところ、恐縮でございます。オジサマ」
(ポワゾンが総理とこんなに親し気に)
「元気だったか? お母さんは元気かね?」
「おかげ様で、息災ですわ」
「そうか? よろしく伝えておくれ。
この青年かね? 麗華のお気に入りという青年は?」
総理は功介をジロリと一瞥した。
「ええ、これからが楽しみな弊社の若手エースです。今後ともよろしくお願いします。将来、必ず総理のお役に立てる男だと思います」
「君、名前は?」
「て、寺田、寺田功介といいます!」
功介は震える手で総理と名刺交換をした。
「覚えておこう。
すまんが今日は野暮用が多くてな? いつもの店を予約しておいたからゆっくりと食事をして帰るといい。
じゃあ麗華、またな?」
「お忙しいところ、ありがとうございました」
「ありがとうございます」
総理は僅か3分ほどで執務室を後にした。
総理官邸を出て、近くのフレンチレストランで食事をした。
「小早川部長はいったい何者なんですか? 総理とあんなに親しくされて」
ポワゾンは上品に食事を楽しみながら、微笑んで言った。
「私ね、総理のお孫さんと婚約していたことがあるの。
結局婚約は破談になったんだけどね?
私の大好きだった叔父が銀行員の時に女子行員と自殺未遂をしてね? それで私からお別れしたの。
政治家なんて何が命取りになるかわからないから。
それでも彼は「そんなことは気にするな」と言ってくれたわ。
彼は優秀な脳外科医だったの。
でもそうはいかないわよ、彼の家系に傷を付けることになるから。
だから私は彼のことを諦めてニューヨークへ行き、今に至るわけ。
結婚式の案内状まで出したのによ? バカな女でしょう?」
ポワゾンは少し悲しい目をして、ヴィンテージ・ワインを口にした。
彼女の悲しい目を見たのはこの時が初めてだった。
「功介、チャンスは誰にでもやって来るわ。でもね、殆どの人間はそれを見逃してしまう。
直球ストレートのど真ん中の緩い球なのによ。
バッターボックスに立てなかったり、バットを持っていなかったり、それを見送ったり、空振りしたり・・・。
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「はい!」
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