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魔王討伐
『支配』
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魔王の瞳が怪しく光り、フォースを襲う。
その魔眼の空気砲のような魔力の塊を捉えた僕は、ソレを乙姫で打ち消す。
「うまいか? 」
ドレイクの後ろにワープした魔王の左腕を、フォースが抑える。
彼は、そのまま体勢を低くし、エスカリーナの回し蹴りを避ける。
エスカリーナが、一回転し、遠心力をつかいながら、飛び上がるとほぼ同時に、フォースは法衣の下から巨大な十字架を取り出すと、ソレを跳ね上げる。
魔王の爪と、神父の十字架が、激突し、火花が散る。
フォースは顔を顰めながら、必死に耐えている。
魔王城の玉間にヒビが入った。
「ホレホレ、ここでへばるなよ。なんだって、世と、こうして拳を交えた人間は、お主が始めてなんだからな。」
「どうやら人間以外とは相当やり合ったようだがなっ!! 」
流石フォースだ。
魔王の拳を、怪力で弾き返すなんて。
僕にもあの芸当は出来そうにない。
「魔族の寿命は人間よりずっと長い。だから、魔王が、僅か十五年で世代交代することなど、本来あり得ない。」
エスカリーナは鼻を高くして、人差し指でさすった。
「そりゃ、世が父は世が殺したからな。」
「なんやて? 」
「ドレイク。魔族の言葉などに言葉を貸すな。相手は悪魔を総べるモノ。悪の統帥だ。」
魔王は、伸びた爪を手のひらに収めると、両肩を脱力させ、ボソボソと話し始めた。
「汝らは世たちのことを、そのように言っておるが、親殺しは、魔族の間でも重罪だ。」
「もちろん、支配・非支配の関係を成り立たせるという主旨はある。」
「だけどな。我々には建前ではなく、確かに自分を産んだモノを敬う気持ちも、ソレらに対する感謝をする気持ちもあった。そうだ。確かに。」
「だったらなんで? 」
フォースが、再び十字架を構え、その銃口をエスカリーナへと向けた。
「だから耳を貸すなと、言っているだろう。そうやって人間に同情を誘っている。」
「なぜなら、奴らは人間には到底理解が及ばないほど、合理的だからだ。」
エスカリーナはため息を吐いた。
ソレから再び語り始める。
「この、碧く丸い世界に、合理的な生物なんて一匹たりともいやしないさ。」
「この世界は不条理だからな。」
「世のメイドのリリス。アレは自分の父親から虐待を受けていた。」
「だけどな。アレが親という一番大切な存在から暴力行為を受けていたのは、全部、世の父親が原因だったんだ。」
「父は………暗黒魔神フェイブルは、自分より魔力の低いものを蔑み、魔力を低い物を産んだモノも、また同様に虐げた。」
「アレの父親が、何を血迷ったか、リスクを冒してまで人界に入り、人間の女を連れ去って、犯すという冒涜を行ったのもそのためだ。」
「こんなことを言うのもなんだが、母体は優秀だったよ。魔力の質だけなら、勇者とも引けを取らなかった。そのため、教皇が、彼女を勇者と疑った。ソレほどの女だ。」
「だけどね。汝たちが知っているようにリリスは魔力を持って生まれてこなかった。代わりに強大な身体能力を持ってね。」
「魔法を使えない一般人のソレじゃない。生命の源とされる魔力を全く宿していない。イレギュラー中のイレギュラーだ。」
「城内の魔力探知にも引っかからない。服従の誓いも行わせることが出来ない。」
「自分が魔王になるまでの数百年と、玉座に君臨してからの数年間。それまでに溜め込んだ知識と常識を、根本からひっくり返された我が父は、軽蔑と恐怖の入り混じった不気味な感覚に襲われただろう。」
「っと、話を戻そう。」
「世は、彼女の家庭内暴力を陰で見るたびに、負い目のようなモノを感じるようになったよ。」
「大抵の社会性のある生物は、何かに支配されて生きている。玉座に座るモノも等しく。」
「ソレは何故か。世たちは、何かに縛られなければならないほど弱くて、惨めで、ちっぽけな存在だからだ。」
仰向けで倒れていたアスピが、杖を支えに、立ち上がり、血を吐いた。
「だから、私たちを支配してあげようっての? ソレは傲慢じゃない? 」
「傲慢……か。確かにそうかも知れないな。汝らからしてみれば。」
「だけどな、世たちからしてみれば、汝らこそ、悪魔に見えるぞ。角は無いがな。」
「人間は、ディアスト・クリスチャンを言われなき罰で殺そうとした。」
「そして役目を終えた、ソナタを殺そうとしている。」
「神父よ。ソレに、海賊の末裔。汝らだって他人事では無い。」
「魔王を倒した勇者一行が、人々に歓迎されるなど、頭に花が咲いる平和ボケしたたわけが考える絵空事じゃ。」
「実際に、魔王を倒した伝説の勇者は…… 」
[………]
勇者は何か言いたげだった。
だけど、言いたく無いんだろう。
「そうであろう、伝説の勇者よ。ソナタは勇者を傷つけんがために、その事実を隠していたようだが。」
少し考えれば分かる話だった。
伝説の武具が、魔王の討伐後に、各国で奪い合いになったこと。
ソレを勇者が封印しようとして、時空の狭間に幽閉されたこと。
そして、伝説の勇者は病死したことにされていたこと。
魔王は、両掌を宇宙へと大きく広げた。
「世はお前の運命すら変えよう。」
「世がお前たちを支配しよう。」
「世界が、欺瞞と憎悪で満ちていると言うのなら、世が支配し。世が、この世界を愛で満たそう。」
「ディアストにそうしたように。」
「搾取するモノに罰を与え、搾取されるモノに愛を与えよう。」
「お前らには出来ないことであろうとも、私にはできる。」
「なんだって私は魔王だから。」
[アスィール…… ]
「ありがとう、勇者。何も言わなくて良いよ。」
「僕の覚悟はとっくに決まっていたからさ。」
魔族側に付いた人間たちは、皆、正しいことを言っていた。
そして、現に今の魔王は正しいことを言っている。
人間は醜い。
だけど。
「人間がどれだけ醜かろうと、低俗であろうと、同じことをして良い理由にはならないよ。」
「やめろアスィール。ソレでは議論は並行線だ。なんだって汝は、世の幹部たちを殺しただろう? 」
「だが、私はお前のことを恨んでは居ないし、むしろ、私の目的のために身を挺して戦ってくれた彼らに感謝している。」
「コレから、もっと多くの命が失われても……か? 人類はしぶといぞ。」
「コレからもう、命を失わせないために……だ。だからこそ。私は前に進まなくてはならない。」
「人間にソレを握らせると、また人類は同じ過ちを犯す。」
「議論は並行線だな。」
「やはり世たちは。」
「やはり僕たちは。」
「「こうするしか無いのかも知れないな。」」
その魔眼の空気砲のような魔力の塊を捉えた僕は、ソレを乙姫で打ち消す。
「うまいか? 」
ドレイクの後ろにワープした魔王の左腕を、フォースが抑える。
彼は、そのまま体勢を低くし、エスカリーナの回し蹴りを避ける。
エスカリーナが、一回転し、遠心力をつかいながら、飛び上がるとほぼ同時に、フォースは法衣の下から巨大な十字架を取り出すと、ソレを跳ね上げる。
魔王の爪と、神父の十字架が、激突し、火花が散る。
フォースは顔を顰めながら、必死に耐えている。
魔王城の玉間にヒビが入った。
「ホレホレ、ここでへばるなよ。なんだって、世と、こうして拳を交えた人間は、お主が始めてなんだからな。」
「どうやら人間以外とは相当やり合ったようだがなっ!! 」
流石フォースだ。
魔王の拳を、怪力で弾き返すなんて。
僕にもあの芸当は出来そうにない。
「魔族の寿命は人間よりずっと長い。だから、魔王が、僅か十五年で世代交代することなど、本来あり得ない。」
エスカリーナは鼻を高くして、人差し指でさすった。
「そりゃ、世が父は世が殺したからな。」
「なんやて? 」
「ドレイク。魔族の言葉などに言葉を貸すな。相手は悪魔を総べるモノ。悪の統帥だ。」
魔王は、伸びた爪を手のひらに収めると、両肩を脱力させ、ボソボソと話し始めた。
「汝らは世たちのことを、そのように言っておるが、親殺しは、魔族の間でも重罪だ。」
「もちろん、支配・非支配の関係を成り立たせるという主旨はある。」
「だけどな。我々には建前ではなく、確かに自分を産んだモノを敬う気持ちも、ソレらに対する感謝をする気持ちもあった。そうだ。確かに。」
「だったらなんで? 」
フォースが、再び十字架を構え、その銃口をエスカリーナへと向けた。
「だから耳を貸すなと、言っているだろう。そうやって人間に同情を誘っている。」
「なぜなら、奴らは人間には到底理解が及ばないほど、合理的だからだ。」
エスカリーナはため息を吐いた。
ソレから再び語り始める。
「この、碧く丸い世界に、合理的な生物なんて一匹たりともいやしないさ。」
「この世界は不条理だからな。」
「世のメイドのリリス。アレは自分の父親から虐待を受けていた。」
「だけどな。アレが親という一番大切な存在から暴力行為を受けていたのは、全部、世の父親が原因だったんだ。」
「父は………暗黒魔神フェイブルは、自分より魔力の低いものを蔑み、魔力を低い物を産んだモノも、また同様に虐げた。」
「アレの父親が、何を血迷ったか、リスクを冒してまで人界に入り、人間の女を連れ去って、犯すという冒涜を行ったのもそのためだ。」
「こんなことを言うのもなんだが、母体は優秀だったよ。魔力の質だけなら、勇者とも引けを取らなかった。そのため、教皇が、彼女を勇者と疑った。ソレほどの女だ。」
「だけどね。汝たちが知っているようにリリスは魔力を持って生まれてこなかった。代わりに強大な身体能力を持ってね。」
「魔法を使えない一般人のソレじゃない。生命の源とされる魔力を全く宿していない。イレギュラー中のイレギュラーだ。」
「城内の魔力探知にも引っかからない。服従の誓いも行わせることが出来ない。」
「自分が魔王になるまでの数百年と、玉座に君臨してからの数年間。それまでに溜め込んだ知識と常識を、根本からひっくり返された我が父は、軽蔑と恐怖の入り混じった不気味な感覚に襲われただろう。」
「っと、話を戻そう。」
「世は、彼女の家庭内暴力を陰で見るたびに、負い目のようなモノを感じるようになったよ。」
「大抵の社会性のある生物は、何かに支配されて生きている。玉座に座るモノも等しく。」
「ソレは何故か。世たちは、何かに縛られなければならないほど弱くて、惨めで、ちっぽけな存在だからだ。」
仰向けで倒れていたアスピが、杖を支えに、立ち上がり、血を吐いた。
「だから、私たちを支配してあげようっての? ソレは傲慢じゃない? 」
「傲慢……か。確かにそうかも知れないな。汝らからしてみれば。」
「だけどな、世たちからしてみれば、汝らこそ、悪魔に見えるぞ。角は無いがな。」
「人間は、ディアスト・クリスチャンを言われなき罰で殺そうとした。」
「そして役目を終えた、ソナタを殺そうとしている。」
「神父よ。ソレに、海賊の末裔。汝らだって他人事では無い。」
「魔王を倒した勇者一行が、人々に歓迎されるなど、頭に花が咲いる平和ボケしたたわけが考える絵空事じゃ。」
「実際に、魔王を倒した伝説の勇者は…… 」
[………]
勇者は何か言いたげだった。
だけど、言いたく無いんだろう。
「そうであろう、伝説の勇者よ。ソナタは勇者を傷つけんがために、その事実を隠していたようだが。」
少し考えれば分かる話だった。
伝説の武具が、魔王の討伐後に、各国で奪い合いになったこと。
ソレを勇者が封印しようとして、時空の狭間に幽閉されたこと。
そして、伝説の勇者は病死したことにされていたこと。
魔王は、両掌を宇宙へと大きく広げた。
「世はお前の運命すら変えよう。」
「世がお前たちを支配しよう。」
「世界が、欺瞞と憎悪で満ちていると言うのなら、世が支配し。世が、この世界を愛で満たそう。」
「ディアストにそうしたように。」
「搾取するモノに罰を与え、搾取されるモノに愛を与えよう。」
「お前らには出来ないことであろうとも、私にはできる。」
「なんだって私は魔王だから。」
[アスィール…… ]
「ありがとう、勇者。何も言わなくて良いよ。」
「僕の覚悟はとっくに決まっていたからさ。」
魔族側に付いた人間たちは、皆、正しいことを言っていた。
そして、現に今の魔王は正しいことを言っている。
人間は醜い。
だけど。
「人間がどれだけ醜かろうと、低俗であろうと、同じことをして良い理由にはならないよ。」
「やめろアスィール。ソレでは議論は並行線だ。なんだって汝は、世の幹部たちを殺しただろう? 」
「だが、私はお前のことを恨んでは居ないし、むしろ、私の目的のために身を挺して戦ってくれた彼らに感謝している。」
「コレから、もっと多くの命が失われても……か? 人類はしぶといぞ。」
「コレからもう、命を失わせないために……だ。だからこそ。私は前に進まなくてはならない。」
「人間にソレを握らせると、また人類は同じ過ちを犯す。」
「議論は並行線だな。」
「やはり世たちは。」
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